2022年5月2日月曜日

上野の森バレエホリデイ2022




快晴に恵まれた4月最終日、上野の森バレエホリデイ2022に行って参りました。
一昨年と昨年は緊急事態宣言のため全てオンラインプログラムでの対応となり特に昨年は現地開催とオンライン両方を予定していながら
突如の宣言発令により本番数日前になって止むを得ず現地開催分は断念。今回は久々3年ぶりに東京文化会館においても実施となりました。
https://balletholiday.com/index.html


東京バレエ団『ロミオとジュリエット』も鑑賞いたしましたがその他イベントにも出向きましたのでこちらを先に。
まず東京バレエ団の公開クラスレッスン。舞台装置の奥側にまでダンサーが整然と並ぶ中、佐野志織さん指導による、歯切れ良いレッスンが行われました。
これまでクラスレッスン見学は何度か経験はありながら今回はせっかくの機会、自身もレッスンを受講いるつもりで
アンシェヌマンを覚えようと臨みましたが、一発で覚えるなんぞとてもできず早々に断念。
我が脳味噌では何年であろうと訓練しても覚えられるようになるとは思えず、そんなわけで全体を隈なく見渡し見学に没頭いたしました。
東京バレエ団のダンサーは東京文化会館での公演前には舞台上でのレッスンも度々行っているとは思いますが
それでも佐野さんからは舞台の大きさに負けないように、背中をしっかりと立てるよう何度も注意が飛び、常に空間に対する意識を心がけている様子が伝わりました。
また心に残る名言もあり、流れるように踊って欲しいけれどもでも流さない、等脳内の用紙に書き綴った次第です。

小ホールで開催された『ロミオとジュリエット』名版クロストークでは英国バーミンガム・ロイヤルバレエ団で活躍されてきた
厚地康雄さん、佐久間奈緒さん、前日にクランコ版のロミオを踊り終えたばかりの東京バレエ団柄本弾さんが登場。
主にクランコ版とマクミラン版の特徴やお三方各々の思い入れのある場面やお互いへの疑問質問まで、和やかで笑いも度々起こる楽しい空気の中で繰り広げられました。
振付の面白さの1つとして柄本さんはクランコ版の「リピート」、厚地さん佐久間さんマクミラン版の「サイレント」を取り上げていらして
前者は私にとってはこの後に全幕通しては初鑑賞となるクランコ版ロミジュリの参考に、
後者はシネマや映像の含めればかれこれ何十回と鑑賞していながら静寂な部分の魅力については書籍やインタビューでもダンサーのお話には出てくるにも拘らず
どうしてもリフトや疾走感の印象を持ちがちでしたので、踊り込んでこられたお2人の生のお声を聞く場に居合わせ、思わず大きく頷きながら聞き入ってしまいました。
佐久間さんからの、ベッドに腰掛ける場での自然と感情が込み上げてくる様子や客席の啜り泣く反応も感じながら
臨んでいらしたことにも関心を持たずにいられず、数多く踊り込んできたからこそのお話です。

そして振付演出問わず共通して話題となったのはロミオの過酷さ。「ロミオはつらいよ」シリーズドキュメンタリー映画でも完成しそうなほど
前半から飛ばす振付盛りだくさんなばかりにバルコニーでは既にぐったり疲弊する逸話が次々と飛び出しました。
この辺りのお話もインタビュー等で読んだりはしておりましたが、これまた経験者による肉声を聞く場に居合わせると説得力が何倍にも増して伝わり
中でも厚地さんによるロミオの本音を台詞化しての解説には場内大笑い。既に大汗状態なバルコニーパドドゥ登場前の舞台袖での準備から
満面の笑みで駆け寄ってこようとするジュリエットに対する正直な気持ちまで、ロミオ役の過酷な振付を物語るお話満載でした。

前日にクランコ版のロミオを踊られた柄本さんからは、名物バルコニー終盤の疲弊しきった状態での懸垂や
3幕でのマントを用いて降下する場面のリハーサル失敗談もわかりやすく説明。これまた大変な要素が散りばめられた版であると学びの場となりました。
https://balletholiday.com/2022/venue/tokyobunka/recital/post-87.html


小ホールホワイエでも様々な催しがあり、当日予約で参加。バレエイラストレーターの武蔵野ルネさんに私のイラストを描いていただき
特徴を捉えつつ実物の何十億倍も綺麗に描いてくださいました。
しかもバレエ衣装着けた管理人、更にはあるチラシを参考資料として持って行き衣装のイメージを伝えたところ理想通りに描いてくださり
駄目だこりゃな容貌容姿でマイナス要素しかない実物本人にも拘らず、誠にありがとうございました。イラスト、大切にいたします。
じっと座ったままでその場で自身の絵を描いていただいたのは初めてかもしれず、『二羽の鳩』での画家少年が懸命に描く絵のモデルとして腰掛ける少女や
ちょうどこの前夜に金曜ロードショーで放送された『魔女の宅急便』にて、落としてしまった届け物の猫のぬいぐるみをきっかけに親交を深めた
魔女キキと画家ウルスラの交流をも思い出した次第です。完成までの間、不思議な緊張と期待が巡っておりました。
https://balletholiday.com/2022/news/post-106.html


バレエ占いはバレエチャンネルの占いも担当なさっているKeke.Landさんに今後3ヶ月間の運勢を占っていただき、参考にしつつきちんとした生活を送ろうと決意いたしました。
最初に生年月日を書いたところすぐさま当て嵌まるバレエのヒロインを教えてくださり、私には特にあり得ぬと思うヒロイン上位3名のうちの1名でしたので驚愕。
愛する人を命懸けで守るらしいのですがそんなたいそうな面、管理人にはございません。そういった経験が無いだけか?
https://balletholiday.com/2022/venue/tokyobunka/recital-foyer/event-uranai.html



シェイクスピアやロミオとジュリエット様々な版について展示。


オリビア・ハッセー主演映画も!


小ホールへの通路ににダンサーシルエット


4年ぶりにバレエみくじも引きましたらこれまた特にあり得ぬと思うヒロイン上位3名のうちの1名で、
今も首を傾げたままでおります。重なる要素が1つもないが、結果は結果。
時計音や物音、家族の声、或いは夜行バス到着じにおける乗務員さんの「まもなく大阪梅田到着です」アナウンス以外で目覚めることなんぞない笑。
そして眠って起きたら100年後であったなら、先行き不安となるでしょう。



大阪府堺市に本店のあるアンディオールさんの商品も購入。 バレエのキャラクターをイメージした商品を開発して揃えていて一度後輩がお礼に贈ってくれたことがあり
チーズオレンジ味の「キトリ」スプレッドがとても滑らか爽やかで美味しく、今回代表の西辻さんもいらしての出店でしたので午前中に立ち寄りました。
https://en-dehors.net/

瓶のラベルのシルエットも美しく、購入したライモンダのラムレーズン味のチーズスプレッドは上品でほのかに甘く、ワインにも合いそうなお味でございます。
管理人、ジャムや蜂蜜等瓶に入った、パンやクラッカーに付ける甘味系はつい付け過ぎてしまうため昔から要注意です笑。(だから万年プーさん体型なのか)
それはさておき、購入時に店長の西辻さんに野間バレエ団鑑賞のためソフィア堺に行った旨を話したところ大変驚かれましたがそりゃそうだ。
そうだ、堺は他にアンディオールさんの店舗にも近い栂文化会館や堺市立東文化会館にも足を運んだことがございます。
しかし泉北高速鉄道には未だ乗り慣れず、次回はスムーズに乗り換えできますように。

以上、ざっとではございますが開催3日間のうち唯一快晴に恵まれた中日、朝から夜まで上野周辺で過ごし、今年は予定通り会場開催も実現して良かったと安堵。
来年も楽しみにしております。

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