2021年1月5日火曜日

【忖度なし】【言いたい放題】管理人母による新国立劇場バレエ団 イーグリング版『くるみ割り人形』2020年12月19日(土夜)感想




※ご訪問ありがとうございます。新国立劇場バレエ団くるみ割り人形2021年末から2022年年始にかけての総括感想はこちらです。
https://endehors2.blogspot.com/2022/01/20211218202213-7.html




昨日仕事始めの方も大勢いらしたことと思います。年末年始の休暇が4日間で他企業に比較すると短めであったため
正月ボケは最小限に止まったと考えたいところですが、元旦のどうしようもないぐうたら生活、思い返すとお恥ずかしい限りです。

年始早々緊急事態宣言発令報道による劇場稼働の有無結果に心臓が止まりそうなお気持ちとなっていた方もいらっしゃると存じます。
ひとまず劇場関係は閉めずの方向のようですが先は読めず、今年も緊張を強いられる日々はまだまだ続きそうです。

さて昨年書き切れなかった内容を1本。新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』を鑑賞した母の感想でございます。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/nutcracker/

NHKバレエの饗宴2018でのテレビ放送でねずみ王の描き方は気に入ってチュウチュウ!!とアイドルコンサートの如くテレビに向かって声を発し、
オレンジ色が広がる花のワルツには衝撃を受けており好みか否か今一つ分からずのまま終了。
しかし昨年くるみの公演が始まり、連日通う私の姿から興味はあるけれど特別行きたいとは云々と言い走っておりましたため
「無料」ならば行くであろうと予想。見事的中し、勿論日程は某ダンサー出演日をこちらで勝手に調整。
ねずみ王の日も候補にいたしましたが用事(自宅にて趣味仲間とのオンライン会議だったらしい。娘はズームはオンライン飲みも会議も経験なく、
今時の機械の使用法もよう分からん笑)がありそうであったため後半日程の土曜日夜公演へ招待という名の誘い出しをしたのでした。

鑑賞後の感想でまず一言、とっても楽しかったそうです。気に入ったところも多々あり、一部好みに合わなかったところもあったようですが
総合力においては心から満喫した様子です。
私と異なり回りくどい言い回し皆無、自宅にて留守番する子供時代の長女次女に対する電話口の話っぷりが余りに簡潔ぶっきらぼうで、
職場の周囲の人々がおっかなびっくりしていたとか笑。そんなわけで、当ブログでは滅多にない至極シンプル箇条書きで時系列で綴って参ります。
※→部分は私の追記解説でございます。


・幕開けのスケート、光GENJIかと思った。 →私と異なり、長谷川一夫や原節子、笠置シヅ子といった著名人、
銀幕のスター等の古き表現はまず出てこない母ですので比較的現代寄りの例えを示しておりました。
光源氏ゆかりの地域であるびわ湖公演(2017年)は我が脳裏をも過ぎりましたが、東京でも想像するとは。

・1幕のパーティーは爺さんが多い →老人、クララの祖父、聖ニコラス、3名含んで爺さん扱いだそうです。 ただ若い方達がやっていても皆上手い、
よぼよぼの福田圭吾爺さんを特に称えておりました。

・1幕、道化の男女の踊りがないのは寂しい →ルイーズや詩人、老人が踊っていた人形劇の箇所のこと。
ボリショイやキエフといった旧ソ連の映像で親しみ過ぎたようで、可愛らしい振付だから取り入れて欲しかったらしい。
ルイーズや詩人の設定はよく分からんの一言で終了、すみません。


•客人やメイド、執事のような人まで大勢投入されていて見応えあった。子役は気にならず、とにかく衣装や装置が上品で華やかで好印象だった。

・ねずみ王が出演し過ぎでクララ達を追いかけてばかりで笑えたが、好きなキャラクターだから面白く観た。
→井澤駿さんが入っていると知って仰天しておりました。

ねずみ達、目が真っ赤に光っていてナウシカの王蟲ばかりが浮かんでしまった。
→今年のお正月に歌舞伎版『風の谷のナウシカ』前編(後編は管理人、舞台で鑑賞。つくづく一昨年公演で良かったと思う
)テレビ視聴していた際も、腐海に落ちていくアスベルを追い詰める虫たちの頭の点滅具合や囲い込む振付にも似ていると意見一致。

・戦闘場面、大迫力で装置が転換していくところもワクワクした。クリスマスツリーも大きさ、装飾共に豪華で、装置は全般良かった。
・雪は大感激。3階からの鑑賞でむしろ良かった、寝てても皆さん踊れそう。大人数でびっくりするぐらい揃ってもいて、圧巻だった。

・ねずみ王が気球の下に乗っかって宙に上がる場面、「光ちゃん」と表現。
→どうやら堂本光一さん主演ミュージカル『SHOCK』ワイヤーアクションを
彷彿させたらしい。ちなみに後日視聴したイングリッシュナショナルバレエ団のほうが傾斜しながらの宙吊りであったため、
より光ちゃんアクションに近いと感じたそうです。母の周囲に堂本光一さんの大ファンがいるそうでよく話を聞いているとのこと。
とにかく例えが私よりも近代でございます。

・1幕から2幕にかけて、クララと出会った後にも王子がお面ばっかりでおかしい。
→装着している意味あるのか尋ねられたため魔法が解けたり戻ったりを繰り返しているらしいと回答したが、
舞台観ているだけでは伝わらんと即答。まあ、30回以上観ている私も設定を知ってはいても違和感は大いにある。

・アラビアはNHKの影響で本島さんが登場するとばかり思い込んでしまっていたが、渡辺与布さんが綺麗で見惚れ、双眼鏡でたくさん眺めた。

中国は京劇観ている気分だったが、人差し指立てがなくなっていたのは良かった。
→人差し指立てについては、現代には相応しくない表現なのかもしれないと帰宅後ふと思い浮かんだらしい。予想は的中。

・ロシアはやはり女子の大きなカチューシャ(ウクライナの伝統装飾?)があると安心する。
しかし男性の服がジョージアっぽいのでアンバランスだが音楽も振付も楽しいから気にはかからなかった

・葦笛は何で蝶々?振付がかなり難しそうであった。
→NHKの放送で観たときも、これを踊りこなしている池田さんにたいそう感心しておりました。

・花のワルツ、衣装は事前に知識を入れていたため心の準備はできていたがそれでもあの温暖な色彩はちょいとギョッとした。
しかし、全員男女ペアだからかパワフルで、しかも恐ろしく難しそうなことも易々とこなしていて、感動してしまった。
新国立の大人数コール・ドはやはり安心するし毎回感激する。

・主役2人のシャンパンゴールド衣装の色も煌めいていて宜しい。

・ところで、主役2人は身長どれくらい?
→主役についての話題はこれだけでした…。ファンの皆様、申し訳ございませんが、それだけ総合力としての新国立くるみに没頭していたとご理解ください。
ただ一昨年3月に鑑賞した渡邊さんのソロルは良かったと当時申しており、木村さんについてはNHK饗宴の放送やストイック女子でも好感を持っておりました。


あれこれ綴って参りましたが、実は私の身内友人において今回初イーグリングくるみ鑑賞をした人が2名。
母、そして大学の後輩で共通するのはNHKの放送では暗くて衣装も振付も風変わりで首を傾げた演出と受け取っていた点。
しかし今回2人とも、1幕終わった時点で大満喫していたもようで金曜日夜に鑑賞していた後輩に至っては、
ねずみ王でもう元が取れましたと幕間中に繰り返し語っていたほど。(先輩の立場を利用して強制礼賛させていたわけでありません。誤解無きように笑)
恐らくは、4年連続の上演によりダンサーの咀嚼も十二分に達した状態での舞台を鑑賞し、また客席もだいぶこのユニークにもほどがある演出に
慣れてきた空気感を醸していた点も一理あるかもしれません。同じ初鑑賞でも2017年の初演時の私とは
まるで正反対な反応であったのは大きな喜びと救いでございました。

珍しく男性アイドルの話題が飛び交った記事となりましたため、ふと過ったこと。
かれこれ3年前だったか、母から嵐の中で誰が好きかと聞かれ、返答に困りそれっきりでございました。皆さん個性がありますし
それぞれ魅力を備えている方々であるとは捉えておりますが胸がときめく対象ではないため回答を濁していたところ昨年2020年末を以て活動休止に。
顔や歌唱力ではなくアスリートの素顔に迫る番組『グッとスポーツ』の司会進行の良さから母は相葉雅紀さんが好きであると話しており、
少人数の5人構成でしたから1人ぐらいぱっと浮かばんかいと思ったらしい笑。
そうだ、5人の男性が並んだ写真と言えば新国立劇場バレエ団2019/2020シーズンガイドブックの巻頭であったか
主役が決まっていたダンサーが見開きで5人整列したページを開いて持ってきてくれたなら秒速どころか光速級の速さで回答できるのだが
そう上手くは歩めないのが人生でございます。





イーグリング版くるみ新国立初演の2017年に記念購入した宮崎駿さんが絵を手掛けた表紙の『クルミわりとネズミの王さま』。
ねずみのグロテスク感や目の光っぷり、イーグリング版と重なる描きかたです。
宮崎さんがホフマンの原作やバレエをモチーフに企画なさった三鷹の森ジブリ美術館でのくるみ割り人形展へはハイライト版も含むと会期中3回行きましたが
本の表紙にねずみ王を載せているなど、ねずみ王も主役と同等と捉えていらっしゃるのはイーグリングさんと似ていると再度思えた次第です。
表紙のアーチ部分にトトロやねこバスも登場しているのはご愛嬌。

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