2026年5月14日木曜日

スタジオの節目に燃ゆるバジルとソロル エンドウ・バレエ発表会 5月9日(土)《杉並区》




順番前後いたしますが5月9日(土)、セシオン杉並にてエンドウ・バレエ発表会を観て参りました。
遠藤康行さん、須永リエさん主宰のスタジオで2022年から数えて恐らく4回目の鑑賞です。
クラシックとコンテンポラリー両方含むバレエコンサートや『ラ・バヤデール』より婚礼の場まで、時間の経過が瞬く間に感じる楽しい構成でした。
ゲストは新国立劇場バレエ団から渡邊峻郁さん、石山蓮さんです。

バレエコンサートでは遠藤さん振付作品が3本披露され、ジュニアの方々のコンテンポラリー AKIRAスイートは近未来な背景と合わさって
摩訶不思議でスタイリッシュなエネルギーに満ち、生徒さん達の身体能力の高さにもまたもや驚かされました。
小学生くらいの生徒さん達が踊られたエチュードは可愛らしくカラフルな世界観で、生き生き楽しそうに踊る表情も皆さん素敵でございました。
それから7月の初演に先駆けて披露されたDuoN/CRACKER/Clara Wakesより抜粋の遠藤ゆまさんと石山蓮さんのパ・ド・ドゥは
星空を背景にパワフルな躍動感たっぷりに踊られ、7月ご覧になる方はどうぞお楽しみに!

ヴァリエーション単体ではなく実は初めて全編通して観たのがフローラの目覚め。
近年コンクールでも人気作品のようで発表会でもよく目にするようになりましたが、この度ようやく全編を生で観る機会に恵まれました。
ディアナ、オーロラ、ヘーベ、フローラの4人の名前もやっと把握し、それぞれ特徴のあるヴァリエーションを踊ってからコーダもあり。
皆様それぞれに美しく、中でもフローラを踊られた方の柔らかさの中にも芯がスッと通った優雅な踊りに見惚れてしまいました。
グラン・パ・ド・ドゥは2本あり、タリスマンは石山さんが衣装ハプニング?!にも動じず、生徒さんを優しく導いていらしてとても爽やか。
渡邊さんはドン・キホーテにて、表情もサポートも燃ゆるバジル。そんな熱さにも圧倒されず笑、落ち着いて踊られたキトリの生徒さんもお見事です。
初めてエンドウバレエ発表会を拝見して以来ずっと注目している生徒さんで、プログラム開くとまずお名前探しております。
グラン・パ・ド・ドゥ挑戦の姿、眩しく格好良く映りました。

3部のパリの喜びは子供の生徒さんのみで上演。聴き馴染みのある曲の数々が益々お洒落に聴こえてくるほど、可愛らしく楽しい踊りが続いて
観光客やギャルソン、仔犬からマドモワゼルまで個性豊かなキャラクター達が登場するも大人不在の状態であってもとてもよくまっていて心から拍手を送りたくなりました。
途中降雨に見舞われる場面の逃げ回る様子も皆コミカルで楽しい表現がたくさん。最後は勿論天国と地獄で賑やかに締め括りです。
パリの喜びの曲を組み合わせた構成の作品は太古の昔に私も発表会で踊った作品ですが、ゲストの先生や生徒兼講師といった大人も出演していましたので
何処か安心感を持ちながら取り組んでおりましたが、繰り返しになりますがエンドウバレ工版は子供の生徒さんのみで1幕物の作品をきちんと進行。
当時の私に見せてあげたいくらいきちんとした、お手本な舞台進行でした。
またひときわ嬉しかったのは仔犬の設定。従来は犬を題材にしているわけではない曲でしょうが、同じ曲で妹が踊ったのも仔犬。
エンドウバレエさんはトイプードル、妹達は白いチュチュ着た柴犬なイメージで、妹が私との血縁関係に疑念を持たずにはいられないほど破壊級に可愛かった姿は今も忘れられずにおります。
それはそうと、先生方のインスピレーションの共通性に喜びもひとしおでした。

そうでした、パリの喜びの曲といえばもう2つ。国内では新国立劇場バレエ団と牧阿佐美バレヱ団がレパートリーとして持つ『ホフマン物語』
そして福島県白河市のだるまランドでの歴史映像で流れている印象も大。今年こそはだるまの絵付け、チャレンジしてみようか。

第4部は『ラ・バヤデール』より婚礼の場。ベール(ジャンペ)や太鼓も入れての豪華版で、小さなお子様からジュニアの方々まで総出演。
配役の割り当ても年齢に合わせたアレンジもしっくり自然で、例えば太鼓はリードは女子2名で無理に謎の南国な格好はせず
インド風のきらきらした長いスカート衣装でエネルギッシュに、男の子達も溌剌と楽しそう。
毒蛇巻き込んでの追い詰められる修羅場はカットするもニキヤのソロは独立した形で挿入。金の神像の男子生徒さんの端正で歯切れ良いテクニックも素敵でございました。
ガムザッティの遠藤ゆまさんはゴージャスなお姫様、ソロルの渡邊さんは白と金系の衣装で新国立の見慣れた渋い深緑とは正反対なすっきりデザインながら
羽根つき鉢巻締めての顔付きはキリッと、しかしふとニキヤを思い起こす場は不安そうな苦悩を静かに浮かべ、全幕通して観ている気分。
バジルに続いて燃ゆるテクニックも戦士らしくドヤッと披露され、舞台周りを彩る小さなお子様の生徒さん達を越えそうになりながら
向かって右に跳べば東高円寺駅へ、左に跳べば梅里公園まで跳んでいきそうな勢いでございました。
生徒さん達もソロルの飛距離に圧倒されていたと思いますが(私も子供の頃に同様の経験ありますので気持ちが分かります。
それこそパリの喜び構成な作品にて天国と地獄に合わせてすぐ目の前を男性ゲストダンサーがマネージュしていく勢いは特急電車通過並の恐ろしさよ笑笑)
座り位置についてポーズをずっと取っていて、これまた拍手です。

昭島スタジオ10周年、浜田山スタジオ5周年の節目にあたる年であったそうで、須永さんもフィナーレに嬉しそうにご登場。
遠藤さんも恭しくお花を手渡し、祝福に包まれての終演となりました。
帰宅後にプログラムをよく眺めてみると、ページ毎に パリの喜びのキャラクター達(仔犬、カンカン、ギャルソン、マドモワゼル、観光客、メイド、かと思います)、
ラ・バヤデールのキャラクター達(ニキヤ、ガムザッティ、ソロル、ベール、太鼓、金の神像、パダクション等)の
決めポーズシルエットが細かく背景になっていて、大変凝った作りです。有料プログラムのため掲載は控えますが、本当は拡大写真ををお見せしたいくらいでございます。

遠藤康行さんといえば、昨年は8/3横浜バレエフェスティバル、8/6 SHIVER福岡、8/8 SHIVER名古屋と、携わっていらっしゃる夏のガラを立て続けに拝見。
福岡と名古屋での公開クラスセンターレッスン解説や、出演者身体を張っての何でもありトークにおけるゆるり具合と引き締め具合のバランス絶妙な司会進行も
頭に目に残り続けております。名古屋のセンターレッスンでのフォンデュの解説であったか、
「チーズフォンデュは英仏混合、フランス語で並べるならフロマージュフォンデュ」は2025年私の中での流行語大賞です笑。
(加えて後方にて目眉をハの字にして笑っていらした、今回のソロルとは正反対な渡邊さんのくしゃっとした笑み零れる表情も笑笑)
再び何処かで名司会進行を拝見する機会がありますように。




Endo Ballet Atelier7月公演のお知らせ。リハーサルレポートも掲載されています。
石山さんのTシャツ、富山県魚津市のキャラクター、頭に蜃気楼のせたミラたんのスターウォーズ版でしょうか。
ユニークなセンスです!昨年秋に魚津市に行きましたら、ミラたんグッズ多種販売、コミュニティバスもミラたんでした。
https://magazine.confetti-web.com/news/report/90025/



昨年と同様に代田橋駅から徒歩でセシオン方面へ。 代田橋駅前にある和田堀給水所のラピュタのような外観が以前から気になっており、初めて近くの柵越しから観察です。



それにしても初夏な空。眩しさのあまり、目が一目がー!!今年は天空の城ラピュタ公開から40年です。



甲州街道の上、面白い通路を渡ります。



直進です。以前所縁のあったビルを通過。



神田川を渡ります。赤いてぬぐいマフラーにしたら今は暑い時期です。(お若い世代の方々、各自でお調べください。名曲です)



方南町ビール。美味しそう。



更に直進、会場のセシオン杉並を通過。6月上旬に開催のアスパラまつり、美味しそうです!休日なら間違いなく行くのだが。
https://www.sesion-suginami.jp/event/others/7086



杉並車庫の辺りまで歩いていくと、ありました。 分子栄養学キッチン カレーライフバランス。身体に良さそうなカレーをいただけそうです。



目立つポスター



3種きのことクリームチキン、ひよこ豆キーマのあいがけです。チキンはマイルド、キーマはスパイシー。良いバランスです。スパイシー煮卵も注文。
かなりこだわり強めメニュー揃いのようですが、店員さん達はとても穏やかで親切。



解説メニュー、文字量多し!もはや文献です。近所にあれば通いたいと思う、研究重ねて考案された健康に良いメニューばかりです。お酒のアテにもなりそうな料理も多種あり。



ランチタイムは200円で10種のお茶飲み放題。せっかくですので注文。珍しい名称のものからいただいてみましょう。
1杯目クミスクチン茶。蜂蜜のような滑らかな甘い喉越しですっかり気に入ってしまいました。



2杯目、黒豆茶と、砂糖不使用のアボカドチョコレートケーキ。お店の解説文によれば、純ココアパウダーの深い香りと完熟アボカドのなめらかさ、
ココナッツオイルのやさしいコクを生かしているそうです。十分な甘みもあり、ほっくりねっとり滑らかです。飲み物はウイスキーロックではありません、黒豆茶です!念のため。



3杯目グリーンルイボスティー。酸味が強いかと思いきや爽やかな味です。



ソロルの衣装に似た色味の、華やかに香るビールで乾杯です。
衣装の色味は爽やかでしたが、根付き鉢巻締めての顔つきや踊りは燃える男でした!
頭飾りやヘアバンドとでも言うのでしょうが、渡邊さんがお召しになるとどうしても鉢巻と呼びたくなります。



話題は変わりますが、この日は鳥羽水族館のラッコのメイちゃん22歳の誕生日でした。おめでとうございます!現在水族館で飼育されている2頭のうちの1頭です。



メイちゃんと同居しているのはキラちゃん。キラちゃんのお母さんの名前はフローラでした。フローラとの響きに、バレエとラッコ両方が過ぎるのでございます。

2026年5月10日日曜日

長台詞も喋る王子さま 新国立劇場バレエ団こどものためのバレエ劇場2026 エデュケーショナル・プログラム『白鳥の湖』 5月6日(水)昼夕







順番前後いたしますが、5月6日(水)新国立劇場バレエ団こどものためのバレエ劇場2026 エデュケーショナル・プログラム『白鳥の湖』昼夕公演を観て参りました。
前回2023年夏の子どもバレエ以来の再演です。感想短めですのでご安心ください。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/educational-programme-swanlake/



昼のオデット/オディールは米沢唯さん。愛らしい声でオデットの切実な願いを訴え、健気な美しさは声と踊り双方から伝わりました。
声出しジークフリードは初挑戦の福岡雄大さん。大阪弁を封印し笑(好きでもない人と結婚せなあかんのや。そうやな、ほな舞踏会へ行くさかい。
ロットバルトの呪いを解くことができたんや!!と大阪弁Verも聞いてみたかったが笑)空気に優しく馴染む、そしてやや哀愁も帯びた声。標準語語り口は貴重かもしれません。
ナレーター見寺剛さんは穏やか明るい声でダンサーとも子供達とも会話がらかでオーケストラ解説や聴き比べ、
マイム体験もお子様達がとにかく楽しそう。学び盛りだくさんでした。

夕方のオデット/オディールの木村優里さんは優しくも落ち着いた声で流れを作り、
最早声の職業従事者にも思えるジークフリード渡邊峻郁さんの感情表情豊かで聞き取りやすい声でよく通る語りかけ。
制限された中でも喜怒哀楽の細やかさが声やマイムからも発せられ、関修人さんとも相性抜群。長台詞も滑らかで、橋田壽賀子さんドラマも出演可能でしょう。

途中オーケストラの音楽聴き比べのときだったか、泣き出してしまったお子様に「怖いよねえ、泣きたくなっちゃうよね!」と心を寄せながら弾ける関さんの語りで楽しく進行。
お子様達からは元気な反応たくさんで照明浴びる体験は余りの眩しさに衝撃受け、大人も貴重な体験でございます。

2023年夏の子どもバレエ以来の再演で、忘れかけていた箇所がいくつかあり、初めてバレエを観に来たお子様達と同様に初心に返って鑑賞。
ナレーターさんがまずは子供達と会話をたっぷりやりとりして、オーケストラや指揮者を紹介してバレエに不可欠な音楽の役割のついても触れたり、楽器クイズもあ り。
暗転にも配慮をして子供達が怯えないよう声をかけながらそっと暗転。王子がびっくりしないよう少し暗くするね、といった言葉も添えていらしたかと思います。
そして皆でハッピーバースデー歌いながらこの日がお誕生日の王子様を迎えるも、重い足取りでやってくる王子は元気なく憂鬱そう。
続いてオデットも登場して出会いのやりとりのマイムと言葉編、舞踊編双方を紹介したり、2羽と4羽の白鳥が踊りを披露。
ナレーターも衣装着替えて3幕の舞踏会場面への移り変わりは赤と黒を基調にした重厚な世界がいきなり出現し、壮観でございました。
ハンガリー、ボーランド、イタリア各国の姫君は華々しく登場し、さらっと並んで踊るもソロは無し。本公演のお楽しみといたしましょう。
私としては注目している堀之内さんのポーランド姫君抜擢が嬉しく、きっと本公演でも披露されますことを願います。
民族舞踊はマズルカは一部カットしていた程度で他はどれも本公演と変わらず披露されていたかと思います。
黒鳥グラン・パ・ド・ドゥはヴァリエーション無し以外は変わらず。王子がオディールに結婚を申し込み、しかしオデットではなかったと悟り走り去っていった後に
再びナレーターが登場し、大変な事態になったと叫びながら訴えていると息切らせながら笑、王子登場。
その後はオデットと再会し、呪いも解けた旨を語り、また過ぎ去っていきました。(ライト版は悲劇結末ですが、そこはまあ笑)

それにしても民族舞踊含め衣装がどれも重厚で、王妃は小林幸子さん状態ですし笑、各国の統率リーダー?の格好も笑ってしまうほど仰々しいばかり。
これらを衣装負けせずに着こなす新国ダンサー天晴れです。統率リーダーの1人のカブトムシな帽子は名物でしょう。赤ダルマも同様か。
窓のオデットは直塚美穂さんと思われ、私じゃー!!と正面向きながらの訴えが熱烈且つ響き、オデット/オディールデビュー益々楽しみになりました。

最後、舞踏会の場面の中でオデットと王子が立ち、フィナーレを迎えるのはエデュケーショナルならではの珍しい光景。
子供達の可愛らしい元気な反応、バイバーイと声を出しながら舞台に向かって手を振るお子さんもいて、それはそれは微笑ましい限り。
何度も劇場へ通っているとつい当たり前のように思えてしまう進行に対して敏感に反応し更に楽しんで観ていきたいと、何十年生きている私も子供達を見習いたいと思った次第です。
長期総力公演な『ライモンダ』からほぼ休み無しの準備でも高水準な舞台で、手を合わせながら鑑賞いたしました。

見寺さんや関さんによる最初の会場アンケートにて観客のお子様達の中には、この日が観劇初体験だった子も多くいたもよう。
初観劇が新国立劇場だなんて、なんて幸せでしょう。観劇が趣味になるか否かは別として、心に残り続ける体験となったに違いありません。
初観劇地がこの日で約3年は休館となる東京文化会館であった私も、居合わせた初観劇のお子様達の心を重ねずにはいられませんでした。


※撮影技術下手人候補選びなら1位に輝く写真ばかりですが(夕方の王子様から花束いただけるかしら。いや、京王ライナー並みの速度で通過でしょう笑)
宜しければご覧ください。



昼キャスト



イラストで紹介



米沢さん福岡さん組



全体



夕方キャスト







上演時間



新国メンバーズの特典にていただいたカード



木村さん渡邊さん組



お子様達にたくさんの笑顔を届けてくださいました!



お辞儀



幕が下りる途中しか撮れず汗、閉店ガラガラな写りですみません笑。ロットバルトもお茶目です!



ジークフリード王子の衣装、アイリッシュハープでしょうが竪琴に見え、ライモンダ回顧と白鳥の湖に向けて両方気分味わえますギネスビール!



ビールとチラシ



ロンドンに舞い戻った気分でいただきます!英国発祥のライト版白鳥の湖でございます。

2026年5月7日木曜日

東京文化会館改修休館前最後の企画 東京バレエ団『かぐや姫』5月5日(火)昼公演







順番前後いたしますが5月5日(火)、東京バレエ団『かぐや姫』昼公演を観て参りました。東京文化会館改修休館前最後の公演の初日でございます。
※暫くは順番前後しますシリーズが続きます。
https://thetokyoballet.com/performance/kaguya2026/









演出・坂付・空間デザイン:金森穣
音楽:クロード・ドビュッシー
衣装デザイン:廣川玉枝(SOMA DESIGN)
木工:近藤正榭
映像:遠藤龍
照明デザイン:伊藤雅一(RYU)、金森穣
演出助手:井関佐和子
衣裳製作:武田園子(ヴェロニク)

かぐや姫:秋山 瑛
道児:大塚卓
翁:岡崎隼也
帝:池本祥真
影姬:沖香菜子
童たち:工桃子、安西くるみ
井福俊太郎、山下湧吾
大臣たち:宮川新大、安村圭太、
鳥海 創、後藤健太朗
側室 :二瓶加奈子、三雲友里加、
政本絵美、中島映理子
秋見:伝田陽美
黒衣たち:井福俊太郎、山下湧吾、海田一成、山仁尚


以前に何度か観ているはずが記憶が曖昧で、非常に簡素な内容や感想しか綴りませんが悪しからず。
秋山さんのかぐや姫はあどけない登場は実に可愛らしく、やや唐突な登場展開ではあっても、軽快に無邪気に駆け回る様子に頬が緩んでしまいます。
初演の頃はもっとお転婆な登場だった気がするがこれまた記憶違いかもしれません。
童達とはしゃいだり、大塚さんの心優しく純朴な道児とのやり取りの微笑ましさからの
苦悩を秘めて宮廷へと向かう姿の悲痛な戸惑いまで、シンプル淡々とした色調の中であっても細部まで丁寧に紡ぐように描き出していてお見事。
身体の隅々まで神経行き届かせながら力みなく自在に形を描き出しては語る身体能力の高さにも再度驚きです。
岡崎さん(恐らく初挑戦?)の屈めながらの歩き方も自然に映り、何よりかぐや姫を常に心配しながら見守り愛おしむ仕草に心洗われる思いがいたしました。

圧巻であったのが沖さんの影姫。以前より怖さや冷たさも増し、ただキツイ描写ではなく
宮廷に仕える人々が埋め尽くす大人数の空間を魔物の如く支配して、総タイツの色味といい模様のデザインといい
デビューした頃の西川貴教さんを彷彿するところがあれど滑らかな脚線と腕使いで艶めかしく牽引。
更に帝の池本さんがビシッと鋭く重厚に引き締め、4人の大臣達や黒い男性群舞、真紅の女性群舞も見どころ充実でした。
竹達は初演時にヒラヒラフサフサ飾りがついていたがいつの頃からかなくなり、ごちゃごちゃした印象がなくなって安堵です。

音楽は全編ドビュッシーの曲構成で、月の光や神聖な舞曲世俗的な舞曲も含まれていたかと思います。
それぞれの場面にぴたりと嵌っていたものの、所々ぶつ切りな印象は否めず。
そうはいっても、削ぎ落とされた美を追求した作風に見合う曲がこうにも多数あるのかと選曲に唸りました。
ここぞという決めどころがあやふやで、全体がサラッとした展開にも思えるも
日本らしい美しさを淡々と、されど丁寧に膨らみを持たせながら奏でていく展開はヨーロッパ公演においてきっと好評を得ると言じております。
東京文化会館改修前最後の企画に相応しい、東京バレエ団オリジナル作品の公演でした。




入口



座席表付近。文化会館のあちこちをカメラに収める1日でした。



ポワントがずらり。皆さま心のこもったメッセージも。



次回以降は東京文化会館以外の会場です涙。



2階の精養軒への階段



閉店のお知らせ。



昨年12月の初訪問から駆け込みで3度目の利用。初めてホワイエに面する席にて。



創業時からあるチャプスイ、初めていただきます。エビたっぷり、中華丼のようなものです!



挨拶



ホリデイの看板



アンディオールさんのコンフィチュール今年も購入!今回はジークフリード。来月新国の白鳥の湖に向けて気分を上げてまいりましょう。
東京バレエ団は9月に新国立劇場にて白鳥の湖上演!新国での上演が増えていきそうです。



14年ぶりにオネーギン!シュツットガルトバレエの公演は勿論、東京バレエ団上演も14年前と初演の16年前両方観ております。
羨ましいレパートリー、観に行く予定でおります。



物販!この空間にて行われるのも暫くはお預け。



東京バレエ団、海外公演回数多数!