2023年7月7日金曜日

ステージバレエアカデミーにて江藤勝己さんによるバレエセミナー  パキータ





順番前後いたしますがこちらから。7月2日(日)、千葉県柏市のステージバレエアカデミーにて開催された、
江藤勝己さんが務めるバレエ音楽講座を受講して参りました。今回は『パキータ』です。
同じ内容で7月16日(日)にも開催されますので、また来年3月には日本バレエ協会が新制作で全幕『パキータ』を上演いたします。
お時間のある方、ご興味のある方、是非講座にご参加ください。
https://www.stageballet.net/index.html

ステージバレエアカデミー通信最新号の2023年7月号。
江藤さんからのメッセージ欄にて紹介されていますが、江藤さんはこのたびヴァリエーションを全曲収録したパキータのピアノ楽譜を出版されました。
もしもピアノが弾けたなら、購入したいところでございます。気分はバレエピアニストです。
https://www.stageballet.net/pdf/ballet_communication.pdf#zoom=100

『パキータ』は抜粋で結婚式のグラン・パのみ上演される機会は多々あれど、全幕上演は滅多になく
作品の成り立ちから作曲家、あらすじ、人物関係についてまず説明がありました。
人物関係は少々ややこしく、しかし江藤さんがホワイトボードに名前と関係性を分かりやすく書いて話を進めてくださり
そうです、2時間サスペンスドラマにて開始から30分経った頃に警察署にて事件に絡む人物の写真を貼り出し相関図をおさらいするあの場面に似ていたと思えたのでした。
(通っていた大学の都心部の校舎が当時は古めかしい殺風景な作りで、テレビドラマではしばしば警察署として登場しており
興味が沸いて警察署のセットを撮影スタジオへ見学に行ったこともございます。加えて旅気分満喫できるため昔から西村京太郎ミステリー始めしばしば好んで視聴)
そしてあとから追加されたグラン・パやミンクスの登場、何でもござれなヴァリエーション追加事情等
現在のグラン・パ定番形式になるまでの過程もお話しいただき、初耳な事柄がわんさか。
またステージバレエアカデミーさんでは嘗て全幕『パキータ』を発表会で上演したことがあるそうで(驚き!)
当時のエピソードや実際に使用した小道具も見せてくださったりと、興味津々なお話盛りだくさんでした。

最大の要所はグラン・パの使用曲大整理で、ポロネーズやマズルカ、パ・ド・トロワから
20曲超のヴァリエーションの作曲家や元の出どころである作品についても配布資料に明記してくださいました。
まだ僅か34年とはいえ長年バレエを観てきてずっと疑問を持ち、一度やってみたかったパキータのヴァリエーション曲総ざらいの願いが
本日の七夕より前に叶ったのでございます。バレエ観始めて間もない頃にも『パキータ』グラン・パも鑑賞はいたしましたが、
作曲家欄には大概ミンクスとしか記されておらず、しかし団体によってヴァリエーション構成はまちまちで。本当に全曲ミンクス作曲であるのか鑑賞歴早期の段階から疑問を抱いていた私で
近年は福田一雄さんの講座にてどうやら出元は様々とも耳にして益々関心を持ったわけですが
今回の江藤さんのお話ほど総括大整理な内容は初受講。発表会では大人気作品であちこちで上演機会は頻繁にあり
指導する先生方は皆様それぞれのヴァリエーションの作曲家や元の作品についての知識も持った上で指導なさっていると信じておりますが
(作曲者や曲の由来も知らずに生徒に指導するなんぞ、まずないとは思いますが)
素人の私は初めて知る事柄多数。ミンクス以外の作曲者も1人や2人どころではなく、
初めて知る作曲家や、ヴァリエーション曲の出どころとなった現在は埋もれたバレエ作品についても知るきっかけとなり、誠に聞き応えのある講座でした。

尚ヴァリエーションには特に名称はなく番号のみ。どの踊りか照合するため、チャンチャカチャーン、ズンチャカチャカチャッチャ、ポロンポロンなハープ等
自己流のメモ書きで擬音祭り。(暑い盛りの京都も只今開催中、それは祇園祭か汗)
また振付の特徴も似たり寄ったりなものがいくつもあり笑、いつ誰が何処で踊ったものか、印象に刻まれている出来事と合わせても書き込み
例えば2021年配信の新国立劇場バレエ団ニューイヤー・バレエにて細田千晶さんが踊られ九州の友人から見目麗しいと感激の声が届いた曲、
千葉で観た宝塚風ヘアーリュシアンの珍しい曲、我が後輩が踊りたい憧れの曲であると映像送ってきた曲等
第三者が読んでも全く読解できぬ書き込み祭りと化しており、そうでもしないと曲が多数のため結び付きません笑。

講座では毎回資料にメモ用の枠が書かれていて好みに記録できるようになっていますが、今回はお気に入りのヴァリエーションを書く欄があり。
以前から脳内では2曲を思い描いてはおりましたが講座中に皆で映像を観つつもやはり変わらず。
1曲はどうやら元はユーリ・ゲルバー作曲『中折れ帽子』の曲、もう1曲はミンクスのもの。
但し振付も音楽構成もまさに似たり寄ったりで、音楽入れ替えても違和感がなさそうでございます。
あれこれ考える前に、そもそも踊れるレベルには達しそうにありませんが。ズンドコドッスン!

話の方向を変えまして、『パキータ』全幕は2006年のパリ・オペラ座来日公演にて
クレールマリ・オスタとバンジャマン・ペッシュ主演で鑑賞しておりますが、前半部分の記憶は遠い彼方。
『コッペリア』スワニルダに似ていて、パキータが機転を効かせてリュシアンを助け出した辺りは覚えがあるものの、
結局グラン・パしか脳裏に刻まれなかった、恥ずかしき鑑賞記録でございます。
公演期間中の前半日程で上演されたヌレエフ版『白鳥の湖』にてプロローグで主役がいきなり負傷し、何のアナウンスもなく代役オデットが湖畔の場に登場し
当然客席もざわめいた騒ぎが強烈であったこと、直後の5月ゴールデンウィークに来日した
ボリショイ・バレエ団公演『ラ・バヤデール』『ファラオの娘』に通い詰め過ぎて公演期間中は東京文化会館の主と化し
パリ・オペラ座に比較すると大赤字であったであろう客入りながら我が情熱は高まる一方であったため、
ボリショイ祭りに上書きされてしまったのも理由の1つかと思っております。

全幕では一度しか生では鑑賞していない作品ですが、結婚式のグラン・パ部分はガラや発表会でも大定番で、昨年1年間だけでも5回は観たほど全国で『パキータ』行脚でした。
リュシアン役がお目当てのダンサーの場合で自由席のときは上手側前方に座り、私の中でバレエ男性主役三大華々しい登場に数えております
溜めに溜めて下手側奥から対角線上に勇ましく登場する姿を愛でるのも楽しみでございます笑。

先述の通りプログラムでは作曲者明記がある場合、大概はミンクス1人。その場合は本当にミンクスの曲のみで構成されているか
今回いただいた資料を持参して確認しながら鑑賞に臨みたいと思っております皮肉屋な私です。

ところで、ステージバレエアカデミー通信によれば、バレエ音楽セミナーは8月はお休みで、9月と10月に『ライモンダ』を予定しているとのこと。
バレエ音楽で最も好きな作品であるため、これは行きたい欲が止まらずでございます。
これまで福田一雄さん、井田勝大さんの講座でも受講いたしましたがまだまだ気になることが溢れ返っております。
特に、私の中で対角線リュシアンと並ぶバレエ男性主役三大華々しい登場の1つであるマントでジャン!のテーマ曲、
グラズノフがいかにして思いついたのか知りたいものです。

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