バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2023年10月2日月曜日
里帰りと地元愛 バレエ・スタジオ・PLANÉ(プラネ)第37回発表会 9月23日(土)《福島県白河市》
9月23日(土)、福島県白河市のコミネスでバレエ・スタジオ・PLANÉ(プラネ)第37回発表会を観て参りました。新国立劇場バレエ団の渡邊峻郁さん拓朗さん兄弟のご出身スタジオで
3年連続の鑑賞です。お2人は勿論のこと、仲良き同僚の中島瑞生さんと合わせて3名が昨年と同様にゲスト出演。
華々しい里帰りと生徒さん達、地元の方々の喜びが響き合う、楽しくあたたかい雰囲気に包まれた発表会でした。
http://cominess.jp/event/35548
まずプラネさん、一気にお洒落路線に転換されたのか、客席に入ると目に飛び込んできたのは舞台幕に映された発表会開催の英文字で
その約2週間前に37回目の発表会を開催した大阪のKバレエスタジオかと一瞬思ったほど。
Kスタさんは太いガシッとした文字体で、プラネさんは流線的な文字体、と違いはあれど、客席に足を踏み入れた途端に飛び込むインパクトは東大阪と白河共通です。
そして最初は恒例のオープニングで幕開け。ところが例年の全員レオタード等のお揃いのウェアで統一し、呼名もあった昨年一昨年とは打って変わって
全員華やぐチュチュや衣装を色違いで身につけ、『オープニングソアレ』の題名通り、夜会のようなお洒落な空気を作り出しながらワルツにのせて次々と出演者が登場。
中でも専科クラスの生徒さん達と思わしき方々が着用していた、紺色に銀色の細かな飾りで彩られた衣装がいたくスタイリッシュで
英国ロイヤル・バレエのレパートリーにある『ジュビリー』パ・ド・ドゥを思い出しながら観察しておりました。
プラネさんの驚き演出はこれでは終わらず、オープニングが終わると2021年、2022年発表会のハイライト映像を上映。前回、前々回にはない演出です。
ああ、忘れられない『パキータ』凛々しい金糸軍服リュシアンや、『ジゼル』2幕の静かされど恐ろしさを皆で醸していたウィリーのコール・ド、
少女らしさ残るジゼルをそっと包み込んでいる造形と見て取れたアルブレヒト等、鑑賞当時に身を置いた心持ちとなり映像を懐かしく眺めておりました。
続けて今回の発表会リハーサル映像。照明合わせと思われ、スタッフが立ち会う中で
衣装付きで練習に励む生徒さん達や指示を出す先生方の一生懸命な姿が目に残ります。
ゲスト陣は不在であったようで、男性パートは主宰の鈴木寿雄先生がかけ持ち担当されていたご様子で、先生も大忙し。
(こういうとき、男性の先生やバレエ歴の長い男性の生徒さんの存在は大きいらしい。
我が大学の後輩が通うスタジオは頼もしい男性生徒さんがいらっしゃり、照明合わせは自分のガラか!?と思うほどあらゆるパ・ド・ドゥのパートナーを務めるとか)
それから序盤のアップの映像であったか、目を惹いたのが小さい子のキャンディボンボンだったか頭飾りの装着を手伝う上級生の優しい笑顔で(恐らく専科の生徒さん!?)
我が事のように嬉しそうにニコニコしながら手伝う表情に心和みました。まだ幼い生徒さんにとってはさぞかし心強かったでしょうし、
自分も大きくなったら、小さい子達に優しく手を差し伸べようと思ったことでしょう。
幼い子供にとっては不安な事や自力では難しいこともそれはそれは多くあるはずで、私も5歳の発表会当日に困り事があったとき
嫌な顔一つせず手を引いてくれていたトレパックのお姉さんの優しさは今も覚えているほどです。お元気でいらっしゃることを願います。
まだまだ驚き演出は続き、出演者一挙紹介映像をプロジェクションマッピング風な色合いも含ませて上映。バレエ・アステラスもびっくりでございます。
ひょっとしたら、3ゲストが何かしら関わりがあるアステラスや新国立バレエ研修所公演を参考にされたのかとも想像。
生徒さん達はオールカラーでプログラムの写真と名前が数名ずつ大きく映し出され、
ウェアも皆さんお気に入りの1枚を着用されているのでしょう。各々個性があって見ていて楽しい気分。終盤になってゲスト出演者も映されました。
峻郁さんは1つ前の時期のプロフィール写真で、私個人としては現在の見返り和風美男な渋く美しい写りの方が好みなのですが1つ前の、アイドル風な写真も懐かしい笑。
思えばオープニングには生徒さん全員が出演されたため、次のプログラムまでの準備時間確保も兼ねた演出なのでしょうが、
それにしてもこれまでとは路線を一気に変えた仰天演出に驚くあまり、なかなか目と心がついていけぬ嬉しい悲鳴状態でございました。
お次は小品集2部構成。些細な点ですが、バレエ・コンサートではなく「小品集」と記されていて結構嬉しがっていた私です。
(近年この3漢字を載せているスタジオ少なくなってきています。記憶の中では徳島で1教室あったか)
最初が『パリの喜び』の1曲にのせた子供作品で、『パリの喜び』といえばプラネさんで今回観た部分とは違えど
コミネスから自転車で10分かからずに到着する、プログラム広告にも掲載されているだるまランド入口近くの一角にて
エンドレスで流れている曲のイメージが昨年、一昨年の訪問時に刷り込まれた私にとって
遂に同市内のプラネさんの舞台で聴ける運びとなってなんだか不思議な歓喜を募らせた次第。
今年は残念ながら時間の関係で訪問できず終いでしたが、足を踏み入れたときから
だるまとの写真撮影スポットとなっている昔ながらの家のお茶の間を再現した空間にテレビが置かれ
1950年代か60年代あたりであろう白河だるま市のモノクロ報道映像の中で『パリの喜び』が流れていたのです。
福島県で長年生活をしていらっしゃる方にいつか是非伺いたい、オッフェンバックの音楽が福島の報道番組で用いられていた理由をどなたか教えてください。
話を発表会に戻しますが、衣装のセンスもお洒落で黒地にオレンジ色が入ったシックなデザインも可愛らしく、皆で溌剌と踊っていた光景にも心が弾む思いがいたし
太古の昔『パリの喜び』からの何曲もの抜粋で構成された作品を発表会でやりましたが私は不出来に終わりましたので、拍手をたくさん送らずにいられずでした。
昨年一昨年以上に全体の衣装もぐっと洗練された印象で、『海賊』オダリスクの第3ヴァリエーション曲で息を合わせて踊られていた
MYクラスの方々の『ジュエルズ』エメラルドを思わす緑色の膝丈チュチュもはっと目を驚かすデザインでした。
静かな空気にぱっと一変させて披露された『ラ・バヤデール』影の場から3人のヴァリエーションとコーダ部分も全員でとても丁寧にぴたっと揃って踊られていて
アレグロ、ゆったり、跳躍多し、と3人とも特徴が大きく異なるヴァリエーションをそれぞれ披露した直後に
趣ががらりと変わるコーダで足並み揃えて締め括るのは見た目以上に難しいことでしょうに、お見事でした。
『眠れる森の美女』パ・ド・シスは発表会で抜粋上演の機会は頻繁にあれど、登場シーンの振付や使用曲はまちまちで、或いはいきなりソロから開始の場合もありますが
プラネさん版では序曲の部分で舞台を広く使って横一列に並んだりと6人揃って大らかな登場からして惹きつけるものがありました。
妖精の名前もこれまた団体によって取り入れている呼び名はまちまちで、プラネさんでは松、桜、カーネーション、カナリア、トネリコ、リラで自然界系。
何度か綴っておりますが、私は桜の精のヴァリエーション(元気の精と先生は呼んでいたがプログラムには役名掲載されず涙、誰が何を踊ったか証拠残らぬ状態)
前回記事のグランパには辛うじて及ばぬものの小惨事を起こしておりました。
ですから、短い上に音楽も抑揚がさほどないと言われがちで見せるのが実はとっても困難なヴァリエーションであっても
しっかり堂々と踊り切っていた生徒さんを見習いたいと心底思った次第です。桜色の衣装姿も愛らしくてとってもお似合いでした。
グラン・パ・ド・ドゥもいくつかあり、峻郁さんはチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ。初見でしたが緩急自在で爽快な品が吹く踊りで
ただ勢いを付けるだけでなく音楽の変化に嵌る疾走感も我が目をときめかせ、
共演の賛助出演の方の幸福が前面に出ている上に強弱のメリハリがはっきりと色づいた踊り方も好印象。
何よりお2人で伸び伸びと楽しそうに作り上げていらっしゃるパートナーシップにも頬が緩々となってしまう爽やかさに満ちていました。
好みの出演者か思い入れがあるか否かではなく、鮮烈に視界を刺激する楽しさで覆われた気がいたします。
いかんせんこのパ・ド・ドゥはこれまで幾度も観ており、7月末には面識は無く在籍期間も異なるが世界規模での活躍目覚ましい小中学校の後輩が踊る姿を鑑賞したものの
感慨深さは与えられたされど目に心に響いたかと聞かれたらまだ首を縦には振れずでございました。
(ちなみに、小中学校の後輩とはパリ・オペラ座新エトワールのオニール八菜さんです。応援はしております)
拓朗さんは『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』『海賊』も踊られ、前者ではエレガントな安定感がぐっと増した踊りに惹きつけられ、
またパ・ド・ドゥを組む相手からすれば一番の重要事項であろうドンと構えた安心感はどこから来るのか!?11月のヤングガラの眠りも、期待が強まります。
後者では、私の記憶の限り180㎝超えのダンサーではなかなか目にしない540も易々と高らかに決められ、会場から衝撃な反応を引き出してくださいました。
あっ、峻郁さんも4年前には八王子のバレエナウさんの発表会にて、貝川鐵夫さんオリジナル作品での魔王役の登場でこの技を披露されて
初台ではまず目にしない披露されないでしょうから、安定よりもスリル満点な印象が大きかった貴重なお姿を今は懐かしく思い起こされます。
『シルヴィア』のパ・ド・ドゥに出演された中島さんはこれまで表現や立ち居振る舞いは良いけれど古典の技術となるとやや疑問符があったはずが
前回の『白鳥の湖』あたりから変わってきたのか踊りのコントロール力がしっかりと見えて張りもあり、
これまで持っていた全体がぼやけてしまっていた印象がすっかり消え去っておりました。
エスパーダ、楽しみでございます。また抜擢された11月ヤングガラでの巨匠ナチョ・ドゥアト振付『ドゥエンデ』のお名前の順序からして
もしや嘗てはバレエ界のレジェンドが踊っていらしたパートをご担当かとも予測しており、我が目は厳しくなる率は大ですが、心待ちにしたいところです。
後半は『くるみ割り人形』第2幕。小品集が終了すると下りた幕に今度はくるみ割り人形の英文字が投影され、演出の気合の入り方は尋常ではない今回のプラネさんです。
作品史やあらすじ、舞台はここから始まりますの下りも含めプログラムの解説文が分かりやすく記されていました。
幕が開くとクララと王子の出会いのパ・ド・ドゥから始まり、ピュアで真っ直ぐそうなクララと、いきなり峻郁さん王子ご登場で
緞帳?の前の広いとは言い難いスペースであっても出会って恋心が色づき始める素直な可愛らしさが咲いて、見守る王子の優しいことよ(心臓印)。
そしてやがて2人が到着しましたと言わんばかりに中央に佇むと幕が更に開いて、お菓子の国と出演者達が出現。
発表会で時々見かける、巨大なショートケーキの中を覗き込んだようなピンク色基調の美術で、脇にいるジンジャーマンクッキーも美味しそうと毎回思っております。
3人構成のスペインには昨年『ジゼル』2幕で女王ミルタを踊られた渡邊兄弟のお姉様も出演され、
背がすらりと高く美しい上にスペイン特有の腰に手を当てての角度の転換や脚をさっと伸ばしての大移動も颯爽と決めていて惚れ惚れ。
拓朗さんによるお姉様のリフト共演も拝見でき、全てが高々と圧倒するパワーでございました。
もうおひとり、今回娘さんと共演ができる喜びをプログラムでも綴っていらした方もとっても華やか。大迫力なスペイントリオでした。
キャンディボンボンでは椅子に腰掛けていたクララも途中で加わって、近年はカットされることが多いながらも
賑やかな曲ですから思わす参加したくなる感情に移入してほのぼのと観察。(2人ならまだしも、新国立劇場で以前採用していた版のくるみのように
ずっと1人で腰掛け眺めているだけでは寂しいものです。それにしてもくるみ振付迷走はいつまで続くか新国立汗)
葦笛は中島さんが2人の生徒さんを丁寧に支える端正優美なトロワで、パステルカラーなお衣装も綺麗。
踊りと衣装と音楽がぴたっと合っていると自ずと笑みも生まれます。某国立、6年観ていてもこの曲で蝶々はやっぱり違和感あります汗。
ロシアが女性4人で先生と生徒さん混合でしたが身体能力が飛び抜けていて、さらっと側転もお手の物。
子供さんのみのアラビアと中国は踊る出番の終了後も周りを固めるようにそれぞれの位置についていて
くるみ2幕で某版のような住宅展示場モデルルーム並みのスッカラカンとした空間もいただけませんが
そうはいってもただ非番の人が立っていれば良いのでもなく、表情や仕草も変えつつきちんと見守る役目を果たす舞台人な活躍ぶりでした。
花のワルツは淡いピンクで、賛助出演のお2方が短いチュチュ、ソリスト、コールドの3層編成。
ワルツを6分や7分ずっと踊り続けるのはかなりしんどいもので(一応経験者。花のワルツではないが、中惨事を起こした小6当時の私です汗)
しかし終始笑みを湛えながら入れ替わり立ち替わりもスムーズで、ピンク色のお花があちこちで咲き誇る風景を優雅に描き出されていました。
いよいよ大トリとして金平糖の精と王子のグラン・パ・ド・ドゥ。周りを埋め尽くす出演者達に見守られながらですから
これはこれで重圧になるのかそれとも励みに繋がるのか本人でないとわからずですが
ドイツ留学から帰国中の、前回は2幕『ジゼル』、前々回は『パキータ』で主役を踊られた生徒さんが再び渡邊さんと組んで臨まれ披露。
音楽と連動してうねるような盛り上がりと弾ける祝福感が噴水の如く溢れ返っていて、リフトもダイナミック。会場も沸き立ちました。
フィナーレ後はクララの目覚めまで描き、夢の続きを引っ張るような余韻が残る中で幕。
(今これを書いていたら我が家のご近所さんがピアノ1台で花のワルツを弾き始めた。ナイスなタイミング)
最後、挨拶では峻郁さんが袖へ呼びに行き鈴木寿雄先生、麻矢先生もご登場。
寿雄先生が随分と若返られた印象で、リゾート風のシックなサマーシャツ?の着こなしや
麻矢先生のトレパック衣装のままでの相変わらずなパワフルなお姿も素敵です。
無事の開催、東京の同じ大きなバレエ団で活躍する卒業生兄弟の華々しい里帰りや生徒さん達の成長、そして地元の皆様が大喜びし喝采を送る客席の光景に
先生方にとっても、嬉しいの一言では言い表せぬ幸せな発表会であったことと存じます。
繰り返しになりますが全体の演出が昨年までとはガラリと変わって洗練された趣向となり、
撮影者さん(ご名字からして生徒さんのご親族!?)の引き出すお力が長けていらっしゃるのか、
気のせいかプログラム写真の表情も皆より生き生きとしている印象を持っております。
またチラシ、ポスターデザインの柔らかなタッチのデザインもパステル調の夢世界を想起させ、昨年の『ジゼル』同様MYクラスの生徒さんが手掛けているようです。
絵本を開いたかのような可愛らしい上品なデザインをありがとうございます。くるみ割り人形2幕に登場する要素を細かく全部網羅していて、
お花やチョコレート、アーモンドタルト、キャンディー等のお菓子やお茶とコーヒーも別々に描かれていると思われ
今回の舞台には登場しないもののさりげなく小さなネズミ王も描画。何度も見つめては1点1点を観察してしまいます。
ご縁あってプラネさんの発表会では初めて生徒さんのご家族の方ともお話しできたりと嬉々たる出来事が立て続けに起こった第37回発表会でした。
来年も心より楽しみに待っております!
※ご参考までに、一昨年と昨年時の感想です。長いですが。
2021年第35回記念発表会。遂に、念願の渡邊さん里帰り舞台に合わせて白河に行ける!と初めての訪問でした。
https://endehors2.blogspot.com/2021/10/plane35919.html
2022年第36回発表会。とら食堂さんの順番を待つ間、自転車走らせ有賀醸造さんへ行き、酒粕クラッカーを購入したのも良き思い出です。
https://endehors2.blogspot.com/2022/09/ballet-studio-plane-36-821.html
※以下、非常に長い後編です。気力のある方のみご覧ください。
東京駅をいざ出発!!6時40分のやまびこ203で、私は私は白河に旅立ちます〜。
2019年9月には、本当に8時ちょうどのあずさに乗って新国立の子ども白鳥の湖長野県岡谷市公演に行った私でございます。
昨年新白河駅で購入したしらかわん、トリコロールリボン付けて同行でございます。コーヒーで眠気も覚ましましょう。
最近はスポーツ大会でフランス、特にトゥールーズがよく報道でも目に留まります。
新白河駅到着!しらかわん、自分に出迎えてもらって里帰り。それにしても、私の妹によく似ております。
白河駅行電車を待つ部屋に鉄ちゃん喜ぶマッサージチェアー!ご興味のある方、どうぞ。
今年こそは本当の白河の関へ行く計画を立てておりました。
PASMO等ICカード使えぬため、切符を購入。車両にもよるでしょうが、椅子が旅列車型で嬉しい。
白河の車窓から。しらかわん、1年ぶりに小峰城と再会です
白河駅、レトロな待合室。
年季が入った通路の趣も魅力。実は白河駅と新白河駅を電車で移動するのは今回が初。いつも行きはバス、帰りは皆でタクシーでございました。
毎度恒例自転車レンタル。シティサイクルなら無料で、助かります。自動車運転免許を持っていないため、自転車大助かりなのです。
そして白河駅周辺で一番好きな交差点、ここからとら食堂へは道路の曲がり角は1回。ほぼ直進!
雲間から光がさせば〜、風の谷のナウシカの歌にあるように、重々しい雲間に一本線な青空が見えてきました。
全国各地あらゆる場所で自転車利用しておりますが、とら食堂へ行く道を漕いでいるときの幸福感は旅の自転車5本指に入りそうです。
あとは瀬戸内海のしまなみ海道や、姫路市界隈や姫路城周遊でしょうか。
到着!記念撮影。バイクと記されているところに毎度停めております。自転車での来客、多分少ないのでしょう。
白河駅で自転車を借りたあとすぐにまずはコミネスへ行き、昨年同様チラシを貰ってきました。
裏側に演目がずらりと載っていて、ようやく小品集での上演作品を把握でき、
しかしそれぞれの出演者は未掲載のため、ラーメントリオ(このお三方を目にすると、
どうしても峻郁さんの入団紹介に掲載されていたラーメン店での撮影写真が目に浮かんでしまうのです)
ゲスト陣が何処へ入るか、赤鉛筆片手にはせずですが笑、予想大会しておりました。
そしてこのチラシが今回最大のびっくり喜び事件の引き金になるとは、開店前は知る由もありませんでした。
お店前のベンチにて。
3年連続の訪問、遂に運ばれてきました!今年も無事にいただきます、とら食堂さんの中華そば。
つけ麺にも関心を持ったものの2021年と同じく王道の中華そばを選びました。(昨年はチャーシューワンタン麺)
せっかくですのでトリコロールしらかわんも。現在フランス特にトゥールーズの映像目にする機会が多くございます。
あああスープがさらりとされど深みがあって、今年も飲み干しました。平打ち麺のコシも良き。煮卵の半熟具合もちょうど良い。
私の中の、旅で出会った人生最高レストランの1店です。もう2店は大阪のお好み焼き店おかる、札幌のジンギスカンひげのうし。
3店全て今年は訪問できました!
時間軸戻りますが、実は注文して待つ間にチラシを眺めていたところある従業員さんが声をかけてくださり、ご親族がご出演とのこと!
しかも、以前にもプラネととら食堂について一緒に何かに書いていた旨もご存知で
またこのたび3年連続と申したところ大変喜んでくださいました。東京から来たと打ち明けますとゲスト目当てであるのはすぐさま伝わったようでしたが笑、
あたたかい言葉で歓迎してくださって、嬉しさで一杯になりました。自転車での来店にはびっくりされていましたが(そりゃそうだ笑)
翌日は会場運営にも携わっていらっしゃり、コミネスにて当日入りの友人も交えて再会でき、喜びが何倍にも膨れたひとときでございました。
白河の名店中の名店で、渡邊さんに惹かれた頃からすぐさま白河周辺の酒蔵やラーメン店についてはアンテナを張り巡らせ
いつか凱旋里帰り舞台の機会に合わせて行きたいと思っていた、2018年春にはNHKプロフェッショナルにも登場していたお店で、
従業員さん達が並ぶ光景のテレビ画面を視聴しながらそのまま携帯電話で撮影していたほど、必ずや行きたいと望んでいたほどでした。
阪神好きでは決してないのですが、以前お世話になっていたオープンクラススタジオからの3連休直後に届いたレッスンスケジュール連絡メール冒頭が
まずは阪神のアレを祝福する挨拶が並び笑、(主宰の先生、筋金入りの阪神ファンである)
そして約1週間後白河にてこのご縁。西でも東でも、今月は「とら」が絡む幸運が相次いでおります。
身も心も幸せで満たされ、自転車漕ぎながらいざ次の目的地南湖公園へ。地図よく見なくても道路標識案内が分かりやすいので便利です。
少し坂道はありましたがそこまでの高低差はなく、スイスイ。湖が静けさに包まれていました。自転車で半周。
半周し終えたところで今度は新白河駅方面へ向かう必要があり、目立つ東横インを目印に。
新白河駅から自転車で反対側へ行ける道、あるのかはっきりとはこの時点では分からずであったものの、まあ何とかなるでしょう。
アバウトな性格、こういうときは役立ちます笑。
更に自転車漕ぐこと40分くらいか、まるごと西郷館へ。ここで買いたい、したいことがあり念願の入店です。
高原ソフトクリーム。濃厚でしかししつこさがなく、美味しうございました!
そしてレジ横のニシゴーヌガチャ、地元産ブルーベリージャムに名物ポテト饅頭、地ビール、くまさんクッキーのお菓子を購入。
少し重たくなっても自転車ですので安心。(大概のお客は車利用と思われます)
新白河駅高原口へ戻ってきたが、ここから白河駅へ更に自転車漕いでいきます。
自転車漕いで白河駅へ。いかんせん自転車を白河駅の観光ステーションに返却しなければなりません。
バスと同じルートで行くとコミネス方面に出られるため分かりやすい。
美味しそうなお菓子屋さんもあって観察も楽しい。
バスやタクシーでは何度も通っていても自転車で通るとまた見えてくるものが違って新鮮です。
そして到着、平日のみ営業(確か)の大谷忠吉本店へ。何度も通りながら、毎度土曜日でしたので初訪問。重厚な木組みが立派な内装でした。
山田パン。今回も思ったが、哲学者のデカルトに似ています。
自転車を返却し、バスで念願の白河の関へ。中学の古文で唯一好きであったのが『奥の細道』で、
華やかし恋愛や大掛かりな戦乱記よりも渋い紀行文が性に合っていたらしい。(色めき無しの中学生だったらしい)
歴史の偉人達の息遣いが伝わる場所です。
人がいません。高校野球開催時期は混雑しているようですが、往復のバスはほぼ貸切でございました。
芭蕉!!!曾良も。
しらかわんとお仲間。人がいませんが、休日は賑わっているはず。
白河の関の森公園。『もののけ姫』の景色に出てきそうな自然が広がっています。
バレエ化するならアシタカに絶対似合うお方、いらっしゃいます。この翌日は多分メルヘンな王子様で同県内の舞台ご登場は間違いないでしょうが。
和洋両方が絵になる珍しいタイプかとこの度も想像巡らしました。
白河神社への階段
神社到着。ひっそり静まり返っていました。甲子園期間中の賑わいが嘘のようです。
下り階段
獅子の像?にしらかわん衝撃を受けている様子です。刺激が強かったかもしれません。そういえば獅子座は負けず嫌いの情熱家らしい。
獅子座手前、ギリギリ蟹座の私は前者な性格は皆無です汗。
白河駅にバスで戻り、マイタウン白河近くへ。昨年、一昨年も通り過ぎて気になっていたカフェ。
地元の高校生達が集うコミュニティな面も持っています。勿論一般客も利用可能です。
高校生と地元の商店の結びつきを強くし、結果地域活性化に繋がっているようで
全国で課題になっているであろう問題解決のヒントになりそうな活動と思われます。
店内には高校生と地域の交流や、山田パンを始め各商店の100円でも楽しめるお手頃価格な商品紹介等、充実内容の冊子も置かれていました。
https://emanon.fukushima.jp/
まるごと西郷館でのニシゴーヌガチャではニシゴーヌとしらかわん夢の共演マグネットを入手。広げてみた。
チーズケーキとコーヒー。コーヒーは矢祭町のお店で焙煎されたもの。すっきりとしたコクがあり、美味しい。ケーキはしっとり丁寧なチーズケーキでした。
食器は大堀相馬焼、ミルクは郡山市の石筵産牛乳とのことで、温めて出してくださいました。
スタッフの方にお話を伺うと高校生達の憩いの場でもあり、勉強でも雑談でもOKで、一般客な私も居心地の良い空間に身を置いて過ごしておりました。
高校生達の会話から、数Bってなんだっけ?なレベルの私です汗。あっ数Aでは学校創立以来であろう低得点記録を叩き出したことがございます。
ああ記憶も記録も抹消したいが、ただ前記事のようなグランパの大惨事な心境にはならず。容姿も求められる分野ではないからかもしれません。
進学校でもなく、都内全体においても恐らくは下から数えた方が早い学校だったでしょうが(現在は分からぬ)
高校生活ならもう1回やり直すとしても同じ学校に行きたいと思っております。校則無いに等しかったため大カオスな雰囲気でしたが笑
神棚。撮影快く許可してくださり、訪問の時間帯においては余りに異質な客だったからか!?
白河へ来た理由などあれこれ話したりとスタッフの方とも打ち解けることができました。明日はバレエ楽しんでください!!と力強い励ましまで、ありがとうございました!
段々鶴瓶さんの番組のようになってきた笑
白河駅に戻るも電車の発車までだいぶ時間があったため夜の小峰城を散策。手話言語の国際デーの一環で青い光が灯されていました。
幻想的です。ブルーライト小峰城〜。仙台の青葉城恋唄のような、小峰城を描いた歌ってあるのだろうか。
ホテル到着。1階にレストランがあり、和の趣がありそうなため入店。1人客歓迎の文字にも安堵。ゆったりと寛ぎました。
せっかくですのでこの辺りの地域の日本酒をと思ったら、以前ムンタ先輩(ワディム・ムンタギロフがお好きな素敵な人生の先輩、白河市にご親族在住らしい)が
勧めてくださっていた自然郷があるようで、いただきました。色っぽい味わいで深く余韻が残ります。
加えてラベルの渋みある「凛」の文字や色合いから想起させる人物が脳内を駆け巡りました。(翌日には鑑賞できると思うとうっとり)
お通しもどれも美味しく丁寧で、特にほんのり辛口でしかし濃すぎない牛肉の時雨煮が気に入りました。
従業員さん達がとても気さくで楽しい方々で、東京から何の目的で新白河へとの話になり、
コミネスでのバレエについてチラシ見せながら話したところ熱心に見入ってくださり他の従業員さんにも聞きに行ってくださったり
嬉しい歓迎を受けてしまいました。東京の大きなバレエ団で主役級なのか!!と驚かれ且つ誇らしげなご様子に私も喜びが更に大きくなった次第。
早く行ったら良いお席で観られるんですね!好きなことがあるって良いことよ!と終始優しいご反応。
うう、たっぷり励まされて寝床へと向かいました。
フロント側の出入口を出ればすぐ隣がエレベーターで、部屋まで30秒かからず。
これまでの宿泊先よりお値段が手頃であったため初めて宿泊いたしましたが設備も(浴室が独立型で小浴場っぽいのも助かる)
併設のレストランも申し分なく、新白河駅までなら歩いてそうかからず、
新白河駅から白河駅まではバスか電車問わなければ本数もある程度あり、良き発見ができた2023年です。
おはようございます。当日の朝となりました。前日にまるごと西郷館で購入した名物ポテト饅頭をいただきます。綺麗に撮れず失礼。
人気商品らしく、行ったときはよもぎ味のみでしたが、香りが良く、じゃがいもはぎっしり。
緑茶、ほうじ茶と一緒にいただきました。コミネスにて当日入りの友人2名と合流してのお昼が早めの時間ですので朝はこれくらいで丁度良さそうです。
バスで新白河から移動。もう道は覚えましたが、ありました!昨年帰りに気になった、コインランドリーふわラッコ。
前日に自転車で走っていたときは気づかなかったためバスの車窓からのほうが見つけやすい角度なのか。ラッコラッコ。
白河駅到着。駅舎、どうか保存を。何度見ても、歴史が刻まれたレトロな建築。木材に軋み具合もまた良い味です。
白河駅拡大。
この場所で今年も私も記念撮影いたしました。撮影してくださったご通行中の方、ありがとうございました。
観光客が決して多くはなく(5人いたかいないか。京都の大観光地や神奈川県の漫画の舞台となった江ノ電踏切等と異なって終始落ち着いて見学できるのは嬉しいが)
誰か見つけたらすかさず声かけないと撮りそびれます。1人行動の方、ご注意ください。
仲良く小峰城。
小峰城の中でも好きな場所。刀差したお侍さんが颯爽と走って悪党を追いかけていそうでございます。(想像)あっ、この日は西洋の王子様として午後にご登場です。
櫓入口前から。
櫓へ。階段が狭く急斜です。落下要注意。上手いこと組み込まれた設計。
小峰城から観光ステーションまでの地下通路にて。松平定信は画伯だったらしい。多才だ。
ピーター・ライト版の『白鳥の湖』に登場する大使に東洋な味が継ぎ足されたかのようです。
コミネス外観。蔵のような佇まいが目を惹きます。
東京の友人も合流。美味しく華やぐプレートランチ、大満足!昨年もいただいたトマトソースパスタ、トマトの果肉がしっかりと詰まっていてお気に入りでございます。
近藤農園と書かれていたかと思います。
終演、楽しく幸せなひとときでした。名残惜しく、正面入口のしらかわんともお別れです。
白河駅にて、山並みの稜線がくっきり。
さらば西郷白河、また会う日まで!!
お土産を並べて余韻に浸りながら記念撮影。全てまるごと西郷館での購入です。
ブルーベリージャムが半端なく美味しいと家族が連日大騒ぎしております。大粒のベリーがゴロゴロと入っていて味も品ある甘さで、大好評です。
ナッツを抱いているくまさん達も可愛らしくほのぼの。小田倉ラガーはしっかり骨太な味で、暑さ残る日にいただいたら気持ちよく喉を伝いました。
余韻写真その2。1曲ずつ思い出しながら帰京。ラーメントリオ、今年も大活躍でした。渡邊さんの里帰り舞台も3年連続で拝見でき、格別でございました。
那須塩原や宇都宮では一気に乗客が増えて何事かと思いましたが、白河周辺も見どころたっぷりありますので是非お越しを。
西郷、白河の皆様、2日間ありがとうございました!
帰京後お留守番をしていた白河だるまさん2体に、しらかわんがニシゴーヌと一緒に描かれたマグネットを持って、嬉しいご縁に溢れた、楽しかった旅と鑑賞の報告。
だるまさん達は一昨年は連れて行ったものの、大事な大事な一筆が加わっているため紛失を恐れ、
昨年と今年はお留守番にしておりましたが次回は一緒に里帰りしようか考え中でおります。
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