9月15日(日)、大阪府吹田市の吹田メイシアターにてKバレエスタジオ38thコンサートを観て参りました。観に行き始めて今年で17年。早いものです。
ゲストに新国立劇場バレエ団の木下嘉人さん、元スターダンサーズ・バレエ団でKスタご出身の井後麻友美さんを迎え
福岡雄大さん、福田圭吾さん、石川真理子さん、そしてKスタ生達が他の支部からも出演。
クラシックからコンテンポラリーまで、見応え盛りだくさんなプログラムでした。
http://k-ballet-studio.com/studio/
今回はバレエコンサートや古典バレエの抜粋、矢上恵子先生作品集の構成で幕開けは『カドリーユ』から。
大勢の生徒さん達がきちんと折り目正しく踊っていて、並び方も皆揃って可愛らしく決まっていました。
バレエコンサートでは、昔から男の子が何名もいるKスタらしく、生徒さん同士でのグラン・パ・ド・ドゥを組めるのは強みと今年も思え
勿論サポートが大掛かりな作品は避けてのチャレンジも好感を持っております。
今年は『パリの炎』に挑戦で、2人で手を取る箇所やジャンプの高さや目線を合わせる細かな部分も含めてとても丁寧にこなしていて、爽やか初々しい印象でした。
『白鳥の湖』よりパ・ド・カトルでは木下さんと福田さんが出演され、生徒さん達と端正にきちっとした踊りで魅了。
隣にいらした方々が、木下さんの洗練された身のこなしや踊り方にすっかり引き込まれていらいて
そして東京から木下さん目当てにお越しになる方のお気持ちもわかるとご納得なご様子でした。
第2部は矢上恵子先生作品集で、今回は少数精鋭な作品が4本登場です。 中でも記憶が正しければ2008年の大阪上演以来再演が遠ざかっている『展覧会の絵』の抜粋のみでも鑑賞できたのは喜ばしく、しかもヒヨコの踊りの場面。
16年前の上演時、プログラムのリハーサル写真に山積みのランドセル写真に驚き
恵子先生振付とムソルグスキーの音楽とランドセルの組み合わせが想像つかずに首を傾げていた日が懐かしうございます。
いざ開演し、子供達がヒヨコ達が殻を頭に被って小学校制服のようなブラウスとスカートでランドセルを背負って軽快に踊り出していて更に驚愕だったのでした。
元々は大人数で踊る場面を今回は2人で挑戦し、それでも舞台にスカスカ感が出ぬよう大きく動きながら
ヒヨコのあどけなさと複雑で素早い振付をこなすアンバランスが不思議な魅力を後押し。
実は私の初舞台の曲でもあり、当然振付はケイスタの方々が踊るような難しさはなく
頭にボンボン付けてひよこの格好しておりましたが当時から自身で踊るよりも鑑賞を好んでおり
パタパタしながらも可愛らしさ皆無の重々しい足取りでスキップしていた5歳児でございました。未だ振付も覚えております。
もう1本強烈な印象であったのはMultiplex Personality(多重人格)。石川真理子さんが踊る歪んで行く主人公を軸に
福岡さん、福田さん、井後さん(井本星那さんが怪我のため代役)、木下さん4人の人格が追い詰めるスリルと翳りが交錯する展開に身震い。
約20年前の振付とのことですが、2020年のKスタコンサート以来4年ぶりに見ても衝撃であるのは変わりなしです。
唯一直弟子でない木下さんも強力な訓練受けてきたメンバー達にすっかり馴染んでいて、身体キレキレで陰鬱な世界観も明示。見事でした。
尚、指導と構成は石川真理子さん。師匠である恵子先生作品を受け継いでいくためにありったけの情熱を注いでいらっしゃり、石川さんの存在の大きさに再度触れた思いがいたします。
第3部は『子供の遊戯』から。過去にKスタでも上演され、とりわけ私の親族関連でゴタゴタがあった真っ只中に鑑賞した
2011年夏のコンサートでの幕開け上演にはどれだけほのぼの和んだことか、今も思い出されます。
題名の通り可愛らしい子供達が登場して、ピエロを中心にコマや蝶々、バレリーナや兵隊、人形、木馬といったキャラクターが勢揃い。
音楽はビゼーの小組曲『子どもの遊び』で途中にはシンフォニーインCの第3楽章がすぐさま浮かぶ曲も追加され、、歯切れ良い楽しさがすっと残る作品でした。
矢上久留美先生のご挨拶文によれば、子供の頃に香織先生と恵子先生と共に3姉妹で出演なさった作品とのことで、
揃って並ぶ愛くるしいお写真も掲載。どんな舞台だったか、興味をそそられました。
締め括りは『ライモンダ』3幕よりグラン・パ・クラシック。衣装が変わったのか、以前のロイヤルバレエ3幕版に似た、金白のカチッとしたチュチュの作りや
ジャンの戦士風の堅固な上半身部分やダイの大冒険の如き鉢巻(ヘアバンドと呼ぶ?)も好みなデザインだったが、
美しく格調ある纏りで終始楽しませてくださいました。アンサンブルは女性のみであっても音楽に負けぬ整った美しさが広がり、
男性のカトルは木下さん福田さんが2人仕様で張り切って頑張り、ジャンの福岡さんもパリッと張りと厚みある踊りで、衰え知らずの昭和世代男性トリオベテラン勢です。
ライモンダは久々に観る、スタジオご出身でスターダンサーズ・バレエ団で様々な役柄を務めてこられた井後さん。
上品な華があり、貴族の令嬢な雰囲気や品格ある踊りも美しや。私が初Kスタ鑑賞であった
2007年の22thコンサートでの眠り抜粋でのあどけなかったオーロラ姫も覚えておりますため(デジレ王子が福田紘也さん)、感慨深しでございます。
スタダンではたっぷり踊る役柄から、渋い味を出しつつ突然愛息子に舞い降りた幸福を手放しに喜べずにいる
今年3月公演での『雪女』における巳之吉の母親役も印象深く、また何処かで舞台姿を鑑賞できたらと願います。
フィナーレでは久留美先生もにこやかにご登場。3人姉妹で主宰していたスタジオをお1人で運営されるようになってもう5年以上経ちますが、大変さは計り知れなません。
しかし近年は嬉しそうな朗らかな笑顔でカーテンコールに現れてくださって、ホッとしております。
そして弟子達が香織先生、恵子先生の写真を掲げて登場。気持ちは3人、いつも一緒であるに違いありません。
来年の舞台も心待ちにしております!
来年は2月に東京のティアラこうとうにて恵子先生の大きなメモリアル公演を控えており、
久留美先生、そして芸術監督務められる圭吾さんともに大忙しな真冬となることでしょう。
東京近郊にお住まいの皆様、そしてやっぱり恵子先生の作品観たいねん!と欲を抑えられぬ関西や四国の皆様も、その他全国からのお越しをお待ち申し上げます。
https://balletchannel.jp/40176
ちなみに山本隆之さんは今回はご出演はなさいませんでしたが、2020年秋と同様に受付にいらっしゃいました。
その佇まいから、それはそれはノーブルで爽やかな空気広がるメイシアターの入口でございました。
大阪到着!この1ヶ月で大阪駅梅田駅周辺には3回来たが、ようやく今回は他県への乗り継ぎ経由地ではない利用。今回ばかりは穏やかに移動だ!!
梅田のどんぐり共和国。どうしても来てしまいます。大トトロが熟睡中。帰りのバス内ではこれくらいよく眠りたい笑。
ふかふかお腹。
魔女の宅急便のグー・チョキ・パン。
ジジとリリーがお澄まししています。
7・21開始やと⁈
阪急大阪梅田駅。
メイシアター外観。Kスタさん、川上バレエさん、山本さん版白鳥の1回目等、もう何度も来ているが外観を撮影したことはあまりなかったかもしれません。
メイシアターの文字がくっきり。9月1日も訪れるはずでした深川秀夫さんガラは来年4月に延期。
劇場内のレストラン、初めてランチ利用。
近場の江坂のお野菜たっぷりなサラダも嬉しく、鮭フライもさくさく。
ボリュームある健康系メニューで美味しうございました。身体に活力与えてくれるメイシアターランチです。
夕日が覗きかける阪神百貨店横。
夜は東梅田にてお好み焼きの福へ。こての漢字がお洒落です。
美しい円形のお好み焼き。豚肉のカリッとした焼き加減も最高です!キャベツもイカ、海老も綺麗に生地の中におさまっていて
外はサックリ中はふわっとした焼き上がりでございます。大阪に来ると、お好み焼きは必ず食べたい。
もう何店舗も開拓しておりますが、どこも個性あり、そして美味しい。 店内のテレビでは阪神戦を放送していました!
大阪ではプロ野球のとら、福島ではラーメンのとら(あと数回後の更新にて今年も紹介予定)、
我が地球上二大貴公子の故郷では「とら」が共通項でございます。
夜の大阪駅。網目のような屋根が面白いデザインです。さらば大阪また会う日まで!!
関西にはまた来月来る予定どすえ。
私の初舞台と同じ曲、キャラクターを満喫できた記念に、帰りの深夜の静岡のサービスエリアにてこっこを購入。静岡の人気土産です。
多彩な絵柄で、殻を被ったひよこもいます。
当時のプログラムを開くもやる気も可愛らしさ皆無だった自身が脳裏を過り、Kスタ生は幼い生徒さんも皆さんきちんと踊っていて、見習いたいばかりです。
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