バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2022年9月30日金曜日
映画『新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり』
先日、渋谷の文化村にて映画『新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり』を観て参りました。
https://gaga.ne.jp/parisopera_unusual/
コロナによる劇場閉鎖や再開、無観客公演に迫ったドキュメンタリー映画で、突然踊りを中断せざるを得なくなったダンサー達の葛藤が赤裸々に語られ
レッスン再開時の喜びと不安、身体を痛めないよう考慮したレッスンを組み立てる指導者の姿や
無観客公演となってしまったラ・バヤデールのリハーサルと本番映像、と予想以上に舞踊場面も多く映されています。
少しですが『ロミオとジュリエット』の舞台映像もあり。バヤデールではポール・マルク、ロミジュリではセウン・パクのエトワール任命の瞬間も収録。
上映時間は約75分でぎゅっとコンパクトに、されど見応えのある仕上がりとなっています。
知り合いの若きパリ・オペラ座博士から教えていただいたトマ・ドキールへのインタビューや
今夏の京都バレエ団『ロミオとジュリエット』で鑑賞したロクサーヌ・ストジャノヴが影のコール・ド前方であったか目立つ場所にいて、
恐らくはこの後昇進したのであろうと想像。すらりとした長身が生かされ、
少女役のジュリエット衣装よりも白チュチュの方が似合っていると思えたのでした。
都内でも引き続き上映がなされるようですので、ここでは詳細な感想は控えます。ご興味ありましたら是非劇場にてご覧ください。
リハーサルの迫力やヌレエフ振付のややこしいステップを巨大なスクリーンで体感でき、
不安真っ只中での公演継続そしてエトワール任命の瞬間はその場に居合わせた気持ちとなり胸熱し。パリ・オペラ座に詳しくない私でもたっぷり堪能できました。
ところで、オレリ・デュポン監督が辞任のニュースは私も驚き、更には芸術監督募集中、と
職業案内所の掲示板かと思う記事で国の象徴的団体を率いる長の募集とは思えぬ展開にびっくり。
候補が絞られつつあるとかないとか把握はできておらずですが、動向を見守りたいと思っております。
東京都中央区京橋にあるアーティゾン美術館にて11月5日(土)より開催されるパリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂の展覧会も楽しみにしております。
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/545
11月19日(土)には五反田の清泉女子大学にて一日講座 展覧会「パリ・オペラ座」を楽しむために―19世紀20世紀初頭のバレエーが開講されます。
講師はバレエ評論家の守山実花先生です。対面或いはオンライン選択可、展覧会鑑賞と合わせて是非どうぞ。
https://rafaela.seisen-u.ac.jp/lecture/detail.php?lecturecd=20226303
鑑賞前、文化村入口すぐ近くにて万華鏡展。入場無料の文字に惹かれふらっと立ち寄ってみたところ想定外の長居をしてしまい
アンティークなものからモダンなデザインまで実に様々。覗いてみると無限大な色彩、模様の世界の広がりに魅せられ時間の経過を忘れかけたほどです。
バレエ鑑賞愛好者の視点では真上から見たチュチュにも見え、凝った模様や見たことのない形の組み合わせも多々あり
抜群のスタイルを持ち実力も上級レベルである我が後輩を思い浮かべては着せ替え、
アスピチアやらグラン・パ・クラシックやらイメージを起こさせる作品を浮かべつつ想像に耽っておりました。
文化村でパリ・オペラ座の映画鑑賞ですから、建物内のドゥ マゴ パリへ。私には似合わないでしょうが、気分だけでもパリジェンヌ。
食してみたかったピスタチオムースケーキ。(ピスタチオ、大好物の1つです)弾力があり、見た目以上に食べ応えございます。
ピスタチオの香ばしさも練りこまれ、白ワインとの相性も宜しい。
くまさん一家もお食事です。
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