2020年9月25日金曜日

【くるみ割り人形も再登場】三鷹の森ジブリ美術館企画展示 『手描き、ひらめき、おもいつき』展 ~ジブリの森のスケッチブックから~





東京の井の頭公園の緑に囲まれた三鷹の森ジブリ美術館にて、くるみ割り人形展についての振り返りも含まれる企画展示
『手描き、ひらめき、おもいつき』展 ~ジブリの森のスケッチブックから~を開催中です。4連休前に行って参りました。
http://www.ghibli-museum.jp/


企画展詳細
http://www.ghibli-museum.jp/exhibition/013177/


ジブリ美術館では開館以来様々な企画展が開催されてきましたが、各々が実現するまでの裏側や下書きといった過程も余すことなく展示。
例えば『天空の城ラピュタと空想科学の機械達』ではこれ以上にないほどの精密な構想図や宮崎さん手書きの展示プランなど見どころ読みどころ満載な展示です。
中でも、バレエ好きな方々にご覧いただきたいのが『くるみ割り人形ネズミの王さま展』。
くるみの物語を宮崎さんの視点で多数の絵が描かれ、戦闘場面や初演時の舞台美術を参考に雪のワルツ(確か。花だったかもしれぬ)の立体模型も製作。
原作に忠実でくるみ割り人形とネズミの王様を同等の主役として捉えていらっしゃるのも特徴で
新国立劇場が3年前より新制作したウエイン・イーグリングさんの考えに近いかもしれません。

2014年から2015年にかけて開催されたくるみ…の展示は何部屋も使用したそれはそれは大掛かりなものでしたが、今回ダイジェスト版ではあっても
宮崎さんがくるみ割り人形に魅せられた経緯や原作とバレエの違い、独自の想像なるくるみの世界など魅力溢れる作品ばかりです。
ネズミたちの帽子の色を随分と迷われたご様子が窺える下書きや、洋から和に置き換えたお菓子の国も登場。
和に置き換えたつまりは和菓子の国の登場は私としてはここ数年において誠に嬉しく、発表会にてくるみ2幕の鑑賞時
シュガーピンクな甘美なる色彩やショートケーキを模したお城の舞台美術はメルヘンチックで麗しく
赤煉瓦建築の東京駅前を彷彿させる新国立劇場の美術よりは好みだが、王子に限っては
和菓子の国のほうがお似合いではと思ったことが2度ほどあり(開催地は板橋区と浦安市である)
すぐさま宮崎さんが構想されたお汁粉の池やお饅頭のかまくら、お団子の装飾でまとめられた和菓子の国が脳裏に浮かんだのでした。

話を戻しまして、お飾り人形ではなく本当にくるみが割れる、宮崎さん監修の立派なくるみ割り人形も展示されていますのでご注目を。
2014年に足を運んだ際にはスタッフの方が実際にくるみを割る実演もしてくださいました。(バレエの舞台上ではさすがに難しい)
また宮崎さんといえば、作品製作時には設定の舞台や機械のデザインや仕組みにしても入念過ぎる下調べをなさっていると何かで読みましたが
想像で描かれた、似ているとは言い難いプティパの絵もじっくりとご覧ください笑。

美術館全体の客層は子供達も大勢訪れていますが、企画展示は文字が占める割合も多いせいか大人の年齢層が中心であった印象です。
皆さん静かに真剣に、食い入るように鑑賞なさっていました。

現在チケットは月2回の発売で、これまで以上に人数制限を設けているため休日の購入は発売日当日でなければ困難な状況ですが
バレエ好きも存分に堪能できる展示ですのでどうぞ足をお運びください。




まずは井の頭公園を通り過ぎ吉祥寺にて、ベトナム料理で昼食。平日限定ランチでございます。



入場時間まで時間に余裕があるため井の頭公園を散策。整然と並んだスワンボートのコール・ド・バレエ。
12月初旬には、ボリショイの来日公演でニクーリナとベリャコフ組の白鳥を鑑賞予定であった。
スパルタクスでのフリーギアとクラッススも楽しみであったが残念無念。同じキャストでの来日公演実現を願います。



美術館へ。トトロが案内。



駐輪場。近くはないが、頑張れば自転車で行ける距離であるため毎回自転車で訪れております。三鷹駅からのジブリ柄シャトルバスにも乗ってみたいのだが
電車やバスで三鷹駅に行くよりも自転車のほうが短時間で到着するためつい機会を逃しております。



屋外は撮影可能。コダマのステンドグラスが美しい。



ロボットにも挨拶。マイ飛行石を持参し忘れ、石碑の前では文字の解読に歓喜するムスカの真似ができず笑。



テラスにて風の谷ビール。平日昼下がりのアルコールほど、優越感に浸る瞬間はないかもしれぬ。

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