2022年7月18日月曜日

バレエカレッジ  小林十市スペシャルトーク 〜ベジャール「火の鳥」のこと。そして、これからのこと。

7月16日(土)、渋谷で開催されたバレエカレッジ  小林十市さんスペシャルトークに行って参りました。
https://balletchannel.jp/event/23847






小林さんの生のお姿拝見やお話の拝聴は初。22日から開幕する東京バレエ団ベジャール・ガラを鑑賞予定でおり
また最大の理由である5年半前のお正月に「訳あって」(余りに繰り返し述べておりますので聞き飽きた方も多いかと存じますが)
虜になった、我が人生2度目の転換期の象徴でもある
ベジャール版『火の鳥』の知識を更に得たいと思い現地にて受講いたしました。
東京バレエ団でのご指導のお話や今回『火の鳥』で主演される池本祥真さん大塚卓さんを配した理由、
踊り込んでいらっしゃるからこそ次々と飛び出す作品の特徴や魅力に度々唸り、小林さんを慕っている様子が微笑ましい池本さん大塚さんのインタビュー映像もあり。
他にも海外公演特に野外舞台でのぶっ飛び話やジル・ロマンさんとの間柄、バレエチャンネル連載記事
「南仏の街で、僕はバレエのことを考えた。」の連載依頼エピソードについても教えてくださいました。
豊富な写真と共にユーモアに溢れたあたたかな文章で綴られ、私も毎回心待ちにしているエッセイです。
https://balletchannel.jp/genre/juichi_kobayashi


編集長であり今回の司会進行も務められた阿部さん曰く、小林さんの締切厳守徹底の姿勢(一度も遅れたことがないそうです)を絶賛され、
すると小林さんも阿部編集長の存在を褒め称え、お互いの強固な信頼関係こそ継続の秘訣であろうと感じた次第です。

小林さんの語り口は穏やかで時折ふと面白い、くすっと笑みを発してしまう発言もなさって終始素敵なお人柄に触れた思いがいたします。有意義で笑い溢れる時間でした。
今後は大変重要なポスト就任も決定し生活環境も大変化なさる旨も発表され、益々のご活躍が楽しみです。
(SNS等に綴っても問題はないそうですが、小林さんがご自身のブログでも発表されるご予定とのことで是非そちらをどうぞ)

ベジャールさんのカンパニーで長らく活躍され、現在はフリーでダンサーとして、そしてベジャール作品指導を世界各地でなさっている小林さんですが
実は私が最初に目にした写真での小林さんはスクール・オブ・アメリカン・バレエ留学後まもない頃の時期で、1980年代後半のこと。
ベジャールのバレエ団入団決定の旨は書かれていながら、当時は今以上にバレエ知識が無いに等しかった管理人。
ベジャールとは何ぞや状態でしたので代わりに頭に焼き付いたのは題名未明記であっても恐らくは
最後のポーズを取るシンフォニー・イン・C第3楽章プリンシパル役及びナポリ?で跳躍する写真。
つまり私にとっての小林さんの最初の印象はバランシンとブルノンヴィルを爽やかに踊るクラシックなお姿でございました。
同時期、東京バレエ団の勝又まゆみさんへのインタビュー記事でもベジャールさんの名が登場するも
人名か作品名か結局分からず、バレエの知識以前に日本語理解能力が欠乏しており恥ずかしや。
あれから三十数年、ベジャールとは何ぞや状態にあった当時の私が諸々経てベジャール作品に惹かれるきっかけとなった公演に指導者として携わっていらした『火の鳥』が
企画名に含まれたスペシャルトークに足を運ぶようになるとは、人生何が起こるか分からぬものです。
まずは東京バレエ団のベジャール・ガラ、満喫いたします。

※講座当日、開場時間ちょうどに到着するとまだ機材の確認作業が続いていたのか廊下で少々待ち時間がございました。
すると機材確認や検温作業に追われていらしたスタッフの方々の代わり!?に小林さんご自身がひょっこりと廊下に顔を出され、待機者一同びっくり。
やや蒸し暑い空間であったため、お祖父様のものと仰っていたかと思いますが大きなお扇子を取り出して待機者の列を扇ぎ始め
ロイヤル・バレエの公演を本日ご覧になったか質問なさったり、渋谷の街の変貌に驚いたお話や
この日お召しになっていたお洒落なシャツの模様について等、雑談プレトークで楽しませてくださいました。
このお姿こそ、私にとって初めての生・小林十市さんでした。開始前から素敵なお人柄が表れたひとときをありがとうございました。




渋谷駅の利用は数知れずで店舗が入るビルの前を何度通過したか分からぬほどですが、
駅通路から見えてプロヴァンスの文字からふと思い立ち初めて入店したロクシタン・カフェ。
野菜をふんだんに使用したメニュー多し。トッピングとレモン味のドレッシングには黄色いイモーテルの花が使われています。
実は管理人、過去に物流センターの短期勤務時にロクシタンのハンドクリームの梱包業務を行った経験があり、決して無縁ではないのです。
懐かしく思い出しながら夜の渋谷の雑踏を眺めながら白ワインで乾杯でございます。

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