2023年10月22日日曜日

【速報】【2023/2024シーズン開幕】新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』初日2日目の昼夜




※ご訪問ありがとうございます。東京総括感想はこちらです。
https://endehors2.blogspot.com/2023/11/10201029-6.html




新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』初日、2日目の昼夜公演を観て参りました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_026557.html






バレエ団インスタグラムに、リハーサルの写真や映像が多数掲載されています。(2月公演との差は歴然)
いくつか紹介いたします。※どれも同一ダンサーばかりやんとのご指摘ご意見は受け流します。


バジルのヴァリエーション。



1幕キトリとバジル。バジル、ギター似合いますなあ。お調子者そうな様子もまた良き。


狂言自殺作戦実行寸前。バジルの険しさ増す睨み顔から、仁義なき戦いのテーマ曲流れた管理人です。

バレエ団で採用しているアレクセイ・ファジェーチェフ版は1999年の初演以来変わらず上演を重ねているレパートリーで
新国立におけるプティパ作品においては最も伝統あるプロダクション。近年は2020年に上演しており、速水渉悟さんが主役デビューしたり、自前でバジル6人参上したりと記憶にある方は多くいらっしゃるかと思います。
正直申し上げますと、衣装にしても展開にしてもやや古色蒼然とした趣が色濃く、好きな作品かと聞かれたら首をすぐさま縦には振れずにいる私で
2005年に初鑑賞したときは、場面の繋ぎのぶつ切り感やプロローグ、酒場の長さにもびっくりしたものです笑。
しかしその年以来にこの度ファジェーチェフさんがいらしてのご指導もあってかボリショイな勢いや味付けが行き渡って非常に躍動感ある舞台へと仕上がっていた印象です。

特に!前回2020年公演時は今ひとつ本調子には思えず珍しく手に汗を握る主演となってしまった渡邊峻郁さんが
昨夜はボリショイ味付けたっぷりに成熟してダイナミック、俺を見ろ!舞台は任せとけな男前大黒柱バジルでご登場。
テクニックも多彩に繰り出す上にコントロール力も抜群で、技巧の百科事典状態な踊りで楽しませてくださいました。
お調子者で所々間抜けな漫画風表現も可愛らしく、土曜日夜は再度注目して参ります。
また木村優里さんの全幕復帰姿も嬉しいばかりで、脇もデビュー者多数。しかも若手のみならず
清水裕三郎さんや今村美由起さんといったベテラン勢もロレンツォと妻に初挑戦されたりと
新たな息吹が伝統作品に注入され、衣装や演出は古風ながらもいたく新鮮な舞台と化していました。
新入団員で私の中の注目株である大木満里奈さんが日によってはカスタネットの踊りのギターペアやファンダンゴ、
アプレンティス伊東葉奈さん(にっこりした笑みがチャーミングな、揺るぎないテクニックの持ち主である浪速っ子です。
一昨年の山本隆之さん版白鳥の湖にて前半から湖畔に出没して妖しさを振り撒くオディール役が強烈でした)が早速セギデリアや貴族にも入り、
お2人とも街の賑わい隊をも楽しそうに生きていてどの役においても既に馴染んでいるお姿が喜ばしく思えた開幕2日間でした。

またドンキかい、バージョンも不変かい、なんぞ思っておりましたが祝祭感たっぷりな作品が更に底上げされ活力もたっぷり。意外にも大満喫でございました。
公演はまだ続き、愛知県公演もあります。是非ご来場ください。詳細な感想は東京公演終了後にまた更新予定でおります。





公演限定スペインのカクテル、カリモーチョ。



グッズ色々、買っちゃいました。ポスターと小クリアファイルの立体感あるポーズと力強い眼差し、何度も見つめてしまいます。

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