バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2024年11月7日木曜日
【アーキタンツで座学】芳賀直子さんのバレエ史講座
※もう明日に迫っていますが、芳賀さんと日本最古の綿布商「永楽屋」十四世 細辻伊兵衛さんによるトークイベントが2024年11月8日(金)に渋谷ロフトで開催されます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000026246.html
10月19日(土)、アーキタンツで芳賀直子さんのバレエ史講座を受講して参りました。
http://a-tanz.com/ballet/2024/10/16211747
レッスン道具持たず、一切の緊張もなくアーキタンツへ行くのは初めて。開講前は震えている(ときもある)私ですが笑、
今回は『座学』!!!どんなに上級内容でも大丈夫、と申したいところですが座っているだけでございます。
また座学や鑑賞中心から実技へは、技術の基礎や容姿や体型の条件やら柔軟性、即座の順番記憶能力も求められる等特に私なんぞバレエは最も向いていない芸術分野の実技なわけで
すぐさま対応は難しいものの、逆、つまり実技が問題なくできている方は即座の記憶力や対応能力に裏打ちされた賢さは万全であると思いますし
全身での反応を示すわけではありませんから座って聞く分には上級レベルも難なく受講可能かと存じます。
講師は芳賀直子さん。バレエリュスの研究などの第一人者でいらっしゃり、歴史を紐解くバレエ書籍執筆も多数。
今回はバレエの誕生から現在まで、講座の2時間で400年、イタリアからフランス、ロシア、ヨーロッパ各地、と世界各地を駆け抜ける速度で進行されました。
ルネサンス期からその場で生きてきた感ある逸話も織り込み、芳賀先生実はカトリーヌ・ド・メディシスの侍女をなさっていてフランスへの嫁ぎに同行なさっていたか
或いはルイ14世王政時代にベルサイユ宮殿に勤務なさっていたか、バレエ・リュスの広報担当をなさっていたかと思うほどに
その時代をずっと生きてこられたかのような臨場感あるお話が満載。政治と舞踊の関係、裏金ならぬ裏舞踊な駆け引きや
女性振付家が誕生しかけるも悲劇な事故に見舞われて振付を断念してしまいその後途絶えてしまった経緯、
バレエ・リュスが大胆なロングラン公演を決行し、財政は厳しくなったが結果として現在に至る大カンパニー創設のきっかけになったこと等
歴史に翻弄されてきたバレエ史の逸話が噴水の如く溢れ続ける講座でした。あと5時間くらいは聞いていたかったほどです。
受講者の中には中高生くらいの世代の方々も多く集結し(バレエ史学ぶこと、大事です!)
バレエに限らず歴史、世界史を学ぶときに大切なことを芳賀さんが語りかけてくださったり、バレエの話と合わせて当時の風習や習慣も交えて説明してくださり
バレエと世界史を同時進行で勉強している気分となってボリュームあれど聞き入ってしまう講座内容でした。
それから芳賀さんも強調されていた要素として、スウェーデン貴族のマレが立ち上げたバレエ・スエドワの存在も衝撃。
全く存じ上げず、研究者はまだ非常に少ないとか。詳細はこちらをご覧ください。
https://www.japan-ballets-russes-ballets-suedois-association.com/
https://www.japan-ballets-russes-ballets-suedois-association.com/#sec02
先端なアートの共演な作品が多々あったと思われ、知れば知るほど公演の現場に居合わせてみたい気持ちにさせられました。
そんなわけで芳賀さんの講座初受講、大変実りある世界史バレエ史400年を同時研究な内容でございました。講座終了後には芳賀さんとお話もさせていただき、
気さくで面白い、カラッとしたお人柄に触れて一段と楽しいひととき。
永楽屋の手拭い(後に紹介)も見せてくださり、現物を目にすると京都の京都市営地下鉄烏丸御池駅近くの店舗に益々行きたくなった次第です。
(今月京都観劇前に行く予定どすえ)
アーキでも何処でも、また講座受講したいと思っております。芳賀さん、ありがとうございました!
https://www.diaghilevmare.com/
リュスとスエドワの手拭い多数。ディアギレフ&マレ 永楽屋のサイト。
https://www.diaghilevmare.com/collections/all
手拭いオンラインショップ。色鮮やかでお洒落なデザインの数々です!商品紹介は芳賀さんが手掛けていらっしゃいます。
店舗の同じビルの5階にコレクション展示スペースのバレエルームがあるそうです。貴重原画も展示されていて、電話で事前予約すれば見学可能とのこと!
https://www.diaghilevmare.com/pages/access
京都市営地下鉄「烏丸御池」駅 4-1 出口から徒歩3分 営業時間10:00〜19:00 TEL:075-256-0077
帰り道
近未来な田町
許可いただき中身掲載、芳賀さん監修冊子ディアギレフ&マレ 紹介
永楽屋紹介ページ
眠れる森の美女 サルビアの精。赤装飾がキュート!
シェヘラザード。黄色い衣装のためか、今年2月の国際バレエアカデミアの金の黒奴が思い出されます。
来年8月にも再演予定、色気や野性味、ギラギラ眼光に射抜かれた同じキャストで観たいと熱望。
藤田嗣治もスエドワにて活躍し、のちの帝国劇場での白鳥の湖全幕日本初演に弾みつけるきっかけになったらしい。
田町駅すぐそばのmsbビルは1階にも店舗多数。お寿司屋さんでなみなみスパークリング!
お寿司、旬のネタ系。
田町駅。隣の高輪ゲートウェイは未上陸です。
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