2020年8月3日月曜日

【お茶の間観劇】第31回清里フィールドバレエ『白鳥の湖』

7月30日に上演され、8月8日まで限定配信の第31回清里フィールドバレエ『白鳥の湖』を鑑賞いたしました。
https://www.fieldballet.com/

清里フィールドバレエは現在開催中で8月7日まで続き、これから足を運ばれる方もいらっしゃるかと思いますので短めに。
新型コロナウィルス感染拡大による影響で移動や来場が困難になる方が大勢いる状況を配慮しての対応で、
上演したばかりの公演を全編配信してくださるのは過去30年の歴史の中でも異例と思われます。
ただでさえ感染拡大防止策を徹底しての上演だけでも大変でしょうに、配信にまで踏み切ってくださり心よりお礼を申し上げたい次第。
手放しで喜んではならないのかもしれませんが、写真でしか目にしたことのない
自然をそのまま美術と化した舞台を映像を通して自宅にて堪能できたのは誠に嬉しく、興味津々に鑑賞いたしました。



リハーサルをまとめた今年の宣伝映像


オデットは小野絢子さん。しっとり且つ強さも備えた姫で、音楽を身体で奏でながらもポーズ1つ1つ見せ方が美しく盤石。
ふわりとした羽のボリューム感あるチュチュ姿も新鮮でした。
小野さんのオディールは公演によって蠱惑的であったり小悪魔度控えめで澄ました様子であったり造形が大きく異なり
だからこそ新国立での舞台も毎回観たくなるわけですが、今回はすっと静かながらも恐怖感を忍ばせる姫。
花嫁候補達の前を通る際もむやみやたらに顔の表情で強調せず、背筋を正しクールに颯爽と歩きつつ背中からおどろおどろしさを吹かせている印象を持ちました。
太めの金色刺繍や赤いストーンで彩られたオディールの衣装がいたくゴージャス。

今回話題の1つであったのが、ソーシャルディスタンスな振付。ただ従来の振付とさほど違和感なく溶け込ませる工夫が光り
湖畔のアダージオの前奏ハープ部分が流れつつ静けさに包まれたままオデットのヴァリエーションへ移り、所々で王子が手を差しのべたり
ジャンプの部分をリフトに変えたりとヴァリエーションにパ・ド・ドゥ要素をさりげなく取り入れた振付。
四羽の白鳥は終始手を繋がず、されど脚と腕の動きが連動しているため最初からこの振付と言われても全く不自然ではありません。

話には聞いていた花火が打ち上がりまさに大舞踏会なる幕開けや、霧が立ち込め幻想的な雰囲気を自然そのものが作り出す空間に映像越しでも感激。
実際その場に身を置いたら、寒暖や降雨、虫除け対策必須ではあれどさぞかしロマンティックな空気に浸れるのでしょう。
映像はまだご覧になれますのでお茶の間で清里、ご堪能ください。
野外でのバレエ鑑賞経験は東京バレエ団による上野バレエ・ホリデイでの東京文化会館前で立ち見したコレオグラフィック・グループ(振付家発掘プロジェクト)のみで
その昔世田谷美術館の前庭で披露されていた牧阿佐美バレヱ団によるサマーナイトバレエが隙間から見えたと記憶。機会が体感してみたいものです。

2 件のコメント:

ひふみ さんのコメント...

今回鑑賞予定でしたが、昨今の事情から断腸の想いで諦めたこの初日公演を
このような形で、自宅で鑑賞できたのはとても有り難く幸せなことでした。
雨のリスクが大きい高原での野外バレエ、だからこその夜空に打ち上がる花火、
この初日の公演が無事に開催されて本当に良かったと思っております。
1日、2日は雨で中止になったそうです。
動画配信されることは知っておりましたが、いつの公演かは知りませんでしたので、
管理人さまのこのブログのお陰で見逃さずに済みました。
配信中に、もう一度は観たいと思っております。
取り上げて下さり、本当にありがとうございました。

管理人 さんのコメント...

ひふみ様

こんばんは。8月に入り、暑くなって参りましたね。
心待ちになさっていた清里フィールドバレエの公演を断念され、
心配が尽きぬ状況は変わらずとはいえ寂しさを募らせていらしたと存じます。
誠に嬉しい映像配信ですよね!
ご自宅で堪能されている方、さぞ多いかと思います。

初日は公演前は小雨が降り続いていたそうですが公演中は止み、
全幕予定通り上演できたそうですね。
出演者、スタッフ、観客も不安でしたでしょうから
打ち上げ花火での幕開けは殊更華々しい気分に駆られたに違いありません。
野外で行う以上自然には逆らえませんが、1日と2日、2公演連続の中止は残念です。

私も初日の配信と聞いて驚き、竜宮ではお目にかかれなかった
小野さん福岡さんの素敵な舞台姿を鑑賞でき喜ばしく思っております。

来年は現地でご覧になれますように。
こちらこそ、ありがとうございました!