2020年5月29日金曜日

【できるかな】【お茶の間妄想】新国立劇場バレエ団で『スパルタクス』

緊急事態宣言は解除されましたがまだまだ油断できぬ状況が続いております。
時々当ブログにも登場する管理人の妹は子供達と接する仕事をしているため暫くの間休業状態でしたが、来月から通常勤務に近い状態で再開予定。
ただ在宅時間が長く続いたとはいえ遊んでいたわけではなく、再開の準備や子供達が家で楽しく過ごすための策を練っていたとのこと。
その内の1つが工作絵本で、各々好きな絵を描いて着せ替え人形のように絵柄が変わる絵本の作り方の図解説明書を製作しウェブ公開または配信していたそうです。
幸い私と似ておらず、幼い頃から一般教科のみならず図画工作も得意であった妹ですので
(4歳違いのため小学校は2年間在籍が重なりましたが、妹の担任の先生と廊下で会うたびに何回褒められたことか)
従事する職業においても素質が存分に生かされており、一族の誇りでございます。(対する姉の管理人は幼稚園児の頃から趣味だけは確立するも人生迷走、現在に至る)

さて工作といえば、ウェブ配信がない時代から大勢の子供達に支持されていたテレビ番組が2本ありました。
両者とも教育テレビ(当時の名称)で『つくってあそぼ』(7年前頃まで放送)と『できるかな』です。
前者はわくわくさんと心優しい熊のゴロリが、後者はノッポさんと何の生き物かは不明なゴン太くんがペアを組み
身近にある材料を使って工作を楽しむほのぼのとした子供番組でした。『できるかな』は大長寿番組で私も好んで視聴しておりましたため
昨今バレエ関係の会話にて英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのワディム・ムンタギロフさんの多種の愛称の1つ「ムンタくん」を最初に新国立劇場で耳にした際には
思わずゴン太くんが浮かび、鋏と紙を手にして工作に勤しむムンタさんが脳裏を過ったものです笑。

さて本題。『できるかな』を懐かしく思い出したつい先日、ちょうど福岡雄大さんが司会進行を務めるインスタグラムライブトーク通称『雄大の部屋』にて
渡邊拓朗さんが登場された回でのこと。挑戦したい役や作品を尋ねられ、『白鳥の湖』王子とロットバルト両方と回答した後にもう1本
新国立では難しいと思いますがと前置きした上で口にしたのは『スパルタクス』
福岡さんも思わずおお!!と声を上げ、鎖付けたスパルタクス役が拓朗さんに似合いそうと嬉々として語っていらっしゃいました。
そういえば、拓朗さんは10代の頃にカルロス・アコスタ主演の『スパルタクス』をご覧になり
男性らしい魅力が詰まった作品から受けた大きな衝撃を2018/2019シーズンガイドブックでのインタビューにてお話しになっていて
今回のライブトークも視聴した限り、また昔のバレエ映像研究家でもある兄上の存在もあり笑(複数のインタビューで拝見)、恐らくは振付も全て頭に入っていて
ムハメドフやワシリエフなど往年のボリショイキャスト映像も目に焼き付けていらっしゃることでしょう。
『スパルタクス』なら役柄問わずやりたい、男性ダンサー達が一斉に行進して雄々しく踊り出す箇所に憧れを抱いているなど『スパルタクス』愛に溢れたお話でした。

私も好きなバレエ作品で上位13選に入っており、ソビエト時代のバレエ作品に絞った半期講座のみならず
2017年には『スパルタクス』特集の講座にも足を運んだオタクではございますが
当時新国立劇場バレエ団に当て嵌めたときには主要4キャストは瞬時の妄想が巡ったものの
男性ダンサーの平均身長も上がり、層も厚くなってきている傾向があるとは言いながら
グリゴローヂヴィヂ振付作品には不可欠な長身且つ筋骨隆々な体型でなければスパルタクス側クラッスス側何れにしても男性群舞は困難であろうと想像しておりました。

しかし今回のライブトークから、ある程度の上背は必要でしょうが何も皆が皆ボリショイ男性な体格である必要はなく
踊りこなす技術があるのは前提として、要所要所にはイーグリング版『くるみ割り人形』アラビア常連隊を配置してあとは踊り方の工夫、スタミナの持続
そして内面から沸き出るパッション(最重要かもしれない)を持ち合わせていれば実現できそうと妄想。
「できるかな」から「できそう」、「できる」、観たい!と考えが徐々に変化していった次第です。
多少は筋肉増強が望ましいでしょうが、筋トレの帝王!?貝川鐵夫さんに弟子入りし、
劇的な色合いを込めた近頃話題の「ドラマチック筋肉体操」の考案者福岡さんに入門して実践すれば自ずと作品の理想体型に近づきそうです。(勝手な推進で失礼)
大原永子監督も説明会でしばしば男性ダンサーの強化を課題に掲げ、『トロイ・ゲーム』や「Men Y Men」といった
男性のみによる構成作品のレパートリー化も行ってはいますが、私の見る目が無いのか今一つ印象に残るものが無いままでございます。(お好きな方、すみません)

そんなわけで、拓朗さんのお話からつい妄想が膨らみ今も膨張状態。まずは幕開け、中央に集合したローマ軍の一斉に前方への突進と
足踏みしながらのクラッスス凱旋場面を初台でも観てみたいと欲が妄想が止まりません。
本島美和さんによる毒々しさと華々しさを兼備するエギナも想像するだけで平伏してしまいそうです。そしてボリショイ、どうか予定通り来日できますように。



ボリショイシネマの宣伝映像。43秒あたりの盾を持って身を潜めていた軍たちが豪快に飛び出して踊り出す箇所、生で早く観たいものです。

2 件のコメント:

ひふみ さんのコメント...

私も新国立での「スパルタクス」、是非観てみたいと思います。
色々と妄想が膨らみますよね(笑)。
取り敢えず、今秋のボリショイの来日公演、きっと実現しますように。
管理人さま、いつもありがとうございます。

管理人 さんのコメント...

ひふみ様

こんばんは!観てみたくなりますよね〜。そして妄想も笑。
幕開けの光景を浮かべては、ニンマリしてしまいますね。
ハチャトリアンの曲を生で聴けるのも楽しみでボリショイ来日、実現を祈るばかりです。
こちらこそありがとうございます!