2022年9月25日日曜日

頼もしい弟子達の存在と昭和世代の円熟美な『海と真珠』K BALLET STUDIO (Kバレエスタジオ)36th Concert  9月18日(日)《大阪府吹田市》





9月18日(日)、大阪の吹田メイシアターにて、K BALLET STUDIO (Kバレエスタジオ)36th Concertを観て参りました。2007年の初鑑賞以来、今年で15年。早いものです。
昨年はみちのくからの遠距離応援でございましたが、今年は大阪の現地へ足を運んでの鑑賞でございます。
http://www.k-ballet-studio.com/index.html



KバレエスタジオさんSNSより。舞台写真やチラッと映像もあります!




福田圭吾さんのSNSより。東大阪市のガレージアートスペースさんにてBourbierリハーサル映像あり!






幕開けは『海賊』花園より。中高生くらいの年代から小学校低学年前後の生徒さんが集まり、フレッシュな花々が広がる優美な世界に癒されました。
主に2チーム(確か)からなる構成でしたが、例えば2分程度の作品を1曲踊るのではなく、複数の曲で構成された10分以上はある場面の中のコール・ドの一員として
小さな生徒さん達も出入りのタイミングや途中に登場してからの立ち位置も万全にこなしている姿にいたく感心。
同じ部の『ロシアンダンス』や第3部の『マーチ』でも感じましたが指導がしっかり行き届いているのでしょう。
心が高らかに躍る元々好きな場面と音楽ですがこの度をきっかけに益々好んで聴くように、脳内でも自然と流れるようになりました。

生徒さん同士による『ゼンツァーノの花祭り』よりグラン・パ・ド・ドゥの真っ直ぐで初々しい魅力に溢れ
いきなり海賊等は危険ですからリフト抑えめな構成の演目選択も好印象。これ大事です。
『海賊』第1幕グラン・パ・ド・ドゥでは場面設定上、終始物憂げな表情を保ちつつ音楽の抑揚をも細かく身体の隅々までを使って表現していたグルナーラの生徒さんと
以前はひょろっと細い印象であった(失礼)佐々木美智子バレエ団の佐々木嶺さんランゲデムが
危うい怪しさを含んだ雰囲気や強靭で柔軟な身体能力、特に空飛ぶ絨毯に乗っているかと見紛う空中姿勢維持の美しさに仰天でございました。

そして今回の舞台大目玉⁉本島美和さん、細田千晶さん、福岡雄大さんによる今や昭和世代が踊るのは珍しいであろう『海と真珠』。
若人が踊る発表会大定番演目とは言わせぬ王室献上級な品位と輝きで、ニヤケが止まらずであった私です。
楚々とした艶のある細田さんとゴージャスな色気のある本島さんお2人とも年齢を重ねる毎に美も技術の高さも増している気がしてならず
膝丈のふわふわチュチュ衣装や真珠の頭飾りもたいそうお似合い。福岡さんは深海の帝王なる貫禄のみならず、
海底から泡が一斉に発生し舞い上がりを見せていくような終盤にかけて速度を上げて行く回転移動に口にするあんぐり。
スタジオの公式発表に先駆けダンスマガジンにおける本島さんの新国立劇場バレエ団退団インタビューにて明かされ
書店でぶっ飛びそうになるほどの衝撃であったわけですが、円熟のキャリアが凝縮した誠に格式高い、丹念に磨き込まれた『海と真珠』を目にできました。
それにしても、年々味わいを増していたお三方である本島さん細田さん貝川鐵夫さんら新国立劇場バレエ団のベテラン勢ほぼ同時退団、未だにショックが癒ぬ私です。

長年在籍されている長谷川梨央さんが恐らくは初めて主演を果たされた『パキータ』グラン・パでの淑やかさや品が備わったヒロインや
決して大人数構成ではなくても呼吸が合い整ったフォーメーションで楽しませてくださったコール・ドも好ましい印象が刻まれました。
今年の下半期は『パキータ』鑑賞回数が実に多く(下半期のみで6回の予定)、されど飽きないのは
ヴァリエーション曲の取り入れに異なりや衣装の色味も団体によって様々であり、間違いなく高揚するアントレとコーダ音楽や振付も魅力でございます。

コンテンポラリーで構成された第2部の最初は福田紘也さん振付『死神』。2020年の大和シティーバレエでの初演を観ており
本島さんの圧巻たる凄み、先ほどの繰り返しにはなりますが20代の頃よりも遥かに踊りが冴え渡るお姿にも感嘆するしかなく、
よくぞ紘也さんは本島さんを起用してくださったと唸った作品でございます。
相変わらずの我が知識不足で話の内容詳細については理解が至っていない点は多々あれど、黒いジャケットワンピースのような装いで顔を白く塗った
本島さん死神の奇襲と、怯え反抗する福岡さんとの命を削り合っての応酬に身震いが静まらず。大阪での再演実現、嬉しうございました。

矢上恵子先生振付のBardoでは群舞に挟まれながら作中に他の恵子先生作品の人物が登場するオムニバス形式で、リレーのように繋いでいくため切り貼り感もなし。
肩の部分から徐々に羽根が表れてくる衣装の仕組みを生かした佐々木さんのButterflyにおける空中ヨガか!?と思わす鋭くパワフルな浮遊や
前半の衝動と後半の静寂の差を丁寧に掘り起こすように踊られ、これまでには山本さんや福岡さんも踊っていらっしゃる
福田圭吾さんのBourbierも、幸せに受け止めている恵子先生のお姿が目に浮かびました。
もう1作品、確かプログラム売り場には作品名の掲示がありながらメモを失念してしまいましたが
男子生徒さんによるソロも伸びやかさとバネを体内から大きく放っていて目に留まり、縦横斜めと不規則な形態で迫りくる群舞の面白さにも集中し
恵子先生の作品を皆が大事に踊り継いでいる光景に感激いたしました。先生もきっと目を細めて、空からご覧になっていたに違いありません。

締めは『アラジン』より宝石。音楽はカール・デイヴィスと同じですが振付はデヴィッド・ビントレーとは全く異なり
久留美先生オリジナル版です。初演は記憶違いでなければ2011年で、大阪でも島根でも再演を重ねています。
奇抜な衣装がふんだんに用いられたビントレーさん版に比べ、久留美先生版は振付と衣装共によりクラシカル路線で
財宝の洞窟と宮廷の両方を想起させる空間に身を置いた心持ちとなり、私も好きなケイスタレパートリーの1本です。
記憶違いでなければコール・ドの衣装が変わったと思われ、シルバーや青みがかった色味のデザインから薄い紫と金色で彩られた色へと変更。
コール・ドもソリストも特に宝石名は明記されておらず色合いや印象から自由に想像を委ねられていると捉えており、アメジストを思わす優雅さでした。
1曲目はビントレー版で言うオニキスとパールの曲では人数構成は同じ男女3人ずつであれど
バレエ教室の舞台で中高生世代と思わしきの生徒さんのみで男女のペア3組構成が可能であるのは珍しく、新国立劇場勤務の先輩方の背中は偉大であると再確認。
そして吉田千智さんと山本隆之さんによるパ・ド・ドゥの典雅なことよ。(曲はゴールドとシルバー)ここは宮廷か、或いは大聖堂を彷彿させる荘厳な響きが
お2人のシンプルながらもとことん美しく見せるエレガントな身体の運び方や佇まいから発せられ、ただただうっとりでございました。
細田さん福岡さんペアによるパ・ド・ドゥもあり、水晶のような透明感そのものな細田さんの気品が舞台を覆い
空気を一層澄み切った涼やかさに変化させていた印象です。ポーズ1つ1つに隙がなく、福岡さんとの珍しいペア結成も調和が取れていて実現に喜びを覚えました。
コーダは次々と総登場、十字になってのぐるっとひと回りや最後は全員正面を向いてのポーズの並びで整い、すっきりとした構図で幕が下りました。

カーテンコールに登場された久留美先生、初めて1人での挨拶になってしまった2019年の秋は大粒の涙目でのご登場でしたが、年々明るさ、にこやかさが戻られた印象で
頼もしい弟子達と共にスタジオを運営され舞台も開催なさるお姿に、きっと香織先生、恵子先生も安堵され空から励ましてくださっていると思っております。
来年の舞台も今から心待ちにしております。



※以下写真多数。お忙しい方は恐れ入ります、次回をお待ちください。



完成時から注目していた通天閣滑り台。勢い良く急降下、人間用ウォールポケットのようなものに入り、ローラーの上を滑ります。
参加者は自身が滑る動画のダウンロードが可能、拡散歓迎とのこと。私もいたしましたが動画加工の方法分からず、
私の顔を晒すわけにもいきませんのでコースや仕組みを知りたい方は各自お調べ願います。
順番待機中も、先に滑る方の叫びや美声、奇声⁈に待つ人同士驚いたりヒヤヒヤしたり、妙な結束力がありました笑。



通天閣、来たでー。


昨年と同じく、9月の敬老の日の連休の日曜日は観たい舞台が重なりやすい。埼玉組、楽しんでおくれやす。
昨年は福島県白河市の小峰城で、今年は大阪の通天閣にて、各地の名所から応援です。




なんばの嵜本ベーカリーにて。食べたかったトーストと選べるジャム。
ジャムには宝石が付いており、ルビーフランボワーズ、ピスタチオパール、ブルーベリーサファイアを選択。


梅田にて、面白い焼売多数のお店。ジーニーもいました。



メイシアター自販機。音楽や舞踊な絵入りです。寅の字も迫力。



久々に会えた友人と終演後新大阪で乾杯。



串揚げ。衣が細かく薄くカリカリ!


ハイボールでスッキリ。鶏ひき肉を使ったお団子がさっぱりと品ある味で生姜もたっぷり。



友人を新大阪で見送った後、道頓堀近くにてお好み焼きの写真に誘われ入店。
アーティスティックセンス皆無な私のケイスタ15年愛、伝わりますでしょうか⁈
多くのバレエ愛好者達がNHKバレエの饗宴放送を視聴していたとき、
管理人はマヨネーズ文字書きに勤しんでいた、道頓堀の嵐の前夜でございます。



おはようございます。前夜に大浴場にも浸かり、熟睡して良い目覚めです。朝食はプレートとメインを選択。カレー器がランプにしか見えません。
帰京の交通が心配でしたが擦ってもジーンは現れません。魔法の絨毯も用意してくれません。早めの新幹線で帰りましょう。



モダンで調度品も可愛らしいロビー。宿泊者用のコーヒーサービスもあり、マシンを操作し挽き立てをいただけます。



さて、帰京。窓口は時間変更希望者が殺到していたのか行列ができていましたが、
私は往路はバス、復路は当日券購入で新幹線利用であったため券売機でサッサカ購入し、自由席車両へ。
さらば大阪、また来週!

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