約3ヶ月ぶり劇場鑑賞復帰第一弾は映画から、6月24日(水)ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019 - 2020
アレクセイ・ラトマンスキー改訂版『ジゼル』を観て参りました。
https://liveviewing.jp/contents/bolshoi-cinema2019-20/#information
スパイスイープラスでの紹介
https://spice.eplus.jp/articles/270675
音楽:アドルフ・アダン
振付:アレクセイ・ラトマンスキー
台本:テオフィル・ゴーチェ、ジャン・アンリ・サン=ジョルジュ
出演:
ジゼル:オルガ・スミルノワ
アルブレヒト:アルテミー・ベリャコフ
ハンス(ヒラリオン):デニス・サーヴィン
ミルタ:アンゲリーナ・ヴラーシネツ
バチルド:ネッリ・コバヒーゼ
ベルト:リュドミラ・セメニャカ
モイナ:クセーニャ・ジガンシナ
ズルマ:アナスタシア・デニソワ
ペザント・パ・ド・ドゥ:ダリア・ホフロワ、アレクセイ・プーチンエフ
ボリショイ劇場ホームページより収録当日の詳細キャスト
https://www.bolshoi.ru/en/performances/7095/roles/#20200126180000
ダイジェスト映像
リハーサルやインタビュー
スミルノワのジゼルは登場時から快活で朗らか。上背もあり孤高崇高な姫のイメージが先行し村娘役はなかなか想像し難かったのですが
夢見る不思議ちゃんな趣で、目をパチパチさせながらアルブレヒトを探し回る健気なところや
アルブレヒトが懸命に話しかけても上の空な表情を浮かべるなど、掴みどころのない愛らしさがありました。
身体が弱いからと大事に大事に育てられ、外との交流も余りなかったであろう事情を思えば他の娘たちとはだいぶ異なる風変わりな魅力があった点も納得。
狂乱は静かに静かに、目を見開いたかと思えば虚ろな目つきで壊れていくさまに痛々しさが募りました。
ラインの美しさは絶品の一言で、アルブレヒトと戯れるときも精霊となった後も指先から脚先に至るまで神経が行き届き微塵も崩れず。
ベリャコフのアルブレヒトはジゼルに対して純粋な反応を見ては喜びされど花占いでは元気付けようと必死に励ましたり遊びか純情か序盤では見え辛かったものの
ジゼルの死を眼前にしたときの行動が圧巻。農夫たちに何度も取り押さえられながらも突き放してはジゼルに縋り付き
常日頃から力仕事に従事する農夫たちも仰天の怪力男である設定か否かはさておき、それだけジゼルへの執念が凄まじかったと見て取れる1幕終盤でした。
惜しむらくは髪型で、中途半端に長く且つぱっくり真ん中分けで角度によってはルネッサンスと杯を掲げるネタで知られるお笑いコンビ髭男爵のひぐちくんを彷彿。
恐らくは制作側からの指定かと思いますが(初演時のアルブレヒト像かもしれぬ)その点を除けばプロフィール写真など素顔はそこまで古めかしくないのだが
舞台上ではいわゆる少女漫画系ではなく一昔前の銀幕の世界に登場しそうな古風な容貌に均整のとれた抜群のスタイル
雄々しくも品性を持ち合わせた踊りといい深く熱が迸る表現といい『ライモンダ』でのジャンに引き続き我が好みのツボをだいぶ押された次第でございます。
3月のシネマ『ライモンダ』にてスミルノワとベリャコフは見た目は中世の宮廷歴史絵巻に相応しい美女美男で誠に宜しいバランスと惚れ惚れしましたが
崇高で凛然とした姫と懸命に尽くす騎士なるお2人で心震わす感情の通わせがあったかと聞かれたら2幕後半のあわや誘拐な緊急時における救出劇以外は大きくは頷けず。
舞踊絵巻な作品ならば良いのでしょうが、ドラマ性が濃い『ジゼル』でのパートナーシップはやや不安もありました。
しかしいざ観ると心配無用、1幕序盤でのアルブレヒトが捕まえようとしてもすり抜けてしまうジゼルのやりとりでは
会話が聞こえてきそうなほどはしゃぐように戯れていて、高身長の2人ですから容姿と行動の対比にも殊更微笑ましく頬が緩んでしまいました。
2幕では度々ジゼルの墓から離れようとせず、従者の催促に見向きもせず後悔の念に駆られるアルブレヒトを
空気に溶けて消え入りそうに儚くもそっと優しく包み込むように接して細やかな感情の行き来が見え、しかも2人とも一瞬一瞬が絵になるフォルム。
ドラマ性の強い作品においても予想に反してお似合い且つ化学反応も香り立つペアでした。
舞台をビシッと引き締め盛り上げたのはハンスのサーヴィン。『パリの炎』ジェローム(2017年来日公演で観て感激)や
シネマでの『くるみ割り人形』における軽やかな身のこなしで見せ場を作っていたドロッセルマイヤー、長過ぎる『海賊』で辛うじて目を開けていられたのは
サーヴィンのビルバントの存在があったからこそ、など舞台に登場すれば必ず厚みと面白味を加える
名前が目に入ると鑑賞を何倍にも楽しみにさせてくださるダンサーで今回も期待以上。
やや濃い目のメイクのせいか遠目で見ると博多華丸さん風にも見えなくもなかったが笑、
序盤から木陰に立って「ハンスは見た」な立ち位置でアルブレヒトとウィルフリードの会話を聞き逃すまいと覗き見る姿や
アルブレヒトの身分暴露の機会を窺いまずは証拠の剣を落ち葉で隠す行動から粗暴そうであってもジゼルに尽くす情熱、不正を許したくない正直過ぎる性格は誰にも負けず
もう少しジゼルに歩調を合わせてそっとアプローチをしていたならば恋は成就したであろうにと思えてならずでした。
2幕、音楽と呼応するようにウィリたちからの囲い込みに狼狽える姿から劇的に盛り立て突き落とされる最期に至るまで劇的に盛り立てる活躍です。
そして最たる嬉しい配役の1人がコバヒーゼのバチルド。当ブログのプロフィールに明記しているほど好きなダンサーであり(虜になってかれこれ15年目)
出演だけでも喜びが込み上げてくることに加え事前に読んだ情報によればジゼルとも交流をしっかり行う姫君である設定と知り
ぴたりと嵌りそうと想像しておりましたが神秘的な美しさを秘めたお顔立ちに醸される性格も含め絵になり過ぎる姫君。
明るめのブルーのドレスを纏い、本物の白馬に跨って登場する姿からしていよいよ中世ドイツのおとぎ話の絵本の世界に迷い込んだ心持ちにさせられました。
ジゼルと出会い、もてなし準備のために一旦引っ込んだジゼルの印象を雄弁なマイムで何と可愛らしい少女と感激しきりな様子でクールランド公に伝え
その後はジゼルと仲睦まじくお互いの婚約者について語らいのひととき。見間違いもあるかもしれませんが
バチルドは背景画のお城に向かって手を掲げ、結婚式の日には踊りを披露に来て欲しいとジゼルを招待する意向を示していたほどで
ジゼルを妹のように可愛がる優しいお姉さんにも見えました。ベルトに止められてももう暫く話をさせて欲しいとまで訴えていましたから
余程ジゼルが愛おしくて仕方かなかったのでしょう。聞き上手でジゼルの婚約者自慢の話にもじっと耳を傾け
間近に迫ったお互いの結婚を我がことのように祝福し合う光景に、まさか婚約者が同じ男性であるとは本人たちは知る由も無く、結末が分かっているとはいえ
2人が会話に花を咲かせ仲睦まじくなればなるほど切なさに押し潰されそうになりました。
アルブレヒトの二重婚約発覚後も戸惑いはあっても露骨に怒りは見せず、それよりも仲良くなった愛おしいジゼルが発狂し苦しむ姿に胸を痛め
狂乱の様子も顔を時折覆いつつ手を差し伸べたくても出来ずもどかしさや悲しみを募らせていた印象です。
初演時の振付通り2幕最後は憔悴しきったアルブレヒトを皆で迎えに訪れ慰める中で幕。2人にとってジゼルは束の間の幸福をもたらしてくれたのは紛れもない事実で
きっとこの慈悲深いバチルドとアルブレヒトならばジゼルの月命日には必ず花を手向けに墓を訪れ祈りを捧げるであろうと想像いたします。
そして往年のバレリーナであり現在は教師を務めるセメニャカによる母ベルトも忘れられず。ジゼルにウィリの悍ましさを語る場面がたっぷり時間を取る演出で、
ジゼルの経験に裏打ちされた悲哀と冷たさが宿るポーズ1つ1つに説得力をもたらしていました。
セメニャカがジゼルを踊る写真はボリショイ劇場ホームページにも掲載され、異次元の美しさです。
眺めているだけでも恐怖感とひんやり冷風に包まれそうになったウィリたちの群舞も見事。
衣装の柔らかな素材やデザインの影響もあるのか一層軽やかで幽玄な雰囲気と化し、ジゼルが登場後急速回転を行った直後に一斉に移動して十字架の形を作り
ジゼルが交差部分に入る仲間入り儀式の流れは身の毛がよだつ恐ろしさでした。
パ・ド・ドゥ直前には復刻曲なのか厳粛で弾みのある音楽に乗せてジゼルとアルブレヒトを追いかける場面もあったかと記憶。
唐突に思えたのはほんの僅かで、新米ながら規定に逆らいミルタに刃向かうジゼルとすぐさま殺めたい対象であるアルブレヒトを追い詰める効果大でした。
改訂振付、演出を手掛けたアレクセイ・ラトマンスキーはかなり初演時の舞踊譜や史料を読み込んだようで、
音楽も振付共にもはや改訂しようがないのではと勝手に思い込んでいた作品ですが初演時の振付や音楽を違和感なく取り入れ、
幕間の解説によればソ連寄りであった傲慢冷酷な貴族のイメージ解釈をヨーロッパ寄りに戻してバチルドとジゼルの仲睦まじい関係を描いたり(聞き間違いがあったら失礼)
マイムを多用したりと新鮮且つ古色蒼然に見せぬ上質な舞台でした。以前目を通したシリル・ボーモントの著書
『ジゼルという名のバレエ』を再度読み、初演時からの変遷を紐解いて学ぼうと思います。
1つ欲を言えば、墓参りの場面は薔薇の花束を持ちウィルフリードの肩にもたれかかりながらではなく1人で百合を持って登場いただきたかった思いもいたしますが
従来の演出の印象先行による望みですし従者との関係性もより覗ける演出も宜しいかと考えを転換。
男性目線であると捉えるご意見もあるかもしれませんが、終幕ジゼルがアルブレヒトに対してバチルドのもとへ行くよう促し
戻ってきたアルブレヒトをバチルド優しく赦す演出にも私はいたく納得。
明らかに遊び人なアルブレヒトならば疑問を投げかけたくなるでしょうがジゼルにも本気で愛情を注いでいたとするならば
結果として三角関係になってしまったもののお互いを尊重し合う仲に発展していた女性2人は見捨てたり復讐に燃える行動には走らないと思うのです。
別れの場面はお墓ではなく、反対の上手側前方の茂みに横たわったジゼルが離れたがらないアルブレヒトの手を握りつつ
安堵の笑みを浮かべながら消え行く流れは胸を締め付けられそうになりながらも浄化される余韻を残しました。
また主要キャスト4役(アルブレヒト、ハンス、バチルド、ベルト)が現在のボリショイの中では我が脳内で描く『ジゼル』理想の布陣だったこともあり、
特にボリショイの男性ダンサーでは即座に名前を挙げたくなるベリャコフとサーヴィンの熱い対決は夢の共演実現でしたしそこへコバヒーゼが絡んで並び
セメニャカも出演。前回のボリショイシネマ『ジゼル』には足を運ばず今回もキャストが分かるまでは鑑賞する気はそこまで進んでおりませんでしたが
発表された途端脳内花畑。先に挙げた4方の嵌りようは勿論、スミルノワの空想好きそうな少女っぷりも響き
今までに観た海外のバレエ団やダンサーの『ジゼル』で生、映像含め一番心に刻まれる公演でした。再上映があれば是非ご覧ください。
名物司会進行のカテリーナ・ノヴィコワさんの登場シーンにも驚かされるかもしれません笑。
余談
※ベリャコフについて、ボリショイ・バレエ団2020年来日公演ジャパンアーツ特設サイトの写真や来日公演チラシ掲載写真は端正で知的な風貌が大変素敵なのですが
ボリショイ劇場ホームページの写真が風に吹かれた怪しい兄さんな写りで、誰が掲載を決めたのか知りたいものです笑。(プロフィール写真、大事)
※ここ最近はバレエを映像で満喫する習慣が身に付き、せっかくですから予習も兼ねてベリャコフの映像を辿ってみたところ驚愕。
初めて海外のダンサーのファンの方が運営のSNSを覗いてみると、写真のみならずいかにして映像を入手そしてアップしたのか分からぬと考える隙も与えぬほど
多岐に渡る映像満載。まとめられているため検索も不要で20本程度は映像があったかと思いますが、驚きに拍車をかけたのが務めてきた役柄の幅広さ。
『白鳥の湖』王子とロットバルト両役の経験は知ってはおりましたが、グリゴローヴィヂ版『ロミオとジュリエット』でもロミオとティボルト両方務め、
(ラトマンスキー版ではロミオのみ)白と黒両方で惹きつけることができる大変魅力あるダンサーであると再確認。
他のボリショイ男性プリンシパルのレパートリー事情はよく調べていないため詳細は分かりかねますが(失礼)
昨年夏頃プリンシパルに昇格したばかりとは思えぬ主役経験の豊富さに仰天いたしました。(リーディングソリスト昇格時は2階級飛び級だったらしい)
しかも古典のみならず『明るい小川』でのシルフィードに扮した生真面目姿には深夜に大笑いしてしまい
ロシアの報道番組内で放送されたらしき、マクシモワとワシリエフの共演が刷り込まれている『アニュータ』でのしっとりしたパ・ド・ドゥも視界に入り
ノイマイヤー版の『アンナ・カレーニナ』ではヴロンスキーを務めたようですがお若い年齢にしては貫禄があり過ぎ、カレーニン役のダンサーが気になります。
そういえば、何年か前には『じゃじゃ馬ならし』では先輩クリサノワのカタリーナを娘に持つ設定のお父さん役でした。
マイヨーの要望だったのでしょうが今思えばよく若手に託したと思います。
3月のシネマ『ライモンダ』直後に少し調べただけでも驚いたものですが、
既に主役のツム(ボリショイ劇場隣の百貨店。赤の広場のグムより使い勝手が良さそうな印象)
到達かと思わせ今回は映像も多々目にできたこともあって、ロシアバレエ界の噴水の如き自由な映像放出事情にはおそロシアと呟くしかありません笑。
そして来日公演の実現を願い、『スパルタクス』やガラのみならず平日昼公演の『白鳥の湖』にも足を運ぼうと思っております。
平日の昼間にこの場所へ来たのは初、青空を背景にゴジラがお出迎え。
タイムスケジュール。観客は200人収容の会場に20人程度でした。
スタジオジブリ作品の上映もあるようです。
帰りはこちらへ。3ヶ月ぶりの劇場鑑賞後の一杯はドイツ居酒屋へ。
陶器に入ったビールとバワンレバークネーデル(肉団子のきのこソースかけ)料理で乾杯。開店早々であったため、貸切状態でした。
それにしても、3ヶ月ぶりに公共の場で芸術鑑賞しかもこれまでのボリショイシネマで最も終始集中してじっと見入る映像で終映後にはたっぷりのビール飲み干しと
久々の行為に身体もついていかなかったのでしょう。酔いの回りが早く、帰宅後早々に就寝。自宅で焙じ茶飲みながらの鑑賞に慣れ切っていた管理人でした。
レジ近くにあった貴族を描いたと思われるレリーフが美しい瓶。写真どうぞと言ってくださり、喜んで撮影。
※ところで、実は3年前から疑問の不思議なジゼルの法則がありましてこの度もびっくり笑。
今回は映画ですが、東京で観た印象に残るジゼルの公演3本が全て6月の3連続日に集まっております。
※愛媛のジゼル(2009年、2018年)は殿堂入り
2020年は6月24日
2006年は6月25日
2017年は6月25日、26日
偶然か周期があるのか分かりかねますが、毎年6月24,25,26日はジゼル感謝祭としてドイツのお酒を嗜む日にしようと制定。
そして奇しくも本日6月28日は『ジゼル』パリ・オペラ座での世界初演の日。当初の予定では今頃は群馬県高崎市に滞在していたはずですが
都内から出ぬ1日、『ジゼル』の映像や写真を眺めながら過ごしたいと思っております。
2 件のコメント:
久し振りの映画館でのバレエ鑑賞はさぞ愉しかったことと思います。
何かと想い出深い『ジゼル』とあればなおのこと、妄想も膨らんだことでしょう(笑)。
古典バレエの中では一番好きな作品ですし、懐かしいセメニャカがベルト役で出ていたなんて、
私も観たかったと思いましたが、未だ都心の映画館には出向く勇気がなく、とても残念です。
先日BSPシアターで、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『ジゼル』を鑑賞しました。
アクラム・カーン振付作品で、音楽すらも編曲とはなっておりましたが殆ど原曲とは違っていて、
私にはバレエというよりはダンスに近い作品という印象でした。
古典のジゼルも、観ていて悲しく切なく胸が痛くなる作品ですが、こちらはあまりにも苦しくて・・・
新国立劇場バレエのジゼルが私は大好きです。
2017年の公演は、私にも忘れられないものとなっております。
渡邊さんのアルベルト(私はアルブレヒトの方が好きですが)、本当に素敵でしたよね。
また観られる機会がありますようにと、色々祈らずにはいられない毎日です。
久し振りのグルメ報告も愉しく、素敵な鑑賞記をありがとうございました。
ひふみ様
こんばんは。お読みいただきありがとうございました。
久々に長う文章になってしまい、反省しております。
はい、公共の場での芸術鑑賞がこうにも楽しく胸躍るものとは、
そして自宅で焙じ茶飲みながらではなく笑、大きな会場で集中して見入ることの嬉しさと緊張感が混ざる感覚といい
新鮮な気持ちで鑑賞いたしました。
仰る通り、作品からして伝説の舞台、殿堂入りした舞台を思い出しつつ
ボリショイの主役2人、ハンス、バチルドもとても素敵で理想の布陣であったため何倍も楽しんだ鑑賞でした。
これまでに観たライブビューイングで最も終始集中して観たかもしれません。(3月のライモンダと同じぐらいです)
ENBにジゼルの放送のご感想もありがとうございます。
うっかりテレビは見逃しがちで、お聞かせいただけて尚のこと嬉しく存じます。
労働者問題など現代社会の核心を突く演出ですよね。
苦しさが一気にのしかかってきそうな気がいたします。
私も新国立のセルゲイエフ版のジゼル、とても好きです。
1幕の華やかな収穫祭と2幕の森の対比がはっきりとしていますし
余分な装飾や捻りのない、シンプルな演出ですよね。
だからこそ、出演者の力量次第でいくらでも面白みが広がると思っております。
2017年は忘れられませんよね。渡邊さんアルベルト(私もアルブレヒト派です)が
心を震わせたあの2日間は特別な公演日となりました。
また観たいと願ってやみません。
そうなんです、久々の鑑賞後の一杯もいたしました!
気になっていたドイツ居酒屋さんに帰り1人でささっと行って参り、
ジゼルはワインだがまあ良いかと考えを転換し、久々のジョッキビールを飲み干しました笑。
こちらこそ、長くなってしまった記事をお読みいただきありがとうございました。
ボリショイの来日公演、実現を心の底から待ち侘びております。
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