
4月10日(木)〜4月20日(日)、新国立劇場バレエ団『ジゼル』を8回観て参りました。
2022年に新制作された吉田都監督の演出、アラスター・マリオットによる改訂振付版の再演です。
7月にはバレエ団にとって2009年ボリショイ劇場公演『牧阿佐美の椿姫』以来16年ぶりの海外公演となる
ロンドンのロイヤルオペラハウスでの上演が決定しています。つい先日ロンドン公演キャストも発表されました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/giselle/
『ジゼル』千秋楽公演が終演いたしました✨
— 新国立劇場バレエ団 The National Ballet of Japan (@nntt_ballet) April 20, 2025
ご来場いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
バレエ団の次回公演は『不思議の国のアリス』です!不思議の国で皆様をお待ちしております🐇
🎥本日のカーテンコールより pic.twitter.com/8Rvfb4AlXz
※13枚目の写真。例え遊びでもクズ男でも、怯える対象から守ってくれるこの状況は憧れます。相手を地面に叩きつけて倒せそうな眼力です。きぁっ!
ジゼル:小野絢子(10日18日) 木村優里(11日20日) 柴山紗帆(12日昼19日昼) 池田理沙子(13日) 米沢唯(19日夜)
アルブレヒト:福岡雄大(10日18日) 渡邊峻郁(11日20日) 速水渉悟(12日昼19日昼) 奥村康祐(13日) 井澤駿(19日夜)
ヒラリオン:木下嘉人(10日13日18日) 小柴富久修(11日20日) 渡邊拓朗(12日昼19日昼) 中家正博(19日夜)
ミルタ:吉田朱里(10日18日19日夜) 根岸祐衣(11日20日) 山本涼杏(12日昼13日19日昼)
ウィルフリード:小柴富久修(10日12日昼13日18日19日昼) 中島瑞生(11日19日夜20日)
ベルタ:楠元郁子(10日18日20日) 中田実里(11日19日夜) 関優奈(12日昼13日19日昼)
クールランド公:中家正博(10日12日昼13日18日19日昼) 趙載範(11日19日夜20日)
バチルド:益田裕子(10日13日18日) 内田美聡(11日20日) 関晶帆(12日昼19日昼19日夜)
ペザント・パ・ド・ドゥ
奥田花純 水井駿介 (10日18日)
花形悠月 李明賢 (11日)
五月女遥 森本亮介 (12日昼19日昼) 東真帆 石山蓮(13日)
飯野萌子 山田悠貴(19日夜) 直塚美穂 上中佑樹(20日)
モイナ:花形悠月(10日18日19日夜) 東真帆(11日12日昼13日19日昼20日)
ズルマ:金城帆香(10日18日19日夜) 直塚美穂(11日20日) 飯野萌子(12日昼13日19日昼)
小野さんは扉を開けたときから溌剌可憐なジゼルで満面の笑みで弾む恋心を観客にも示し、村一番光り輝く娘であるのは明らかです。
花占いや踊りも積極的にアルブレヒトを誘っていて意思がはっきりと見えるしっかり者。
狂乱では魂が抜け落ちたかのように目がぽっかりと浮き立った表情が焼き付き、
2幕では一気に無の境地に達したかのように静謐で抑えつつ、アルブレヒトに対してはすり抜けるようでいて何処か心の跡を残していく踊りが胸に響きました。
音楽と溶け入る柔らかな浮遊感もうっとり。
福岡さんアルブレヒトはにこやかな眼差しが多めで遊び人には見えず、どっちつかずかと思ったものの茶目っ気もあるチャメブレヒト。
村人扮装をすると村に馴染みかけてしまい、いかにも王宮に住まうやんごとなき貴公子には見えないのだが(失礼)、
王者な風格から位が上であるのはよく分かり、ジゼルに愛情を注ぐからこそ庶民に溶け込む努力をした健気な王子とも見て取れました。
1幕こそジゼルとの戯れ時の踊りが少々重たい印象がありましたが、2幕はミルタもびっくりな跳躍力の連続。
何処を切り取ってもほんの僅かな動きも2人の息が優しく歩み寄るようにぴたりと合っていた、とりわけ天覧公演日の2幕パ・ド・ドゥも印象深い場面です。
柴山さんは小花を散りばめたような楚々とした少女。落ち着いた心持ちでアルブレヒトの愛を受け止めている様子が
窮屈な生活を強いられていたであろうアルブレヒトの心を癒していたに違いありません。
狂乱は誰よりも静かな壊れ方で、アルブレヒトと過ごした1分1秒全てを愛おしむように回想していくうちに頭を抱えて悲しみに暮れる姿が痛々しく哀れに映りました。
所々硬さもあって1幕ヴァリエーションでポーズを決め切れなかった箇所はあれど
ウィリーになっての透けていくように細やかな足運びは秀逸。鐘が鳴ったときの安堵の表情からアルブレヒトを包む腕の大らかさも清らかな余韻を残しました。
速水さんは楽天的お坊っちゃまで、今日もいい天気~と言わんばかりに登場され
事件発覚してヒラリオンに指差されても自らが原因と把握していなさそうなアホブレヒト(褒め言葉です)。
しかしただアホなのではなく(失礼)、花占い結果に落ち込むジゼルに対して何とか励ましたいと懸命な心が伝わり、花びらもう1枚こっそりちぎる行為もズル行動に思えず。
結果としてジゼルは元気を取り戻すわけですが、恋のやりとりに甘酸っぱさ香る2人でした。
思えばジゼルは病弱であるがゆえに日常生活も禁止事項や制約が多く、ベルタお母さんは農園経営で忙しく、
大切に育てられてきたとはいえあまり構ってもらえていなかったとも考えられます。大好きな踊りもベルタに見つかれば怒りの対象です。
踊るにしても何をしてもにっこりと受け止めてくれる速水さんアルブレヒトに惹かれたのは頷けると考察いたします。
2幕は暗闇の墓地に1人になってもバヤデールのときのように後ろ向くと存在感が薄まることもなくなり、苦し紛れであっても張りあるテクニックも炸裂。
池田さんは1幕では繊細さや恋する明るさが両方よく出て、狂乱してもまだまだ恋したい幸せになりたいと愛らしく語りかけているようないじらしさが胸を突きました。
2幕は前半のリフトのタイミング合わず以降動きが少々硬くなってしまったように見えましたが
前回より精霊らしいふんわり感も増した印象。ミルタヘのアルブレヒト許しの訴えのポーズも見せ方が優美に伸びやかになっていたと思います。
奥村さんアルブレヒトはジゼル想う優しさと軽薄さが混在の品良きホワブレヒト。
綺麗な若様で上品優しげに見え、山で狩りよりも屋内で読書や音楽を嗜んでいそうな貴公子です。
2幕のリフトが惜しかったとはいえ、他の作品では度々組んでいるお2人が『ジゼル』で組むのは初。
あらゆる解釈が生じる作品にてどう構築していくか興味津々でしたので、1幕にて奥村さんが池田さんをきらりと包み込んでリードされ、
年上の気品ある朗らかな若様にみるみると惹かれて恋心で胸いっぱいになる村娘の微笑ましいやりとりが目にできて喜ばしうございました。
今回が全幕主役復帰の米沢さんはゲネプロでは観ておりましたが本番2回目も無事踊り切られて安堵。
きっと主役復帰までの道のりもダンスマガジン連載にて紹介されるでしょうか。楽しみにしております。
純朴でおとなしい村娘がアルブレヒトと一緒に過ごす時間が幸せでたまらない喜びをそっと表しているのがまた可愛らしく
花占いのお花を見つけて(ヒラリオンの置き配なのだが涙)片手で高く持ってゆったりと弧を描き出しながら
そっとベンチに腰掛ける姿も繊細さがこぼれる姿。ヒラリオンから手首掴まれると本当に折れてしまいそうでした。
狂乱の場は声にならぬ生々しい苦しみ、耐えても叫びが聞こえてきそうで心臓の痛みが刺すように伝わる恐ろしさ。
序盤から抜け殻状態になっていて、いつ倒れてもおかしくないほどに微かな生命力でどうにか歩く様子が
こちらが観ていても辛いのですからベルタの気持ちはどれほどだったか。
ウィリーになってからの体重感じさせぬ研ぎ澄まされた浮遊感から繰り出す踊りも美しい上にアルブレヒトを守ろうと懸命に、
されどミルタに対しても敵対心ではなく優しさを込めて訴える浄化力も心に沁み入りました。
井澤さんのアルブレヒトは一途に情熱捧げるアツブレヒト。ひょっとしたら今まで最もパッションが出た井澤さんかと思うほど、
またテクニックも隅々まで冴え渡り心身の充実が窺えました。2幕苦しみの跳躍のキレにもびっくり。
花占いで不吉な結果が出ると本当に心配そうに花びらをもう1枚こっそりちぎる仕草から、ピュアな心配りが見て取れます。
対してヒラリオンにプライドをズタズタにされたときの目の見開きは悍ましい迫力で、一気の修羅場へ突き進むサイン。
カーテンコールはそっと抱擁しあう2人で再度パ・ド・ドゥを見せていただいた気分です。
米沢さん井澤さんが『ジゼル』で組むのはセルゲイエフ版以来で、当時はリードするお姉さんジゼルと初心なアルブレヒトであった関係から
今回は全幕復帰の儚い繊細なジゼルと、万全に支える頼もしいアルブレヒト。当たり前ではあっても、8年経つと
版は変わったとはいえ同じ作品であってもペアの雰囲気も変わりゆくと観察いたしました。
木村さんきらきら恋する喜びに浸るジゼルで単なる恋する女の子だけにとどまらぬ、
やや屈折していそうな(笑)アルブレヒトをも愛らしさで包み込み輝きを与える不思議な魅力あり。
ただきらきらとは言っても大輪の花のような煌々としたものではなくしっとり落ち着いた美しさがあり、慎ましくも愛されて育った村娘な雰囲気も十二分でした。
千秋楽での1幕ヴァリエーションにおける片脚ケンケンの箇所での転倒は心配になりましたが物語に上手く溶け込ませて対処していたのは流石。
慌てずに立ち上がり、あくまでおっとり可愛らしい村娘のままで継続なさっていました。
観客の多くも、そしてきっと木村さんご本人も2023年お正月くるみの転倒が過ってしまったかと思いますが、冷静に考えての継続だったはずです。
脚の具合が心配になりましたが、2幕はロマンティックバレエの風情たっぷりに魅せ
首の角度や腕の掲げ方、肩の見せ方がロマンティックバレエ最盛期のバレリーナの絵を想起。
加えて5アルブレヒトの中で最たる悪さ放出であろう笑、アルブレヒトを守ろうと
お仕置き最高潮なミルタに訴える強さ、大懺悔のどん底にいるアルブレヒトを深い慈愛で包み込み助け出そうとする一途な思いが溢れる踊りに心洗われるばかりでした。
以下長くなります。小休止をどうぞ。
渡邊さんは翳ある危険な匂いが漂い悪事に手を染める行為に躊躇一切ない色男なクロブレヒト。
2017年のセルゲイエフ版では純愛路線、2022年初演の吉田監督版では遊び路線で吉田監督版再演の今回はどうくるか
できれば悪い遊び人で観たいと願っていただけに万歳でございました。
ジゼルに対しては愛想の良さは控えめながらみるみると手の内におさめていく様子が手慣れた手段に思え、
余計な動きがなく傲慢ぶりを静かにヒリヒリとする造形で複雑な襞を捲るような表現で魅了。
熱い自信と傲慢を秘めて静かにいつのまにかジゼルを支配下に置き、駆け寄ってくると
すぐさま恋愛成就の罠の穴に落として弄ぶ、背筋弄るような魔力でジゼルを引き寄せる色悪ぶり。
一見静かな人物だがジゼルの動向よく見ていて近寄ってくると絶妙な加減で迎え入れて更に虜にさせ
ワンクッションや隙もなく顎クイも腕組みも強引に押し進めるも、どうすれば相手が一層ときめくか
知り尽くしていそうな男性でした。過去に何人もの少女を落としていそうでございます。
(もしやウィリーの中には過去にこのアルブレヒトから騙された少女もいたのではなかろうか??)
無理にあれこれ動かなくても視線や佇まい、ちょっとした仕草で十分に絵になり、ジゼルを磁力の如く引き寄せてしまい
ひと呼吸置いてからじっくりと次へ視線を送っていて、この速度の積み重ねが物語をぶつ切りにさせない上に
余裕ぶりや高貴な身分、謎めいた神秘性も増して厚みも舞台全体に加えていたと捉えております。
序盤にヒラリオンと対峙したときの剣を持たずであっても、目で殺りそうなギラっとした眼力と相手が刃物持っていようが動じない度胸で追い詰め
去るよう命じる仕草は傲慢ぶりが益々濃くなって村人ではない疑惑を一層抱かれそうですが、
それでもこの場ではヒラリオン退散させ、怯えるジゼルから引き離したわけですから、ジゼルの心のピンク色の染まりは止まらなかったはず。
プライドが邪魔するのか顔には出さずとも、ジゼルに踊りに誘われても半分嫌々応じて見下しているも笑、
じっと目を見据えて踊る姿を観察している表情からするとジゼルの愛らしさには惹かれていそうでした。
傲慢な性格はウィルフリードへの指図にもよく表れ、されど顎で指示していても美しさにドキリ。
2幕は命尽き果てそうな懺悔で苦しみと美が共存の命乞いな踊り。全身から涙零れるほどに改心。
マントして百合の花持っての坂下り歩きも美しい佇まいに悲しみに暮れているだけでなく心にぽっかりと穴が空いて魂が抜け落ちたような憔悴ぶり。
ミルタから踊らされる連続アントルシャはテクニックの見せ所ながら苦しみの中での踊りですからバランス図るのが難しい場であろうと思われますが
高さは十分ありつつ跳ぶごとに許しを求める様子もみるみると絶命に近づいていて身体が徐々にぐったりと形が歪んでいくのが見て取れ、
同時進行で高さある跳躍と力が尽きかけて歪んでいくさまを体現してしまう術にも驚愕でございます。
命が助かり、お墓前で泣き腫らして倒れ込む姿はジゼルへの詫びと、命拾いはしてもジゼルを失った悲しみと
許し助けてくれた寛大さがかえって身に重くのし掛かって自身が生きていく力はもうないと悟っていたようにも思えます。
パ・ド・ドゥは音楽と呼吸してすべてが調和した他、サポートの手の置き方が遠く離すように添えていて
木村さんの身体も最大限に伸びて2人の四隅点を線で結ぶと平行四辺形なフォルムに。
昨年に広島県福山市で鑑賞した佐久間奈緒さんとの『ジゼル』パ・ド・ドゥが思い起こされ、
スッと伸びて行くような角度の決め方で遠くへと飛んでいってしまいそうなこの世のものではない感がより強まっていた佐久間さんジゼルと
構図をさらりと組み立てて工夫した見せ方を実践する渡邊さんアルブレヒトの力量にたまげた次第です。
前回2022年と今回は純愛ではないのは共通であっても、前回の米沢さんは純朴でそれはそれは儚い少女だったからか愛想笑いもまずまず豊富にあり
(会報にアトレにてジゼルでの全幕復帰を語る米沢さんインタビューページに花占い写真あります)
対して恋する喜びを積極的に示す少女の木村さんジゼルにはクールで成熟味ある男として魔の手を翳すように、
静かな中に絶妙なタイミングで企みの色気スパイスが香る男性。アプローチの違いの面白さを存分に味わえました。
物静かで危うい要素をこれ見よがしではなく造形して醸し、美しい絵として魅せるのは並の人ではできず。
容姿だけでなく、仕草や振る舞いを徹底分析して計算し尽くしつつも自然に見せる手腕に長けていないと成立しないでしょう。
お得意分野であろうとは想像しておりましたが、11日夕刻に襲った帰りの雷以上に再度衝撃に打ちのめされたアルブレヒトでした。
ヒラリオンも四者四様。木下さんはピリッと締まりのある男前で、ジゼルの腕を握るときにそっとポンポンと触れていた前回よりも強引さや粗暴ぶりといった野性味が増強。
しかし、乱暴にしてしまったと悔やみながらのフォローは優しく、細やかな心配りもあってお見事。
マイムの抑揚の付け方もお手の物で、特に収穫祭終盤、ジゼルにアルブレヒトの正体暴きを示すときの、
本当にアルブレヒトが好きなのかよく考えて回答するよう促すやりとりの緊迫感ある空気の描画は身震いいたしました。
2幕は苦しみの中でもキレキレな踊りっぷりで全身から鋭い雄叫びが聞こえてくるかのよう。
初役の小柴さんは見かけはもっさりとしていながらも素朴でむさ苦しい(褒め言葉です)中に不器用な優しさが覗くヒラリオン。
獣っぽい無精な見た目から、村で生まれ育って地道に森のあらゆる業務を担って村のために身を捧げてきた自負も感じられました。
中家さんはどっしり構えるリーダーらしさがあり、森の警備も含めて頼りになりそうな兄貴分。
全ヒラリオンの中では最も腕っ節強そうでありながらドゥ・ウィリー達に連れられていく坂登りの様子は絶叫が聞こえてきそうな恐怖感が前回以上に伝わり
苦しみ悶えながらの跳躍も張りがある上に許し懇願の切なさ迸る祈り姿も目に残っております。
ジゼルの腕を握るとき、米沢ジゼルの手首がいたく華奢で、痛めつけてしまった詫びを切々と語りかける様子は健気な青年に映りました。
拓朗さんは村人に中にいると1人ずば抜けて背が高く、他所からヘッドハンティングされた感すら漂う異質な存在ぶり。
3月『火の鳥』でも感じましたがたった1人で舞台にいる時間も空間を持て余さず、小道具使用を始めやること盛りだくさんな役柄であっても慌てぶりはなく威風堂々。
物語転換をがっしり支える村のリーダーな風格でございました。風貌が遠目で観ると若くした役所広司さんに少し似ていたかもしれません。
(友人曰く阿部寛さん似のことで、言われてみればテルマエロマエに出演できそうです!)
初回時は角笛と剣の紋章の照合一致を示す場が少々弱く、2幕幕開けは丘からすぐに下山してしまい
月光浴びる佇まいはもっと長めに立っていて欲しいため惜しい部分もあれど
2回目は照合一致もインパクトを与えていよいよ修羅場への突入をしっかりと示していて、2幕幕開けも長めに立っての月光浴。
沼への落下は泣き叫ぶような不格好なフォルムがリアリティを増強させ、
2幕幕開けにジゼルのために作ったリースを手に丘の上で佇む月光浴ヒラリオンはこの版におけるヒラリオンを男前な役どころとして描く真骨頂な場面でもあり
是非とも4人全員分の写真を販売を希望。あっ、決してヒラリーズ達のどなたかの贔屓ではないのですが笑、新国立2022新制作版の見どころですから、どうか実現を。
冒頭にて、ジゼルへの恋心を摘んできた、しかもジゼルのイメージに合わせた清楚な色合いで整えた花束を持ってくるのは
どこか可愛げもあり、(まだ置き配は時代先取り過ぎたか涙。手渡ししないと気づいてもらえず)
墓地には手作りリースを持参。お花や植物が多彩に編み込まれており、ヒラリオン今ならフラワーアレンジメントの人気講師となるに違いありません。
ミルタも個性様々。前回大抜擢であった吉田さんは、より怖さ倍増で、長い手脚の靡かせがまさにおっかない精霊。
根岸さんは前回以上に支配感が強まり、ずっと宙に浮いているかと見紛う、且つ冷たくそよぐ音楽と一体化したパ・ド・ブレの精密さにも惚れ惚れ。
アルブレヒトへも容赦ない処罰をガンガン下しそうながら女王らしい威厳、品格も備わっているため嫌味に思えず。
決して大柄ではない身体を隙なくダイナミックに見せる術や高精度な踊り、ついていきたくなり姐さんぶりにも痺れました。
山本さんは私の中ではまだ可愛らしい印象がどうしても先行してしまい少々物足りなさはあったものの、シャープなパワーを繰り出す踊りで森を支配していた印象です。
アリスでのハートの女王、どんな感じになるでしょうか。
板挟みは辛かろうと常々思わせたのはウィルフリード。坊っちゃまの遊びを受け入れ、村人扮装お似合いですと褒めつつもうっかり剣持ち貴族な箇所を受けていた指摘しては
同時進行で貴族ご一行の狩猟マネジメントもしながら坊っちゃまの行為がバレぬように常にアンテナ張り巡らす必殺仕事人。
現代であったらもう無理と言わんばかりに即日退職代行利用したくなりそうな心身が削がれる板挟み業務でしょう汗。
小柴さんはきっちり仕えて坊っちゃまの遊びもまずまず優しく受け止め、村人達に対してはそう冷たくはなく、手堅く業務遂行しているウィルフリード。
まるっきり反対タイプであったのが中島さんで、村人達に対してはたいそう素っ気なく、
シッシッと手で追い払いながら道を開けるよう催促までしてかなり偉そうな振る舞いでした。
また『白鳥の湖』ベンノや『不思議の国のアリス』白ウサギでも感じましたが、主役引き立てながら
自身の出方の匙加減計算が上手く、中島さんが主役の近くにいると妙な安心感すら覚えるほど。
とりわけ『白鳥の湖』でのジークフリートとベンノ再びであった渡邊さんアルブレヒトとのコンビは
当時放送されていた朝の連続テレビ小説らんまんの万太郎と竹雄をこの度も彷彿させる名コンビでございました。
アルブレヒトのほうが偉そうに顎を使ってあれやこれや指示していて主従関係ははっきりと、
されど悪代官と越後屋ほどではないにしても何やら裏取引でもしていそうな密接な関係性も窺え、
グルになってジゼルとの戯れを実践していたとも思える怪しさもあり。 きっとウィルフリードは村の住宅地図や土地建物管理状況も把握していたので、
ジゼル家の目の前の納屋をすぐに仮住まいにできたのでしょう。中世ドイツに登記簿謄本があったなら、入手して坊っちゃまのために調べ上げていそうです。
だからこそ、二股及び結婚詐欺がバレたとき、ジゼルの死を目の当たりにして叫び狂う坊っちゃまの取り乱しや
城への連れ帰りを試みるも反抗してジゼルのもとに何度も近寄ろうとしても格闘技並みの押さえ込みで体当たり対応して、
それでも尚ジゼルのもとを離れたがらず揉みくちゃになりながらの抵抗がおさまらない坊っちゃまを
無理やり連れ帰る様子からも、日頃の密な関係性が伝わる壮絶なひと幕でした。
あたかも違う役かと思うほどに演者によって異なる大輪の花が咲き競っていたのはバチルド。
益田さんはたいそうきつめで、高慢ぶりやアルブレヒトへの追及も刺すような目つきがおお怖し。
内田さんは素直に育った、陶器の如く滑らかな美と愛らしさで魅了。狂乱するジゼルを不安げに見つめる様子は
貴族達との空間では孤独で隠してきたであろう優しさや心配が覗く令嬢でした。
関さんは近寄り難いクールビューティー。つんと澄ました表情、仕草でそう簡単には手に入れられそうにない高嶺の花です。
バチルドを従来の王侯貴族ではなく大富豪の娘に設定した意図が未だよく分からずですが、
貴族達からの軽蔑の視線に耐えるどころかはねのける強さや心を通わせる友人がいない、
軽蔑の対象であったドレスを純粋に褒めてくれた上に恋の話に花が咲くジゼルがもしかしたら初めての友人になったかもしれない
孤独な一面を始め、ただ裕福な令嬢ではない人間的魅力を一段と濃く描写したかったのかもしれません。
ペザント・パ・ド・ドゥもペアごとに楽しさが咲き乱れ、特に今も脳内で再生されるのが東さん石山さん組。
東さんの伸びのあるクリアな踊りや、石山さんの空間を大きく隅々まで使う闊達な姿が実に爽快でまさにお祭り隊長。
3月の前橋市におけるブリスバレエスタジオにて『グラン・パ・クラシック』で組まれた姿を観てフレッシュで爽やかな踊りが合って素敵なペアと感じたばかりでした。
舞台上のダンサー達も視線があたたかで、石山さんのヴァリエーションをクールランド公も賛辞を送りつつ、足捌きを真似ながらバチルドにアピール笑。
ジゼルの母ベルタは関さんが実に印象深く、ウィリー伝説の説明場面にてマイムの強弱の付け方や間の取り方、ウィリーを真似る姿の恐ろしいこと。
吹き荒ぶ風音やウィリー達の嘆きや怒り、不気味な曲調を関さんの身体の奥底から発しているかの如くゾクゾクとおどろおどろしい感覚に襲われるほど
舞台全体の空気を瞬時に変えていく姿に、往年の大女優な演技力に感嘆いたしました。余りの恐ろしい支配力に、ミルタ役も観てみたいダンサーです。
村人達の群舞の一斉交差や移動も更に何段階もクリアな捌きに変化していた点も目を惹き、
上体の捻らせ方や使い方もぐっと豊かになって収穫祭のめでたさを後押し。
収穫祭のフィナーレでのペザント・パ・ド・ドゥのペアが率いる三角形群舞も、切れ味抜群の包丁で野菜を切っているかのように(通販番組をご想像ください)
シャキシャキ機敏な動きに思わず注目。
幕開け、シルバニアファミリーも驚くであろう細部に至るまで立体的で緻密な装置や美術の凝りよう、
飾り付けをしたり、葡萄を運搬したりと収穫祭準備に忙しくも生き生きとした村人達の生活感がぱっと目に飛び込んで
ジゼルのお家では何かパンでも焼いているのか煮込み料理でも作っているのか煙突から煙がモクモク。そうだ、煙が消える瞬間を今期も見逃してしまった。
大きな変化はもう1つ、貴族達の怖さ。プライドの壁が高く、庶民とは生きる世界が違うざますと言わんばかりに村人達に身分の高さや財力を見せつけるようにそぞろ歩き
村人と貴族の身分差の溝の深さを強めに描写。ペアごとに登場して女性達だけが真ん中に集合しての奥様会、
その中でも序列がありそうでたいそうドロドロしていそうです。 会長はきっと玉井貴族でしょう。
また貴族ではなく成金大富豪の娘バチルドを軽蔑する貴族陣の仕草が前回より濃いめで
派手ピンクドレスのデザインや村娘ジゼルと距離を縮めて打ち解けるバチルドにそれはそれは冷たく痛烈な視線を送っていました。
そう考えると、バチルドメンタルの強靭さ恐るべし。同時に自身に飾り気のない無垢な笑みを向けて
ドレスを褒めてくれたジゼルに好印象を抱くのも、ネックレスを贈りたくなるのも頷ける展開です。
日によっては貴族隊長の中家さんがペザント・パ・ド・ドゥ最中に男性ヴァリエーションの真似事や、アダージョ終盤に2人で腕を組む高難度技に憧れたのか
隣に女性貴族を誘って再現を試みたりと何だか楽しそうに見物。
或いは建築探訪のようにアルブレヒトの納屋を観察、覗きも笑。(既にヒラリオン、侵入しているのでは?)
中家さんの隣にいたがために笑、ペザント腕組みポーズのお誘いやヴァリエーションアピールを受けてもきっぱり反応なさっていたのが大木さん。
対等に渡り合っていて頼もしく映りました。そうだ、中家さんは葡萄をつまみ食いしそうになっていたが
村人女子にお断りを受けていたのでした。村の訪問を最も満喫していた貴族かもしれません。
貴族の衣装は男女とも重厚で装飾もごってり付いたデザインながら誰一人衣装負けしている人がいなかったのも感心。
背丈だけでなく立ち居振る舞いや身体の保ち方(相当重量感ある衣装のはず)がしっかりとしていたからこそ貴族達の怖いほどのプライドの高さも、村人達との身分差、
狂乱でのジゼルに対してみるみると冷たさが強まる反応もさまになり、アルブレヒトへの追い詰めや呆れの視線もいたく恐ろしいものと感じさせてくださったのでしょう。
ウィリー達の群舞の柔らかさの中にある怖さ、冷たさ、しかしただおっかないだけでなく繊細で美しいと思わせるのは
恋人と失った悲しみが全員の身体からこぼれ落ちているからであろうと想像。
美と怒りの踊りわけもはっきりと描いていて、ヒラリオンを追い詰めるときの三角隊形攻撃や追いかけ、腕を針のように突き刺す鋭さは恐怖しかない一方で
ジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ最中における左右縦一列で並ぶ光景は、立って並んでいるだけではなく
ウィリー達がずっと敵視の対象としてきた村娘を裏切った男性を助け出そうと奔走するジゼルの行動に
それぞれ悲恋の過去を思い返したり、許そうとする行動を受け入れられぬ拒絶感もが複雑に交ざり合ってじっと堪えているとも見て取れました。
ところで、あらゆるバレエ作品の中で解釈や意見が多様に飛び交い、最も論争が起こっているであろうと思われます。
その中の1つがヒラリオンは善かそれとも責任はあるか。私はジゼルの作品自体好きになるまでに
バレエ鑑賞が趣味と自覚してから15年はかかってしまうほど、苦手意識を持つ期間が長くありました。
大きな要因に関わるのがヒラリオンで、なぜジゼルを騙したアルブレヒトが助かるのか、疑問ばかりが浮かんでおりました。
しかし近年は考えが変わり、正直一徹であっても、ジゼルの立場考えぬ求愛に走るヒラリオンの身勝手さも感じるようになった次第。
例えば、手を無理矢理握るのはまだしも、いくら振り向いてくれないからといってスカートへの顔うずめはアウト!!
ただでさえ異性との接触に慣れぬ年頃の村娘からすればヒラリオンへの嫌悪対象決定に繋がる行動だったと思いますし
そりゃジゼルからしたら、アルブレヒトが助けに駆けつけてくれた白馬の騎士に見えますわい。
ジゼルにとっては恋の盲目で純愛であれ遊びであれ、アルブレヒトの身分云々ではなく、身体が弱くおっとりした自身と歩調を合わせながら丁寧に接してくれて、身に危険が迫れば敵を撃退してくれる警護官にも思える存在であり
仮に時折意地悪で強引な部分があったとしてもすべてがときめく煌めく刺激として心身が吸い取っていたのでしょう。
ただ新国立吉田監督版においてはヒラリオンに同情できる部分もあり、置き配の先駆けで自分が贈ってジゼル家の前置いた花束を無惨にも花占いに使われ、
しかも1枚ちぎるたびにジゼルは笑みこぼれ、怒り心頭は当然のこと。そして結果が良いものでいからと
その花を使ってアルブレヒトがこっそりもう1枚ちぎる、人によっては毟り取るという違反行為に走る様子や
最後は放り投げてホームラン歩いは床の隅っこにストライク!を目撃。沸騰して嫉妬が募るのも無理はありません。そこは同情できます。
また収穫祭最高潮達したところでアルブレヒトの身分や二重婚約暴き出しをするも、ヒラリオンからすれば正論をぶつけることがジゼルのためと思ったでしょうが
命落とすほどの衝撃を与えるなんてヒラリオンは思ってもみなかったはず。
ジゼルの繊細な心情や男性との接触に慣れぬ性格を考慮しない求愛や暴露に走ったヒラリオンはある意味自己中心的でもあると捉えております。
それからジゼルはなぜ自身を騙した裏切ったアルブレヒトを助けて守り切った理由も長らく苦手意識真っ最中期間は理解に苦しみましたが
ジゼルからすれば、アルブレヒトは希望の光そのものだったのであろうと近年は考察。
例え一緒にいた時間は短くても想像を遥かに超える濃密な幸福時間と思われ、母親を除けば最も濃い時間を過ごした相手でしょう。
しかも身体が病弱な故に母親に大事に大事に育てられ、友人達ともあまり交流できず極力恐ろしいものから排除するように育ててきて心身ともに免疫も弱かったはず。
だからこそ、少しでも裏切りを感じたら人生真っ暗になってしまい、息絶える悲劇となってしまったのは残酷でなりません。
しかし裏切り1回で息絶えるほどにピュアな心の持ち主であるからこそ、命を落としても記憶にあるのはアルブレヒトの素敵な部分のみで、
記憶が脳内の茶漉しを通して澄んだ美しい思い出しか身体に滴っていないのでしょう。
時には自身を守り、閉ざされた世界にいた生活状態から暫し解き放たれて新しい景色を見せてくれて、遊びや嘲笑があったとしても
幸せをたっぷり与えてくれたアルブレヒトを守りたい助けたいと願って行動に踏み切るのは自然な流れと思っております。
以下いくつか疑問を連ねますが、花占い後にアルブレヒトがヒラリオンからジゼルを守るのは
ピュア系路線なら分かるが遊び人系ならばそこまでしなくても、と疑問残ります。
貴族としてヒラリオンに負けたくないプライドが強いからか、貴族の身分は知られたらまずいが
ヒラリオンより上の立場であるのはアピールしたかった、森番なんぞに負けるわけにはいかなかったか、
それとも遊びとはいえ、ジゼルに良いところ見せたい下心も募ったか、理由はいくつも考えられます。
それからプログラムによれば、単に裏切られての死ではなく「婚礼当日」に捨てられた乙女のウィリーと記されている点も気になり、
当日限定で捨てられ絶命した乙女が精霊になってから集団行動できるほどの人数に達する村なんぞ住みたいとは思いません汗。
アルブレヒトの村人扮装グッズ取り揃えも謎で、殊に吉田都さん版はただ庶民らしい服ではなく、他の村人達と線の色目も含めてそっくりデザイン。
王室のお抱えテーラーに注文したら王子がコスプレ趣味に目覚めたと思い込ませる手法以外は目的バレるでしょうし、もしや裏金、闇取引での注文命令かもしれません。
手が綺麗で労働者感がなく、畑仕事や薪割り、家の修繕といった大工仕事等をやってなさそうでも、
中世の封建社会の閉鎖的な村でよそ者としてやって来ても村の青年と仲良くしているのも謎でございます。
交渉術に長けた狡賢さも備えているアルブレヒトもいそうでしたが、見かけだけを繕っていた姿を皆気づかなかったのか不思議でならずです。
それか短期滞在ならば受け入れは時々していた?(今でいう農業インターンか)そうだとしても農園主の娘と恋愛はだめでしょう。
いや、農園主の美しい娘だから貴族まではいかずとも裕福そうな青年が近づいたのは許容範囲だったのかとも思えてきます。
またウィルフリードが貴族達の到来に気づいて、ウィルフリードが用意したマントにくるまれながら避難したアルブレヒト。
御一行滞在中やペザントパ・ド・ドゥ最中アルブレヒトは何をしていたのでしょうか。
まさかあんぱんと牛乳持って張り込み?あぶない刑事ですわい笑。あんぱん、現在朝の恒例ですがそれはそうとジゼルが収穫祭の女王に決定すると
何事もなかったかのようにさらりと登場するわけですから相当タイミング見計らっていたと思われます。
貴族陣の行動の時間軸は版問わずの疑問で、ヒラリオンが角笛吹いてから貴族達が再びやってくるところ、時間からして早過ぎる気がしておりむ。
山の中腹辺りにも行かず、随分近場で狩りしていたのでしょうか。奈良の鹿寄せホルンの如く素早い集結です笑。
仮に奈良公園フィールドバレエを開催してジゼルを上演したら、角笛場面では間違いなく鹿さん達がやってきて
自然風景をより後押しするエキストラとして活躍することでしょう。狂乱も親子で心配そうに見守るでしょうか。場所柄何をやっても鹿さん達はやって来るか笑。
それはそうと、時間軸そのままに待っていたらアルブレヒトの逃亡は成功してしまいます。
2幕冒頭、雲海を彷徨うような霧演出が幕開けから体感温度がすっと下がるくらいに肌を撫でるように包み込み、
一方で見方によってはきのこにも見え、灯りがついた十字架の細かな羅列も壮観。
月が消え入る瞬間もようやく目撃でき、パ・ド・ドゥも終わり、連続アントルシャもジゼルを横移動サポートも終わってからの
アルブレヒト最後の訴えな踊りの後に勢いを増して消えた気がいたします。しかし確認できたのは1回で、
もう少し複数回この目で確かめたかったがつい踊りに目がいってしまうのは仕方ない。
密かに名物と毎度感じている常に下手側奥にいる、ペサント・パ・ド・ドゥ男性が日替わりで演じるカールおじさん(プログラム未明記)も連日楽しませてもらい
石山カールおじさんは身元がばれて退散するアルブレヒトに対して杖を使って攻撃を試みる1人百姓一揆を実行していました。
いつの頃からか、私は『ジゼル』を観るときジゼルよりもアルブレヒトの造形に重きを置いて観察するようになり
毎度○○ブレヒトと勝手に考えて名付けておりますが、恩田陸さんの小説『Spring』のあるページにアルブレヒトの物語と記した箇所があり、おおいに納得。
版によって指定があるなら別として、純愛か遊びかだけで二分できぬ捉え方があり、それぞれ踊るダンサーによって掘り下げ方はいくらでもあると思った今回です。
ゲネプロ開演前に吉田監督から話があった通り、前回以上に表現の部分を重視しての取り組みは勿論、
踊りの部分も精度上げての語りかけが雄弁な仕上がりと見て取れました。
きっとロンドン公演でも、厳しい観客をあっと驚かせて魅了する舞台となることでしょう。
その前に次回は『不思議の国のアリス』やYoung Galaもあり。皆様怪我に気をつけて臨まれますように。

18日は天皇陛下ご来場のため荷物検査とX線検査もあり。空港のように金属探知機用いての厳密な検査でした。

灯りと調和するプログラム表紙。

夜は2回目のマエストロへ。まずはシャンパンで乾杯!

お米と魚介のサラダ仕立て紫蘇の香り。森の中の海、でしょうか。

シラスとキャベツのアーリオオーリオ。白ワインと合います。収穫祭です!

鶏もも肉のソテー ソースリヨネーズ ブルゴーニュの赤ワインが止まりません!村人達以上に葡萄消費中でございました笑。収穫祭!

ガトーショコラフルーツ添え 濃厚なチョコレートの味わいが赤ワインにもよく合います。

カーネーションとコルク。カーネーション、花占いには花びらが多過ぎるかもしれません。アルブレヒト、苛立ってしまうか笑。

前回の米沢さん渡邊さんペアもとっても好きでした。儚い純朴少女と、愛想よく話に付き合うも傲慢さ覗く悪男。

人生いろいろ ブレヒトもいろいろ チャラい系から情熱純愛、傲慢系まで。誰1人似たり寄ったりがいません。

HUBでビール!祭りはまだ続く。

白ワインで締め括り。ジゼルですから。ビールもワインも、もう1サイズ大きくしても良かったかと思う、心臓はともかく肝臓は丈夫な私でございます。

福島県白河市にある南湖森林公園の丘の上のベンチ。南湖を見渡せる絶景です。昨年とら食堂の帰りに自転車で立ち寄りました。
花占いベンチ完備!
2 件のコメント:
:クロブレヒトー背筋弄るような魔力でジゼルを引き寄せる色悪ぶり。:
でしたかー!凄いダンサーがいたものですね。かつて観たこともない魅力的な存在。
ただただ観て見たかったですーーーーー!
aruyaranaiyaraさま
こんにちは。お読みいただきありがとうございました!
あまり日本のダンサーでは観ないタイプに思えました。
ご覧になっていたら、きっとaruyaranaiyaraさまに強い震えるような衝撃与えるアルブレヒトに感じられたかと思います!!
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