2021年11月3日水曜日

清泉ラファエラ・アカデミア   バレエへの招待  2021年春期






2021年春期も清泉女子大学にて生涯学習ラファエラ・アカデミア  守山実花先生が講師を務めていらっしゃるバレエへの招待を受講いたしました。
https://rafaela.seisen-u.ac.jp/lecture/detail.php?lecturecd=20211503

今期はパリ・オペラ座に焦点を当て、初回は更に遡って19世紀以前のバレエの歴史、変遷を辿り、パリ・オペラ座の誕生やバレエ学校の設立に触れ
ロマンティック・バレエの誕生やドガの絵についても学んでいきました。歴史上の事件も絡めつつ当時のフランスの様子と合わせてのご説明で大変勉強になりました。
またスターダンサー誕生について、マリー・タリオーニがイタリア人であることは知っておりましたが
ファニー・エルスラーがオーストリア人であったとは初耳。一時期パリ・オペラ座はフランス人絶対主義な採用の印象もありましたが
19世紀において一世を風靡したスターバレリーナは外国人であったのは意外でございました。
ロマンティック・バレエとして誕生し、現在も人気の高い作品の1本として『コッペリア』への民族舞踊挿入について触れる一方
今や埋もれてしまったロマンティック・バレエ作品も取り上げてくださり、そういえば東京バレエ団が2006年にピエール・ラコット振付演出によって復刻上演するも
再演を一度も行っていない『ドナウの娘』、この先上演の機会はあるのか気にかかるところです。鑑賞はいたしましたが
私の鑑賞眼の欠乏も一因ではあるものの面白かったか否か感想を求められても回答が難しい作品でございました。
それから『ラ・ヴィヴァンディエール』も同時代の作品と初めて知り、現在ではマルキタンカと呼ばれる部分のみ
発表会等ではしばしば上演されている程度かもしれません。5人ぐらいが1箇所に集まって
一斉に高さ違いなアラベスクをして脚が千手観音の如き状態になる振付であったか、一度だけ鑑賞したことがございます。

後期はヌレエフ時代のパリ・オペラ座がテーマ。現在のオペラ座にも魅力溢れる人材が揃っているとは言え、時間が止まりかけている管理人は
今も尚、パリ・オペラ座と言えば1980年代から90年ヌレエフ世代が即座に浮かび、ただでさえフランスバレエに疎い身であるため
いかにして黄金期を築き上げたか知識を得て参りたいと思っております。

昨年は全講座中止、そして今年は例年より回数を減らしての開講で、しかし前期は緊急事態宣言延長により延期に次ぐ延期で
初回が7月初旬、2、3回目を10月に実施の異例事態。感染防止対策を行ったりと学校側も対応に追われていたことと察します。
オンラインではなく現地で学べることは大きな喜びで、学校関係者の方々の尽力に感謝が尽きません。本当にありがとうございます。



清泉女子大学へ行く楽しみの1つ、地下の清泉カフェでのデザートセット。
300円代とは思えぬ美味しさです。7月は夏らしくぶどうゼリー。



大きなガトーショコラ。生クリームもたっぷりです。コーヒーが濃いめ淹れ方で、どっしり凝縮したチョコレート味のケーキにによく合います。



レアチーズケーキ。甘さを抑えた爽やか味です。


ところで、ガトーショコラを食したとき、お皿の隣のコーヒークリームに描かれたハナミズキに目が留まり、9月のとある記事でも取り上げましたが
約10年前に同名の邦画を鑑賞。昭和生まれでは珍しいであろう私と同じ名前のヒロインを新垣結衣さんが演じられ、
加えてヒロインを巡って異なる年代、性格ながらも魅力ある2人の男性が対立する構図で話は進行。
生涯我が身にはあり得ぬ状況と思うと失礼ながら上映中も笑いが止まらず鑑賞しておりました。
近年理想の三角関係が描かれた舞台と言えば、ロマンティック・バレエ時代から人気を維持し、20世紀に入り軽妙洒脱な味付けもなされた版が発表され
今春ゴールデンウィークに国内のバレエ団が配信した『コッペリア』千秋楽のキャストがすぐさま浮かびます。
近所のお店でもテレビ等でも『コッペリア』の音楽を耳にするともうこのトリオしか脳内を巡りません笑。

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