2025年8月3日日曜日

涼しげで幻想的な舞踏会ハイライト 小林紀子バレエシアターミックス・プロク 「レ・ランデヴー』『シンデレラ・スウィート』7月20日(日)







7月20日(日)、小林紀子バレエシアターミックス・プログラム『レ・ランデヴー「シンデレラ・スウィート』を観て参りました。
https://www.nkbt-tokyo.com/performance/127mixedprogramme/


「レ・ランデヴー』
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:ダニエル・オーベール
プリンシパル:真野琴絵 八幡顕光

女性は丸みあるリボンを頭のてっぺんにのせて白く長めのチュチュ、男性はシフォンのブラウスで白色で統一。
振付は細かくキュッと可愛らしい仕草が詰まり、ちょっとした駆け引きもチャーミングでお洒落な仕上がりです。
男性陣は賛助出演者も多いため難しい課題かもしれませんが整列して踊るときはもう少し揃うと尚よろしいかと。
装置の門はケンジントンガーデン彷彿との解説で、興味津々で見学に足を運べるかと思いきや先月は残念ながら行けず。



「シンデレラ・スウィート』
振付:アルフレッド・ロドリゲス
改訂振付・演出:小林紀子
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
シンデレラ:廣田有紀
王子:望月一真
道化:八幡顕光
背の高い義姉:廣瀬陽
背の低い義姉:川合+夢
春:濱口千歩
夏:武田彩希
秋:三浦舞
冬:中村悠里


2021年の改訂版上演にて初めて鑑賞し、好きになった作品。元々は1990年頃に制作され、
稲村真実さんのシンデレラが重厚な襷付き衣装を着けていた写真があったかと記憶。恐らく衣装も2021年に一新だったかと思います。
舞踏会に四季の精たちのソロも織り込んだ凝縮版で、そこへシンデレラの到着を皆で迎え入れる場面へ。
パステルカラーのベールに包まれるような幻想的な涼やかさ覆い、夏空の初台にて納涼気分でございます。

シンデレラの廣田さんは指先脚先までコントロールが行き届き、艶っぽさも香る美しいヒロイン。
オフホワイトなチュチュに繊細な装飾たっぷりな衣装負けしない踊りの麗しさにもうっとりです。
王子の望月さんは技術が大安定ではなかったものの、プロポーションは良く軍服風な衣装も似合い、存在感やサポートの安定感は備えていらっしゃいました。
四季の精達が皆さんレベルが高く。全幕(例えばアシュトン版)と違って背景も変わらず、お小姓もおらず、
宮廷の中でそれぞれの季節を踊りのみで表現しなければならない制約がある中で見事なこなしっぷり。
とりわけ秋の三浦さんの捻りの効いた身体の使い方、冬の中村さんの決して派手ではない旋律の中で音楽の強弱を自在に身体で表していく職人な見せ方が素敵。
7人構成のスターズ達の淡い水色チュチュが織りなすキラリと涼やかな空気や、
四季の最中やシンデレ今到着時の照明の落ち着いた色合いやファンタジックな雰囲気も気分を高めてくださいました。

八幡さんの道化は髪が雄鶏のような真っ赤な色味でびっくりするも、絵本の挿絵に出てきそうな格好に思えてきて違和感も薄れ、楽しい宴を盛り上げる活躍。
12時が近づき、シンデレラがガラスの靴を落として走り去っていったところで終了ですが、
舞踏会の中に四季やスターズ、そしてシンデレラと王子のパ・ド・ドゥが盛り込まれているため見応えはしっかりとある演出です。
再三申し上げてしまいますが、とにかく落ち着いた且つファンタジックな照明や四季、スターズ達が綴る涼しげな雰囲気が
35度超え続きの時節柄たいそう身に沁みて、幸せな納涼気分を味わえました。




英国関連の文字多きプログラム。いつもなら英国の流れを汲んでいる
小林シアターならば当然と思いながら目を通しておりますがこの時期は諸事情によりそうもいかず。



プログラム



夏空!窓ガラスにも青空!



バースデーサービスパンケーキを食べて参りました。 サービスとはいえこの華やかなボリューム、嬉しうございます。 ところでシンデレラ・スウィートとカタカナ表記されていますがスイートではないのかと少々疑問。しかしパンケーキがめでたく甘く美味しかったので良いか笑。



ケンジントンガーデンへは行けずでしたが、(近距離にあるV&A博物館へは行ったのだが)バッキンガム宮殿へは足を運んで参りました。
7/23お昼頃に当方撮影。

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