
現在白鳥の湖を上演中の新国立劇場バレエ団ですが、6月8日(月)、新国立劇場休演日アトレ会員向けバックステージツアーに参加して参りました。
公演期間中の休演日アトレ会員向け対象ツアーは昨年の『不思議の国のアリス』に続き2回目、
終演後のツアーは2回(2008年シンデレラでは事故数日前の馬車を間近で観察、
あとは2012年アンナ・カレーニナ。シュレッダーダスト使用の雪はエイフマンさんが望むロシアらしい重たい雪だったとのこと)
一般向け平日開催ツアーは21年前に一度参加しております。
さて、到着したらボックスオフィス周辺は消灯していて暗く、一瞬日時を間違えたかと焦りましたが合っていてホッ。
暫くはホワイエにて白鳥の湖と人魚姫のダイジェスト動画を眺めながら待機。時間になると、昨年と同じ技術部の方の丁寧なご案内でいざ出発です。
ピーター・ライト版『白鳥の湖』の湖畔の美術装置が設置された状態で、よく見ると対になっており真正面1階席から眺めるとタワーブリッジに似た建造物かと思いました。
客席と音響の関係や、世界の数ある劇場の中でも大評判な音響設計のお話も面白く、
舞台裏や地下にも大掛かりな機構が詰まっていて、どれか一つでも狂ったら公演遂行に大打撃でしょう。機械化は進んではいても基本人の手で動かしていきますから、
華々しい舞台の陰でどれだけの人員の働きがあるか、そして舞台からの客席景色眺めると、
この中で主役務めるなんて、どれだけ強靭な精神、度胸が据わっているのかと考え耽てしまいました。
楽屋の設計は劇場にしては珍しい配置だそうで、その事情についてもお聞かせくださいました。着灯版の仕組みにも興味津々。
20年以上前にスヴェトラーナ・ザハロワさんがゲストで来たときのインタビューにて、
出勤すると灯りがつくあれ、好きです!といったご発言も思い出してしまいました。日本ならではの習慣なのでしょう。
搬入口まで行くといよいよ迷路で、今どのフロア歩いてきたか分からなくなるほど。スタッフの方も迷うときもあるらしく長年勤務していても未だ足を踏み入れていないエリアもあるとか。
ピットの中にも立たせてもらい、演奏者視点で客席も観察です。ピット内の狭い通路内にありとあらゆる仕掛けが隠されていて、忍者屋敷な造りでございます。
そして楽屋前に並ぶ衣装の数々。アリスほど溢れんばかりの量ではなくとも、重厚で凝った装飾でもっと眺めていたかった笑。
1幕ワルツ女性のスモーキーな煌めきや、クルティザンヌの渋めゴールドと濃い紫や緑合わせたチュチュ、 白鳥達の雫の質感までもが宿るチュチュの作りも
すぐそばで観察でき感激いたしました。それぞれ名札付きで完璧に整理整頓され、管理力に脱帽です。
あっ、某ダンサー楽屋前を通るときには心の中で手を合わせてお辞儀を。名前の貼り紙には西暦と演目名も記載されていました。
奈落や裏側まで行くと久しく上演していない作品の演出道具箱があったり(パゴダの王子など。4人の王の描写を改めれば上演できそうか?!)、
舞台袖の箱にホフマン物語やライト版白鳥の湖の初演時のチラシが貼ってあったり、愛情が感じられました。
1幕の杯は鋳物のような渋い銀色、素敵。シャンデリアは組み立て前の状態で舞台袖に置かれていました。
早替え部屋前の絆創膏等もきっちり整理整頓。諸外国の劇場もここまで、片付け本の見本写真の如く管理されているのでしようか
新国スタッフの方々の几帳面な仕事ぶりに頭が下がり続けます。夏も風向の関係で奈落は涼しいらしい。
そんなわけで、たっぷり満喫して参りました。また別作品においても参加できたらと思っております。

この看板に安堵。
静かなホワイエ

飲み物達も休息日です。

舞台から観る客席

4階隅まで見渡します。

新国の構造。遡れば大久保利通の時代から構想は練られていましたが、開場は1997年。来年30周年です。

オペラシティの18階共同食堂が工事中で、一部店舗のみ営業。新しいカフェがオープンしていました。夜営業もしているようです。同じビルに勤務していたら毎週行きそうな予感。

ピーク時間は過ぎていたため、せっかくですので利用。ゆったりした席配置で、離れのような部屋もあり。白黒な一皿とコーヒーです。

霧がかる空模様、ライト版白鳥を彷彿。
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