
話が再び前後いたしますが、一昨日京都での観劇前にディアギレフ&マレの手拭いを見るため烏丸御池駅近くにて取り扱っている永楽屋の店舗へ行って参りました。
先月のアーキタンツでのバレエ史講座にて芳賀直子さんが大宣伝なさっていて京都大阪周辺への訪問時には必ずや行きたいと思っており、
また先週11月17日(日)に千葉県の南柏での江藤勝己さんによるセミナーでストラヴィンスキー作品、バレエ・リュスについて学び
永楽屋さんのバレエ手拭いも話題になったため、良きタイミングで足を運ぶことができました。
永楽屋について。京都にて約400年の伝統を誇る、日本最古の綿布商です。遡れば織田信長の御用商人を務めていたとか。
https://www.eirakuya.jp/
https://www.diaghilevmare.com
社長でいらっしゃる十四世細辻伊兵衛さんは、ディアギレフ&マレのブランド誕生とともに発足した
一般社団法人日本バレエ・リュス&バレエ・スエドワ協会の代表理事もなさっています。
元々は自動車会社勤務で学生時代は卓球の全国大会にも出場する等、異色な経歴の持ち主で、永楽屋へは婿養子として入り、後を継いだようです。
美しくも伝統にとらわれぬ手拭い開発企画に積極的で、バレエ・リュスやスエドワのデザインを取り入れるとは、よくぞ閃いてくださったと再度感激でございます。
バレエ以外にも伝統にとらわれない、クリスマスや計算機をもデザインに取り入れ、されど品よくお洒落な手拭い、風呂敷を多種販売しています。
https://www.eirakuya.jp/view/page/about#contents03
https://www.japan-ballets-russes-ballets-suedois-association.com/#sec01
ディアギレフ&マレの手拭いはこちらの細辻伊兵衛美術館の2階のお部屋にて販売されています。
美術館のような内装、展示販売です。実物を手にとって触り心地や質感を確認することもできます。
※ディアギレフ&マレの手拭いの販売エリアへの入場において料金は発生いたしませんが、ミュージアム入館には入場料が必要です。
部屋が隣り合っていたりするため、チケット未購入のままうっかり入室なさらぬようご注意ください。
https://hosotsuji-ihee-museum.com/

立地は京都市の中心部である烏丸御池駅からも徒歩3分程度で近いながら路地を少し入った場所にあるため周辺はとても静か。
私は京都河原町駅近くから徒歩で向かい、四条通りの繁華街とは正反対な閑静な環境に驚きました。
町家のような建築と西洋建築が混在していて洒落た飲食店も何軒もあり、ゆったりとした散策も楽しそうな街です。
目を惹く外観で、ガレージ?には十四世細辻伊兵衛さんのお顔の絵が大きく黒い太字で描かれています。
四条通りにある他の店舗のシャッターにも描かれ、この日清水寺へ行くときに通りかかった早朝、視界に入ると一気に目が覚めたほどです。
店舗/ミュージアムのスタッフの方より、内部の撮影及び掲載を許可いただきましたので、紹介して参ります。
もうこちらの説明は不要であろう、丹念に染め上げられ、視覚に訴えてくる鮮やかな色彩に溢れる美しい手拭いの数々をご覧ください。






※店舗の同じビルの5階にバレエ関連貴重コレクション展示スペースのバレエルームがあり、貴重原画も展示されています。
尚、5階バレエルーム見学は予約が必要で、ご担当者の在勤の関係で現在は平日中心で見学を受け付けているようですが時々休日も受付可能のようです。
私はうっかり前日に電話を入れたため今回は残念ながら見学叶わず。ご希望の方はお早めに連絡を!
https://www.diaghilevmare.com/pages/access
京都市営地下鉄「烏丸御池」駅 4-1 出口から徒歩3分 営業時間10:00〜19:00 TEL:075-256-0077
ところでお店を出て、再び大繁華街の四条通りを歩いていると、何やら聴き覚えのある音楽が耳に入りました。
有線か何かでバレエ『くるみ割り人形』より、2幕序盤の王子とネズミ王再対決の音楽が大音量で流れていたのです。
いかにして選曲されているのか分かりかねますが、行進曲や葦笛でもなくトレパックや花のワルツでもない箇所で相当なバレエ通でないと馴染みない部分でしょう。
福寿園へ、しかも後日に詳細は紹介いたしますがお茶やお花、お菓子を目で舌で味わう目的で向かう道中
くるみの曲、とりわけ街中で流れる曲としてはレアなバレエ音楽に興奮がおさまらずでございました。
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