
会場に近い、雪景色の兼六園にて。
2月11日(水祝)石川県金沢市で、オーケストラ・アンサンブル金沢 和洋の響VI~能舞とオーケストラ~を観て参りました。人生初の石川県での観劇でございます。
シリーズ化されている企画で、これまでもバレエが絡むプログラムも上演されてきましたが今回は山本隆之さんがご出演であるため足を運んだ次第です。
https://www.kagekiza.gr.jp/event/6732
過去には本島美和さんもご出演。友人が観に行き、話は聞いておりました。同時に金沢訪問への欲も募ったものです。
https://www.oek.jp/event/4778-2
※能舞とバレエの共演の様子、写真で紹介されています!
「朱鷺の墓」に着想、哀愁の音色 金沢で「和洋の響」、能舞とOEK魅了https://t.co/2y99DteNjr
— オーケストラ・アンサンブル金沢 (@oekjp) February 12, 2026
【2/11 #和洋の響Ⅵ】
— 石川県立音楽堂 (@IshikawaONGAKU) February 11, 2026
「桃花の翳の花筏II」世界初演いかがでしたでしょうか。本日はご来場いただきありがとうございました!@KosukeTsunoda #友枝雄人 #山本隆之 @keikuroda88 @saki_comp #池辺晋一郎 @PontmrcyMarius https://t.co/jjAR3PKNDt pic.twitter.com/X63a6SZkZh
嬉しいニュース。山本さん、そしてバレエと日本舞踊を同時に織りなす舞台においても共演を重ねていらっしゃる日本舞踊家の藤間蘭黄さんのお二方が揃って
第74回舞踊芸術賞を受賞されました。おめでとうございます!紙面にて確認したところ、2月18日(水)東京新聞一面にて紹介されていました。
面積こそ、ミラノ・コルティナ五輪フィギュアペアにて金メダルを獲得したりくりゅうペアには及ばぬものの 大きな存在感が迫る記事でした。
https://www.tokyo-np.co.jp/bu/gei
さて、金沢の和洋の響に戻ります。2部構成で総合監修は池辺晋一郎さん、能舞・バレエ監修は村上湛さん。 第1部が新曲初演 2025年度和洋の響作品募集優秀作品に選ばれた、
鷹羽咲さん作曲 『桃花の翳の花 尺八とオーケストラのための』演奏にて能舞を友枝雄人さん、バレエを山本さんが踊られて共演。
鷹羽さんの解説によれば、日露戦争中の金沢を舞台に芸妓の染乃とロシア士官イワーノフの悲恋を書いた、五木寛之さんの小説『朱鷺の墓』から着想を得たとのこと。
曲の中で、イワーノフと死別した染乃がシベリアへ向かう場面を描写なさっているそうで
登場人物達の感情、心理の解釈や、題名に込めた意味合い等、詳しく紹介されていました。
さて、いざ鑑賞。曲調のカウントがまず非常に難解で、何処から何処までが1つの区切りで、最大の盛り上がり箇所が果たしてどの辺りか常時聴きどころの宝探し状態でしたが
(恐らくは私が和楽器の演奏を滅多に聴かず、また前週の水曜日から日曜日まで毎日ゲネを含めて6公演、
新国立バレエ・コフレ2026にてバッハのピアノ協奏曲、ピアソラのタンゴ、チャイコフスキーの主題と変奏、と
各々カラーは異なれど上演3作品全て耳に残る明快な旋律である曲を聴き続けていた事情もあるかと思います)
悲恋を引き摺りながらも次の道を歩みだそうと葛藤が渦巻いていると思わす壮大な世界の中に
黒田鈴尊さんの尺八の音色が渋みを効かせながら吹き込まれ、不思議とじんわりリラックスした心持ちになりながら鑑賞。
オーケストラの手前のスペースにて、橙色の鮮やかなお衣装で能面を着けられた友枝さんと、
シンプル爽やかな格好で登場された山本さんが互いの心身が歩み寄るようにしっとりと歌う踊りで空気が一変した気がいたします。
異分野同士であってもすっと溶け合い、音楽を愛おしみながら描き出す空間の出現にじっと魅入るばかりでした。
2階の中央寄りから鑑賞していたため、音楽と踊りが目の前で一気に立ち上がる光景が立体的に見えたことも喜びを後押しです。
第1部の締めはモーツァルトのフルート協奏曲第1番。工藤重典さんのフルートの音色が力強く雄弁に語りかけてきて、耳に残っております。
アンコールのドビュッシー作曲シランクスはバレエ好きには非常に馴染み深く、新国立でのドゥエンデや半獣神の光景が過ぎりました。
第2部はオール序曲構成で、ロッシーニのシンデレラ、シューベルトのロザムンデ、シューマンのマンフレッド、ウェーバーのオベロン。
どれも初めて聴く曲ばかりでしたが、ぱっと華やいでおめでたい気分になりました。
指揮者の角田鋼亮さんによる解説も分かりやすい上に、石川県内のテレビ局アナウンサーと言われてもおかしくないほどに聞き取りやすい滑舌にもびっくり。
またオーケストラアンサンブル・金沢の団員の方々は和楽器を用いた世界初演の新曲に恐らくは毎年挑戦なさっていると思うと、
振り幅の広さにも恐れ入るばかりです。来年以降も企画継続を願います。
会場の金沢歌劇座は以前の公演時の会場であった金沢駅目の前の石川県立音楽堂とは違って金沢駅からは少し離れた立地ではあれど、
散歩がてら徒歩移動も可能な距離である上に隣近所には兼六園や金沢21世紀美術館があり、落ち着いた観光地に囲まれて好環境。より旅情に浸りながらの鑑賞に繋がりました。
雪に彩られた金沢の冬にて芸術を満喫でき、初訪問の土地にてまことに思い出深い記念鑑賞となりました。
※ 以下写真多数です。辛抱強さに自信ある方はどうぞご覧ください。初訪問の金沢、土地勘全く無くても道は覚えやすく、
大雪明けだからなのか思っていたほど観光客過剰集中現象はなく、ゆったり散策。行きの金沢駅から宿までと、帰りの金沢歌劇座から金沢駅まで以外は徒歩移動で回れました。
金沢駅に到着。この前週前々週は大雪で、平年の9倍降っていたようです。まだかなり残っていました。
まずはバスで宿へ荷物を預けに行きます。大通り沿いをほぼ真っ直ぐ行けば到着で、近江町市場も通過。 そして徒歩で近江町市場へ、ゆたか水産にて最強丼を。

きゅうりの中に蟹が隠れていて仕掛けも細やか。のどぐろもあり、一切れがそれぞれ厚みあり。豪華絢爛な色合いに金箔も散らされた金沢らしい海鮮丼でした。
温かいほうじ茶サービスも嬉しく、お店の方々も親切。

青い鳥!どんなバレエ団でしょう?

近江町市場から茶屋街に徒歩で向かう川景色。青空と雪の煌めきです。この日1日は、到着後に宿へ向かう1回をのぞいて全て徒歩移動可能でした。

ひがし茶屋街。ガイド本でよく見る景色!雪があちこちに、冬の風情ある街並みです。

金澤しつらえの外観。
金箔クリームあんみつ。お店の方がその場で金箔を貼ってくださいます!平日開店直後だったためかまだ店内は空いていて、私以外には1組のみ。
海外からお越しの方々で、内装にもじっと見入っていたご様子。ゆったり過ごせました。穏やかな笑顔の店員さんの丁寧な接客にも拍手。

部屋の内装。和洋折衷な落ち着いた美しさです。

ドカ雪の跡。

風情ある主計町茶屋街へ

時代劇彷彿な橋。しらかわん、暫しお侍さん気分です。

尾山神社のバス停。宿の目の前です。

尾山神社。ステンドグラスで彩られています。

煉瓦造りと雪

美術館近くへ来ました。しらかわん、北鉄バスのバス停の丸印の色合いに、昨年夏の新国立劇場バレエ団ロイヤルオペラハウス公演にて
ミャクミャクさんと一緒に行動したロンドン地下鉄行動を思い出しているようです。
ホルボーン、コヴェントガーデン、タワーヒル、ウエストミンスター、ヒースロ空港、様々な駅名の明記が過ぎっています。

美術館入口

名物スイミングプール入口

しらかわん、泳いでいるのかな。犬かきはできそうです。

貝川さん版人魚姫冒頭の王子様が沈んでくる登場シーンを再現するしらかわん。地元の王子様、沈み方にリアリティがありました。

兼六園へ。平日だからか或いは雪の季節だからか、観光客は多くはなくゆったり散策。

ガイド本でよく見る灯篭の風景

しらかわんも記念撮影

松尾芭蕉の句碑。金沢にも所縁ある俳人であったとは嬉しい発見。
しらかわんの以前の住まいのすぐ下、つまり新白河駅前や白河の関にも銅像があり、喜びもひとしおなしらかわんです。

日本武尊像。雪を被って大迫力!

兼六園マンホール!
来た道を戻りながら再び百万石通り。裏手に武家屋敷跡地、しらかわん、お侍さん気分で凛々しく颯爽と、とはいかなかったが今にも武士が現れそうな場所です。

九谷焼のお店

更に歩いて10分くらい、宿の外観。1泊2000円未満でございました。観劇旅の宿泊費、最安値更新でございます。
昨年夏のSHIVER福岡時の2200円だったか、自己ベスト超えました。
いくつかプランがあり、私は最安値のカプセルキャビン型つまり仕切りはあれど個室ではない部屋に泊まりましたが、
セキュリティ安心で綺麗でお掃除も行き届き、また直立してもまだ天井まで余裕があり。
中腰にならずに着替えも可能。男性部屋はわかりかねますが、女性部屋は180cmくらいの方でも立ちながらの着替えは問題なさそうです。
通常価格は2700円のところ、旅行会社が月一ペースで発行しているクーポン入手し、
金額やランク関係なく使用可の種類であった1000円引きを使ったため恐ろしくお手頃な費用になりました。
ここまで抑えた価格にサービスは上質、採算は心配ですが、せっかくですのでたっぷり満喫です。
受付の作りやきちんと制服着たスタッフの並びを見ると、近くの三井ガーデンや東急ステイといった大手ホテルと変わらぬ雰囲気。
ウェルカムドリンクは加賀棒茶やマシンで挽くコーヒーもあり。
金沢駅からはバスで約10分、しかし道のりはシンプルで百万石通り沿いにあり徒歩も可能。兼六園や茶屋街、近江町市場や21世紀美術館、金沢歌劇座も徒歩圏内です。
更には、大浴場とサウナ付き!!!狂喜乱舞です笑。サウナは最近サウナ通なお方のお話の影響で苦手意識が薄れてきて、
タオルも何も纏わずに熱いお部屋で腰掛け静止している時間も、修行から快感に近づきつつあります。
そういえばここ数ヶ月前からある都内の沿線にて銭湯スタンプラリー企画があり、サウナハットなるものを知りました。
金沢の宿でのサウナ注意書きイラストに、ミラノコルティナ五輪マスコットのスノードロップ、ザ・フロに似た
帽子を被ったキャラクターが描かれていて、ノッポさんやごん太くんも彷彿でした笑。

セルフサービスでウェルカムドリンクの加賀棒茶、一休み。湯呑みは九谷焼の文字が!

近江町市場寿司にて、のどぐろ寿司、さっぱり上品で車麩がふっくら金沢おでんにはバイ貝入り。地酒の加賀鳶!
一応回転寿司ですが、実際は注文後その場で握って持ってきてくださいます。回転レールを設置しているお寿司屋さんだから回転寿司⁈

百万石通りを下り、灯りがついた尾山神社。

美術館へ行く道を再び、繁華街の香林坊へ。昨年11月に富山と京都に2日連続で行く観劇用事があり、その直前に読んだトラベルミステリーにて
富山、京都、金沢に跨ぐ話があり、そのとき登場したのが香林坊でした。ようやく訪問!

金沢カレーのお店 ターバンカレー本店へ

ステンレス製お皿にとろりとしたカレーソース、キャベツシャキシャキ。一番小さいサイズを選び、金沢呑みの締めにぴったりでございました。

宿のロビー。モダンな内装の中に、金沢の伝統工芸品がたくさん飾られています。

改めて、正面からラウンジ。美女と野獣のベルの図書室と、加賀の煌びやかな文化芸術が溶け合ったような
和洋折衷なお洒落な内装に心弾むばかり。金色の風神雷神画も飾られていました。
ちょうど到着日に新国立劇場バレエ団7月公演にて宝満直也さんの新作ストリングサーガ配役発表があり、胸が高鳴っていたところ
そういえば宝満さんの全幕オリジナル作品に美女と野獣があると思い出し、配信で見てセンス良き演出に引き込まれた次第。
また私の思い入れ強い作品の1本は南仏のバレエ団で上演した美女と野獣。
あっ、私も吹奏楽では美女と野獣メドレーを吹いたことございます。色々脳内を駆け巡りました。

グランドピアノもあり、海外からの観光客の方が戦場のメリークリスマスを弾いていらして、面識なくても作曲者と同じ中学校卒業した後輩としては喜びもひとしおでした。 世界に届いている、親しまれ愛されている名曲であると再確認。

宿の1階エレベーター前。金沢アートとお花。

デザイナー学校学生さんによるお花。上品な組み合わせなお花です。地域の方々の手が加わってのお宿、素敵です。

朝食は近江町市場へ。宿からは徒歩7分くらいです。かに詰め合わせ、いただきます!
そのままでも身の旨み感じられ、店員さんのアドバイスでお酢を少し垂らすとキュッと締まる味に!いやあ、朝から極楽。

市場内にてもう1軒、大口水産にてイートイン。巨大なカニ半身入りのカニ汁、ああああお出汁が充満。
そして外のケースにて販売のまかないのどぐろ丼はお値段からは考えられぬたっぷりな量!他にも軒先で焼いている海鮮串焼きや、お寿司も多種あり。

拡大。身が締まり厚みあります!!

さて、いよいよ公演へ。会場にも徒歩で行けて便利でございます。 再び美術館、今回はカフェのみ利用で、能登のジェラード使ったもったいないパフェ。爽やかな後味、ワイン漬け?の葡萄も潤います。
カップも金沢らしい華やかさ。
灯とアンコール掲示。歌劇座内装も、古き良き趣きがあちこちに。

ロビー2階

歌劇座外観。まだ雪がかなり残っています。

徒歩で金沢駅まで向かおうとしたが、ちょうど美術館前に周遊バスが来たため乗車。
ステンドグラス風な窓に、金沢の名所名物が描かれた座席、ご当地お洒落デザイン!

駅前の門にて。

珍しく帰りは新幹線。自由席、すいていました。金沢コフレなお弁当広げて、地ビール開けて、余韻に浸っていただきます!

しらかわん、カニとイクラに興味津々。食べたいそうです。

懐かしい黒部宇奈月温泉駅。駅利用はしなかったが、昨年11月に宇奈月黒部トロッコに乗りに行く往路、トロッコ乗ってから魚津の会場へ行くまでに電車で通りました。
さらば金沢、また会う日まで!!!
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