バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2024年6月9日日曜日
セントルイスブルース! 堀内元 BALLET FUTURE 2024
堀内元さんプロデュースBALLET FUTURE 2024を観て参りました。この企画の鑑賞は初。
今回は初めてセントルイスバレエのダンサーも日本に招いての上演が叶ったとのことです。
https://www.balletfuture.com/
Valse fantaisie
振付:ジョージ・バランシン
作曲:ミハイル・グリンカ 幻想的ワルツ
竹内菜那子さん(谷桃子バレエ団)と上村崇人さんが主軸を務め、セントルイスバレエのダンサー3人と寺澤梨花さんによる構成で披露されました。
歯切れ良くも哀愁漂うワルツの旋律にのせて絶え間なく展開されていき、殊に竹内さんの身体能力、ボリュームあるテクニックに脱帽。
セントルイスバレエのダンサーたちの中にいても迫力負けしないどころか、艶やかなオーラや脚をスパッと上げてはおさめたりと
切れ味鋭く畳み掛ける踊りも目を見張りました。緩急を自在に操る上村さんの身体のコントロール力も恐るべし。
In Reel Time
振付:ブライアン・イノス
作曲:フィリップ・ダニエル
セントルイスバレエ委嘱作品で、イノスはシカゴ在住の気鋭の振付家とのこと。
光と影のスポットを生かして吹き荒ぶ嵐とテクノ系を合わせたような不思議な音楽と溶け合うダイナミックな作品で、
次々とパワフルにフォルムが紡がれて行く展開から目が離せず。
リフトの降下からのカチッと嵌るポジション等クラシックをベースにしつつ
自由に引き伸ばされていく動きも面白く、黒系の衣装でしたがよく見ると模様も様々。
Toya&Friends On Stage
Voice of Angels
プレリュード「空色」
徳家"Toya"敦(Piano,Keyboads)
南明男(Guitar) 佐藤邦治(Drums) 金森佳朗(Bass) 山崎ユリエ(Alto Sax)
バレエ『セントルイス・ブルース』
振付:堀内元
作曲・編曲・音楽監督:徳家"Toya"敦
演奏:Toya&Friends
「セントルイス・ブルース」詞・曲:W.C.Handy
歌唱:剣幸
第2部はコンサートとバレエの合体型舞台で、楽器のパート紹介も照明を当てて華々しく行われ
滅多に見ない光景のせいか、いつも観る公演とはだいぶ違う空気感に浸りながら気持ち新たに鑑賞です。
途中で徳家"Toya"敦さんのお話が入り、堀内さんと知り合ったきっかけがブロードウェイミュージカルに出演されていた市村正親さんの舞台だったようで
今回音楽監督を務める、バレエ用に曲を増やして膨らませたセントルイス・ブルースとバレエとの共演で披露できることを心から喜ばれているご様子でした。
両脇に椅子とテーブルが配置され、お酒セットは確か無かったものの、何処かのバーの設定なのでしょう。
パ・ド・ドゥもあれば、日本から選抜された女性ダンサー達の黒で統一した衣装を纏っての
ショーダンスのような踊りも披露され(少々お行儀が良過ぎた感もありましたが)
驚くべきは堀内さんの変わらぬ軽快さの健在ぶり。身体も締まっていらして、日頃から芸術監督業務と同時に相当な訓練を絶えず積まれていると想像いたします。
女性の衣装は膝丈の色とりどりなスカートで押し出しの強いパフォーマンスでアピール。
2階から眺めていると夜の大人な世界で花がきらりと開花しているように目に飛び込み
何より感激であったのがサックスとバレエの共演。今回足を運んだ最大の目当てでもありますが
新国立劇場バレエ団のデヴィッド・ビントレーさん振付「テイク・ファイブ」では鑑賞して以来久々に目にできて喜ばしい限り。
高校時代吹奏楽部であったため2年半ほどサックスの経験がございまして(但しテナー)
賑やか且つスタイリッシュな音楽の中での山崎ユリエさんによるサックス演奏とバレエと結び付きを目撃でき、嬉々たる夜でした。
帰りは都立大学駅近くのビールバーへ。アメリカラガーが効いたチョコレートのような芳醇なビールで乾杯です。
セントルイス・ブルースの曲は知っていながらセントルイスと言えばトム・ソーヤや
ヌートバー選手が所属する大リーグカーディナルズの印象のほうがありましたので、生でじっくりと演奏を聴けてよかったと思えた5月最終日。
お隣の方(関東近郊のあちこちでの劇場遭遇率第1位です。前日曜日には上野で、翌日はオーチャードホールでお目にかかる、同じ鑑賞コース笑)のグラスが目に留まり撮影。
ビールが進みます。
ハートランドビールもいただきました。
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