
※2025年9月以降分に戻ります。今後何投稿かは比較的短めの予定でおります。ご安心ください。
9月15日(月祝)、池袋の東京芸術劇場で行われたサラダ音楽祭 Noism2「火の鳥』観て参りました。サラダ音楽祭は初めての鑑賞です。
名称の由来はてっきり野菜等のサラダで、フレッシュな感激を彩り良く、といったコンセプトかと思いきや、
サラダ=SaLaDの由来であるSing and Listen and Dance〜歌う!聴く!踊る! をコンセプトに、とのこと。しかしマークの音符はミニトマト風で間違ってはいないのかもしれません。
https://salad-music-fes.com/program/program05.php
演出振付:金森穣
衣裳:中嶋佑一
仮面:後藤信子
音楽:ストラヴィンスキー組曲『火の鳥』1919年版
出演
火の鳥:平尾玲
少年:高田季歩
くらやみ・青年たち:江川瑞菜 四位初音 高橋和花 与儀直希 沖田風子 鈴木彩水
ワークショップ構成:山田勇気
リハーサル監督:浅海侑加
実は本カンバニーも含めて、Noismさんの単体出演公演の鑑賞は初。偶々通りかかったときに目に留まったポスターで『火の鳥」の上演、
そして衣装からしてベジャール版に似ているかもしれぬと予想が過ぎり、当日券を購入。
0歳から鑑賞可能なプログラムのため、お子様達と同じ気持ちで臨んだ次第です。
ポスター写真からして、また金森さんも所縁があるためベジャール版と似ているかと思いきや全く違うアプローチで
主人公の青年の火の鳥との出会いや青年たちとの関係の苦悩を通しての成長を描いたと思われ、ときに葛藤する少年の冒険が潔く踊られていて面白く鑑賞。
火の鳥は赤い総タイツレオタードでお面を装着。踊り、身体のラインで力強く語りかける鳥で、鮮烈な印象。
前半は黒衣達が縁を彩り、やがて場面が一気に転換するときに頭巾を外して顔を見せて踊り出したりと複数の役を兼任する構成も変化の刺激ある色付けに思えました。
低い体勢から突如全員で立ち上がり踊り出す鋭さも衝動を募らせ、そうでした。火の鳥のスパッと繰り出すアラベスクの連続はベジャール版を少々彷彿です。
会場の小さなお子さん達も、じっと座っての鑑賞が難しくなってしまい外へ出る子も時々はいましたが大半は集中して最後まで鑑賞。
ダンサー達が一斉に飛び出したり、火の鳥の登場ではご家族の方々と一緒に驚きの声をあげる様子も見受け、生の迫力あるダンスに釘付けでした。
本編終演後は実演と体験型ワークショップもあり。リフトとポーズの体験に参加するお子さん達を眺めたり、
黒衣衣裳の説明や紗幕効果演出をじっくり見ていく試みもあったりと大人でも楽しめる学びいっぱいな企画でした。
子供達のチャレンジ精神も、支えるNoism2のダンサー達の優しいサポートにも、
そしてワークショップを体験も観る側も楽しめるよう取り仕切っての司会進行にも拍手を送りたい思いでおります。
歴史は長いであろうサラダ音楽祭になぜ今まで足を運んでいなかったかと自身に問いかけつつ、来年もふらっと観に参りたいと思っております。
野外劇場での新国立劇場合唱団の歌も馴染みある曲がいくつもあり、本腰入れて聴きにいらしている方もいれば
通りすがりに足を止めて、聴き入っている方もいたり音楽に溢れる池袋での秋祭りを堪能いたしました。

会場隣のお店にはベートーヴェン

シェイクスピアがお出迎え!

拡大。一杯も舞台の一部。良いこと言っています。

公演特別ゼリー。甘さぎゅっと濃縮ないちごゼリーでした。

黒衣の説明。

紗幕

向かい合うポーズ。

サラダ音楽祭ですのでシャキッとサラダを。

サラダ仕立ての冷製トマトパスタ。奥はボンゴレ。白ワインでくいっと、暑さがまだ残る秋の美味しい夏です。
3 件のコメント:
美食報告ばかりしてないで、バレエ鑑賞を。
こういった公演のレポートを、もっともっと真摯にして欲しいものです。
aruyaranaiyaraさま
こんばんは。早速お読みいただきありがとうございました!
仰る通り、飲食関連が多すぎておりました。
>もっともっと真摯に、、、
はい、よく自分に言い聞かせます。
サラダ音楽祭、想像以上に面白く、次回は舞踊公演の他にもたくさんの催しに行ってじっくり楽しみたいと思っております!
私はこの日の15時からのメインコンサートを聴きました。そこではノイズムのボレロを昨年に続いて鑑賞しました。火の鳥も見たかったですね。(ひふみ)
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