
更新滞り失礼いたしました。7月3日(金)、4日(土)、5日(日)、新国立劇場バレエ団ダブル・ビル String SAGA 暗やみから解き放たれてを計4回観て参りました。
https://www.nntt.jac.go.jp/dance/stringsaga/
「String SAGA/暗やみから解き放たれて」開幕、宝満直也「新国立劇場バレエ団の新たな一面を」(舞台写真 / コメントあり)https://t.co/6FhSlEYGb8 pic.twitter.com/KY3phVj27x
— ステージナタリー (@stage_natalie) July 3, 2026
String SAGA
【振付】宝満直也
【音楽】久石 譲
【美術】長峰麻貴
【衣裳】matohu
【照明】吉本有輝子
Twist(撚る)
7/3 7/4夜
五月女遥 赤井綾乃 根岸祐衣
石山 蓮 長谷川諒太 森本晃介
7/4昼 7/5
赤井綾乃 根岸祐衣 東 真帆
石山 蓮 長谷川諒太 森本晃介
Tension(張る)
花形悠月 山本涼杏 上中佑樹
Intertwine(絡まる)
大木満里奈 橋本真央 仲村 啓 小川尚宏
Flick & Spin(弾く、紡ぐ)
石山 蓮 山田悠貴
Tangle(縺れる)
7/3 7/4夜
直塚美穂 中家正博
7/4昼 7/5
小野絢子 渡邊峻郁
新国立劇場バレエ研修所、バレエ団出身の宝満直也さんがいよいよ新国立で本公演にて振付家デビューを果たされました。
賞て新国立振付家発掘プロジェクトでは初回から常連で、2013年に発表されたボーリングとピンと僕だったか、
小柴さんの強烈な個性を引き出してご自身も出演され、プロジェクト史上最大の笑いを誘った客席の反応は今もよく覚えております。
新国立のあとに一時在籍されていたNBAバレエ団での海賊(振付者助手なお立場だったかもしれません)や11匹わんちゃん。
大和シティー・バレエ等全国各地でシリアス系からコメディ系、シンフォニック系から物語系まで多彩な作品を手掛けていらしてご活躍が眩しく、
新国立の団員として舞台で踊られたのは、2017年11月イーグリング版くるみ割り人形びわ湖公演が最後であったかと記憶しております。
足を運んでいて良かったと今となっては感じております。
さて待望の新国立への作品は久石譲さんのSAGAに振り付けられ、陰を帯びた旋律が繰り出す摩訶不思議な世界観の中で糸達の様々な表情を止まることなく順々に見せていく展開で それぞれ1要素ずつ登場する箇所もあれば集合体になって混じり合いながら織り込んでいく場面もあり、
捻る張る絡まる弾く紡ぐ縺れるそして全員で織るに至るまで息つく暇のない詰め方で魅了。
例えば絡まるならば絡み合っている大胆な模様で彩ったり、縺れるならば縦長のリボン状の布が何本も垂直に垂れ下がっていたりと
色違いであるだけでなく糸それそれの役割を視覚化した、色鮮やかな衣装も見所の1つでした。
リハーサル配信でちらっと観ておりましたが石山さんの堂々自在に音楽と睦まじく会話するように踊りこなすテクニックが目を惹き、
更に高難度な振付にも応えてくれそうな期待すら持たせたほど。
朗らかな場面から一変、暗がりから飛び出した大木さんが這いながら上半身をくねらせて絡まる様子を1人で体現してから
踊り始める姿は不穏な空気をもたらし、身体で目一杯語りながら場を率いていた印象です。
一番の主要役であろう縺れるはペアによって全く異なる造形で、直塚さんと中家さんはスポーティーで端正、暗雲な空気感の中でもさらっとした風味思わす2人でした。
小野さん渡邊さん組は挑発し合いながら禁断の闇の沼へと突き進む妖しさに、枠の超越におさまらぬ翳ある色気の洪水、竜巻に痺れが止まらず。
2023年の二・二三事件から約3年半。シェイクスピアソネットはありましたが、初台でこのお2人が組んで舞踊で雄弁に語る振付作品に客席から
ようやくようやく出会え、このペアが主要役として君臨するパドドゥ目にでき感激に尽きる思いでございましす。
全要素の糸達が整列して「織る」場面展開にて、刺繍糸詰め合わせセットなる色鮮やかな糸達がひしめく中であっても頭1つ抜けた異質な存在感で全員を束ねるペアで、
とりわけ渡邊さんの、型破りなほどに身体を全方角に更に鋭く奥へ遠くへと想定値以上の規模で動かして、
尚且つ音楽を敏感に捉えてコントロールしながら舞台を捌いて行き個性豊かな糸たちを取り纏めていく凄味ある支配力といい、衝動抑えられず。
振り返れば2020年のシェイクスピア・ソネットにおいてもほぼ黒一色な世界の中で1時間弱2人きりで、
静寂な空間にて危うさ秘めつつ何種もの黒を描画しながら踊りで語り尽くしていらした光景は目に心に焼き付いて今も離れずにおります。
2023年の二二・三事件を思うとこのペアが作品の主要役として君臨するバレエを目にできて、今もなお安堵と感激が脳裏は激流状態にあります。
初日はありとあらゆる要素を詰め込み過ぎに感じた部分もあれど、こちらの目も慣れたのか回を重ねて観るうちに整理整頓がなされていく印象を持ちました。
透かしを効かせた巨大な布の揺らぎやシルエットで魅せるラストシーン等、謎めく展開や吸い込まれそうな光の演出に見入り、早くも再演を待ちたい作品です。
それから久石譲さんの音楽使用の大作バレエが新国立で、しかもバレエ団出身者である宝満さんによる振付のオリジナル作品としての誕生も心から祝したいばかり。
何度か触れておりますが当方宮崎駿さん作品やスタジオジブリ作品が随分と前から好きで、作品の魅力の1つが久石さんの音楽でございます。
お国柄がはっきりとはしない、されど幸福と哀愁が細やかに往来するスケールある旋律は耳に残り、今回所々
特に終盤の織る場面は天空の城ラピュタにて、ムスカの要塞が燃え上がる箇所
或いはタイガーモスに乗ったドーラやパズー達が竜の巣を発見したときの曲に似ている気もいたしましたがご不明な方は映像等でどうぞお調べください。
ラピュタ、今夏で公開から40周年でございます。スーパー歌舞伎、ドラクエも40周年。
思い起こすのは昨年新国ジゼルロンドン公演にて立ち寄ったロイヤルオペラハウス近くのアニメショップの店員さん。
久石譲さんコンサートに行ったことがあるほど崇拝なさっている方で、ジョー ヒサイシ マイライフ!と両手を胸に当てて熱弁なさっていたお姿は忘れられず。
String SAGAをご覧になったならばどんな感想持たれたか聞いてみたいものです。
ロンドンに来たのは日本のバレエ団のロイヤルオペラハウス公演が目的だが、舞台のトトロも観た、子供の頃から好きな作品が英国で舞台化されて人気もさらに広まり嬉しいと語る
私の破壊級ド下手英語を辛抱強く聞いてくださり、店員さんもやはりジブリ好きで英国での日本アニメ事情始めあれこれ語ってくださいました。
そして、ロイヤルオペラハウスでのバレエ鑑賞楽しんでくださいね、とも。
夢だった、海外で現地のジブリ好きと会話交わすこと、叶ったジゼル初日前の昼下がりでした。
暗やみから解き放たれて
【振付】ジェシカ・ラング
【音楽】オーラヴル・アルナルズ、ニルス・フラーム、ジョッシュ・クレイマー、ジョン・メトカーフ
【美術】ジェシカ・ラング(モロ制作会社ステファニー・フォーサイス、トッド・マックアレンのデザインによる裝置使用)
【衣裳】山田いずみ
【照明】ニコール・ピアース
ジェシカ・ラングが新国立のために振り付けた作品で、12年前の初演以来初の再演。
前回5回公演全て観ているのだが終始ぼんやりした印象ばかりが残ってメリハリや強弱がほぼないままに終わってしまい、
こう言っては失礼だが新国立劇場バレエ団レパートリーの中で感性に合わなかった作品上位3本に入ったほど、面白味を感じづらかった作品として私の中で君臨しておりました。
また新国立バレエ史上最大の空席目立ち公演であったと思われ、同時上演はバランシンのシンフォニー・イン・スリームーヴメンツと
ファン・マネンの大フーガも含まれたトリプルビルでありながら中劇場での開催であっても連日半分程度しか客席埋まらず。
パリ・オペラ座来日公演におけるオレリ・デュポンやルテステュ、シアラヴォラの『椿姫』と日程丸被りであったのも一因であるでしょうが、
図書館より静かであったホワイエといい、魅力のポイントを掴めなかった観客も多かったのか
大喝采とは言い難い状況もまた作品への印象を更に下向きに作用させてしまったのでしょう。
気鋭の振付家が新国立のためのオリジナル作品を振付世界初演!と期待を煽る宣伝も空回りしてしまっていたと捉えております。
ちなみに上位3本のうちもう2本はアンド・ワルツ、グラン・パ・ド・フィアンセ。殿堂入りはトロイ・ゲーム。
めでたさ無きランキングのため、振付者詳細等の紹介ははここでは控えておきます。気になる方はご自身でお調べください。
話を2026年に戻します。そんなわけで、シーズンラインアップ発表にて再演を知ったときは、正直落胆。
初演を5回観た限りはお蔵入りすると信じて疑わず、干支一回りの年月が経とうとしていたわけです。記憶にあるのは八幡顕光さんが最後走っていた姿くらいでございます。
ところが!今回観てみると1つ1つのステップやダンサーの個性の粒が引き立っていて、前回のようなぼんやり感は皆無。
再演に対する期待値が低かった点を差し引いても、身体の線が紡ぐ美しさや、ソフトな作風の中であっても強弱の付け方の創意工夫水準が上がって訴えかけるカも強まったのか
また場面ごとに率いる役目のリーダー格の存在感もよりはっきりとした位置づけが見えた気がいたします。
東日本大震災での犠牲者への鎮魂が込められている旨は今回初めて知り、(前回のプログラムや初演直後に掲載されたダンスマガジンでのリハーサルレポートにも紹介なし)
悲しみや祈り、嘆きや苦しみが充満しつつ流れるように展開していく光景が胸に静かに触れ、
とりわけ木村さんと木下さんの包容力が描き出す優美な情感や、柔らかな関節がぐいぐいと物語る水井さんの踊り方が印象に残っております。
カーテンコールでの女性ダンサー達が整列して脚をおさめただけでも身体全体の削ぎ落とされたスッとした線が生まれ、シンプルな立ち方だからこそ表れる美しさでしょう。
再演してみないと分からぬことは多々あると感じ入ると同時に、前回は参考資料もないオリジナル作品の世界初演である上に
出演者の大半は大フーガやスリームーヴメンツ共にバレエ団初演作品との掛け持ちで、今回よりも咀嚼困難な条件揃いであったのかもしれません。
連日客入り約半数の中でも耐えながら涙、初台では前例のない作風の振付を踊り切った前回の出演者にも今一度拍手を送りたい思いでおります。
それにしても、ジェシカ・ラングさん、干支一回り経っても変わらぬお姿にもまた驚きを覚え、12年ぶりの再演依頼があったときはどんなお心持ちであったでしょう。
注目の新作と12年ぶりの再演のダブル・ビル。蓋を開けてみれば見応えある組み合わせ上演となりました。

宝満さん、初日挨拶!

宝満さんも入っての千秋楽。

ホッとしたお2人。

大木満里奈さん。身体能力駆使しての艶かしい絡まるの冒頭、大きなインパクトを与えてくださいました。

小野さん渡邊さん、劇中とは違って笑みがこぼれます。

暗やみから〜。シンプル衣装でただ立っているだけでもこのラインの美しさよ。

集合

木下嘉人さん。物哀しい場面にて、力強くリードなさっていました。

堀之内咲希さん。すらっと伸びる手脚に、コントロール力やテクニックも美しく、注目しております。

ストリング組、礼!
オペラシティには何十回(もっと多いか?)通っているが2007年のドンキ以来19年ぶりに訪問の店舗。
タコス、野菜も辛い味付けもしっかりなお肉もたっぷりで美味しい。トルティーヤはやや柔らかめ。ワインもなかなか渋め系。

しらかわん、長野県上田市で開催される公演にも興味津々。月にちなんだ作品は勿論、地元の王子様のトゥールーズでの出世作である
馴染み深いベラルビ版とはまた違う振付の美女と野獣も、そしてボーリングとピンの復活も気になる様子。
Dance to the Future史上最大の笑いを誘ったであるう作品が待望の、しかもスケールアップしての復活です。



人生初のくら寿司。ボックスシートのある回転寿司店への入店も初でございます。
実はボックス席完備の回転寿司を訪れたのは初めて。 隣を流星の如く猛スピードで流れていく寿司皿にびっくり笑。
タッチパネル注文は慣れてはいるが、テーブル下にお茶やお醤油があったりお皿を投入するとルーレットが始まるサービスに
注文品到着前のアラームでのお知らせなど、物珍しい仕組みの連続。異国に或いは現代にタイムスリップしてきた気分を味わいました。お寿司以外にも世界の料理が多彩にあったり。
ご一緒したお2人組が親切に教えてくださり、入門者も安心して味わいました。青魚系が特にボリュームもありふっくらしていて美味しうございました。
バレエ、旅の話等、楽しく会話弾む初のくら寿司でした。


ロンドンのコヴェントガーデン近くには日本のアニメショップが何軒もありました。久石さんの音楽について熱弁なさっていたあの日の店員さん、お元気でいらっしゃいますように。