2023年6月6日火曜日

クリスタル・パイト!  KIDD PIVOT REVISOR  キッドピボット『リヴァイザー/検察官』5月27日(土)





※今回は文字数少ない新記録かもしれません、非常に短い記事です。お急ぎの方もご安心ください。

5月27日(土)、KIDD PIVOT REVISOR  キッドピボット『リヴァイザー/検察官』を観て参りました。 https://kiddpivot.dancebase.yokohama/


脚本:ジョナサン・ヤング
演出・振付:クリスタル・パイト
台本:ニコライ・ゴーゴリ『Revisor(検察官)』より





原作は大急ぎで斜め読みし、しかし人物関係に混乱して落とし込むまでには至らなかったものの
モスクワのノヴォテヴィチ墓地を訪れたときにお墓の近くは通ったはずであるゴーゴリが原作の文学を題材にした、
何よりクリスタル・パイトの振付作品を一度観てみたいと募らせていた願いが成就。
公務員が行き交い、カッチリとした制服衣装に身を包む演劇舞踊な展開と、
身体のみでのひたすら舞踊の進行の変化のあとに再び訪れる演劇舞踊な終わり方に釘付けでした。
現代の何処でも起こりうる不正や誤魔化しに風刺を効かせたユーモアな人間模様に面白味もあった印象です。
中盤の踊りで次々と見せて行く場面は決して大人数ではない集合体から放つエネルギーの強さに驚かされ無機質な装置も効果的に思えました。
字幕は時々見つつあらすじを追い、予習するも理解が困難であった私にとっては鑑賞の手助けに。
ナレーションの台詞が予想以上に多い印象もありましたが、それ以上に台詞に細かく踊りを乗せて刻み続ける振付を注視いたしました。

コンテンポラリーをやるにはホールの横幅が長過ぎた気もしており、もう少し箱の小さな劇場のほうがよりエネルギーを体感できたかとは思います。
全観客中、恐らくは内容に追いつけぬ最たる観客であったかと思いますが、それでも身体の動きと台詞の連動感や
何処へ飛び出るか全く予想つかぬ展開を生で目にできたのは楽しく喜ばしいことでした。
パイト作品は映像でザ・シーズンズ・カノンを観た程度で、うねるようにエネルギーを放散しながら
ワイルドに踊り出す大共同体な印象を受け、他のパイト作品も生で観てみたいと思っております。




帰りは県民ホール裏手にてふらりと入ったイタリアンへ。赤系の飲み物で乾杯。



シラスと海苔のピザ。食欲をそそります。



あさりとカラスミのパスタ。あさりのお出汁もよく絡んで塩っぱ過ぎず、食が進みました。プログラムと色味が似ています。

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