2023年11月19日日曜日

世田谷ダイフク  DAIFUKU Strong.B 2023  11月5日(日)《東京都世田谷区》




11月5日(日)、下北沢の北沢タウンホールにてDAIFUKU Strong.B 2023昼公演を観て参りました。




GUEST MUSICIAN & DANCER
HIRONA
井上興紀  大塚卓  梶田留以  二山治雄  福田圭吾  林高弘  横山柊子  渡邊拓朗


同題のStrong Bは2020年に横浜で観ておりますがキャストも入れ替わり、新鮮さが迸る舞台に仕上がっていました。
ビートボクサーHIRONAさんの声と舞踊がぶつかり合い生じる刺激が痛快であるのは変わらず。
設置された上下2構造のステージを生かし、福田さんを筆頭に黒系の衣装でダンサー達がクールにうねりながら踊り続ける光景は終始ゾクゾクとした快感が舞い降りてきました。
作品名は全てがBで始まる名称で揃える粋な演出。Bのみで振付にぴたりと嵌る名称がよく12本も思い浮かぶものだなと大和さん福田さんの構想力の高さが窺えます。

まもなく開幕するバレエの美神で上演される予定の某作品の日本語版ともいえる「Ballet」の後継者は渡邊拓朗さん。
卒業式での挨拶に臨むために壇上を歩く総代の如く大真面目な風貌と足取りでバレエ学校の生徒のような格好で現れたかと思えば
福田圭吾さんによる「あ・アラベスク、、、」等の五十音順の語りにのせて、ゆったりのときもあれば早口のときもある
変化に富んだ予測不可能な語り口に柔軟に対応しながら次々とポーズを披露。とにかく背も高く貫禄も備え、ガシッとした身体つきであるため
何をするにしてもタウンホールが狭く思えてくるほど大きく見栄えするにとどまらず
滑稽或いは可愛らしいポーズを取ると余計に可笑しく映り、締めた螺子が取れかけ発展していく様子に笑い止まらずでございました。
特にバレエのあの女性芸人さんの決めポーズは吹っ切れたキュートぶりで、またもし吉田都監督が来ていたらメンタルが心配云々の下りは
ドンキのボレロでもジプシー頭領でも何でも、初役であっても全くそう見せず、余りに堂々としているため
緊張とは無縁そうに見える拓朗さんのオドオドした様子はここでしか見られないかみしれぬ貴重なお姿で、そう思うと更に笑いが加速。
(ファンの方からはお叱り受けるかもしれませんが、ドンキを連日観ておりましたら
拓朗さん、ロレンツォもすぐさまできそうな気がしてなりません。頑固を超えて雷親父になる予感笑)

そしてDAIFUKUでの大きな楽しみの1つ、梶田さんのしなやかさにこの度も痺れ、静動の対比も巧みに操りながら体現なさっていく踊りに釘付けでした。
今回様々なダンサーとペアを組まれていたお姿も何だか新鮮。横山さんの地底からパワーが沸くような颯爽とした踊りも観続けていたいと思わせ
空中剃刀のようにスパッと登場しては瞬時に旋風を巻き起こしていく二山さんの存在感も鮮烈でした。

北沢タウンホールは初訪問。私が所属していた高校の吹奏楽部がこのホールを定期演奏会で利用していた年もあったと聞いており、
会場構造確認も目的の1つ。前後左右どの席に座っても観易そうな作りで、DAIFUKUでは均一料金の場合が大半のため大概前方を購入しがちでしたが
今回は珍しく後方席。全体がよく見渡せると同時に観客の反応も視界に入っていて、これまでとはまた違った面白味もたっぷりに鑑賞いたしました。
後方席とはいえども、団体の垣根超えた共演で身体能力の高さやしなやかさを息遣いが間近に感じる空間にて鑑賞でき、楽しい公演でした。是非継続を願います。
昨年板橋区で披露された上演重ねているHOME、サラリーマン達の哀愁を盛り込んで初演された作品も再演お待ちしております。



ダイフク帰りは福田さんがアトレインタビューにてお好きと語っていらしたことを知って以来はハイボールで乾杯。
そして下北沢訪問時はカレーが必須な私です。通りすがりにメニュー見て入店。スパイシー感度が強く濃い、しかし後味爽快。半熟卵も味変化に貢献。



映画『風の谷のナウシカ』公開年の西暦が記された自家焙煎コーヒー店を発見。この年の生まれの方々は子年です。
そういえば、新国立ドンキ愛知公演にて、名古屋訪問初日に訪れたコーヒーハウスかこは1972年創業。ともに子年と縁あるお店のようです。



ドリップコーヒーをテイクアウト。カレーの後のコーヒー、一段と美味しくすっきり。嬉しい1杯でした。

題名を書いていて思い出した。下北沢の駅隣、世田谷代田も箱根気分を味わえる温泉やトトロのシュークリームのお店等立ち寄ってみたくなる場所が揃っています。
各駅停車しか止まらぬ駅のため、住みたい街の上位に入ることが多い下北沢の影に隠れている感はありますが
機会あれば世田谷代田もぶらり途中下車なさってみてください。

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