2025年2月20日木曜日

新国立劇場2025/2026シーズン  バレエ&ダンスラインアップ発表




2月13日(木)、新国立劇場2025/2026シーズン  バレエ&ダンスラインアップが発表されました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_028710.html



シンデレラ  12回
※先立って2日間札幌公演もあり。

伊藤郁女『ロボット、私の永遠の愛』<日本初演>  4回公演

くるみ割り人形<新制作>18回公演

バレエ・コフレ2026  4回公演
A Million  Kisses to my Skin/ファイヴ・タンゴ<新制作>/テーマとヴァリエーション

マノン   6回公演

フレンズ・オブ・フォーサイス<日本初演>  5回公演

ライモンダ  10回公演

こどもバレエ エデュケーショナル  白鳥の湖  2回公演

白鳥の湖  10回公演

新国立劇場バレエ団ダブル・ビル  4回公演
ストリング・サーガ(仮題)<新国立劇場バレエ団委嘱作品・世界初演>/暗やみから解き放たれて

こどもバレエ   人魚姫  8回公演


以下、バレエ団上演作品中心に勝手に語って参りますが非常に多彩な、綴っていても万華鏡の如く色とりどりな作品が並びました。
まず開幕はアシュトン版『シンデレラ』。カレンダーにも採用されているためもしやと思っていたら予想通り入りました。
1999年の新国立初演以来ずっと版は変えず、例え衣装が頗る年季が入っていても変えて欲しくない版でございます。
明日あたりから英国ロイヤルシネマで同版同作品上映がまた始まりますが、数年前に一新したロイヤルの衣装は張りがあって綺麗なのでしょうがモダン過ぎる印象もあり。
どんなに古くても、古きおとぎ話の絵本を大切に捲るような世界観がある、元祖なクラシカル衣装が好きでございます。衣装部御中、メンテナンスに感謝いたします。
シーズンガイドブックを読んでいても好きな衣装についてのインタビューにて、
水色のきらきらとしたチュチュに銀色の星ティアラを付ける星の精を挙げている方が何名もいるのも頷けます。
シーズン開幕に先立って札幌公演もあり、(当方片方しか行けそうにないがこればかりは致し方ない。
毎度のラーメン道場と次こそは再びの搭乗ロビーでのソフトクリーム儀式できたら!)
hitaruの劇場は広そうですがかぼちゃの馬車は1周半可能か??2002年アクロス福岡では直進だったらしく2007年新潟県民会館は人件費抑制対策兼ねた全国公演特別版配役で
王子の友人達が馬車引きを務め、江本拓さんや冨川祐樹さんらがエッホエッホと息を合わせながら奥行き広いとは言い難い舞台にて
地元の至宝さいとう美帆さんを乗せて猛集中しつつ巧みなカーブ運転をこなしていらしたご様子が懐かしや。

くるみ割り人形は新制作でマクベスを手がけたタケット版へ。ワイノーネン版終了して以降2009年以来迷走が続く新国立くるみですが笑、
タケット版はどんな舞台になるかは占い師でないため私も分からず。
イーグリング版の、クララが恋した紳士的な甥っ子が王子様へとなっていく、クララ自身も大人の階段を上る台本自体(振付ではなく)はロマンティックな魅力があり
また甥っ子軍服や客人衣装、金平糖と王子のシャンパンゴールドな衣装はとびっきり洗練されているだけに、そのまま再利用はいかんかなあ。
SDGsにも繋がり、ダンサーの身体にも地球にも優しいくるみを!

マクベス思い出す限りはスコットランドとは捉えづらい足首が見えるスパッツやら、
スローモーションな最後の決戦にて戦士達が持つ白い棒が蛍光灯に見えてしまい、これで脚立があればショムニか?と首を傾げた記憶もあり。
まあ王道クラシック作品となれば変な手の入れ方はしないと思いたいところ。2幕の各国の踊りをお菓子に見立てるらしいが果たして??
少なくともヘンテコリフトや捻りサポートの連続、携帯電話(スマートフォンの時代になっても最後までガラケーが踏ん張っていた牧さん版汗)、
ラジカセ、ビニール傘、ブレイクダンス、及び東京都庁の出番はないと思いたい笑。

バレエ・コフレ2026は今年と同じく4回公演。もう少し増えても良い気が。ただコロナで流れたファイヴ・タンゴ上演は本当に嬉しい。
男性のセクスィーソロはどなたが担当かしら??ウクライナ国立バレエの公演で観たときのスハルコフさんの大人な芳醇な色気、素敵でございました。
テーマとヴァリエーションは前回1回きりであった中日土曜日キャスト再び観たいところですが叶うだろうか。
ミリオンも喜ばしい再演。前回は直前に怪我人続出で、次回は予定者全員落ち着いて本番迎えられますように。

それからようやくのマノン。2020年に上演期間中に止むを得ず中断され、井澤さんがデ・グリュー踊れずであったのは悲しうございました。
今回は英国ロイヤルから衣装等借りるようで、レスコー衣装がオーストラリアの深緑が好きなのでそこだけ少々残念。
しかしジョーディアディスの衣装による新国立舞台も観てみたかったので楽しみです。2003年公演はまだ新国立観る前だった私でございます。
渡邊さんのレスコーをもう一度観たいが、前回から6年経ち、キャリア重ねてより厚みや逞しさ増したレスコー観たい気持ちが高まる一方デグリューも勿論観たいが、
いやレスコーのほうが欲は上回るか私は。恩田陸さんとの対談にてもう一度やりたいと語っていらしたのも嬉しく、どちらも観たいですね。

そして来ました、ライモンダ全幕!!!しかも10回公演!あの2幕のライモンダの金とブルーのチュチュも10回目にできる、1幕グランワルツも10回聴ける!!
世界情勢を考えると全幕は難しいと諦めておりましたが牧さん版はサラセンも品良く敬意を持って描いていて2幕でのライモンダも戸惑ってはいても決して嫌そうではなく
異文化交流会を堪能しているようにも見て取れるので、サラセン軍団イコール敵の構図があからさまではない点もまた全幕上演可能に繋がっているのかもしれません。
ジャン帰還時も陣営同士では対決せず、あくまで婚約者の連れ去りを試みたアブさん個人に対してジャンが雷落としていると思われます。多分。それに援軍無しだ笑。
とにかく衣装が繊細でブルーの照明と合わさって美しい宝石箱のような精緻な美が結集。
私にとっての2004年初新国立鑑賞作品でもあり、渡邊さんのマント姿(火の付いた矢を放っている眼光を含め観られますように)と共に大変楽しみです。
あっ、ふっくらし過ぎていてお饅頭の騎士ですと言わんばかりの肖像画は書きかえてもらえないだろうか。
遠征先でグルメ三昧ですとしか思えません笑。(平成と令和の札幌観劇遠征中の管理人じゃあるまい笑)
バレエ協会のアリエフ版のように、額縁付きの紗幕の後ろに本人が佇んでポーズの演出、願い出て取り入れてはいかがでしょう。

白鳥の湖はピーター・ライト版再演。衣装や装置が重厚過ぎる、また葬儀で始まるのが暗闇過ぎるとのご意見もあり、
私も当初はそうでしたが回数重ねて観て行くと良さも満喫。オディールの衣装は牧版がさっぱりし過ぎていたためライト版のシルバーたっぷり装飾は嬉しい。
王子の内面描写が全ての鍵となると思うが、次回はどうなるでしょう??
前回は急遽の代役で吉田朱里さんが主役デビュー。大きな話題となりましたが、
成功を支えた立役者の渡邊さん王子の存在も忘れてはなりません。高純度な美しいパートナーシップを構築されていました。

オリジナルなダブルビルでは新国立ご出身の宝満直也さん新作を上演。貝川さんや福田圭吾さんも同様に、こういった団出身者との繋がりがあり続けること大切です。
小柴さんと宝満さんのボーリングとピンを題材にした作品や三匹のこぶたもいつか新国立での再演是非。
暗やみ〜は2014年に中劇場でのトリプルビルで初演したが新国立バレエ史上最たる空席だったかと記憶。
パリオペラ座来日と被っていたとはいえホワイエが図書館並みに静けさに包まれていた。
特出した印象は残っていないが、久々に観たら面白みを味わえるかもしれません。

こどもバレエが複数作品入るのも初かと思います。ライモンダの直後にエデュケーショナル白鳥の湖、7月に貝川さん版人魚姫再演。
竜宮もどうか再演を。今こそ海外からのお客様も多数見込めるかと思います。(長引く円安は困るが)
仮にそのまま時代劇に出演なさっても、太秦撮影所を歩いていらしたとしても何ら違和感のない渡邊太郎の髷姿、再び鑑賞できますように。
何の纏まりもなく綴り続けて失礼いたしました。

ところでライモンダのものがたり紹介の欄にて、ジャンはベルギー王の家臣としてと書かれていますが、ハンガリーではない!?初耳でございます。
チャルダシュは何のため?グランパにて頭の後ろに手を添えるポーズの意味合いは??
あるバレエ教室の発表会にて上演時のプログラムに「ベルギー」の文字を見たとき少々違和感を覚え、
考証していった結果なのかそもそも初演はベルギーが設定であったのか。
新国立劇場の公式ページでも発見し、深まる謎でございます。以前までの新国立上演時のプログラムはハンガリーの記載でした。



※実は、発表前日に気分は赤鉛筆持って初台記念ダービー予想を以下の通りしておりました。
まずまず当たったんちゃいますか!?先週末には他団によるオペラパレス公演2幕にてJRAイベント担当もびっくり初台ダービーございましたが笑。

※上演時期順番不同

シンデレラ

夏の夜の夢 マクベス

白鳥の湖

ミックスプログラム:リラの園 ファイヴ・タンゴ ライモンダ3幕

石井潤版カルメン或いはドミニク・ウォルシュ振付オルフェオとエヴリディーチェ

ビントレー版カルミナ・ブラーナ

ドン・キホーテ



 
2022年お正月くるみ割り人形にて入口でいただいた新年カードには12年ぶりに全幕上演した前年の淑やか貴族令嬢と愚直騎士の並び。
来年はゴールデンウィークに久々の全幕、喜ばしい限りです。

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