2023年1月29日日曜日

井上ユミコさんの写真展 BALLET DANCERS





reload下北沢にて、井上ユミコさんの写真展 BALLET DANCERSを鑑賞して参りました。明日30日(月)まで開催中です。
https://www.alexandre.jp/exhbition

これまで大勢のバレエダンサーを撮影されてきた井上さん。無背景のみならず時には屋外の自然や部屋のインテリアも溶け込ませ
モノクロであっても内側から伝う美を切り取った、舞台とはまた一味異なるポーズや衣装を纏う作品の数々が登場し展示されています。
陽光差し込む空間も気持ち良く、シックな内装ながら居心地の良い空気が流れる中で鑑賞。幸せなひとときでした。
入場無料でふらっと立ち寄りやすい雰囲気ですので、どうぞ足をお運びください。
reload下北沢の建物の造りもユニークな形状で、駅からは徒歩約5分。下北沢の土地勘のない私は、電車からは何度も目にしていても
駅前の本多劇場ですら場所を把握しておりませんでしたが汗、ようやく立地を確認。本多劇場の前を通りながら直進していくと分かりやすいかと思います。
会場建物前にて、柴山紗帆さん立て看板がお出迎えです。

それから畏れ多くも、思い切って井上さんご本人に話しかけ、勿論初対面。とても気さくに丁寧に言葉を交わしてくださり感激いたしました。
そのとき感じたのは、自然と心を開かせ打ち解けやすい空気を作ってくださること。
展示されている写真の他スターダンサーのグラビアや新国立劇場バレエ団ダンサーの団員プロフィール、
そして25ansにおける小野絢子さん渡邊峻郁さんのパールを付けた神秘的な美の凝縮なる写真を撮影された井上さんご本人を前に
私なんぞ緊張して上手く言葉をなかなか発せず辿々しい話し方しかできずにいたわけですが、にっこりしたお顔で頷きながらじっくり耳を傾け
こちらの拙い口調に気持ちを寄せてくださる優しいお人柄に触れた思いがいたします。
バレエでは取らぬような珍しいポーズやびっくりするような場所、衣装を纏っての撮影であっても、
モデルとなったダンサーの方々の心を汲み取り安心感や解放感を与えつつモデルと撮影者お互いの呼吸を大切に撮っていらっしゃるからこそ
内側からも光を発するかの如く鮮烈な一瞬を捉え、作品が出来上がっていくのであろうと想像できました。

新国立ダンサープロフィール写真が井上さん撮影写真にほぼ一新されたときに抱いた、
紺色を背景にスタイリッシュ且つ肌の質感や奥行きと立体感のある陰影が織りなす美しさの衝撃や
(思い起こせば2018年アリス初演前の公開リハーサル時に配布された出演者案内で渡邊さんの新写真を初見。切れ長の凛とした目元に見返り和顔美男と何度呟いたことか)
25ansでの小野さんと隣り合った渡邊さんの鋭く色気ある容貌やジュエリーの装着姿にも目に大刺激が舞い込んだ旨といった
大半が展示外作品についての話であったにも拘らず、しっかりと聞いてくださった井上さん、本当にありがとうございました。
井上さんが企画を務められた昨夏のBallet the New Classic鑑賞においての古典とモダンを往来するような面白味や不思議な空間に身を置いた気分になった照明演出、
中村祥子さんを間近で目にできた嬉しさや全員で『ライモンダ』抜粋等の感想もとても喜んでくださり、私の一層晴れ晴れとした心持ちになりました。

30日(月)まで開催ですので、どうぞお出かけくださいませ。




展示会場、写真撮影可。モノクロでシックな空間。



写真と共に青空を眺め、陽光も差し込む心地良い朝の時間帯。



外壁もお洒落。



下北沢駅周辺はカレー天国。帰りに立ち寄るお店を事前調査したところ、写真展帰りにちなんでフジカラーのお店を改装したカレーの惑星へ。



合挽肉のスパイシー焦がしキーマ、2種豆と季節野菜のポタージュカレーの2種盛りと、自家製ペーストのグリーンカレーを小鉢で。
汁気少なめでぎゅっと詰まった濃いキーマ、ほっくりした舌触りのポタージュカレー、
トロトロとペーストの食感しっかり残るグリーンカレーで3種のバランスも丁度良いものでした。
自家製レモンサワーは滑らかな甘みのあとに、ひりひりとスパイスの刺激が体内に充満。おすすめです。
カウンター奥であったため、スパイスの容器を眺めながらいただきます。
開店後すぐに着いたため先客2名ですぐ入店できましたが、帰りは外に10名は並んでいたかと記憶。小さな店内ですので1人か2人連れ向けのお店です。



reloadに戻り、展示会場の階下(1階)にある小川珈琲ラボラトリーへ。一覧表から客それぞれの好みの味や香りを聞き取りながら豆の種類を選んでくださいます。
以前来店した家族から教えてもらい、同じ品種を選択。挽く前と挽いた直後の良い香りに期待が膨らみ、
淹れている様子は目の前で観察も可能です。写真も快く許可いただき、ご参考までに。



小さなお店でテーブル席は少なめですが、壁に沿って一列ベンチ型席になっているため、便利です。
柴山さんの写真入りチラシを眺めながらすっきりとした1杯をいただきました。品種紹介のカードも貰えます。
コーヒーは以前ならば濃く苦味強めのみが好みでしたが、近年は程よい酸味を含む味も好きになり、今後も幅を広げていきたいものです。



1階の出入り口前スペースでは、ワインフェア開催。https://twitter.com/wsoleic/status/1619171378762219521?s=21
イタリア、スロベニア、モルドバ産ワインを一杯から販売していてモルドバ産白ワインを飲んでみました。
ぱっと華やぐ味わいで、晴れたこの日は外のベンチで飲むも良し。モルドバといえば、
マリインスキーのエカテリーナ・オスモールキナの出身国と知って興味を持ってはおりましたが下北沢でワインを飲めるとは。良き昼下がりでございました。



井上さんが撮影された写真で最大の衝撃を受けたのがこちら、申すまでもありませんが。一昨年2021年夏のアステラス時期であったかと思います。
ウェブ上で、書店で雑誌開いて写真が視界に入った瞬間身体に電流が走りました。

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