
8月1日(土)、兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて貞松・浜田バレエ団『ドラゴンクエスト』を観て参りました。
貞松浜田バレエの鑑賞は2013年に新国立劇場で開催された地域招聘事業公演くるみ割り人形やNHKバレエの饗宴2014以来、スタダンとの共同制作公演では2回。
西宮市での鑑賞は2016年の東條裕子バレエシアター発表会以来10年ぶり。芸文ホールの中ホール開催でした。
この度、昨年上演30周年を迎えたスターダンサーズ・バレエ団のオリジナル人気レパートリーを初めてスタダン以外の団にて上演。
コンテンポラリー作品の何度かの共同制作公演交流を経て実現したと思われます。
そしてプログラムによれば、遡ると鈴木稔さんと貞松正一郎さんは若かりし頃からニューヨークで交流を深めていたとか。
スタダンの公演でドラクエは何度か観ておりますが、嘗てはドラゴンボールとトラゴンクエストが同じ作品と思い込んでいた、
またドラクエに登場する姫はピーチ姫と勘違いしスーパーマリオと混在させていたゲーム音痴な私でも楽しめ、貞松・浜田での初演を心待ちにしておりました。
ドラクエのゲーム発売から今年は40周年の節目でございます。
https://sadamatsu-hamada.fem.jp/dragon_quest/
白の勇者:後藤俊星
黒の勇者:小森慶介
王女:宮本萌
賢者:山本隆之
魔王:法村圭緒
戦士:名村空
武器商人:幸村恢麟
伝説の勇者:水城卓哉
⚔️バレエ・ドラゴンクエスト⚔️
— 貞松・浜田バレエ団 (@ballet_sh) August 2, 2026
\無事に終演いたしました✨/
ご来場誠にありがとうございました☺️🎮🩰
「ドラゴンクエスト」の魅力的な世界観、スターダンサーズ・バレエ団様の大切な作品を上演出来ましたこと、貴重な体験をさせていただき大変光栄で幸せでした😌💓… pic.twitter.com/uyiDURZYhc
白の勇者の後藤さんはやわやわに弱いヘナチョコからの勇者への変貌を色濃く描写。
1幕前半、王女との並びはほんわかお人好しそうな少年で、酒場でのオロオロ右往左往や戦士から強気で迫られると益々しょんぼり弱気になっていったかと思いきや
剣を抜き取ってポーズを取るときには瞬時にして威風堂々たる姿に変身。
そして黒の勇者との対決時に繰り出すテクニックも素早く、しかし型が乱れず爽快感すら残る立ち回りも見事でした。
黒の勇者の小森さんはこれまで関西や四国での客演は観ておりますが悪役は初見。
インタビュー映像等を目にしても朗らかそうなお人柄が前面に出過ぎていて笑
ビジュアルやポスターが解禁されても当初は悪のイメージを持ちづらく感じておりました。
ところが名物であろう2幕幕開け、暗闇にて手下達を率いながらの黒の大三角形な整列での行進からして
不気味なオーラを大発散。一見小森さんと分からなかったほどでございます。
インタビューでも仰っていたようにギラつきが全身から放っている上に、安定した踊りの中から強靭なパワーの押し出しで、
暗がりの中で黒い衣装であっても同化しないどころか枠からはみ出そうな存在感も好印象。
白の勇者とは実は兄弟であると分かったときの言い表しようがない戸惑いもごく自然且つ上階まで伝わる熱も帯びていて目に残っております。
この役はスタダンにて長らく活躍なさっていた池田武志さんの印象がとにかく強烈でしたが小森さんの造形にも拍手を送りたい思いです。
王女の宮本さんは最初から意思表示はっきり打ち出す表現で魅せ、賢者に対してもそう怯えているようには見えず、両親や白の勇者に対しても快活に接する頼もしい姫君でした。
だからこそ、攫われても待つだけの王女ではなくいかにして危機を脱出するべきか考え、
この作品最大の見せ場の1つであろう白黒勇者の対立にて仲介に入って対話で解決するよう訴えたり、自身を攫った黒の勇者をも守ろうと身体を張る行動に出るのも納得。
作品にびしっと斬り込みを入れる戦士の名村さんは体幹が非常に強く、鞭をブンブン振り回したり回転や跳躍を繰り出してもぶれず。
白の勇者に有無を言わせぬおっかなさといい、元々背が高いだけあって剣士達を待らせての登場も恐ろしや。
もしかしたらゲームがきっかけで初めてバレエをご覧になった観客にとっては最たる興奮であったかもしれぬ ゲームのビジュアルに一番近い役柄であろう
武器商人の幸村さんは、ほんわかした表情と詰め物たっぷり入れたふくよかなお腹からは想像つかぬ機敏さで沸かせ、
酒場にて武器を巡ってのてんやわんやなやり取りもお茶目。そうはいっても白の勇者へ大事な剣を渡すときは
重要局面に相応しい鷹揚とした仕草もあり、壮大な儀式を演出なさっていました。
そしてスペシャルゲスト陣の存在も忘れられず。西宮まで足を運んだ最大のお目当て、
賢者の山本さんは幕開け1人佇んでいらっしゃるお姿からして妖しげで神秘性を帯びた美しさで場を包み、
もうこの時点で上演の成功を確信させるほどの圧巻且つ品位ある存在感で、シェイクスピア演劇の俳優のような重厚感にも感嘆。
役柄上、顔を隠しながら歩く場面もあれど、また白の勇者や王女達との会話の仕草1つにしても
制約を思わせぬ深みある語りかけの連続に舞台の格、ファンタジーな世界観の濃厚さが一気に上がった印象すら持たせました。
それから魔王の法村さんは悪どさだけでないちょっとしたユーモアも効かせた表現も保ちながら黒の勇者と共にし、恐怖感はあっても憎めぬ面白味もあり。
竹中優花さんの聖母はアームスがそれはそれは美しく典雅で、舞台中央に立ち、大らかな音楽と調和しての包み込みは
会場のみならず西宮市全体を白い潤いで満たしてくださったと言っても過言ではない母性溢れる愛情、包容力に心打たれました。
10年ほど前までは関西でのガラにてお姫様や妖精系の役でしばしば拝見しておりましたが、全幕の中での神々しいお姿、拝まずにいられずでした。
水城さんがどっしり構えながら踊りもスパッと自在に繰り出す伝説の勇者も凄味あり。ゴツイ衣装や腕の衣装もしっくり馴染んでいた印象。
王様王妃様には嘗て主役級を務めていらした川村康二さん正木志保さんが配され、全ての役がバランス良く適材適所に配置されていたのも公演全体の成功の起因であったかと思います。
びわ湖の風オーケストラの演奏も耳に幸せに響き、プロローグのあとに少し暗転してからのファンファーレと序曲の演奏は
何度観ても聴いても、ドラクエのゲームをプレイしたことがない私ですら興奮の坩堝。
いよいよ作品名の文字が投映されると客席から割れんばかりの拍手が沸き起こり、来場のきっかけがゲームかバレエかなんて一切関係なし。
白黒の両勇者が跳び交いながらの立ち回り対決映像がまた更に昂ぶりを誘い、会揚の結束が確固たるものとなった瞬間であったでしょう。
一部の酒場の賑わいや天空のコールドはまだ硬めであった感もありましたが、踊り込んでいるスタダンの公演を何度か観ている私の目にはそう映っただけで、
元々モダンな作品にも強い貞松浜田の底力を堪能。モンスター達も動きづらそうな衣装であってもきびきび切れ味抜群に踊り出し、フィナーレにも再び登場して大サービス。
そうでした、戦士に仕える剣士達に佐々木嶺さんがいらして、茶色いふさふさした毛皮な衣装を所々に身につけワイルドに踊っているお姿が所属のバレエ団の代表レパートリーである
懐かしの『バフチサライの泉』タタール人を思い出してしまい、ふと身体を弓なりに反らせた跳び方を観ると
お父様の大当たり役の1つであるヌラリが脳内通過。踊りの質感は遺伝なのでしょう。
精巧なデザインで作られた衣装装置、国や時代は定めずとも中世ヨーロッパの建造物や装束をよく研究してゲームも製作されていたと思われ、
バレエの美術や衣装の細部まで凝った作りも見所であると再確認。
昨年8月末のスタダン上演鑑賞時と同様に、堅固な建築が不気味に聳え立つロンドン塔への昨夏訪問を思わず振り返ってしまいました。
スタダンでの公演と同様にゲームファンの方々も多数来場していて、Tシャツ着用してグッズを身につけていたりと気合いの入り方はバレエファン以上!?
しかし熱心な鑑賞ぶりはバレエファンもゲームファンも境界線なき姿勢でしょう。
長年愛され続ける作品のスタダン以外では初の上演、スタッフ一覧には貞松浜田とスタダン、
関西の舞台設営関係者欄でよく目にする方々のお名前がミックスして掲載されていて喜ばしい限りです。
私の席の近くにいた小さな男の子、恐らくはゲームきかっけで来場した様子でしたがゲームの世界でしか見たことがなかったお馴染みのキャラクター達が
生身の人間として出現しては踊り出す光景を猛集中して鑑賞していて、特に好きな音楽が演奏されたり、
キャラクターが登場すると静かに横の親御さんの顔を見てちょこっと頷いていました。
ゲームキャラのみならず、大人数で一斉に踊り出す光景に驚いたのか天空のコール・ドにも目をパチクリして観続けていたようで、
夏休みの楽しいバレ工鑑賞になったなら大変に幸いでございます。
エンディングの演奏と出演者紹介映像、出演者スタッフロール映像も最後までじっと観ていて、皆と一緒に拍手して終演。
今頃は絵日記に、跳び上がる武器商人の絵を描いているかもしれません。
西宮北口駅。ミルタを脅かす⁈鐘がたくさん。来年1月は新国立劇場バレエ団が芸文にてジゼルを上演します!どうぞご来場ください!

通路を歩いていくと、段々思い出してきました10年前のゴールデンウィーク。阪急電車を望む風景です。しかし午前中で既に蒸し風呂!
大きな階段。しらかわん、初めての西宮です。

芸文名物の薄井憲二さんコレクション バレエ・リュスの展示

ペトルウシュカのハガキ購入。可愛らしいタッチの絵です。来年1月、西宮市での新国ジゼル公演すぐ後に、国際バレエアカデミア公演を東京にて鑑賞予定でおります。
お昼は劇場内のレストランへ。前菜、アーモンドとガーリック効いたガスパッチョが少しスパイス感あるクリーミーな味で好みでした。サラダにはビーツ!フォカッチャも香りよし。
メインはラグートマトパスタ。一見少量ですが、ショートパスタがもっちりしていて、ボリュームしっかりございます。
オプションでデザートブッフェ追加。コーヒーや紅茶のドリンクバーも付いています。綺麗にゴージャスに盛り付けました。
私にしてはなかなかの見栄えです。我が身には似合いませんが笑。
フローズンクレームブリュレ。サクッとひんやりした食感、プーさんの蜂蜜壺な入れ物も可愛らしい。
この頃のタイミングだったか、終演後の夜の移動手段の雲行きが怪しいと連絡が。
天候調査に入る、結果は18:20頃発表予定と。無事当日中に700キロ北上できるだろうか不安がー。
そうは言ってもまずはドラクエ。さあ入場!しらかわん、初のドラクエ。
東京の同居住人が携帯電話含めて全くゲームやらず、しらかわんはゲームの世界は初めて。あのテーマ曲は知っているようです。
パネル、スタダンから出張でしょうか。
映像も、スタダンから出張です。

アンケート、最強キャラクター達!

ホワイエ2階あたりだったか。落ち着いた明るい内装。来年1月は新国ジゼル、ここでワイン⁈特に2日目は、
ドラクエキャラ達も驚くであろう謎めいた魔力凝縮なアルブレヒトが登場するさかい〜。
終演!夜には北上できるのか知らんけど(それも困るが)大阪空港へ移動、モノレール乗車です。西宮北口駅、
乗り換えの蛍池の降車ホームやモノレール乗車ホーム、何処も蒸し風呂!気温37度はあったはず。

大阪伊丹空港到着!一度だけ羽田から大阪まで飛行機で来たことはあったか、搭乗での利用は初。
保安検査通過後も飲食店豊富にあり、しらかわん、5日前の地元の王子様による深海の女王様を思い出してたこ焼きに興味津々。しかも3Dでタコ踊り。
大阪ですからたこ焼きもいただきたいところですが、今回は神戸のお菓子、灘五郷の酒粕ベイクドチーズケーキ。

チーズケーキ拡大!升と金文字がまた美しい。お酒かなり効いています、ベリーも入っています。そして飛行機は飛ぶのか⁈
18:30過ぎ、条件付き運航が決定とお知らせが。到着予定地が視界不良の場合は関西空港に戻る、と。関空ですと⁈
ひとまずは搭乗できそう⁈バスで搭乗口まで移動です。これからもあきたこまち購入継続しますので私を秋田に連れてって〜笑。
こんな題名の映画、あった気がいたします。

人生初のプロペラ機!ラピュタの世界だ!天空の城ラピュタ公開日から40周年前夜祭に相応しい飛行機です。しかもタラップから搭乗!ラピュタとドラクエ、同い年でございます。
しらかわん、パズーやシータの気分なのかワクワクしています。さらば西宮また来年1月、大阪多分11月、また会う日まで!
(そうは言ってもまだこのときは関空戻りの可能性あり、、、)
かなり小さめな機体で飲み物サービス無いと思っていたらありました!そして秋田犬に会いたがっているしらかわん。東北の犬仲間です。
そしてこの時点ではまだ秋田に到着できるか分からず、果たして⁈

飲み物サービス後だったか、パイロットの方の機内アナウンスで秋田空港到着できますとご案内が。良かったー!
勿論安全第一ですから万一の場合は素直に従いますが、大阪と秋田の距離を考えると、無事到着一安心。
帰りは空港利用しないため、できれば空港内散策もしたかったがまずはバス乗り場へ急ぎます。まあ、この時間なら殆どのお店は閉店していたかと思います。

秋田駅方面のバス乗ります。21:00出発に間に合うよう早歩きしたが、羽田や福岡、新千歳と違って次々と違う便が到着するわけではないためか
伊丹からの利用者を待ってから出発するもよう。車内は7名くらい、関空戻りの危機を乗り越えた者同士、妙に打ち解けた和やかな空気流れる中でいよいよ出発です。
翌日は無事に東の貴公子さまの舞台を鑑賞できました。西宮の会場や空港向かう電車にて、気をつけて楽しんできてやーと言葉かけてくださった方、ありがとうございました。
秋田編に続く。

































