バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2023年10月10日火曜日
清泉ラファエラ・アカデミア バレエへの招待 2023年秋期
五反田の清泉女子大学で開講している生涯学習講座清泉ラファエラ・アカデミア バレエへの招待 2023年秋期第1回目を受講して参りました。
講師はバレエ評論家の守山実花先生です。
https://rafaela.seisen-u.ac.jp/lecture/detail.php?lecturecd=20232003
7月にも綴りました通り、大変残念なことにラファエラは今期で一斉休止。あと2回で最終回を迎えます。
この先10年20年と長く受講継続したかっただけに寂しさは拭えませんが、残り2回、心残りがないように受講して参りたいと思っております。
年間テーマはプロコフィエフのバレエとして、後期のテーマは『シンデレラ』。以前にこの講座でも英国のバレエとしてアシュトン版を取り上げたことや
他の講座でシンデレラの音楽大解剖な内容を受講してはおりますが、また異なった切り口での案内で誠に面白く、新鮮さたっぷりに味わいながら受講いたしました。
今回はアシュトン版をメインに学び、それまでのプティパ作品振付との違い、版の初演のお話等知っているようで見過ごしてきた箇所も多々あり。
またロイヤルでの衣装一新しての再演時における時代に即した変化についてもお話がありました。
今回観た映像は英国ロイヤル・バレエ団の1969年収録のシンデレラがアントワネット・シブリー、王子がアンソニー・ダウエル。
そして義理の姉妹にフレデリック・アシュトン、ロバート・ヘルプマン。
振付家本人のアシュトン含め、一見義理の姉妹が舞台をさらってしまいそうなキャストですが
私が寧ろ印象に刻まれたのはシブレーの滑らかな肢体から繰り出す品ある踊り。上体を豊かに動かしたり鋭角的な方向転換が散りばめられた振付であっても
やり過ぎず、柔らか軌跡の余韻がふわっと残るのです。アシュトン版は新国立劇場バレエ団での上演で度々観ておりますが
振付そのものはほぼ変わらずであっても薫る味わいがこうも違うとは、再度驚かされました。
加えてダウエルの骨の髄まで、ノーブルで美しいことよ。恐らくは顕微鏡で観察しても一寸たりとも隙がなく、
佇まいの美からすぐさまエレガントなヴァリエーションやパ・ド・ドゥに移る大らかな余裕といい今観ても溜息が零れます。
決して大柄ではないはずが、すらりと伸びた脚線にもはっとさせられました。
四季の精達が1幕コーダで皆クラシックチュチュに着替えていたりと(冬の精のみ時間の都合上ヴァリエーションもクラシックチュチュ)
衣装構成は今と変わっていると思わしき点もいくつもあり、全体からも古き良き品が薫る、全編しっかりと観てみたい映像です。
清泉名物、階段を上ると現れる校舎。
講座でこのカフェに訪問できるのもあと2回。最近は学校名入りのカップが復活。注文後にマシンで挽いてくださるコーヒー、深みがあって美味しい。
いつもスコーンを購入しているお方より、ボリュームがあるからと毎度半分いただいているスコーンと、生クリーム付きガトーショコラ。
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