バレエについての鑑賞記、発見、情報、考えたことなど更新中
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2021年3月1日月曜日
【行って参りました】新国立劇場 舞台美術展で巡るオペラ・バレエの世界
順番前後いたしますが、こちらから。スカイツリータウンで開催された、新国立劇場 舞台美術展で巡るオペラとバレエの世界の展示会を観て参りました。
https://www.tokyo-solamachi.jp/event/1610/
スカイツリータウンにお越しの方々がふらりと立ち寄りやすい立地効果もあり、普段なかなか舞台に触れる機会がない方も大勢いらしていたと見受けました。
衣装はバレエが『竜宮』と『くるみ割り人形』、オペラが『ホフマン物語』と『こうもり』を展示し、模型も並んでいました。
竜宮は森山開次さんがインタビュー記事にて手になさっていたお手製の亀も訪問者をお出迎えです。
ご家族連れも多く、お子さん達には映像による掴みも良かった様子。竜宮の映像に真剣に見入りながら「浦島太郎とお魚さん達が踊っている」、
1幕フィナーレの一斉に駆け抜ける振付を、「タコさんもいる、みんなでヨーイドンしている!」と一生懸命に言葉で表現していた男の子や
『くるみ割り人形』では字幕も助けになったのでしょう。お父様と娘さんが一緒にロシアだ、蝶々だ、金平糖になったお姫様かな、と
画面から片時も目を離さず眺めていらっしゃる親子連れがいたりと、特にお子さん達が純粋に感激しながら
観ている姿が一層微笑ましく映りました。劇場御中、未来の観客育成のチャンスです。
衣装展示について、『竜宮』はプリンセス 亀の姫、浦島太郎、イカす三兄弟、タコ八。
『くるみ割り人形』はグラン・パ・ド・ドゥでの王子、ねずみの王様、雪の結晶がそれぞれマネキンに着用させて展示されていました。
浦島太郎は白い羽が想像以上に大きめでたくさん付けられており、白い羽募金を行った感もあり。新しい衣装ながら使い込んだ見た目をしていて
勤勉な庶民の青年である太郎の役どころに馴染むよう工夫が感じられました。
脚の作りが床を擦るほどに長く、操りが難しそうなタコ八に、耳の部分が厚めでヒラヒラする動きも本物そっくりであったイカす三兄弟もインパクト大。
目玉がピンポン球より更に大きく真紅に近い色味のねずみ王、そして布地の全てに細かな模様が入り煌々とした
シャンパンゴールドの王子の衣装は一昨年の握手会(出演者によっては管理人も参加)以来に間近で観察。色の重ね方も絶妙でした。
ミニコンサートも少し鑑賞し、大人から小さなお子さん達も一緒にのんびりと気軽に生の音楽に浸れる和やかな環境も素敵であると思いました。
ヴァイオリンとピアノ1台ずつのみで奏でながらも高音と低音の対比がはっきりとした演奏で
つい先日の舞台の記憶が過った『眠れる森の美女』花のワルツや、『誰も寝てはならぬ』の何箇所かの曲調の盛り上がり部分が、
一角で静かに流れていた約3分に編集の『くるみ割り人形』映像におけるグラン・パ・ド・ドゥやアラビアなど
極致到達リフトの箇所とタイミングが噛み合っていた光景もこの場ならではでございました。(題名からしてあらすじに通ずるものがある気もいたします)
他にも、ちょうどねずみ王と王子の衣装が客席を見守るように並んで姿勢正しく、直立状態でしたので例えマネキンであっても
仲睦まじく勤しむ会場係員にも見え笑、昨年末公演でのカーテンコールで怪しいほどに仲良く手を取り合い
平和が一番との声が聞こえてきそうであった初日と2日目の夜及び金曜日と翌日夜のねずみ王と王子(入れ替わりながらの組み合わせ)を思い出した次第です。
公式サイトでは今回余り宣伝もされていなかったようでしたが、スタッフの方々が地下鉄からの入口前でもチラシ配布を行っていらして、
立地効果もあったのか思いのほか賑わっていた印象です。
バレエやオペラをご覧になったことがない方々に興味を持っていただく契機となりそうで、定期的な開催を望んでおります。
竜宮の展示はいたく喜ばしく、鑑賞後ソラマチ内のお鮨屋さんへ。ソラマチ店特製も湯飲みの色が太郎の着物によく似ており、嬉しさもひとしお。
そしてお鮨がくるまで魚の漢字の勉強です。元祖海の日に近い生まれで海産物を好み、前世はアザラシと思っていながら読み書きできぬ魚に関する漢字多し。
タコやイカもございます。お味噌汁には管理人の星座である蟹もたっぷり。
それにしても昨夏にお目にかかった第三キャスト太郎、髷や着物、茣蓙が違和感無さ過ぎだ、漁師とお侍さんの両方に見える、松の木の背景も似合うと
大いに話題となっていた季節が懐かしく、再演を心より願っております。
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