二転三転歳月20年超の時間を辿る内容でございます。お急ぎの方は次回をお待ちください。
ゴールデンウィークから連続して昨日今日と休暇の方もいらっしゃるかと存じます。
例年この季節といえば賑わう観光地や混雑する新幹線発着駅、高速道路の渋滞といった報道が連日なされていますが今年は例外。
随分と前から旅行を計画しながら泣く泣く断念された方や帰省を諦めた方も少なくはないはずです。
自身を振り返ると生まれも育ちも東京で帰省とは無縁なまま現在に至り、ゴールデンウィークだから旅行へ出かける流れにはなったこともございませんが
バレエの用事があれば他の時期と同様出向いたことは何度かあり。前回に触れましたが昨年は初台シンデレラ、大阪、また戻って初台
4年前は初台ドン・キホーテ(もうじき配信されます)、西宮市での発表会、また戻って初台でしたが但しこのときのドン・キホーテは4回観ようと思えば行けたものの
大事を取って夜行バスで朝東京到着した当日は鑑賞せず、計3回鑑賞。昨年のシンデレラは同じ条件で帰京いたしましたがそのまま自宅にて数時間休息後初台へ。
2016年と2019年の間の何処かで鑑賞体制に大幅変更が生じ、比較にならぬほど初台への執念が強まってしまったがためでございます。
旅と言えば、今年に入ってからは1月以降はご無沙汰しておりますが、前ブログのアンデオールバレエ日和でも綴っている通り
バレエ鑑賞を伴う旅が多いのが当ブログの特徴で鑑賞、お酒、旅、主にこれらの要素によって成り立っております。
そして思い起こしていくと、家族旅行や修学旅行林間学校を除いてバレエを伴わない旅は殆んどしないまま気づけば2020年。
バレエのおかげで全国津々浦々へ、回数こそ少ないものの時には旅券が必要な場所へも出向く機会に恵まれたのは幸運に尽きる思いでおります。
時期によっては毎週のように大阪訪問、或いは毎週全国各地探訪時には帰京後朝風呂済ませてそのまま劇場へ向かう
西村京太郎トラベルミステリー並みの行程と自負していたこともございました。
しかし親類縁者一族の中では国内中心の我が移動範囲は狭いほうで、野生の象やキリン、かばさんが見たいからと新婚旅行でケニアへ行った両親や
草原でお馬さんに乗りたいからとモンゴルへ、オーロラを見たいからとアラスカへ1人で行った妹
(バレエ好きなオタク姉の血筋なのかオーロラを眺めながら眠れる森の美女結婚式のグラン・パ・ド・ドゥコーダ部分を歌っていたとか笑)
何の取材であったかは目的は未だ不明だがアフガニスタンに滞在していた亡き父やオーストラリアに留学していた叔母に
ヨーロッパ各地で過酷過ぎない登山を満喫する大叔母など強者揃いな一族なのです。
さて外出自粛が続く現在、先日ある歌番組で森進一さんの『襟裳岬』や細川たかしさんの『北酒場』など
管理人好みの旅情気分に浸れる曲特集が組まれ、束の間のお茶の間国内旅行を堪能できましたので
当ブログにおきましても真似事を行いたいと思います。管理人の人生においては稀少である、バレエを伴わない且つ旅券が必要な地域へ出向いた際の出来事です。
遡ること22年前の1998年、夏の全国高校野球甲子園大会にて横浜高校の松坂大輔選手が一世を風靡した時期の話でございます。
管理人、バレエ鑑賞でもなく家族旅行や修学旅行でもなく米国のシアトルに行く機会がありました。
当時はスターバックスコーヒー日本上陸2年後でイチローさんのマリナーズ入団前の頃、
周囲にシアトルの名前を出しても場所説明が欠かせず、また位置する州がワシントンであると話せば首都のワシントンD.C.と勘違いされ
大都市ではあってもニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコに比較すると随分と知名度は低かった覚えがあります。
バレエにおいてはシアトルに本拠地を置くパシフィック・ノースウェストバレエがあり、中村かおりさんが入団されて1年弱が経過した頃。
中村さんと言えば渡部美咲さんと並んで山本禮子バレエ団の2枚看板と80年代後半の雑誌『バレエの本』で度々目にしておりましたから
(恐らくはローザンヌにて先に中村さんが、あとから渡部さんが入賞なさったぐらいの時期)
シアトル訪問時には中村さんのお姿が目に浮かんだものの当時周囲にはバレエについて熱く語り合える友人もおらず話題にもできずでございました。
滞在していたのはワシントン州沿岸地域の郊外でシアトルを訪れたのは2回でしたが、中でも特に面白い体験であったのが高所自転車。
シアトルパシフィックサイエンスセンターのアトラクションの1つでおよそ5mの高さ、
重りが吊るされた自転車に乗って円形に沿ってゆっくり漕いでいくものです。2階建ての家の屋根の上から自転車に乗る様子をご想像ください。
恐怖感は無く、ペダルは重たいものの空中遊泳な気分ですが映画E.T.の最後のように軽やかには漕げません笑。
またベルトで腰部分を固定はしておりますが油断すれば体勢が崩れて宙吊り状態にもなりかねず、気を張っておかねばならず体幹の大切さも身に沁みて感じた次第。
バレエは勿論、自転車乗車時と格好は似ているであろう乗馬の愛好者のバランス感覚や体幹の強さにはたまげるしかなく
幼い頃からバレエと乗馬両方に取り組んでいた歌手の華原朋美さんは只者ではなかったと高所自転車の上で考えたものです。
余談ですが、華原さんはこの前年にはなぜか自宅から徒歩10分程度の場所にプロモーションビデオの撮影いらしていて
小室哲哉さんプロデュースのもとデビュー時から立て続けにミリオンセラーを記録していた人気歌手が海外の絶景やお洒落なスタジオでもなく
なぜごくごく普通の住宅街近くの桜景色をお選びになったのか。ボリショイとパリ・オペラ座の異色ペアであったアナニアシヴィリとベラルビによる
モスクワの赤の広場ガラでの大トリ『ドン・キホーテ』実現の映像初鑑賞と同様、23年経った現在も謎でございます。
ちなみに華原さんはダンスマガジン2008年1月号のインタビュー「ダンスと私」にご登場。
バレエを習っていて良かったこと、ミュージカルへの挑戦について語っていらっしゃいます。
そんなわけで、どうやらシアトルへ行ったこの頃から私は高所好意症に拍車がかかり、展望台だけでは欲求を満たせず
以降バレエを伴う旅ではモスクワの雀が丘や天橋立、札幌の大倉山ジャンプ競技場のリフトや、大阪梅田のHEP FIVEや道頓堀のドン・キホーテ観覧車
徳島の眉山や函館のケーブルカー、兵庫の天空の城と呼ばれる竹田城や愛媛の別子銅山など行く先々で高所を楽しむようになりました。
話が二転三転長い年月に跨る内容となってしまい失礼。次回は高所恐怖症の話から派生するバレエ内容の予定でおります。
高所旅行地シリーズ写真として色々掲載しようかと考えましたが取り急ぎシアトルパシフィックサイエンスセンターの高所自転車を楽しむ22年前の管理人。
ベルトは巻いておりますが他は露わな状態です。日本でうっかり購入してしまったPUFFYのTシャツ、国内では恥ずかしく、米国にてようやく着用。
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