バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2022年3月15日火曜日
【2年2ヶ月ぶりのレッスン】チャコット代官山スタジオオープニング特別レッスン
本日の内容は、鑑賞ではなく座学の講座でも書籍紹介でも旅日記でもございません。管理人、2年2ヶ月ぶりの有酸素運動の話でございます。
渋谷から移転したチャコット代官山スタジオオープニング特別レッスンを受講して参りました。講師は新国立劇場バレエ団の渡邊峻郁さんです。
https://www.chacott-jp.com/lesson/studio/daikanyama/schedule/detail025222.html
この2年2か月、レッスンは0回に対し鑑賞は約140回に達する基本鑑賞中心生活の私が有酸素運動に行くのは余程の事態でないと実行に移さず笑
また当ブログをここ2年くらいの間からお読みになっている方にとっては
日々鑑賞感想、飲食、旅路の話しか出てこない当ブログ管理人が踊る姿はまず想像がつかないと思います。
また私に会われたことが一度でもおありの方は容姿からして益々想像がつかず、跳んできちんと宙に浮くのかすら疑念を抱かれることと存じますが
第三者を送り込んだのではなく、当方本人がこの日の15時からズンドコドッスンな姿を晒して参りました汗。
いつも(ここ2年はご無沙汰でそれ以前も年1、2回の頻度の受講ですが)とは異なり、代官山スタジオへ向かうときは
始発に乗らず昼過ぎの電車を利用し、自宅最寄り駅から私鉄のみでの交通で、スタジオに近い駅もエスカレーターの立ち位置が右側ではなく左側。
私以外にも標準語を話している方が大多数で不思議と新鮮な気分でございました。
渡邊さんの教え方はゆっくり丁寧で説明も優しく分かりやすく、緊張しないよう度々リラックスさせる言葉を全体にかけられ
定員満員の28名でしたがバーのときの巡回もこまめ。センターにて順番を不安に感じ全体がそわそわしていると
分からなくなったら一緒にやりますからと安心させてくださったりと全員が楽しく臨めるよう
心を砕いてくださってのレッスンで勉強になること盛りだくさんでした。
時折(でもなく毎度か)複雑なパに私の脳内がひいひいと呻いておりましたが、お手本を何度も目に刻めたのは至福な時間。
間近で拝見できたグラン・ジャンプも目に焼き付け感激し、新国立劇場オペラパレスの最前列席よりもずっと近く
フラットなスタジオ床上で眺められたわけですからそれはそれは大迫力でした。
しかも音楽がソロルのヴァリエーションで、3年前にオペラパレス1階最前列で目にしたソロルがすぐ眼前にいらっしゃると思うと幸福もひとしお。
後に詳細は記しますが私が唯一思い切りできたのがこのセンターにおける最後のジャンプで(振りが一番シンプルであったためかと思います)
無我夢中で気づかずであったのが惜しまれますが、後ろ向きに回りながら跳ぶとき渡邊さんと同じタイミングで一緒に跳んでいたと後から友人から聞き
ほんまかいなと未だ疑わしいのですが笑、2名から目撃談を聞いたため嬉しうございました。
そして今回のレッスンの大きな魅力の1つが馬場美和さんによるピアノ伴奏付きであったこと。
我が後輩の友人が馬場さんに大変詳しくレッスンを勧めてくれた理由の1つでもあり、実際に聴けたのは幸運で
バレエ音楽もあれば他のクラシックもあり、伴奏もまた気持ち良く踊ることに繋がったのは明らか。
前からお世話になっているスタジオも必ず生伴奏付きで贅沢なことにその環境に慣れてしまっておりましたが、
今回馬場さんのピアノ伴奏に包まれながら受講する機会に恵まれ、嬉しきひとときでした。
以下大半は反省文でございますが。全て綴ると要小休止な新国立劇場バレエ団の鑑賞感想と同量にもなりかねませんので掻い摘んで参ります。
久々2年2ヶ月ぶりのレッスンであり、大手バレエ用品ブランドの東京都内屈指のお洒落な街移転の記念企画で花園の如きスタジオの雰囲気にも呑まれ
非会員の身分である私ですので長年チャコットを支えていらっしゃる会員の皆様のお邪魔にならぬよう
また移転記念企画で今後チャコットの経営にも大きく関わってくる行事かと思うと鼓動を落ち着けるほうが困難でございました。
何より、80日間世界一周のような規模の旅の経験は無けれど現時点において地球上で最も素敵であると思っている
心から虜になっております2名のダンサーのうちのお1人が講師を務めてくださるレッスン初受講ですから大緊張。
また渡邊さんによる大手のスタジオでのご指導のお話はこれまで耳に入っておらず、どんな指導方法で進行されるか予測不可能であり
耳が妙に赤くなっていると、開始前から隣の初対面の穏やかで優しいお方に指摘されるほどで私はどれだけ緊張していたんだ笑。
3月1日に予約が取れてからのこの2週間程度、ヘマをしないように恥ずかしい姿を晒さぬよう留意せねばと思いつつも
バレエ版スピードラーニングなんてございませんから2週間では覚えの苦手改善も到底間に合わず(そりゃそうだ。ついでに申せば洗濯用ではなく人体用の柔軟剤もない)
そして容貌や頭身バランスは変えられなくてもせめて体型や重量は整えておこうとしたものの
(但し仕事に支障がないよう、特にこのご時世健康を害することのないよう、病院のお世話にならぬよう
飲食は通常通りにして制限は設けず、現状維持を目標に、膨れたら予約取り消しと言い聞かせておりました)
鏡に映った膨張する我が姿にああ要痩身。ピンクタイツは恐るべしです。フットワークが軽いとはこれまで50回は言われているものの身体の重量については(以下略)。
前回のレッスンがコロナ禍以前であったためマスク着用レッスンも初。意外にも苦しさは感じずに済みましたが
長時間動きながらの装着はさぞお辛いかと察し、プロの方々の鍛錬には頭が下がります。
そして覚えの悪さは相変わらずで、バレエの振付にしても学業にしても思えば子供の頃から不変。
結局間違えずに順序を覚えられたのは先述したセンターの最後のジャンプのみで、人生どうしたものかと途方に暮れるのは毎度でございます。
しかもジャンプのとき面積が足りず気づけばすぐ横に壁が現れ手を追突させてしまい、新築スタジオにてチャコットの皆様申し訳ございません。
因数分解や微分積分、平方根よりは遥かに簡単であろう、踊るときの飛距離ですら計算できず最後の最後まで反省の連続でした。
ただ順番を唯一覚えられただけが理由ではなくこの箇所だけは思い切り できたのは子供時代の経験も影響しており
当時通っていた教室が放課後の幼稚園の空き教室であったため、天井が頗る低く面積も小さく、今でこそ高くも低くもない背丈の私ですが身長の伸びが子供の頃は早く
跳べば天井の突き出た部分に手がぶつかり、5月には時節柄手を掲げると天井から吊るされた鯉のぼりに激突寸前。
縦のみならず横移動も慎重さが求められ、壁には園児達が丹精込めて描いた絵や壁側の棚には工作品やぬいぐるみ、絵本や積み木が置かれているときが大半で
私が卒園した幼稚園でもあったため、万一壊してしまったら一生懸命作った園児本人や備品管理に余念がない園の先生達を思うと合わせる顔もありません。
ですから思い切り跳ぶな飛距離や移動も要注意、と毎回気をつけるしか無かったのです。
しかし大人になってから再開しお世話になっているスタジオや今回のチャコットのスタジオも天井が大変高く、男性がどれだけ跳んでも問題なし。嬉しうございます。
楽しんだ気持ちよりも反省猛省のほうが色濃く残る久々のレッスンで翌日の昼休み、
あれもこれもそれも結果どれも出来なかった自身を思い起こしては約30分間項垂れてしまいましたが
約1時間半、馬場さんのピアノ伴奏付きでのクラスにて渡邊さんにご指導いただけたことは生涯の宝でございます。
チャコット関係者の皆様、魅力たっぷりな企画をありがとうございました。
8年半前、16年ぶりに再開する際には関西や四国の方々も巻き込み笑、今回は関東圏内とはいえレッスン1本予約するだけでも大騒ぎで
憧れの存在なお方の前で受講なんてとても無理や!と口走る私を励まして背中を押してくださった方々にもお礼申し上げます。
終了後なかなか言葉も出ず脳みそはぼうっとのぼせる状態になってしまいましたが、身体は疲れず。
中高年のいずれかに属する年代に差し掛かった現在のほうが小中高大生の頃よりも格段と身体が動きやすく疲れにくいのは
不思議でございますが(鑑賞と遠征が心身に好影響か)、反省は多々あれど嬉々とした感情で一杯になったレッスンであったからこそでしょう。
4年前の『眠れる森の美女』初日終演後にて、同年に渡邊さんが着物モデルをなさった雑誌も企画に参加したアウェイな雰囲気での着物トークショーゲストで
会場に登場されお話しされたとき、バレエをそう多くはご覧になったことがない方にも分かりやすい話運びを展開された
言葉の選び方や内容の伝え方がたいそうお上手であったのは今もよく覚えておりますが
今回のレッスンにおいても、全体の見渡し方やお手本をじっくりと見せる進行や気持ちが上向きになるような言葉の掛け方をなさって
楽しく濃いレッスンを組み立ててくださった渡邊さんには感謝しかございません。
この日を振り返って思い出すのは、新国立劇場バレエ団2017/2018シーズンエンディングパーティーにて出会った親子のお2人。
ちょうど渡邊さんの歓談の列にて私の前に並んでいらして、ちらりと会話を小耳に挟むとどうやら発表会のゲストに来てくださったような内容が聞こえ
驚かれるのは承知で話しかけ、時期を聞いてバレエ教室名を口にすると案の定仰天された次第。勿論私も足を運んでいた発表会でしたので意気投合し
印象を伺ってみると、ジャンプの滞空について感嘆の溜息をこぼしながら思い出して語ってくれた姿は今も記憶に残っております。
スタジオパフォーマンスに行く観客としてではなく、レッスン等で同じスタジオ内にて目にする機会なんぞまず無いであろうとそのときは思っておりましたから
お嬢様のお話を一瞬たりとも聞き逃すまいと耳を傾けていたものです。歓談の順番を待つ間3人で暫し黄色い歓声風味に会話を満喫するうち親子の番になっため送り出し、
それはそれは優しい表情の渡邊さんと嬉しそうに話す親子を後方から微笑ましく眺めていたのでした。
あれから約4年。まさか実現するとは夢にも思わず人生とは不思議な巡りで、もしその親子と再会を果たせたならば
私も遂に間近で同じスタジオ内でのジャンプのご披露を目にできたことを伝えたいと思っております。
そのときは再度3人で、世代は皆バラバラながら女学生のように弾む会話で喜び合うに違いありません。
チャコット外観。ユニークな建造物です。
レッスン後、ポワントを受け取りに来ていた我が後輩や、レッスン受講者の方々とスムージー。私は緑色でございます。
チャコット内にはスタイリッシュなカフェやレストランもあり、次回買い物等で来る機会があれば、ケーキや生ハム、ワインも味わってみたいと思います。
ここ2年間はご無沙汰中ですが約8年半前からレッスンで年1、2回程度通っているスタジオとその最寄駅間に位置し
毎度レッスン帰りのお決まりの立ち寄り処である海産物が美味しく手頃な魚輝水産が代官山には当然ながら無いため笑
地元に近い場所にて似た店舗にてビールで乾杯。踊ったあとはビールで決まりです。
蟹と鮪のお寿司でございます。
そうでした、概要発表から1本のレッスン予約完了までもが大騒動状態となったその辺りの話はまた後日。
管理人の騒動なんぞ年度末に近い現在読んでいる暇はないとのお方は恐れ入ります、連休に予定しております鑑賞感想まで今暫くお待ちください。
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