2025年12月31日水曜日

2025年バレエ総括






2025年もまもなく終わり。今年もたくさんの素敵な舞台に巡り合いました。
新国立劇場バレエ団にとっては、そして私にとってもロンドン公演は大記念な公演。地元王子様と弟君の対決を観たいとせがむしらかわんと、
万博の英国館ではなく本物の英国に憧れ示すミャクミャクさんも連れて渡英いたしました。
新国ワシントンD.C.ケネディセンター(トランプ政権になってからケネディセンターが汗)、モスクワのボリショイ劇場公演に続いて
エッホエッホと全ての海外公演へ応援に行けたこと、大変幸せに感じております。
初ロンドン、夏とは思えぬ爽やかな気温気候で日本が二季になりつつある中、不思議な快適さを味わいました。過去2回はまだまだオールドメディアだった時代か、
ソーシャルメディア発達した時代に開催の今回はあらゆる情報を容易に、十二分に摂取してからの渡航となり、
しかし何より新国観劇で構築してきた交流、友人のお力もとても大きかった渡航滞在でした。

ところで7月下旬の涼しい爽やかロンドンとは大違いだった日本の夏。二季になったらシンデレラの四季の精は遠い話になりつつあり、
そうでした新国アシュトン版シンデレラもコンプライアンス意識してか今年から改訂に踏み切り、中途半端な印象あれど
今や昭和100年。あらゆる物事に敏感にメディアが動き、少しでもマイナスな面あれば瞬く間に拡散するご時世でございます。

さて今年の鑑賞記録は約110本。前半はジゼル、後半は ドン・キホーテ集中年でした。
全国各地域隈なく網羅でき、福岡は春夏2回!しかし時期地域によってはクマ警報発令中のエリアもあり、11月の富山は慎重に行動した次第です。
山本さん鑑賞は5本、渡邊さん鑑賞は約40本⁈我が人生を幸福な虹色に彩ってくださるお二方は私の中では既に何年も前から国宝級のダンサーでございます。
それでは一挙に振り返り2025年。半分酔いながら書いた部分もあり、多分いつも以上に誤字脱字あります汗。


※一番上の画像は、今年はこの日の為に〜ロンドン7/27をはじめとする9選。
スリル限界突破、シヴァトーク衝撃福岡、金閣寺も驚く金キラシェヘラ、改訂展覧会、
記念伊予ドンキ、ドロッセルもお菓子もお洒落くるみ、1stジャックの深み、故郷タリスマン!


新国立劇場バレエ団イーグリング版『くるみ割り人形』1月3日(金)
渡邊さんは、甥っ子として菅野ドロッセルマイヤーとの絡みに喜び隠せぬ様子からの勇敢な人形、煌めき弾ける王子迄きめ細やかな踊り分けが見事。
とにかく4回渡邊さんのパーティー到着のナポレオンなお帽子とコート姿からのパーティーでの軍服甥っ子/勇ましいくるみ割り人形/気高い王子様を
クリスマス時期からお正月にかけて4回も鑑賞でき、幸福な2024/2025年末年始でした。
そして新国でのイーグリング版は今年1月の長野県上田市公演が最後となりました。
過酷な振付は重々承知ですが、雪と花のワルツはいつかまた観たい群舞大スケール感と、ここ数日再確認。

ウクライナ国立バレエ団『ジゼル』1月5日(日)
トルーシュのアルブレヒトの衣装が『マノン』にて、3幕ルイジアナに到着してすぐさま装着物を洗濯できたデ・グリューなデザインで、つまり上は白いシャツのみ 笑。
ジゼルのイメージ無い菅井さんでしたがさらりと高いテクニックを織り込み、爪先立ちのままでのパンシェに観客大衝撃。往年の漫画にある場面だとか?
独自の結末については賛否両論ありそうですが、今のウクライナの情勢を考えると
死後の世界にも希望を見出したい救いへの願いが込められているとも捉えられる演出で、死を伴う悲劇については慎重に扱っているのは想像に難くありません。
2幕冒頭、命を落とした娘のお墓を探し回るベルタの引き裂かれそうな悲しみの描写から、少しでも主人公が救われる路線に転換にしたのも頷ける気がいたします。

石川県復興支援公演『ロミオとジュリエット』1月10日(金)
団体の垣根越えたダンサー達が集結しての高橋裕哉さんのチャリティー行動力にまず拍手。久々にマヤ・マッカテリ鑑賞でき、エレガントな踊り健在。
民衆達の衣装は日本の居酒屋制服にも見えたが。

Kバレエトウキョウ『シンデレラ』1月11日(土)
きらきら馬車が何周かしてくれてパレードな演出、夜空に現るお城シルエットや最後2人を静かに祝福する流れ星があと引く演出。
マッケイは踊りはKダンサーに埋もれがちだったがきらめきオーラはまずまず。
飯島さんシンデレラの薄幸ぶりや幸せに導かれる過程、木下さんトンボの精の涼しげ伸びやかなソロも素敵。
奇抜な衣装姿の4人の妖精達がソロの後にクラシカルな 衣装に替わる登場も目に残ります。

The 11th BALLET TRADITION 1月24日(金)
ライモンダ夢の場、コールド完成度高く、ブルーの高貴な夢を見ていた気分。
ワルプルギスの弾けるパワーも良き。
ウィンナワルツは洒落た人間模様の入り乱れからのドナウ河背景にした清々しい結末。スホルーコフさん再び鑑賞できて良かった。


大和シティー・バレエ『西遊記』1月31日(金)
夏目雅子さんの再来か⁈本島美和さん三蔵法師の美しさ、
プラス、スタイリッシュな踊りっぷりが秀逸。ガンダーラ〜と脳内旋回した方も多いはず笑。雲上の争いの装置作動もダンサーが上手いことやりくりなさって工夫も面白かった。
帰りに立ち寄った、町田駅近くの中華料理店西遊記の海老チャーハンの海老量が豊富でこれまた嬉しい驚き笑。


NHKバレエの饗宴2025 2月1日(土)
牧の白鳥2幕で、新国立イーグリング版くるみ初演時2017年(今や一部の振付は愛おしいのだが笑)
子供クララで出演していた秦悠里愛さんがオデットに抜擢。時代年月の経過を思わすにいられずです。
ラ・シルフィードパドドゥにて英国ロイヤルの活躍目覚ましい前田紗江さんのシルフィードの麗しい愛らしさで蕩けました。
スタダンコンサートも嬉しいプログラム。巨大なNHKホールであっても、厳格にルールを死守しているからこそ繰り出す笑いに天晴れ。
妻役を引き継いだ中川さんの皮肉のこもった熟女ぶりも見事笑。渡辺恭子さんの空気椅子、しっかりと目に焼き付けました。

矢上恵子メモリアル・ガラ 2月15日(土)
関西圏での上演中心であった、矢上恵子さん作品を東京で一挙上演。
愛弟子達を中心に新国立劇場を始め大勢のダンサーが集い、宣伝広報も充実しほぼ完売。
先生が教師を務めていらした大阪のKスタ舞台に2007年からほぼ毎年足を運んでいた私も、もっと東京の人にも知って欲しいと願っておりました。
一斉に繰り出し会場中がエネルギーに満たされたToi Toiの昇華、新国立女性ダンサ一達は踊りと全く異なる趣に思えたCheminerは興味深く鑑賞。
受付には山本隆之さん!!


スターダンサーズ・バレエ団 シンデレラ 2月16日(日)
渡辺恭子さんのラスト公演。儚い透明感からのお姫様への変身、澄み切った美しさでした。
ねずみの可愛らしいお友達、お耳も動いたり、人間になれば踊りながらシンデレラを継母達から守る活躍。
中川さん継母、ヨーロッパの邸宅の肖像画に描かれていそうな違和感なきはまりっぷり。
いつから大人の女性が似合うようになったのか、牧時代より鑑賞が一層楽しみに。
いじめの描写はややソフトになったか。誰でも見にきやすい環境整えてのリラックスパフォーマンス企画、継続を。

日本バレエ協会『ラ・バヤデール』3月1日(土)
法村友井バレエ団や谷桃子バレエ団の壮麗な美術装置も見所でしたが、
マシモ・アクリさんの大僧正とドゥグマンダ(ラジャ)遠藤康行さんの濃厚おじさま対決が最たる印象を残しました。
3幕影の王国のあとのエピローグも見応えあり、ニキヤとソロルとガムザッティのトロワからの雷鳴と寺院崩壊、
そして最後に飛翔するベールを追いかけるのは大僧正。欲の入り乱れが昇華して終わる幕切れでした。
ソロル肖像画は中村獅童さん似。新国立よ、ライモンダでのお饅頭騎士なジャンの肖像画を来年ゴールデンウィークまでに描き直してくださーい!!!

牧阿佐美バレエ団 ダンス・ヴァン・ドゥ 3月8日(土)
なかなか面白いミックスプログラム。何と言っても、抜粋とはいえ23年前に全幕上演で観たホフマン物語幻影の場の再演、待ちびておりました。
23年前、2002年ってサッカー日韓W杯の年ですわい。近年では新国立が衣装を一新して上演しており、牧と全く異なる味わいであるのも興味を持たせ、
幻影の場は透け感ある洒落た色味デザインの新国立に対して牧は重厚こってりなデザイン。
金森さん新作のトリプティークは牧阿佐美さん作品に同曲使用作品あれど趣は全然違い、
コンテンポラリー色強めでめくるめく展開。主軸務めた清瀧さんありきな作品であった。

★新国立劇場バレエ団バレエ・コフレ『火の鳥』『精確さによる目眩くスリル』 『エチュード』3月14日(金)~16日(日)計4回
久々火の鳥再演、渡邊拓朗さんが堂々主役デビュー!エチュードは全体のマズルカ高揚感が日に日に増してよかった。男性ダンサーにもしなれたら一番踊りたい作品なんです笑。
最初渡邊(峻)さんがエチュードに入らず悲しかったのだが(速水さんとの対決なプリンシパルなさるかなと想像していたので)
しかしスリルでの、ドラゴンボールだってびっくり級であろう限界突破な捻りのあるテクニックを音楽を奏でるように舞う紫水着な姿に驚嘆。
どのキャスト日も、チームワークの良さも満喫!


スターダンサーズ・バレエ団『ジゼル』 3月22日(土)新百合ケ丘
茶色い衣装な並びでそんなに好きではないとは言っていたが、ジゼルの自殺や粗末なお墓、
貴族と村人の関係性の溝の深さなど前回2022年公演で徹底したリアリティの追求に気づかされた作品。 ウィリー達、冷ややかで怖いのう。

ブリスバレエスタジオ第4回発表会 3月23日(日) 群馬県前橋市
新国立からゲストダンサー多数。新国立ガラに近いプログラムも。
渡邊さんがアクティオン、この発表会1週間前頃に度々聴いた!?曲の組み合わせパドドゥ、そして何と眠り3幕(オーロラは小野さんデジレは速水さん)で貴族役。
3幕ほぼずっと座り役ながら、登場は時代劇なドヤ顔で他の方々とはだいぶ異なる造形で臨まれ、(同時登場の石山さん西さんは爽やか笑顔だったのだが一)
オオカミに食べられるわ赤頭巾ちゃんを心配するわ速水さんを幸せそうに眺めているわ、いやあ目が離せませんでした笑。
しかし貴族会会長な役目なのか目配せして立ち上がったりと舞台の格を上げてくださっていたのは確実!
大晴天で、前橋駅でぐんまちゃんも購入して、連れて前橋観光も楽しかった。
前橋、面白いところ美味しいもの色々あり、しかし観光客は少ない。草津や伊香保温泉ばかりに注目が集まりがちだが是非前橋にもお越しを。

『オバケッタ』3月29日(土)15:00公演
電気男ライト役の吉崎裕哉さんと新国立渡邊さんによる、松岡修造さんも仰け反りそうな熱い対談を読んで興味を持ち、行きました。
一見不気味そうなお化けたちの役どころをカラフルユーモアな作風で描き、後半はしんみりと。
お化け達の怖いだけでない、大事なことを教えてくれる師のような面も伝わる作品でした。

東京バレ工団 コレオグラフィックプロジェクト2025 3月30日(日)
東京バレエ団のスタジオへ行くのは2018年以来。宮殿のような外観、目を惹きます。
平木さん振付Existenceでのヘンデルの曲と流麗に溶け合って舞う伝田さん陶山さんが印象的。
アルバレスさん振付のおばあちゃんとおじいちゃんの夢の世界での、のんびりお茶を啜る2人がアクロバティックなパワーで踊り出す変化の見せ方も面白かった。
開演前の、映画でいうストップ映画泥棒な、団員達による手作り注意喚起も工夫した構成でした!

新国立劇場バレエ団『ジゼル』4月10日(木)~20日(日)9日のゲネプロ含めて計9回
ロンドンへの好発進!まず米沢さんが全幕復帰!渡邊さんのクズ度強化のクールな危うさ秘めたアルブレヒト、
背中を弄られるような香りが募る色気といい、ダメクズ男でもこりゃやられますわい。
あらゆるジゼルの中でも男性達の活躍場も増えて、踊りの見応えもドラマもたっぷりな版です。月が消える瞬間、ようやく見ることできました!

東京バレエ団『眠れる森の美女』4月25日(金)
オーロラ姫とデジレ王子、貴族も鬘は不要かなあ。秋山さんオーロラ姫の、
とりわけ1幕キラリとした模様の付いた淡いピンクチュチュ姿での踊りも姿形も寸分も隙のないプリンセスぶりは良かったが。
伝田さんカラボス、時折清水ミチコさんに見えたが笑、存在感や演じ方の上手さは絶大。糸車製作シメシメの仕草も楽しそうで。
平木さんヴィオラントのビシッとした軸から優雅に凛として繰り出す踊りも素敵でした。
プロローグカヴァリエ達は色味からしてラベンダーズです。しかし、初台ブルーインパルスよりは良いか笑。
東バ眠り、古典の芳醇な香りは味わえるプロダクションです。

藍るり子バレエスタジオ25周年記念発表会『ドン・キホーテ』ほか4月27日(日)
我が思い出深い調布グリーンホールに渡邊さんがやってきた!!!良き思い出ばかりではない会場ながら(子供の頃からバレエは習うより観る方が好きであった。
なぜなら容姿をさらす芸術であるバレエ習うのは美しい人に限ると思っており、私のような醜い人間は許されぬと6歳の頃から考えていたため)
ドン・キホーテほぼ全幕ハイライトにて、渡邊さんはバジルの「友人」。
しかしやること盛りだくさんで、人々に話しかけ巡回しながら盛り上げて、エスパーダ登場までは闘牛土達の部分を時間稼ぎ係としてひと踊りして
宿カフェでは給仕してワインの説明もして笑。舞台滞在時間が長くてむしろ幸運でした。ボレロは勢い余ってお客さんも驚き笑。
第一部の、ゲスト陣も合わせて出演者全員が披露するクラスレッスンコンサートも興味津々。
渡邊さん、1人真っ赤なTシャツ着用して、速水さんとのセンター披露では1人火花バチバチであった笑。
来春ゴールデンウィークのライモンダ、速水さんもジャンに入ったため前回公演で渡邊さんが燃え盛っていて面白過ぎた
渡邊さん速水さんの巌流島対決はなさそうで、ちょいと寂しいのう。
新国立調布公演な発表会でしたが以前から新国立ダンサーが多数招かれているようで、
山本禮子バレエ団ご出身の藍先生、菅野さん、井澤さんの同門の関係性から派生して
実現した豪華な記念発表会。藍先生の取りまとめ力にも頭が下がりました。スタッフの方々の丁寧なご案内も素敵でした。

※ここまでで30回

エンドウ・バレエ発表会『くるみ割り人形』ほか 4月29日(火祝)
バレエコンサートはジュニアの方々のコンテンポラリーも毎回楽しみ。くるみ割り人形はクラシックに所々コンテが混ざったユニークな演出。
新国立渡邊さん客演。松林部分がお洒落で疾走感ある瑞々しいコンテ振付でした。
2幕幕開け、ねずみ達の再びの襲来にて王子様、まさかの素手で退治。静か且つ華麗な投げ技で撃退です。
王子様、合気道の有段者に違いない。お城の一角にある道場で、道着や袴つけて日々鍛錬に励んでいそうです。間違いなく似合うでしょう。


アンテプリマ アンテプリマ・インコントロ A-BALLET合同 みんなで発表会5月3日(土祝)福岡市
新国渡邊さん宇賀さん客演。宇賀さんオンステージな活躍で生徒さん達のサポートも万全でオリジナル創作もバッチリ。
渡邊さんはくるみパドドゥを優しい雰囲気で包み、コッペリア三幕は最初から生徒さんたちと舞台上に立っていらして目立つ笑。
大フィナーレは生徒さん達が頼もしく引っ張り、迎え入れられた渡邊さん宇賀さんが腰に手を当てながらの足踏み移動が微笑ましかった笑笑。

福岡での観劇は7回目くらいでしたが過去は暴風雨、極寒、猛暑な天候ばかり笑。初めて爽やか過ごしやすい、雲ひとつない快晴のもとで観光もして過ごせました〜

YUNO BALLET 20周年記念発表会『ドン・キホーテ』ほか 5月6日(火祝)
新国立ダンサー多数出演記念の発表会。ドンキ全幕に根岸さんと渡邊さん主演、お洒落にレースを飾るような大人の洗練ペアでした。

スターダンサーズ・バレエ団『コッペリア』 5月11日(日)
古いおとぎ話の絵本を捲りながら眺めるようなピーター・ライト版。実は初鑑賞です。
前回2021年に観る予定が運河の事故だったか舞台装置輸送遅延に伴い上演日が変更し、行けず。
団の関係者の方々、大変だったかと思います。
ようやく鑑賞叶い、美術装置衣装が繊細で緻密で、冨岡さんが初役と思えぬ堂々隅々まで行き届いた踊りと表現に感激。

東京バレエ団『ジゼル』5月18日(日)
足立さんの賢くしっかり者なジゼル、生方さんが昭和のフォーク歌手思わす風貌で笑、お若い頃の堺正章さん彷彿。
ゆったりとした展開で振付もおっとり気味、ロシアの版なジゼルを満喫。

Kバレエトウキョウ『白鳥の湖』5月24日(土)
17年ぶりに観たK白鳥。(久々過ぎた、前回鑑賞時は松岡梨絵さん宮尾俊太郎さん)
日髙さんのアカデミックで端正なオデット、しなる手脚から妖艶さが香るオディール、堪能!
ワルツ全体の入れ替わりや男性役の振付、特にベンノはハードそうである。若き日の熊川さんの野心が覗く演出です。
バッドボルドさんの家庭教師周囲から引き締め、実はロットバルトの罠を早期把握していたキーパーソンであると今回発見。

オーストラリア・バレエ団『ドン・キホーテ』5月31日(土)夜
衣装のゴージャス重厚感にまずびっくり。家々の装置の中で料理中の人、仕事中のバジルもいた。 夢の場はライモンダ思わす壮麗なデザイン衣装の羅列。
ジル・オーガイさんの伸びやかで洗練された技術、おさめ方がエレガントなキトリでした。
嘗て新国立アリスのマッドハッターとして客演されたマデンのガマーシュがラブリーな白パラソルにピンクのお花が付いていて可愛らしいキャラクター。
野営地人形劇は子役たちがキトリ、バジル、ロレンツオ、ガマーシュを演じていてかなりそっくり!
パペットのロシナンテも人気、賑わいの後方で草をムハム、カーテンコールにも登場してお辞儀。

★日本舞の可能性vol.8 6月6日(金)
藤間蘭黄さんの日本舞踊と山本隆之さんのバレエによる共演舞台の再演。大会場での開催となり、演出もスケールアップ!
蘭黄さんムソルグスキーと語らうように、山本さんガルトマンの哀愁感、苦しみが零れ落ちる踊りの連鎖は溜息もの。
是非再演重ねて、願わくは海外公演も。


牧阿佐美バレエ団『ジゼル」6月14日(土)夜
青山さんの主演ラストステージ。子役の時代から活躍され、第一線で団を率いてこられた功績はとても大きく、
新たなスタートを応援したいと思います。 しっとりおしとやかなジゼル、目に焼き付けました。

バレエミュージカル『カルメン』6月26日(木)
歌とバレエ同時進行カルメン、どんな舞台だろうかと思っていたら、上手いこと歌と調和してよりダンサーから感情も引き出されていて面白い進行でした。
ミュージカルとの合体舞台ですと最後に出演者挨拶が入るのがお決まりなのか?基本舞台では言葉を発しないダンサーは大変よ笑。
ホセの菊地研さんが言葉を出す表現と一緒に行う難しさ楽しさを丁寧に語ってくださいました。

★新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』
6月12日(本)~22日(日)8回くらい?23日はバックステージツアー参加
再演重ねています新国。メイドさん執事さんたちのやりとりもようやく細かいところ迄わかってきた!
渡邊さんジャック、やはりあのハンチング帽被っての立ち去り哀愁は何度観ても小津安二郎映画の青年な雰囲気。
同時にただ派手で賑やかなエンタメ作品にせず厚みや重みももたらしてくださっていると再確認。
赤白のハートの騎士姿衣装はロイヤルダンサーより似合うでしょう!いつか紅白歌合戦に出てください笑。

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『シンデレラ』6月27日(金)
義理の姉の一人がふくよかな体型を誇張していると見える演出以外はまずまず。
灰色壁の家が大移動して満天の星空が現る舞台転換は大迫力。カエルさんやトカゲさん、
ネズミのお小姓さんもおめかしして四季たちの贈り物儀式に参加する様子も微笑ましくお洒落です。
秋の精ソロで衝撃を受けたカエルがひっくりかえる場面も笑。ブレイスウェルさんの王子を観られなかったのが心残り。

東京バレエ団『ザ・カブキ』6月29日(日)
東京バレエ団が遂に、新国立劇場オペラパレスに討ち入りしました!!
東京文化会館改修工事前に良好な関係が構築できていてよかった。上層部同士仲良くなっていてよかった汗。
(10年以上前は、ねえ。ダンサー同士、ファン同士は昔から仲良くやってきたと思いますが来年は夏以降も東バがオペラパレスで公演開催、楽しみにお待ちしております。
どなたかも仰っていたが、東バ新国合同ガラ開催したら連日大入りになると思います。

ヒューストン・バレエ団『ジゼル』7月5日(土)夜
通常入っていない曲が多数入って上演ボリューム増大。加治屋さんジゼルをやっと拝見。
世間は2000年問題を無事クリアした頃、ローザンヌにて愛らしさある映像観てから早四半世紀です
バチルドはジゼルと睦まじくなる優しい女性。二重婚約発覚に対してまずはアルブレヒトに怒りを見せてジゼルを慰めていたほど。
ヒラリオンは、村人達の収穫祭ギャロップの後ろにて淡々と木彫り作業に勤しんでいて、削りながら音頭も取っていたような。
完成して樽に置いていたのは熊か、こけしか??今年のバレエ公演演出最大の謎かもしれません笑笑。

新国立劇場バレエ団 Young NBJ GALA2025 7月12日(土)13日(日)計3回
ヤングパドドゥはトップバッター飾った堀之内さんメドーラの涼やかな美しさ、度胸の強さが印象深し。
福田圭吾さん作品は宇宙テーマにした近未来な大人数作品で、ルナを踊った大木満里奈さんの身体がぐいぐいと深く語るコンテンポラリーのテクニックに驚嘆。
拓朗さんローバーは豪快に繰り出すダンス満載。
アダルト枠で特別出演か、渡邊(峻)さん米沢さん日替わり出演のサイエンティストは渡邊さんの
謎めいて偏屈なイかれ具合と狂おしい征服欲を吐き出すが如く身体を俊敏に且つ捻りの効いた動きもスピーディーに自在に披露。
ラピュタのムスカに見えて仕方なかった。ロンドンに先駆けて拓朗さんとの兄弟対決もあり。
大木さんは中村恩恵さんのソロ作品にも出演、静かに力強く身体が描き出す情感に天晴れでした。

バレエ・アステラス2025 7月19日(土)
ヒューストンのゴージャスモダンなウェルチ版シンデレラ、英国ロイヤルのスカーレット作品にウィールドン作品、
ポーランド国立のパストール版ロミジュリ、と所属団体ならではの作品が多数並び、しかもオーケストラ演奏付き。毎年楽しみにしている公演だが、観客動員苦戦が、、、。
帰国系ガラ乱立時代、目新しい企画を考えるべきなのか、ううむ。

小林紀子バレエシアター『レ・ランデヴー』『シンデレラ・スウィート』7月20日(日)
宮殿の淡い光を帯びた空間にて四季の精たちのソロや星の精の場が描かれる涼やかさが美しいシンデレラ・スウィート、今夏鑑賞でき良かった。小林のレパートリーで一番好きかも。
秋の三浦さんの身体の捻りの見せ方や冬の中村さんの音楽の強弱を自在に表す踊り方が印象深い。
あっ、またいつかインヴィテーションやレイクスプログレスもやって欲しいが。コンプライアンスの観点から難しいか

★★★新国立劇場バレエ団『ジゼル』英国ロイヤルオペラハウス公演 ロンドン 7月24日(木)~27日(日)計5回
バレエ団にとって16年ぶり海外公演!私としては、ワシントンD.C.、モスクワに続き新国海外公演3カ国全てに応援に行けたことがまず幸せであり誇りです。
特に7/27、今年はこの日のために生きてきた!!渡邊さんのアルブレヒトがロイヤルオペラハウスに現れてカーテンコールは緞帳前に!!生涯忘れられない日になりました。
初日の右隣は厳しい態度、評価なお客様でしたが、反対側の方、そして7/27は右隣の常連な方と幕間にお話しできたのも喜び。
身振り手振りで群舞の美しい滑らかさ、出入りの構成の上手さをほめてくださって。7/27はアルブレヒトとヒラリオン役ダンサーが実の兄弟と教えると、素晴らしい一族だね!とも。
とにかくウィリー達が大人気、ウィリ坂24のコンサートか⁈と思うくらいの喝采。根岸さんミルタは7/27は大歓声浴びていました!
ヒラリオン沼落ちは飛翔もいい具合なのか観客大笑い〜。

今までの新国海外公演の中で最たるゆったり滞在、観光飲食大満喫でした。過去一恵まれているであろう職場環境にも感謝が募ります。
今よりシステムがまだ整っていない時期でしかも大繁忙期な最中にもかかわらず
誰1人冷たい言葉もなく、ロンドンロンドンと喜びながら優しく送り出してくれました。
ワシントンD.C.、モスクワには山本さん、ロンドンは渡邊さんが主要役でご出演。タイミングの巡り合わせも運命だったのでしょうか。
また間空けず海外公演を。何処でも行きます!!!


佐々木美智子バレエ団 ESPRIT de corps 『ロミオとジュリエット』7月31日(木)東大阪市
時差ぼけがここにきて襲来笑。午後半休で昼に退勤後新幹線に乗ってビール飲んでいたら大爆睡。
しかし大阪着いたら昼の東京より暑く、舞台は更に熱く、良い時間でした。
山本さんキャピュレット公の重厚感、下村さんがずっと務めてこられてきたジュリエットを夢奈さんが挑戦、ひたむきで強いヒロイン好演でした。
赤青黒のシンプル洗練な装置美術、転換も物語運びを雄弁にしていました!
ロンドンでシェイクスピアなパブに行ったりと帰国後間もない日程でロミジュリ鑑賞できたのも記念に。
大阪の皆様、ロンドン帰りの私を、帰ってきたばかりやろ⁈と驚きつつも笑、優しく受け入れてくださりありがとうございました!

★国際バレエアカデミア『シェヘラザード』ほか 8月1日(金)2日(土)
待望早期再演!渡邊さんの狂おしい色気やギラついた眼力、張りのある踊りでの牽引力、木村さんゾベイダとの禁断の恋の濃密描写、と毎年観たい金の黒奴!!
金閣寺も仰け反る金キラ衣装も見どころです〜。群舞の振付、衣装も華やか。ビャンバさん宦官の癒しと引き締め力も素敵!
前夜は佐々木バレエ、翌日朝から出勤してからのシェヘラ、眠気なんて言ってられません笑笑。

横浜バレエフェスティバル 8月3日(日)鎌倉市
初めて横浜バレエフェス鑑賞。江ノ電乗っていたら、鎌倉高校前からの乗客数の多さに仰天。
大仏も見に行きました。暑くて滞在時間5分。
木村さん渡邊さんが四年ぶりにコンテいばら姫パドドゥ披露。予測つかぬ展開なパートナーリングで壮大な世界観見せてくださいました。
王子の銀狼怪奇ファイルなヘアは無し、ギンギラスーツは健在!

★SHIVERバレエコンサート福岡 8月6日(水)福岡市
午後半休をもらい、退勤後にそのまま空港へ、博多入り。
出演者人数6人ガラ。遠藤さん解説のセンターレッスン わかりやすく、出演者同士拍手で称え合う姿も眩しい。6人で山手線並みに忙しく順番回ってきても皆様楽しそう!
渡邊さんと佐々木嶺さん初共演も嬉しく、男性2人だけの場面は不思議な気分。
シヴァトークは着席ではなく、立ちっぱなしでデモンストレーションありお話あり、なんでもありなびっくり展開。
渡邊さん、佐々木さんが順番にバジルの超絶技巧披露され、爽やかに舞う佐々木さんに対し渡邊さんは出陣する武士な顔つき笑笑。
パドドゥ説明も学びたくさん、出演者達が臨機応変に立ち位置変えながらマイク持ちも担っていたり、人柄もワールドクラスな皆様でした!
木村さん渡邊さんはジゼルパドドゥ、ロンドンの感激再び!あっ、渡邊さんはちょこっと(でもないか)衣装ハプニングありましたが笑、ロマンチックな風情はしっかりと。

SHIVERバレエコンサート名古屋 8月8日(金)名古屋市
3時に早退して東京駅へ、そのまま名古屋へ。公開レッスンは同じ構成であっても観ていて楽しい。
アルブレヒト、衣装ハプニングなく一安心笑。 二山さんはだいぶ個性強いタイプだった笑。
トークによれば渡邊さん、本番前に舞台袖では気合い入れているらしい。あの熱さの由来かしら?
大好きなダンサーを名古屋で鑑賞したあとに食べる海老フライの美味しいことよ笑。新国ドン・キホーテ名古屋公演以来の再訪、店名は「ふみ屋」。あと2文字笑〜。

Iwaki Ballet Company 井脇幸江バレエスタジオ合同公演『ドン・キホーテ』8月17日(日)
新国立ではあまり組んでいない(アラジンルビーくらい?)奥田さん井澤さんが主演。
井澤さん、猫脚ソファーのある待合室完備のお洒落な美容サロンの美容師さんでした笑。三色ポールの床屋ではない。
野営地で、キトリを守るための踊り合戦にも挑んでいて面白い展開。
舞台転換中に舞台が中断しないよう、キトリとバジルのムーディーなアダージョもいれていて工夫も良き。
奥田さんの、年齢重ねて益々艶やかな美しさも技術の上手さも増す魅力にも虜に。結婚式はABT風の白地に赤金衣装!

徳永由貴バレエスクールおさらい会 8月18日(月)
仕事の都合で第3部の途中から鑑賞。ただ、生徒さん達のヴァリエーションも何名かは鑑賞できて嬉しうございました。
どの生徒さんもきちんとした美しい振る舞い、仕草、立ち姿で品があり、観ていて清涼感あるシャワーを浴びている気分。
一般のお教室ですから個性も様々なタイプの生徒さん達、コンクール出場する人しない人、
プロ目指しているかあくまで趣味で習っているか、目的も様々な生徒さん達が勿論所属しているわけですが誰もが美しいのです。
派手なことをさせず癖なく美しい品ある踊りがまずはできるよう指導する徳永先生の信念が窺えます。
ローザンヌで入賞され、秋からロイヤルバレエスクール留学の生徒さんと
渡邊さんが踊られたくるみ割り人形パドドゥが颯爽とカラッとした雰囲気があって素敵。
フィナーレは全員で星条旗よ永遠なれ。デジ王子の格好で渡邊さん、熱血回転でマーチを彩りました笑。
渡邊さんとアメリカンマーチ、ぴたりとは結びつかないが元吹奏楽部員としては喜ばしい組み合わせ。

パークサイドバレエスタジオサマーパフォーマンス2025 8月21日(木)
白鳥の湖3幕で渡邊兄弟で王子とロットバルト。拓朗さんロットバルトがデーモン閣下にしか見えなかった笑。
オディール、王子、ロットバルト、黒の格調高い饗宴。バレエコンサートは、この時期奇跡的に定時終業だった職場から
気持ちはカール・ルイスで爆走して向かったが渡邊(峻)さんの海賊、アダージョには間に合わず。
切れ目の良いところで親切にスタッフの方にご案内いただき、飛び込んでいたのは眼からの光線で次々とムスカの要塞を切り裂いていく
ラピュタロボットの如き強度な眼力で舞うアリの渡邊さんでした笑。 流し目、肩見せ強調、屈み込みポーズからの鋭い視線の射抜きにも痺れましたー。

BALLET NOW第18回発表会『くるみ割り人形』ほか 8月22日(金)
留学中の生徒さんと渡邊さんがくるみ割り人形2幕でパドドゥ。益々美しく大人っぽくなった生徒さん、
2022年から組まれている渡邊さんへの厚い信頼も大きいのでしょう。
踊りがより伸びやかに端正に、表情は明るく、幸せな気持ちに浸ってしまいました。
タップダンスのエネルギッシュなステージも素敵!流行音楽に疎い私は初めてミセスアップルさんの歌を聴きました。おかげさまでライラックだけは分かります笑。

スターダンサーズ・バレエ団『ドラゴンクエスト』 8月23日(土)
ドラクエのゲームも、そもそもゲーム経験ほぼなし(スマホのゲームもやったことー 度もございません)
バレエの要素を組み込んでのわかりやすいあらすじ、毎回楽しみの公演。
あの壮大なテーマ曲を、スタイリッシュに流れる映像と一緒に、しかも都響の演奏で聴けたのも歓喜。

修子バレエアカデミー5周年記念発表会『ドン・キホーテ』ほか 8月24日(日)さいたま市
ドン・キホーテハイライト、生徒さん達の配置も工夫されていて、街の賑わいはゲストの闘牛士の皆さんが優しくフォロー。
3幕は新国立渡邊さんが主宰の田山さんとグラン・パ・ド・ドゥ。
背が高く、腰位置も高い田山さんを、いつもより大きな移動サポートで渡邊さんが滑らかに支えていらして立ち位置調整もお手のもの。
練習映像ではお互いにあれやこれや叫び合いながら臨んでいらっしゃいましたが、サッパリした関係性もまたパドドゥに表れていたかと思います。
ヴァリエーションでは身体をほぼ水平にして、世界陸上も驚くであろう飛距離のばす勢いにも仰天。
この日、夕方になっても浦和駅周辺は気温37度! Kの杉野さんと渡邊さんが並ぶと、
会場のお膝元の浦和レッズの真っ赤なポスターにした時以上に体感温度は更に上昇した気分になりました笑。

★バレエスタジオプラネ創立45周年記念第39回発表会『みにくいアヒルの子』ほか 8月30日(土)福島県白河市
毎年西郷白河へ出向くのも恒例の楽しみに。渡邊さん兄弟ご出身スタジオ発表会!
念願の渡邊さんのタリスマン、ようやく拝見!テクニック披露のみに終わらず隅々まで行き届く美しさ、
パートナーを愛おしく導く姿や険しくも熱い鉢巻姿も笑、渡邊さんならではでしょう。分厚い文献を開いたような壮大な叙事詩を読んだ気分。
生徒さん達の、みにくいアヒルの子も楽しく、最後は白鳥達で終わる幕切れも清々しい構成でした。
生徒さん達が心からのびのびバレエを楽しんでいる様子が舞台から一層伝わり、素敵な教室と想像しております!

Etsuko BALLET School20周年記念発表会『白鳥の湖』ほか9月7日(日)京都府八幡市
スクール卒業生で現在Kバレエの伊東葉奈さんがしっとりオデットとパワフルでギラリと美しいオディール、
新国立速水さんがまだまだ甘えたい盛りの王子、そして山本悦子さん独自の解釈で王子の実の父親を登場させて身分は低いが愛情を注ぐ優しい人物を山本隆之さんが務められました。
オディールと王子のパドドゥ最中の鏡を使ったトリックや終幕は大カーテン用いての人間へ戻る演出もあっと驚かす仕掛けでスケールあり。

サラダ音楽祭 Noism2『火の鳥』9月15日(月祝)
ポスター見て、ベジャールの火の鳥に少し似ていそうかと勝手に想像して鑑賞。 葛藤する少年と火の鳥の交流が潔いダンスで描かれ、満喫。

東京バレエ団 M 9月23日(火祝)
三島由紀夫文学には詳しくはないが、前回公演時に初鑑賞したときと打って変わって、作品の要素が含まれたところを楽しみ、池本さんが要所要所を締める活躍ぶ り。

NBAバレエ団 Grace & Speed2025-ブルッフーヴァイオリン協奏曲第一番 Licht ケルツ 9月27日(土)昼 さいたま市
キラリとカラフルで晴れ晴れしたブルッフに急速テンポの中でとどまることなく鮮やかなテクニックを繰り出して行くケルツ、
どちらもNBAパートリー内で特に好きな作品で再演喜びました。
岩田雅女さんの新作Lichtは人間関係の交差や苦悩を激しいコンテンポラリーと美しい光の交わりも面白かった。

新国立劇場バレエ団 プリマたちによるBallet Concert 9月28日(日)岡山県小田郡矢 掛町
小田郡矢掛町、初めて聞く地名でワクワク。岡山県での鑑賞は2007年以来です。
貝川さんの司会進行でツウなバロック音楽演奏あり、後半はレッスンデモンストレーションやパドドゥも弦楽四重奏やピアノ五重奏版で演奏。
豊かに奏でる音楽も楽しみました。
廣川みくりさん渡邊拓朗さんの真夏の夜の夢のパドドゥが流れるような情感があって素敵であった。
プリンシパル2組のグランパドドゥは意外にも慌ただしい印象がありましたが木村さん渡邊さんのエスメラルダは初見で新鮮。
そして私は翌週も岡山駅へ行き(乗り換えで下車)、駅ビルのさんすてに更に詳しくなってしまった笑。

ダンスの審査員のダンス 10月1日(水)
酒井はなさんや中村恩恵さんら錚々たる方々が集結し、語りありダンスありでリビングを囲んで会議して行く演出。
私の解釈不足で内容の理解にはなかなか至れずであったが、出演者陣を眺めているだけでも豪華なひとときであった。
80回

新国立劇場バレエ団『シンデレラ』札幌公演 10月4日(土)札幌市
土日公演のうち、土曜日公演のみ鑑賞。日曜日出演の渡邊さんは拝見できなかった が
本拠地以外での開幕は珍しい機会。この回から基本カーテンコールは撮影可に(作品にもよると思うが)
仙女変身前の老婆が綺麗な女性に、ウェリントンとナポレオンの名は無しに。
札幌駅へ全速力で走り、仙女さまの約束守って19:00の快速エアポートに乗車。

★板東ゆう子ジュニアバレエ30周年記念発表会『ドン・キホーテ』ほか10月5日(日)愛媛県西条市
前日まで札幌にいたのだが、一旦帰京して東京駅近くに泊まり、早朝の岡山方面の新幹線で移動、
しおかぜで伊予西条へ。出演者に比較したらなんてことないスケジュールですわい笑。
それはそうと西条市をバレエで盛り上げ続けて30年、生徒さん達と関西圏のお馴染みゲストが一体となってのドン・キホーテハイライトでした!取りまとめる板東さんに頭が下がります!
2007年に初めて足を運んでからほぼ毎年鑑賞しており、かれこれ18年経ちました。早いのう。
初鑑賞時は山本さんが白鳥の湖全幕王子、2015年20周年記念時はドンキ全幕エスパーダ、
今回はドン・キホーテタイトルロール、役柄の変遷もまた時代、年月を映しているとしみじみ。

Etsuko.BALLET School玉造教室10周年記念発表会 10月13日(月祝)大阪市
ピアノとのコラボレーションにて山本隆之さん、規子さん(ピアニスト)ご夫妻でご出演。
コッペリアはほぼ全幕な構成で山本さんが頑固しかしお茶目で阿波踊りも飛び出すコッペリウス!
大阪万博最終日で、近くの展望台から大屋根リングは見た!

新国立劇場バレエ団『シンデレラ』10月17日(金)~25日(土)計8回
渡邊さんが米沢さんシンデレラと柴山さんシンデレラと共演。
米沢さんとは王者な存在感を、柴山さんとは少女漫画に出てきそうな優しい王子様。
勿論お2人から乙女な魅力をたっぷり引き出す上に、負担なんぞ感じさせず違った物語で楽しませてくださる力量に天晴れです。
一部のアップデートは半端になっていたかと。仙女変身前姿は関優奈さん大木さんともに上手かった!

目黒区洋舞祭 10月26日(日)
当ブログレギュラー我が後輩が所属スタジオの演目に出演。
仮面舞踏会(少年隊ではなくハチャトリアン)のマズルカとフィナーレ曲にのせて艶やかにお洒落に、夜会のようなお衣装で舞っていました。
出入りやフォーメーション変化も激しい構成の中で主軸として大活躍!!

★地主薫バレエ団『くるみ割り人形』11月13日(水)大阪市
お菓子もドロッセルマイヤーもお洒落に描かれて、洗練されたステージ。
奥村さん王子と福岡さんネズミ王対決、山本さんがプロローグから苦悩、パーティーではマジシャンなドロッセルマイヤー!
お菓子の国では本物のお菓子や飲み物味わうクララとドロッセルさんでした!

富山国際ダンスコンペティション2025 11月15日(土)富山県魚津市
渡邊さんがエキシビション出演。いきなりのソロ1曲であっても、直前のプログラムがジゼルの世界観とは全く違った歌と舞踊のステージであっても、
瞬時に空気を変える踊りに再び感嘆。高い技術の延長に苦しみを醸し出し、ミルタやウィリー達に許しを祈る仕草も訴えかけ、
1曲の抜粋で無背景であっても霊気漂う暗い森の風景が浮かび立つ舞台姿。今にも息絶えそうな倒れ込み方も美しうございました。
踊り終えると真ん中で満面の笑みでレヴェランスなさり、両脇からカーテン下りてくるのも
全幕公演やパ・ド・ドゥ抜粋でのガラでもお目にかかれない、今回のエキシビションならではの珍しい特典演出でした。
翌日は審査員に初挑戦なさったようです!

マユバレエスタジオ「眠れる森の美女」11月16日(日)京都府長岡京市
念願の、山本さんのカラボス!10年前に大阪で踊られたときは観に行けず、やっと叶いました。
スカート摘まんでの2ステップがあまりに優雅で、チャャーミングな悪女。子供達が演じる手下たちには優しく、
祝宴に招いたほうが盛り上がりそうな美しい魅力に溢れていました。
生徒さん達は多数の役掛け持ちながら頑張っていて全幕を作り上げていた姿に拍手。

篠原聖ーバレエリサイタル『カルメン』11月20日(水)
下村さんのカルメンを再び目にでき感激。変わらぬ締まりある身体にテクニックの鮮やかさ、語る表現!
艶やかで、しかし愛らしさも備わっていてこりゃホセでなくても落ちてしまいます。
群舞の配置や踊りの見せ場、篠原さんご本人の運命の存在感も強し。

東京バレエ団『ドン・キホーテ』11月21日(金)
バレエ団きっての職人であり、頼れるムードメーカーな伝田隊長が遂に、入団17年にして全幕主役デビュー。
登場から、全員後輩であろう舞台上のダンサー達も、そして観客も大応援。
潔いお姉さまな印象があれど、可愛らしく恋する少女な要素も出して、受け止めるカイシェタさんの無邪気さも良かった。
カイシェタさん、代役と思えぬはまりっぷりで、東バダンサー達とのコミュニケーションがとにかく楽しそう。
フィナーレもガマーシュ踊ったり、セギディリアが大団円したりと爽快な後味ある版です。

キーウグランド・バレエ・シアター『眠れる森の美女』12月3日(水)
装置も美術も出演者数も最小限ではあったが三大バレエ踊れる喜び伝わる舞台。オーロラは少しクールで可憐なプリンセス、カラボスがスタイリッシュ美女!
連行された村人が落とした糸車を拾ったカラボスが策略企てる場面挿入が面白かったが、村人達は連行されたっきり、どうなった?!

伊藤郁女 『ロボット私への愛』12月6日(土)夜
一切予備知識なく鑑賞。しかし1時間通しで伊藤さんが肉体を駆使しながらときに観客と対話したり
スケジュールに追われる日々をユーモア交えて体現したりと風変わりながら目で追いたくなる作品でした。

新国立劇場バレエ団 ウィル・タケット版『くるみ割り人形』12月19日(金)~31日 18日(木)ゲネプロも鑑賞計10.5回(2幕から鑑賞が1回あり)
恐らくはゲネで今年100回目の鑑賞?お正月明けまで上演中ですので詳細は年明けに。とにかくカラフルスウィートな世界です笑。
しかし、年内で出番は終えられましたが渡邊さんの愛情深いドロッセルマイヤーの助手、ねずみ掃除棒の操作の名手ぶり、
そして変身後のきりっとした赤軍服にパドドゥでの荘厳な世界にすぐさま引き込む高貴な紫軍服王子、と
美術衣装のみならず心がスウィートになる瞬間も実は何度もございました。
2度あることは3度あり、新国立くるみ新制作初演時の迷走はおおよそ予想通りで笑、演出について申したいことは山々あれど詳しくは年明けに。



◆バレエ以外の観劇
新国立劇場オペラ『蝶々夫人』
ロイヤルシェイクスピアカンパニー『となりのトトロ』ロンドン
ふくしまフェスタにてニシゴーヌやしらかわんのステージショー 神奈川県川崎市
(カウントして良いですよね!?今年の鑑賞で唯一登場シーンで大歓声あげることを許されたステージですから笑)


◆映画 バレエ系シネマ
イングリッシュナショナルバレエ団シネマ デレク・ディーン版『白鳥の湖』

※ここ数年ロイヤルシネマから遠ざかっております。


◆映画 バレエ系でないもの
サウンド・オブ・ミュージック 公開60周年記念特別上映

◆トークショー・イベント系
バレエクロストーク 振付家矢上恵子の世界
上野の森バレエホリデイ2025

◆祝賀行事 1月10日で山本隆之さん虜歴20年!
渡邊峻郁さんダンスマガジンダンサー人気投票に初ランクイン7位!




一挙に振り返り総括を終わります。今年もありがとうございました。飲み過ぎに気をつけます笑。皆様良いお年をお迎えください!

2025年大晦日 アンデオールバレエ日和2管理人




2025年最大行事、ロイヤルオペラハウスでの渡邊さんアルブレヒトです。

2025年12月17日水曜日

入団17年 伝田陽美さんの本公演全幕主役デビュー東京バレエ団『ドン・キホー テ』11月21日(金)







11月21日(金)、東京バレエ団『ドン・キホーテ』を観て参りました。
https://www.nbs.or.jp/stages/2025/donquixote/





振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー、カシアン・ゴレイゾフスキー、ウラジーミル・ワシーリエフ

※キャスト等はNBSホームページより

新演出・振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
音楽:レオン・ミンクスほか
美術:ヴィクトル・ヴォリスキー
衣裳:ラファイル・ヴォリスキー

キトリ/ドゥルシネア姫:伝田陽美
バジル:ヴィクター・カイシェタ
ドン・キホーテ:高岸直樹
サンチョ・パンサ:後藤健太朗
ガマーシュ:樋口祐輝
メルセデス:政本絵美
エスパーダ:柄本 弾
ロレンツォ:岡﨑 司

【 第1幕 】
2人のキトリの友人:中川美雪、加藤くるみ
闘牛士:生方隆之介、安村圭太、鳥海 創、中嶋智哉、南江祐生、本岡直也、陶山 湘、小泉樹聖
若いロマの娘:平木菜子
ドリアードの女王:中島映理子
3人のドリアード:中沢恵理子、長谷川琴音、橋谷美香
4人のドリアード:金子仁美、涌田美紀、工 桃子、安西くるみ
キューピッド:足立真里亜

【 第2幕 】
ヴァリエーション1:加藤くるみ
ヴァリエーション2:中川美雪

指揮:アントン・グリシャニン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団OB・OG、東京バレエ学校


まずは入団17年、全幕初主役伝田さんキトリに祝杯! ミルタやカラボス、ガムザッティ、妖精達の要、ベジャール作品等でも
主要役で舞台を引き締めてくださっている大職人がついに真ん中を踊る日が到来。序盤こそ緊張気味な様子はありましたが、
ぱっと華やぐダイナミックな美で魅了してシャキッとした踊りの爽快なこと。
とにかくほぼ全員後輩であろう団員の方々が伝田先輩へ大応援を周りから送り、また客席も東京バレエ団ファンはもとより
私のような、東京バレエ団公演へ足繁く通っているわけではないが、長年の大功労者であり献身的で職人な活躍が光る
伝田さんの全幕主役デビューならば駆けつけたいと思われた方が大勢来場されていたように思います。
伝田さんといえば、潔く格好良い姉御な印象が先行しておりましたが、バジルを見上げて甘えたりと恋する女子な要素も出しての表現もいたくチャーミング。

そういった乙女な新鮮な要素を伝田さんから引き出したバジルのカイシェタさんの功績も讃えたいばかりです。
いくら昨年世界バレエフェスティバル全幕プログラムのラ・バヤデールに客演(このときも代役だったらしい)されてガムザッティの伝田さんと共演済みであっても、
今回は伝田さんの前に上野水香さんと共演している点を差し引いても、とても急な代役とは思えぬ馴染みっぷりは驚き嬉しい発見。
団員達とのコミニュケーションが実に楽しそうで、賑やかに声かけして回りつつ自分の踊りとなればバネから繰り出す柔らか伸びやかな踊りで魅せ、
キトリのソロとなれば全出演者と一緒に盛り上げ隊長なムードメーカーとして大活躍。
ワシリーエフ版特有のプロローグでの床屋仕事情景やロマの野営地での人形劇をキトリと演じる場もしっくり馴染んでいた上に
終始キトリを明るく優しい受け止め、お姉さんキトリと無邪気バジルのバランス良き楽しいペアが誕生しました。

ソリスト陣も充実していて、政本さんのクールでスタイリッシュなメルセデス、平木さんの情念が沸き上がるロマの娘、
そして足立さんキューピッドの何処を切り取っても軽やかな身体能力から飛び出す可憐で活発、ふわふわな妖精っぷりもお見事。
他の団の2倍速かと見紛う急速テンポで踊るセギデリヤも、張りのあるアクセントを皆で付けながら誰も遅れを取らず
中でも工桃子さんと思わしき方が集団をパワフルに引っ張っていて、小柄であってもはち切れんばかりのエネルギーを駆使しての牽引力に天晴れでした。

国内ドンキでは演出としては最後の大団円まで街の人々やお父さん、ガマーシュも絡むワシリーエフ版が一番好きかもしれません。
熱量多くうねるような盛り上がりも見せつつスペイン人ダンサーのタマラ・ロホさんが2006年世界バレエフェスティバル全幕プログラムにおける客演時のダンスマガジンで
スペイン人の自身から見ると複雑に思えるドンキもある中、東京バレエ団のバージョンはエレガントでとても好きと仰っていたように
エネルギッシュながらも品良き仕上がりも魅力に映ります。全2幕構成のため夢の場の終わりまで休憩無しであるのは
少々長く感じるものの、お祭り気分で会場をあとにできる演出であると再確認です。
伝田さんの全幕本公演主役デビューにもぴったりで、気風の良さから愛くるしさまで、七色の虹の如く多色に輝くヒロインの誕生を心から祝したい思いでおります。
本公演白鳥の湖もいつかオデット/オディールを観てみたくなりました。

そして本日発表された2月3月のレジェンズガラのキャスト。ベジャール版春の祭典の生贄役に伝田さんのお名前あり。誠に楽しみでございます。




ロビーにて。



代役カイシェタさんについてのお知らせ。



キャスト



くるみ割り人形衣装



マーシャ衣装拡大。



日によっては、くるみ割り人形主演予定者が幕間に登場!秋山さん池本さん。



くるみ割り人形を掲げる池本さん!



帰りは近くのスペイン料理店へ。上野のお店にパンダが当たり前のように飾られる日はいつまででしょうか。
シャオシャオとレイレイが来年1月に中国へ返還されます。上野からパンダがいなくなることに。



スペインオムレツ。キトリ、段々状衣装は黄色です。



オムレツ拡大!断面にジャガイモぎっしり。



ラムチョップ。ソースと一緒に、ワインによく合いました。



ドンキの装置そのままな内装です。

2025年12月14日日曜日

三大バレエ作品踊る喜び... 三大バレエ作品踊る喜びキーウ グランド・バレエ・シアター『眠れる森の美女』 12月3日(水)




順番前後いたしますが12月3日(水)、キーウグランド・バレエ・シアター『眠れる森の美女』を友人の代わりに観て参りました。10年ほど前に設立された私立のバレエ団とのことです。
詳細は インプレサリオ東京 のページをご覧ください。


オーロラ姫:アリサ・ミハイレツ
デジレ王子:ユリアン・ポトゥナレンコ
リラの精:タマラ・マヨロワ
カラボス:アンナ・レズニチェンコ
白い猫:マーラ・チルチェリ
長靴をはいた猫:北口郁人
フロリナ王女:長澤美絵(特別ゲスト出演)
青い鳥:ルーカス・メアレス
赤ずきん:キーラ・アーヴィング
狼:コスチャンチン・マイオロフ
シンデレラ:オレクサンドラ:フリホリエワ
王子:エマニュエル・カペリ


本公演且つ全幕構成ながら日本のバレエ教室発表会での全幕眠り演出以上に短時間であろう2時間に纏められ、最小限な人員、装置美術での上演でした。
しかし未だ落ち着かぬウクライナ情勢を思うと、またウクライナの公立のバレエ団では三大バレエ含めロシアの象徴とみなされる
チャイコフスキー作品が上演できぬ事情を踏まえると、例え短縮構成で衣装等も簡素であっても(インプレサリオ東京さんのHP舞台写真とはだいぶ違うデザインでした)
踊れる喜びはひとしおであったと想像いたします。

ミハイレツのオーロラ姫は堅実なテクニックから繰り出す踊りがとても端正で、
これ見よがしに見せつけたり可愛らしい表情を過剰に出したりせずとも歯切れ良い踊りで語る、愛らしいお姫様でした。
衣装が淡いオレンジに近い色味で、オーロラ姫にしては珍しい色調デザインでしたが、何か事情があるのでしょう。
結婚式はきりっとクールに、されど格式高い威厳を持ち合わせて踊る様子が姫を超えて女王然とした姿に映ったほど。全体を引き締める支配力にも拍手です。
ポトゥナレンコのデジレ王子はバネの強さを生かした技術が力強く、2幕森でのペザント風な衣装にピラッとした短い赤マントな衣装を差し引いても
高貴な雰囲気はもう一歩でしたがオーロラに出会った歓喜がひしひしと伝わり、終始パワフルな存在感であった印象です。

レズニチェンコのカラボスがドレッシーな美しい妖精で、透け感のある長いスカートを翻しながらスタイリッシュに舞い、
すらりと背が高く優美で大らかなマヨロワのリラの精と同等の美で対峙。
糸車持つ村娘達が捕らえられ慌ただしく連行される最中に落とした針をカラボスが拾い、オーロラ命奪取りの策略を練る場面の挿入がなかなか面白い演出でした。
ちなみに王様お妃様も不在のため、捕らえられ連行されていった村娘達はどうなったのか。
オーロラ姫のお誕生日会だからと特例で許しを得る場面はなく、行く末を案じるはかりでございます。
特別ゲスト出演と明記されていた長澤さんはプロローグ妖精達の中にも入っていらっしゃり、フロリナ王女では決して好条件ではない身体であっても
強弱の付け方やポーズの繋ぎ方の隅々に至るまで職人な踊りで魅了。
長らくキーウクラシックバレエで活躍され、主役経験の豊富さが窺える舞台姿でした。

2時間で全幕眠りですから、しかし子供向けや初心者向け企画ではなく全席5500円均一の本公演。
いかにして短縮させるのか注目しておりましたがプロローグはあり、
6人の妖精は登場するもヴァリエーションはリラのみ。リラのお付きは4人程度であったと記憶。
16歳のお祝いではローズアダージョはそのまま通して、オーロラ友人達は花のワルツも兼ねていたかと思います。貴族も少数ながら周りを固めて活躍。
森の場は狩猟場面無しで王子が登場したらすぐさまリラに遭遇してオーロラ幻影に出会う素早い展開です。
3幕は祝福の余興はシンデレラもあり、しかしオーロラ姫とデジレ王子のグラン・パ・ド・ドゥの後は
マズルカ無しでアポテオーズでめでたしめでたしな幕切れでした。

観客は1階席のみに入っていて、2階から5階は開けずの対応。師走の平日水曜日で18:30開演、ウクライナのまだ新しいカンパニーであるためか動員は正直容易ではなさそうでした。
それでも古典しかも三大バレエを嬉しそうに踊る出演者達の姿は訴えかけるものがあり、カーテンコールでは主役2人がそれぞれウクライナと日本の大きな国旗を背中越しに掲げて登場。
観客の拍手に包まれる中、日本ツアーを行っている喜びがこれでもかと伝わるひと幕でした。




キャスト



模型



何十年も上野に通っていながら初入店した文化会館2階の精養軒。今年上野に足を運ぶのは最後で、来年ゴールデンウィーク後からの改修開始前に利用してみようと思い立ちました。



何十年も上野に通っていながら初入店した文化会館2階の精養軒。今年上野に足を運ぶのは最後で、来春の改修開始前に利用してみようと思い立ちました。
ボルシチが具沢山で丁寧な作り、すっきり味わいのあるスープでおすすめです。スメタナ溶かすと薔薇色に変化!



拡大。具が並々と。
改修後、文化会館に入っている資料室や、養軒等の施設、店舗はそのまま残るのか気にかかります。



ツリー



トナカイさん。東京文化会館、また来年!

2025年12月12日金曜日

カルメンの誇り高い生き様 篠原聖ーバレエリサイタル『カルメン』11月20日(水)








11月20日(水)、新国立劇場中劇場にて原聖ーバレエリサイタル「カルメン」を観て参りました。
形式を変えながら再演を重ねている作品で全2幕版、NHKバレエの饗宴2015での約40分版に続き今回3度目の鑑賞です。
https://seiichi-yurie.com/

カルメン:下村由理恵
ドン・ホセ:今井智也
スニーガ:浅田良和
エスカミリオ:厚地康雄
篠原聖ー


下村さんのカルメンは奔放な強さと艶かしさを放つヒロインで年齢重ねても歯切れ良く色香漂う表現で魅了。 ホセでなくても落ちてしまう魅惑的な美しさです。
筋肉とりわけ背筋のしなやかさにもうっとり。暗闇での立ち姿の凛としたお姿で語りかける潔さに連れるかと思えば、
ホセとの一夜は官能的な要素にピュアで愛らしい恋する女性なオーラも充満。ホセに包まれ、初めて味わう心安らぐひとときであるう
鮮烈な感情の芽生えが噴水の如く溢れ落ちていた印象です。
今井さんのホセは命を削りながら捧げる勢いあり好印象。濃密な下村さんカルメンに恋い焦がれ、道を踏み外して行く生真面目軍人を、
カルメンと互角に渡り合いながら生々しく描き上げていらっしゃいました。
ホセの甘さをとことん追い詰めて押さえつけるスニーガの浅田さんの、見た目からは想像付かぬ鋭い攻撃性も得ましや。
エスカミリオの厚地さんの、ここ数年の間で最もキレキレに思える踊りっぷりで(篠原さんマジック効果か笑)、
髪掻き上げたりとキザな表現の気恥ずかしさ皆無。客席へ薔薇を投げる決めどころも、白いキンキラ衣装もバッチリお似合いでした。

タバコ工場の女工同士の喧嘩騒動やら、物語の設定上どうしても品良く描くのは困難でありながらも最初と最後に儀式的な場の設定の工夫光っていた部分の1つ。
薔薇の花々の中でカルメンがゆったり凛然と身体を起こして佇みながら観客を物語の世界へいざない、誇り高く生きたカルメンの生き様を見せるような
美しい余韻を持たせる演出が全体に厚みと洗練した趣を与えていて、目に心に響く演出でした。
酒場等の場面にて、木の棒を組み合わせて背景全体に広げ、明かりが灯されていた美術も洒落た作りです。

舞踊場面もたっぷり用意され、女工達の群舞の色違いのくすんだ色味衣装の配置や入れ替わりの滑らかさ、
立体感とメリハリに富んだ踊りが颯爽と連なりビゼーの骨太な曲調と溶け合いながらの展開は息呑む面白さで満たされました。
音楽は所々オリジナルな編曲も挿入し、スニーガに問い詰められるホセのやりとりは現代風な音楽で心臓の鼓動をそのまま鳴らすような音を発していて違和感も多少はあれど、
崩壊していくホセの様子を抉り出す効果もあり、直後のカルメンへの突っ走りにも説得力を生み出していたかと思います。

それからカルメンの運命を司る篠原さんも忘れられず。カルメンを背後から見つめ、共同体のようにユニゾンで歩んだりと怪しくも神秘的な存在感。
それにしても、ご年齢を考えたら変わらぬ締まった身体にシンプルな白シャツ衣装で舞台にお立ちになる篠原さん。驚異的な若さです。

約90分間休憩無し演出であっても冗長な箇所はなく、締まりある展開で瞬く間に終演。バレ工界の第一線で活躍する主役級キャストが団の枠を越えて集う豪華さに加 え
中劇場の2階からの鑑賞であったため奥も含めて全体をよく見渡せ、隙のない洗練された篠原さん下村さんの世界観を堪能できました。
篠原さん下村さんの、仲良くも互いを刺激し合う敬い合う関係は長年不変なのでしよう。
カーテンコールでは下村さんが舞台に1人佇んでいると、カルメンを始め何度も共演を重ねた佐々木大さんがサプライズで花束を持ってご登場。
また近年では珍しい、花束投げ込みもあちこちから笑。下村さんの根強いファン達の熱意が飛び交う光景でございました。

会場には篠原さん、下村さんを慕う、ご縁ある方々が全国各地から集結。同じ版の「カルメン」を嘗て上演した大阪の佐々木美智子バレエ団関係者や
関西でよくお目にかかる舞台写真撮影スタッフの方々、篠原さん作品上演や篠原さん下村さんも度々指導に出向いていらっしゃる
愛媛県西条市の板東ゆう子ジュニアバレエの方々等と一斉に初台にて平日仕事帰りにお目にかかれて喜ばしい限り。
いつもは夜行バスや新幹線に乗って会いに行く方々が揃って初台上陸。ホームへようこそ(誰のホームやねん!?と言われるでしょうが笑)な不思議気分でございました。

※NHKバレエの饗宴2015ではカルメンを下村さん、ホセを山本隆之さん、スニーガを森田健太郎さんが務められ、
このときの濃厚ドラマティックな布陣も刷り込まれております。群舞の中には徳永由貴さんもいらっしゃいました。




休憩なし!



互いを讃えあう下村さん今井さん



集合!



ソワソワなさる下村さん⁈



佐々木大さんからサプライズ!



喜び溢れるお2人です。



篠原さんも駆け寄ります。



再度皆でカーテンコール!



帰りは赤ワインで乾杯。カルメンの後は赤ワイン飲みたくなるのです。
首都圏時々北陸各地の劇場常連さんと(年間観劇300回超えていらっしゃる!?)、
鑑賞もレッスンも観劇旅にも励んでいる我が後輩が初めてゆったり語らい。2人とも喜びな会話が弾みっぱなしでした。





すぐ横上にビートルズのポスター。今年は私も、それから秋頃には実は妹もロンドンにて観劇三昧な旅をしており、
妹はビートルズグッズのお店へ、私はアビーロードも探訪。2人揃ってロンドンとご縁ある年になりました。

2025年12月10日水曜日

華麗なるカラボス マユバレエスタジオ『眠れる森の美女』 11月16日(日)《京都府長岡京市》





11月16日(日)、京都府長岡京市にてマユバレエスタジオ『眠れる森の美女』を観て参りました。昨年に続き2度目の鑑賞です。
https://little-march.jimdofree.com/

毎年古典全幕物にチャレンジしているスタジオで、決して大人数ではない中で工夫しながら見応えある舞台を届けてくださっています。
今年は「眠れる森の美女』。楽しみに参りました。

オーロラ姫は全幕通して主宰の山田真由美先生。恐らくはベテランなキャリアでいらっしゃるかと存じますが
16歳の姫としてのエネルギッシュで明るいご登場からしっとりした幻影の場、華やぐ結婚式まで、体力の余裕にも驚きを覚えます。
ローズアダージョでのお衣装がオーロラにしては濃いめの赤色で珍しく映るも、山田先生の朗らかな雰囲気によくお似合いでした。
王子は福岡雄大さん。身体が以前よりシュッとされたのか若々しさが覗き、機敏な踊りもまだまだ健在。
まもなく開幕する新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』でのドロッセルマイヤー初挑戦も楽しみです。

そして、最大のお目当ては山本隆之さんのカラボス。10年前に大阪府内でのスタジオ発表会にて演じられていましたが残念ながら拝見できず。念願叶っての鑑賞です。
もう笑ってしまうくらいに美しく、邪悪さよりもチャーミングな美魔女に近い造形で長いドレスを両手で摘みながらのツーステップがお茶目で麗しいこと。
寧ろ宴に呼んだほうが儀式も盛り上がる、祝典の格式も上がるであるう存在感で楽しませてくださいました。
招待されなかったのが不思議に思えたほどでございます。 各妖精達の仕草を真似ながらの怒り沸騰ですら美しや。
手下達は全員子供の生徒さん達で、山本さんとの共演でとっても楽しそうに弾けつつ、結束力もあってお見事でした。

発表会の眠り全幕ですから、例えばマリインスキー並みのボリュームで上演したら恐ろしい長時間上演となってしまうため
所々カットしつつも、王様お妃様は不在でも、全幕観た気分にさせてくださる工夫が行き届いていました。
2幕冒頭は狩猟場面はほぼ無しで、すぐさまデジレ王子ご登場でさっさか展開。
また生徒さんたちは小さなお子さんも含めてほぼ全員が各幕に出演して物語を支えていて、
どうしても衣装替えの時間確保が難しい幕もあったもよう。
そのため場面によっては前の幕と同じ衣装で登場し、代わりに装飾を少し付けて変化を出していたりと(目視確認のため違っていたら失礼)総動員で対応していた印象です。
2幕の冒頭はローズアダージョでの4人の求婚者達がそのまま出てきて王子の友人として存在し、王子をお出迎えだったかと思います。
前回ドンキホーテ全幕上演時も、多くはない人数でいかに全幕を行うか、創意工夫が散りばめられていた記憶があります。
今回も猛スピードな準備に追われながらの舞台裏であったと察しますが、きっと上級生の方々が率先して小さい生徒さん達の準備を手伝ったり、
皆で声を掛け合いながら取りこぼしがないか確認を進めたりと生徒さん達の団結力の賜物でしょう。
装置や美術も整った美しさで、とりわけロイヤルブルーが輝く大掛かりなカーテンや幻影の場の優しく差し込む光も目に残っております。

2025年最後の旅観劇、長岡京市にてマユバレエの皆様の眠り全幕に、マレフィセントも霞むであろう山本さんの華麗なるカラボスで良き締め括りとなりました。



※前日に富山県魚津市にてコンクールのアンサンブル審査とエキシビションを観覧したあとにそのまま京都入り。しかも長岡京市が鑑賞地域でしたので越中での勤務もこなしていた大伴家持の所縁の土地を巡る気分で参りました。




早朝、京都到着。寒うございます。



駅から直進、本願寺から眺める星空。



お風呂のあとに、四条にて朝食。



朝は650円でおばんざいビュッフェ。京野菜を使った健康的な料理が多種用意。
ドレッシングも独自の作りでカブのすりおろしソースや紫蘇を使った種類もありました。九条ねぎと納豆のおばんざいが特に好みでした。
うどんはセルフで茹でて、薬味もお好みで。お味噌汁はビュッフェのサラダの京野菜を入れてもおすすめとあり試したところ、味わいがぐっと増して美味しい。
町家を改装したお店で2階は少し寒いかもしれませんが、心身が健康になりそうな、朝から活力が沸くメニューを取り揃えています。



野菜たち



パンもあります。コーヒーはマシンで挽いていただきます。いい香りです。



四条から鴨川沿いへ。いつ見ても穏やかになる景色です。紅葉も少しずつ色づいています。



何度も京都へ行ってながら未だ訪れていなかった三十三間堂へ。金色の仏像がずらりと壮観でした。



トロッコ・京都編はこちらが舞台です。記念撮影。2日連続で黒部宇奈月と嵯峨野のトロッコを乗り比べると
あくまで観光ありきでしっかり守られているソフトな嵯峨野、
保安業務路線から発展し、気迫ある険しく高い山々をワイルドに駆け抜けていくスリルある黒部宇奈月。どちらもそれぞれに魅力ありました。
むむ?!京都と富山、それぞれの地の鑑賞お目当てのお方によるレッスン指導、進行方法(あくまで大人向けオープンクラス時)にもそのまま各地のトロッコ特徴が通ずる気がいたします。



2011年春以来2度目の、そして前日の黒部宇奈月に続いてのトロッコ乗車です。この時期は予約必須、全車両満席。
前日に富山で予約して、ぎりぎり最後の席を確保できました。



嵯峨野から乗車し、まずはしらかわんも撮影。すると次の嵐山から乗車して同じボックス席にお掛けになった
海外からの観光客3人組の中の女性の方が興味津々にしらかわんを観察。
He is a dog、と説明し(表現これで良かったか!?)すると、何とロンドンからいらした方と判明。
ユニオンジャックのSキーホルダーに喜びの反応を示してくださいました。
7月にロイヤルオペラハウスへ日本のカンパニーのジゼルを観に行き、レスタースクエアで購入した旨を話すと更に嬉しそうな表情をなさり、
ロイヤルオペラハウスで観るくるみがお好きとのことで暫しライト版くるみの話で盛り上がり。
トロッコ最後の一席がこうにも幸運な交流をもたらしてくれるとは、黒部宇奈月といい嵯峨野といい、遡ればロンドンの往路や札幌の往路もですが
近隣席者と初対面と思えぬほどにあれこれ会話が弾む運に恵まれ、乗り物における座席運が良過ぎた2025年でございます



保津川を照らす紅葉と緑の葉が重なり合って美しい車窓風景です。
左右交互に見所な景色が見え、本来ならば私が日本へようこそとおもてなしをすべきはずが、
ロンドンのお方が率先して写真を撮りやすい角度など教えてくれたりと親切なお人柄にリードされながらの楽しい車内。
お連れの方々も気さくな上にマナーも素敵なお仲間達で、京都の観光問題については随分前から山積してはいますが
心から自然や文化を愛でては喜びを分かち合うお三方に囲まれ、気持ち良いひとときを過ごせました。



嵐山



長岡京市へ。京都駅からは20分程度で到着する好アクセス地でガイドブックにも載ってはいるものの長岡天満宮付近は実に落ち着いた地域。
地元の方々がのんびりと散策を楽しんでいる憩いの場です。夕暮れどきの、鏡紅葉!



長岡天満宮近くでしらかわんも記念撮影。前日は富山で、この日は京都で紅葉を見物。とても嬉しそうです。



無事終演、阪急線で四条方面へ。下車して朝食時のお店付近の路地裏をぶらぶら。
するとお洒落でお値段手頃そうなお店を発見。 おひとり様歓迎の文字にも安心しましたので入ってみましょう。



おつまみセットの種類豊富で、赤ワインに鴨の燻製とチーズを選択。赤ワインは渋みと深みたっぷり。
チーズは香ばしいオイルがかかっていてワイン益々進みます



メインを迷っていると、名物メニューと記されたトマト無水ドライカレーを発見。
トマトの瑞々しさと挽肉の旨味をしっかり包み込んだカレーで、身体に良さそうなお料理でした。おすすめです。
それにしても京都では気づけば朝から健康に良さそうなお料理をずっと味わっておりました。
ワイン、チーズ、鴨の燻製、カレー、合計で2100円であったかと思います。居心地も良く、スタッフの方も丁寧で親切で、大満足!
おひとりでお越しの男性のお客様も、好みのお酒や小皿料理をじっくり味わっていらして、どれも美味しそうなお料理ばかりでした。



考えてみれば、二大貴公子さまの旅観劇が同じ週末で2日連続であったのは初かもしれません。
慌ただしさを心配してくださる方もいらっしゃり、ありがとうございました。
昨年8月の、関東東海付近での悪天候に追われて東京大阪間の新幹線が運休になるなど交通手段も大混乱していた最中における
同日午後内での広島県福山市と大阪府堺市の梯子観劇に比較したらなんてことありません笑。
今回は2日連続、しかも年の締め括り。良きタイミングでございました。
あとは共演がいつか叶って、且つ客席から拝見できたら。今もまだ夢見ております。

四条から京都駅まで徒歩で移動。区画整理がなされ道が分かりやすいため三条京都駅間くらいなら大概は徒歩でございます。
京都タワーが近づき、京都駅のバス乗り場へ。さらば京都、また逢う日まで!!!


今年は日本地図全体が賑やかになる旅観劇が続き、夏は16年ぶりに旅券持っての観劇もございました。来年もあちこち、十津川警部並みに伺えますように。
現時点で初観劇する予定の県は来年2県あり、心待ちにしております。
観劇は2の次ですかと言われても仕方ないほどの観光飲食写真多数で余分な脂肪が多いと言われた回数は数知れず。お読みいただきありがとうございました。
このあと年内は東京での鑑賞が続きます。