2020年2月18日火曜日

8ヶ月ぶりのレッスン

先月中旬の話に遡りますが1月19日(日)、昨年4月末以来8か月ぶりにレッスンへ行って参りました。
バレエは鑑賞や座学の講座受講が中心で通う距離など諸々事情がありレッスン受講は
ここ数年は年1回程度にとどまっており、もはや習っているとは言い難い現状でございますが
心身の健康に良く、先生の目が届きやすい贅沢な約8名のクラスでのびのび受講。
天井は高く綺麗なリノリウムが敷かれたスタジオで環境にも恵まれ、身体を存分に動かせた次第です。

ブログ移転後でのレッスン記事執筆は初のため、子供の頃のレッスン状況について今一度紹介いたしますが
通っていた幼稚園の放課後の空き部屋を使用していたため天井は低く面積も狭き空間。
幼児の頃はまだしも、小学校高学年ともなれば学力はさておき身長の伸びだけは早かった管理人は
横に動けば積み木の箱や飾られている園児達の製作物に、腕を掲げれば天井の装飾に激突寸前。
破損しかけそうになったことも1度や2度ではなく、最たる危機は端午の節句の時期で
どう気をつけてもポワントで立つと天井から吊るされた鯉のぼりに手が当たってしまい、
勉強会の練習でジャンプしながらの横移動も多い振付であった関係で先生の頭を悩ませ
生涯に1度の経験になるであろうヴァリエーションながら、迂回路での練習を余儀なくされたのは
今もよく覚えております。ちなみに『眠れる森の美女』プロローグ元気の精でした。
(踊ったとは言い切れぬ、そして元気とは言えぬレベルで
天に向かってプティパとチャイコフスキーに心から詫びるしかなかったが)

以上の経緯から、7年前の再開以降お世話になっているスタジオの広さそして
今秋の来日公演が今から待ち遠しいボリショイ・バレエ団が日本では8年ぶりに全幕上演する
グリゴローヴィヂ版『スパルタクス』縦長リフトにも対応可能な高さのある天井は、
訪れる度に感激の声を発してしまうほどです。

名誉ある賞を多数受賞なさり偉大でいらっしゃりながら初級者にも優しくゆっくり教えてくださる先生に学んで
幸福に尽きる時間を過ごし、ピアノ伴奏付きであることもまた幸運で『ライモンダ』スペインや『マノン』寝室、
『パキータ』グラン・パの幕開けに『ラ・バヤデール』3幕パ・ド・ドゥ、
『シンデレラ』ワルツ等情景が浮かぶ音楽に耳を傾けると殊更うっとりするしかありません。

さて、日々専ら鑑賞中心でここ数年はレッスンは年1、2回に対し、鑑賞は年間平均80回で講座やシネマも加えば
もはや数える気力すら起こらぬバレエにおいては鑑賞及び調べ事オタクがレッスンを受講するとどうなるか。
髪はシニヨン、Tシャツは一切着用せずレオタードにショートパンツという
再開以降まずは形からと言わんばかりにせめて見かけだけはレッスンに溶け込もうと努めているものの
毎度お馴染み困ったもので、ピアニストさんが演奏してくださる数々のバレエ音楽が耳に入ると
幸せに包まれると同時にまずは順番覚えなあかんと分かってはいても途端にバレエ場面を脳内再生。
(管理人、レッスンで考え事をする際はエセ大阪弁でございます。大阪周辺地域に所縁ある皆様、判定はお手柔らかに)

今回は幸いにして、一度に演出複数種類同時再生なる事態には至らなかったものの
(近年分かってきたがラ・バヤデールとライモンダは要注意で、
牧阿佐美さん版、グリゴロさん版、ヌレエフ版が同時交錯しがちである)
先生がお考えになったアンシェヌマンで、劇場で目にした振付が少しでも重なると
あかんこっちゃ、ヒロインの気分でニンマリ浸ってしまう自身と順番覚えられへんと沈む自身が同居。
今回はセンターレッスンにて、バヤデール3幕影の王国のパ・ド・ドゥアダージオの音楽に乗せて
ニキヤとソロルがシンクロして踊る部分によく似た箇所があり、気分はニキヤ。
昨年新国立劇場で鑑賞した柴山紗帆さんの折り目正しい静けさを纏ったヒロインがすぐさま浮かび
老体まっしぐらな我が身をガクガクさせつつ、ソロルが背後なり傍らにいると無謀にも程がある想定をして
管理人、無事とは言えずだがどうにか完了。先生が提示してくださるアンシェヌマン1本に集中して
すぐさま身体が覚える日は訪れるのだろうか、太陽が西から昇り東に沈む事態に至る可能性と良い勝負でありましょう。

ところで、外見からして運動不足の類に属するのは明らかで地元のスポーツクラブ入会を身内からも勧められるほど
心配されている今日この頃の管理人でございますが、先日昼休みの職場にて出張健康測定会が開催されたため興味本位で参加。
すると、機械の設定が間違っていないか何度も確認いただいた上での結果だったのだが
基礎代謝がグラフからはみ出る寸前な値で、つまりは実年齢にしては恐ろしく良好らしい。
検査員から、運動や筋力トレーニングの習慣はあるかと尋ねられるも駅まで片道10分の自転車ぐらいで何もせず
サウナやヨガも未経験で、暴飲暴食はしないが食事飲酒摂取制限とも無縁。そういえば昨年大阪を訪れた際に
鑑賞で手一杯なためレッスン回数が少ない旨について再度話した際、お世話になっている方より救いのお言葉をいただき
夢の中で踊っているでしょうから、との励ましでした。バレエ愛好者を自称して早30年超、
日頃は専ら鑑賞と座学の講座受講であっても注ぐエネルギーは身体を健康な方面へと誘導しているのか
心に響いた舞台の情景は精神のみならず身体にも好影響を及ぼしそして就寝後も自ずと体内をバレエ熱が
電流の如く駆け抜けるなりして代謝促進を行っているのか。医学的観点から検証してみたいものです。




帰りはスタジオ近くに位置する毎度の海鮮居酒屋にて多趣味な文化人なる受講者の方と昼食兼宴会。
昨秋の新国立劇場バレエ団こども白鳥の湖直前降板登板劇が生じたフェスティバルホール公演に出先から駆け付け
当日券でご覧になった当ブログでも時々ご登場いただいている方でございます。 文化人なる人生の先輩はお車ご利用のためノンアルコールビールをお飲みでしたが
こちらの延々と続くバレエ話にこの度もお付き合いくださいました。深謝。
レッスン後の一杯に升酒を堪能しているバレエ愛好者、世界中探してもガラスの靴の持ち主以上に見つかりそうにない笑。

さて、当ブログは来月末で移転前含めて開設7年を迎えますが、移転前から隅々まで読んでくださっている
バレエへの造詣が誠に深いとある関西在住の方から管理人自身では気づいていなかった法則をズバリとご指摘。
男性に限ってだが、一発で読めない名前の人を好むこと。
漢字の難易度関係なく、そういえば一発で読み方を正解するのは難しいお名前でございます。
現在の鑑賞体制になってからは3年以上が経過していながら、第三者の指摘で気づくとは
自己流に定めず様々な読者の方からのご意見に耳を傾けることは非常に重要であると胸に刻みたい思いでおります。

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