バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2023年7月5日水曜日
新国立劇場 オペラ『ラ・ボエーム』6月28日(水)
※今回は短めです。お急ぎの方もご安心ください。
6月28日(水)、新国立劇場でオペラ『ラ・ボエーム』を観て参りました。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/laboheme/
オペラ鑑賞は2021年の新国立劇場オペラ・演劇・舞踊部門合同制作『スーパーエンジェル』以来、
全幕作品本公演としては2019年の藤原歌劇団『椿姫』以来の初級鑑賞者でございます。(しかも両公演ともにバレエ場面目当て)
18年前前後には『イドメネオ』『コジ・ファン・トゥッテ』、『運命の力』、『さまよえるオランダ人』、『蝶々夫人』
5年前には『アイーダ』は観ておりますが、相変わらずの初級者同然。
『ラ・ボエーム』に関しては音楽はプッチーニ、主人公はお針子のミミ、この知識のみで着席した私です。
平日中日の夜に3時間の上演時間、しかも数年に1度のオペラ鑑賞、眠たくなりやしないか、疲労困憊になりそうと心配も過ぎりましたが見事なまでに全くの無用。
出演者もよく分からず、主役登場のタイミングも把握せず知識皆無に等しい状態でのんびりとした心持ちで観たのがかえって良かったのか
プッチーニの甘美な音楽にゆったり身を任せて時々字幕追いながら鑑賞していると瞬く間に時間が経過し
写実的な美術や装置、派手過ぎずされどぱっと目を惹く華やぎある衣装も好みでございました。藤原歌劇団『椿姫』と同じ、粟國淳さんの演出だったようです。
珍体験もあり、2幕冒頭にて照明トラブル発生により合唱と演奏が中断。どうやらライティングが上手くいかなかったとのことで
恐らく指揮者の大野さん?(私の席から見えず)が事情説明を始められ、対して観客が既に歌われていた歌詞の焼き栗の如くほっくりした笑いと温かい拍手で応え暫し待機。
そして再び客電を明るめにしてから出直し再開!オペラ精通者曰く滅多に遭遇しない出来事であるそうで、数年に1度の鑑賞ながら珍体験した夜となりました。
街のお祭りの風景は見所も盛りだくさんで、奥行きが見えるように設置された街並みの装置がビントレー版『アラジン』思い出す大掛かり設計で
カフェのテラスの様子はダレル版『ホフマン物語』を彷彿。建物を出演者が動かしつつ
更に視界を広大化させる演出もスムーズで、出演者の1人となった気分で堪能いたしました。
日本語字幕を観ていると、美しい日本語が次々と表示されときには声に出すのも恥じらうような
甘く優しい言葉が続き、日本語の面白さにも気づけた思いがいたします。
今回オペラを勧めてくださった方は日頃新国立のバレエ公演も多々ご覧になっている方で、米沢さんと小野さん両方がお好きでお2人の公演は1回ずつは足を運ばれていて
バレエ偏愛な私の性分及び男性ダンサーの好みにも理解を示してくださっていています。
(歌舞伎のポスターに載っていそうな人だけど、パートナーがこの人だとどこか安心する、とは言ってくださっています)
結局幕間の半分は白鳥総ざらい、レパートリー英国寄り志向の今後について等の話に持っていってしまいましたが、
せっかく初台の大劇場で開催されているのですからオペラもときには鑑賞に足を運びたいと思っております。
それにしても、生の声で上階席まで届くのはオペラ歌手という職業柄当たり前かもしれませんが、今月末から始まるエデュケーショナルバレエ白鳥の湖では
おけぴ記事の冨田実里さん木村優里さんインタビューによれば王子に台詞があるとか。
職業柄声ではない部分で日頃観客に舞台を届けているダンサーの方々がどれくらい響かせてくださるか、楽しみでございます。
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