2026年9月17日木曜日

破天荒なジャック! 不思議の国のアリスーこころの迷宮8月23日(日)《福岡市》






8月23日(日)福岡市の福岡市民ホール中ホールにて、遠藤康行さん振付『不思議の国のアリスーこころの迷宮』を観て参りました。今年2回目の福岡県訪問でございます。
新国立劇場のダンサー始めプロの方々と、地元福岡県内のバレエスタジオからの生徒さん達が共演する企画で、 陣頭指揮は遠藤康行さん。これまでにも実施され定着している企画のようです。
https://nanatsu-dougu.jp/ydsp/alice.html


アリス:木村優里
ジャック:渡邊峻郁
白うさぎ:奥村康祐
ルナ(影のアリス):遠藤ゆま
ハートの女王(アリスの母):原田舞子
マッドハッター 福田智子
チェシャ猫 市ノ澤直希



昨年のSHIVER福岡ガラと似た並びなポスターです。しらかわんも記念に。


木村さんのアリスは愛らしい容貌に好奇心いっぱいで活発な少女で、水色のパフスリーブなワンピーススタイルのお衣装も頭に結ったおリボンもとてもお似合い。
ジャックへ抱く淡い恋心や、おっかない母親であるハートの女王への怯えから戸惑う内面を彩り豊かに表現されていて、次々と切り替わる踊りや表情共に目を惹く可愛らしさ。
影のアリスである遠藤ゆまさんのルナと一緒に踊りながら心の中の本当の声を見出そうと奮闘する様子も健気でいじらしく、悩めるヒロインを生き生きと造形されていました。

想像以上に出番多く狂喜したのは渡邊さんのジャックでウィールドン版に比較すると舞台上にいる時間が長く、キャラクター達との絡みも豊富。
更には急に浮遊したり手脚の行き先が全く読めぬ破天荒な捻りが効いた振付が立て続けにあっても難なく自然に、会話するように語りかけていらして
どうやってこの夏の新作続きに心身が対応なさっているのか脳味噌と身体の構造をいよいよ知りたくなった次第。
情けない役どころもチャーミングで、お茶を飲んだら白うさぎとデレデレしてしまったり、
女王様からこっぴどく叱られたり逃げ惑ったりとドタバタ騒動連続であっても絡む相手とはタイミングも万全。
観れば観るほど上質な舞台を作り上げて率いていらっしゃる印象が強まるばかりでした。
アリスとは互いに思いやる甘酸っぱい恋心を昇華させて、作品の主軸として見せ場のパ・ド・ドゥも風変わりな振付盛り込まれながらもロマンティックな仕上がりです。
ところでジャック、新聞記事模様のジャケットは理由があるのか気になるところ。
もしや新聞記者?しかし冒頭はチャップリンなお帽子も被っていらして、職業不詳?まあいいか。

ハートの女王の原田さんの鋭くクールで締まりのある美しさにも惚れ惚れ。
決して表情をコロコロ変えるタイプではないかもしれませんがここぞというときの一撃が痛快で、
ジャックを苦しめていても何だか楽しくなってしまうのは原田さんの卓越した踊りっぷりと芝居心が備わっているからこそでしょう。
チュチュの斜め前から覗かせる薔薇のブーケの装飾やベロア生地の赤いジャケットもお洒落に着こなしていらっしゃいました。
白うさぎの奥村さんの、ウィールドン版とは全然違った白黒スポーティーな衣装に飄々と舞台運びをなさるお姿。
またジャックとの掛け合いも軽妙でデレデレした謎の漫才なるティータイムも新国立のトップクラス男性コンビが行うと随分と摩訶不思議な高級感が出て見入ってしまうものです。
マッドハッター福田さんの、サラリと斬り込んできては場をさらう存在感といいチェシャ猫の市ノ澤さんによる
まさに軟体動物なる柔らかダイナミックに駆け巡る様子といい、物語がパッと鮮やかにさせるキャラクターとしてご活躍。

遠藤さんが手掛けるコンテンポラリーと聞くとこれまでの鑑賞作品からすると少し身構えてしまうときもあり(失礼)、
長時間の無音や床でずっと寝転がっていたらどうしょうか、そのときはこれこそ生粋コンテと言い聞かせるしかないかと心配も少々あったものの今回は何ら問題な し。
気を衒い過ぎず、物語のベースは余り変えずされどアリスの心の中をそっと覗き静かに問いかけるテーマが優しく映りました。
そして地元福岡の多数のジュニア出演者の方々の今だからこその瑞々しい可愛らしさを引き出した振付も見どころで
昨年春に福岡市の千早での合同発表会で観た生徒さんも何名かご出演で懐かしく嬉しい限り。
花びらをそのままスカートにしたようなチュチュで舞う愛らしい花達や可愛らしいネズミさんやハムスターさん、裁判のロブスター達、
皆物語の仲間としてプロが務める主要役達ともしっかり舞台作りに参加していて、子役わんさかな印象無し。
例えばトランプはきりっと威厳も湛えて、されど子供が踊るに違和感あり過ぎる恐怖感はなく、あくまで年齢に即した位置づけでの役割も好印象でした。
プロジェクションマッピングも所々に挿入するも踊りの邪魔にならぬ程度に抑えられ、アリスと共に吸い込まれていく冒険を共にした気分となる効果大。
カラフルであっても奇抜過ぎず派手過ぎず、可愛らしい爽やかな味付けでの演出であったのも好印象でした。
音楽はチャイコフスキーの他、色々な作曲家作品からの選曲と思われます。
福岡の若い出演者達の魅力も、プロ達のハイレベルな底力の双方を合体させて各々の良さが集結した福岡のアリスでした。



※以下写真多数ございます。


いざ出発!



福岡へ何しに行くと??福岡は3回目のしらかわん、博多弁を話しつつあります笑。



空港着陸前、福岡市の街並み見えた!



北九州市出身の方からおすすめの地域や食べ物を聞き、今回は小倉方面へ!



新幹線から見える製鉄所?



門司へ!ユニークな車体です。ホーム、灼熱風呂です汗。



門司の名物、焼きカレー!名店ベアフルーツの系列店である門司港ミルクホールにて。同じメニューがあります。
多種の野菜やフルーツ、スパイスが混ざり合い辛さと甘さを気持ち良く往復です。



洒落た外観。



門司港プリンシパルプリン。このとき、福岡には新国プリンシパルが3名いらしていたわけでございます。



門司港プリンシパル!



絵葉書のような海景色。それにしても焼ける暑さ!しかし9月以降ここ数週間の東京の民からすると、抜けるような青空が恋しい。



しらかわんと門司港。海の見える街には今年は何か所か既に訪れているしらかわんです。魔女の宅急便みたいだ笑。



門司からも近い巌流島。一昨年1月、山口県防府市でのガラ翌日に下関側から船で行きました。
看板見るだけでも、またこの4日前の8/18に都内の東府中にて渡邊さん速水さんを迎えたバレエナウさんの発表会鑑賞したばかりであるためか、
2021年新国立ライモンダ平日真昼のお2人の決闘を思い出してしまいます笑。
がむしゃらな若さのぶつかり合い、あのときだからこその対決でした。
しらかわん、当時まだ若く猛々しい地元の王子様のジャンも観てみたかったようです。今年は騎士団長な大人な騎士でしたからねえ。



レトロな駅ホーム。各駅停車で博多まで帰ります!



今回の宿、外観。名前からしてアリスの世界彷彿。櫛田神社駅から徒歩2分くらい、キャナルシティが近い一方で立地はアーケードつき商店街の中であるため、下町風情もあり。



チェックイン時間より早めに到着しましたが待機しつつ飲み物は自由にどうぞとのことで、
キッチンで櫛田神社湯呑みを見つけて緑茶を淹れて、門司のプリンシパルプリンでティータイム!
訪れた2つの土地ゆかりのものが並びました!翌日アリス達はどんなお茶会を開くのでしょう?




可愛らしいインテリア。ポップでキュートなロビーです。夏休み期間土日では破格(女性専用ドミトリーで1泊4000円くらいだったか)、
しかしスタッフの方々もしっかりされていて話しやすく、宿泊客との距離の取り方も配慮が行き届いて、清掃もきちんとされている環境です。
朝はコーヒー(自分でドリップする挽き済みのコーヒーやフィルターもあり嬉しい)やお茶を自由に淹れて飲むことができ、大変助かります。
マグカップや湯呑みもご当地柄がいくつもあり、旅気分満喫。
福岡では夜ついたくさん食べてしまい翌日朝はなかなか食事受け付けず(毎回反省笑笑)、朝はゆったりコーヒー時間なのです。



トトロのカルタもありました。ちょうど前夜に金曜ロードショーで観たばかりです。ねこバスはチェシャ猫がモデルとの噂もあり。
カンタのおばあちゃん役を担当された北林谷栄さんもアリスがお好きで、ねこバス見ているとチェシャ猫が浮かぶ、似ているとアニメージュだったか、インタビューで仰っていました。



宿はこの中に。福岡中心部の地下鉄の不思議。博多駅は新幹線停まりますしマンモスな混雑具合なのは納得だが、
2、3駅しか違わない櫛田神社や中洲川端、祇園などは賑わいはありつつもなんて落ち着いた駅なのでしょう。
駅構内に博多豆知識イラストや博多人形展示など美術館な様相もあり、つい眺めてしまうほどでした。



博多駅へ徒歩で移動。直進するのみで、わかりやすい。玉手箱と酒盛り!午後に到着の友人と。
昨年の新国ロンドン公演期間中にクリームティーに案内してくれた、見るからにアフタヌーンティー等が似合いそうなお方なのだが、
私の趣味な大衆酒場にも来てくださいます。これで何度目だ笑??



モクモク〜。来年の新国子どもバレエ竜宮、再びサムライ太郎にお目にかかれますように!髷姿、誰よりも絵になります。
江戸時代あたりからタイムスリップして来た人かと思うくらいに笑。



明太子卵焼き、とうもろこし唐揚げ!



友人が興味津々、焼きラーメン。味付け濃すぎず、締めに良し!



さて私は二軒目へ笑。天神にある屋台、フランス人のレミさん家へ。



ワインとチーズフォンデュトースト!あれ、昨年夏のSHIVERガラにて遠藤さんは、チーズフォンデュは英仏混合でフランス語ではフロマージュフォンデュですとの説明がありましたが
フランス人のレミさん家でのメニューはチーズフォンデュ。こちらの呼び名の方が日本では親しまれているからかもしれません。



中洲夜景。夜はたっぷり食べて、お腹摩りながら笑、てくてくこの景色を眺めながら徒歩で宿へ帰るのが福岡の夜の醍醐味です。



おはようございます〜。天神のクリスマスマーケット柄カップでコーヒー!
何年か前、天神クリスマスマーケットらしき場所でのホットワインらしき飲料飲む殿方二人組の面白映像は忘れられず笑笑。
1人はナチュラルな笑み、もう1人は目の焦点すら危うい酔っ払い方を汗、、、。



宿から中洲寄りに歩いて裏道朝散歩。気になるバーがあるのです。



朝の中洲。穏やかな青空。



宿屋上から



鑑賞前に福岡ももちシーサイドバスツアーに参加。暑いとはいえ次回福岡滞在時に晴天に恵まれるとは限らず、
昨夏ロンドン以来の二階建てバスにも久々に乗ってみたかったためいざチケット購入。
何度も通っている天神辺りの景色も、徒歩とバスからでは見え方が全然違うはずで、確かめたかったのです。 ミストシャワーもあり、なかなか爽やかなツアーでした。



乗車!



市民ホール近く、渡辺通の繁栄についてのガイド聞きながら。市民ホールも渡辺通から曲がる立地でございます。



市民ホールの標識。後ほど〜。



海景色!



海としらかわん。二階建てバスは昨年夏のロンドン以来です。ロンドン塔やタワーブリッジではなく福岡の海景色も楽しく目に映ったようです。



PayPayドーム



1番後ろ席ですと少しだけ屋根が被ります。猛暑の中、通行中の方が何名も手を振ってくださったりとなんて優しい福岡市民。
優勝パレードのソフトバンク選手気分で楽しみました~。これをアップした日、ソフトバンクはリーグ優勝したらしい。




赤坂あたり。お洒落なお店、美容室も多い地域。



電話ボックス。ロンドンでもたくさん見たと頷くしらかわん。



市民ホール最寄り地下道出入口、新国ライモンダ紗幕と同じ柄のステンドグラス。通るたびに観察して、公演の幕開け思い出してしまいます。
ブルーグレー甲冑な騎士らしいお衣装も絵になっていたとしらかわんは地元の王子様を回顧。



先程のステンドグラスがある地上出入口を出るとある、アリスな内装のパン屋さん。7月のスーパープレミアムガラに続き訪問。
会場からも近い。福岡で大好きなダンサーがアリスな演目に出演なさる日に明太子フランスパン。こんなに相応しい場所あるでしょうか。窓側下には小さなドアの絵も。



市民ホールマンホール!



帰り、空港にて。博多幸ちゃんラーメンは癖なく品ある正統派な味。バレエに例えるならセルゲイエフ版白鳥の湖です。
福岡でラーメン食べた記録を付けたいと勇んでいらした、友人(一見優雅な雰囲気をお持ちでありながら博多ラーメンに関心をお持ちでした!)も喜んでくださりめでたし!!



乗ります。少し遅延だが、フライトが過密であろう福岡では毎度のことです。安全第一!



ベルトコンベアーのトレーに乗っての保安検査も無事クリアし、名残惜しいしらかわん。福岡に別れです。



伊都きんぐ味わいながら、さらば福岡また逢える日まで!
ANA機内オーディオには安室奈美恵さん、沖縄サミットのテーマ曲を収録。次の飛行機利用時は安室さんの故郷の県への渡航、初訪問であるため繰り返し聴いておりました。
(四半世紀前に行く予定が世界情勢を揺るがした事件の影響受け、行き先変更を余儀なくされました)
遠い県が、近づきつつある気がしております。

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