2025年1月10日金曜日

20年!









新国立劇場バレエ団の山本隆之さんの虜になってから本日でちょうど20年。20年前のあの日の出来事は生涯忘れることはない衝撃の1日でした。
当時のプログラムは勿論、チケットや批評記事も大切に保管しております。
20年の歳月が刻まれ過ぎたのかチケットも記事も色が薄れておりますが、私の中の記憶はずっと色褪せないまま今に至っております。

当時は休日は基本出勤の生活ながらどうしても休まざるを得なかった2005年1月10日。
この前年に『ライモンダ』全幕バレエ団初演にて新国バレエに関心持ちつつ、団員男性としては当時は貴重であった
毎公演主役を任されていた山本さんの写真を見て徐々に惹かれ、同年の『くるみ割り人形』公演の平日にも主演でしたがキエフバレエ鑑賞予定が入っていたため
主演舞台を観るなら翌年1月10日がチャンスと言わんばかりに決行。午前中に用事済ませ、人生2度目の新国バレエ観劇へ向かいました。
しかもその日は日本も、物語も成人式。振袖姿の新成人達眺めながら次はジークフリード王子の成人式!と、胸躍らせたものです。

結果、14:07頃。登場の高貴な佇まいや気品にすぐさま心奪われました。加えて特別劇的でもないスタンダードな印象が強かったセルゲイエフ版にて、
オデット/オディールの酒井はなさんと共に深みと品格あるドラマを練り上げていらしたこと、パドドゥのサポートでは女性側のみならずご自身の見せ方のほか
周囲への心配りや立ち居振る舞いに至るまで何もかもが美しかったこと。
私にとって国内外含めて、初めてこの人!と思える男性ダンサーが現れた日となりました。今も心から尊敬してやみません。

2005年はまだ携帯電話もガラケーの時代で、ようやくYouTubeが登場した頃。
SNSも今ほどは発展せず、mixiがあったくらいかと思われ、新国のホームページを暗記するほど読み込んでおりました。
また国内における男性ダンサー地図も大きく変わり、ゲスト頼みだった新国立も今や自前ダンサーで5組や多いときでは6組もキャストが組めるようになりました。
男性ソリストやコール・ドの体型も変わり、平均身長も驚くほどに高くなりました。
しかし団の設立が浅い頃から先駆者として新国立を率いてこられた山本さんの貢献は絶大で、これからも可能な限りは場所を問わず舞台へも足を運びたい思いでおります。

男性主役はゲスト頼みなことが大半であった当時から団員の中で唯一毎回主役を任される既に別格なスターでいらっしゃいましたから、
もうこの方以外に現れることはないだろう、あるとしたらボリショイ辺りのプリンシパル級に限定だろうと過ごしていたら、12年経った2017年1月から状況は一変。
フランスから移籍の若手ソリストの虜になるとは、誰しも予想しなかったはず。そのときから8年が過ぎ、今や団の大黒柱として大活躍中です。
山本さんの舞台等がきっかけで親しくなった北海道や関西、四国で知り合った方々も、現在の私の体制を喜んでくださっていて楽しい観劇生活を送っております。

あの日2005年1月10日からちょうど20年。偶然にも鑑賞地の東京都蒲田の名物が羽根付き餃子であったため、
羽根が描かれたプログラムと一緒に羽根付き餃子とビールで乾杯!1人飲みが得意になるとは、
それよりもこうにも観劇と合わせてのアルコールや時には旅鑑賞にも目覚めるとは、当時は知る由もありませんでした笑。
この20年間、バレエ関係の用事ではない旅行は2回しか行っておらず。
行動範囲は北は北海道南は九州まで、とりわけ大阪は地図要らずであちこち行動可能になったのも山本さんのおかげでございます。
感謝が尽きることはありません。ありがとうございます!






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