2026年10月12日月曜日

バレエと朗読で駆け抜ける昭和の名作漫画 SWAN BALLET cross READING 9/5(土)夜 9/6(日)夜 9/8(火)夜








だいぶ遅くなり、もう感想もあちこちに上がっていて需要はないと思いますが9/5(土)夜、9/6(日)夜、9/8(火)夜、SWAN BALLET cross READINGを3回鑑賞して参りました。
他の日程も合わせて見比べたかったのですが強気価格設定のため3回全て同じキャストで鑑賞です。後悔はありません。
https://swan-balletcrossreading.com/



ゲネより 飯島望未さん達のキャスト



※(リ)リーディング(バ)バレエ
聖真澄:井桁弘恵(リ)柴山紗帆(バ)
京極小夜子:村川絵梨(リ)木村優里(バ)
草壁飛翔:東啓介(リ)渡邊峻郁(バ)
柳沢葵:西野遼(リ)中島瑞生(バ)
亜鷺悠加/ラリサ・マクシモーヴァ:中野伶美(バ)
アレクセイ・セルゲイエフ:福士誠治(リ)菊地研(バ)
アンサンブル:石塚あずさ(バ)太田弓恵(バ)中村春奈(バ)吉岡眞友子(バ)
マルチ:牧紅葉(リ) 山田里奈(リ)椎原克知(リ)
マヤ・プリセツカヤ:佐久間奈緒(バ)

原作:有吉京子
脚本・演出:小林香
バレエ監修・振付:福田圭吾
振付・ステージング:大野幸人
音楽監督・作曲・編曲:大貫祐一郎
バレエ音楽監修・録音指揮:井田勝大



昭和に誕生した往年の有名バレエ漫画SWANを朗読とダンサーで、殆どの役を2人1役で臨む形の演出です。
バレエ好きと言いながら少女漫画特有のお目目キラキラな絵が苦手で原作も、自宅にあるSWAN MAGAZINE(公演記事との合体型冊子で現在は休刊)の
漫画内容も読まずに鑑賞いたしましたが、朗読による説明で人物関係は把握でき一安心。
真澄と小夜子、開演するまでどちらがエリートであるかすら知らずにいた無知者でございます。

柴山さんの真澄はピュア過ぎる上に、プリセツカヤの楽屋へ突撃して踊り出すなど衝動のままに行動起こしてしまうのは現実にはあり得ぬが笑
柴山さんが務めると旭川から出てきた純朴な少女像もしっくりくるのか無理矢理な話であっても引き込まれてしまう不思議展開です。
小夜子には憧れを持ちつつも、配役審査でのシンデレラヴァリエーションを小夜子と踊るとき拮抗し合う競争心と、
自身が直前にコーヒーを小夜子の脚にこぼしてしまったが故の小夜子の不調に動揺してしまう箇所の流れも分かりやすく表現されていました。
やがて『森の詩』での主役はすっかり堂々と。繰り返しにはなりますが、今以上にぶっ飛んだ(失礼)描写も多くあったであろう昭和の漫画の要素をあり得ないと思いがならも
すっと惹きつけてしまっていたのは柴山さんの慎ましくもバイタリティーの強い頑張り屋、そして持ち前の端正な技術を駆使しての真澄の造形があったからこそでしよう。

井桁さんのリーディングは冒頭でのプリセツカヤをどうにか観たいとせがむ場は甲高い声の刺激がだいぶ強く、私自身が朗読劇に慣れていないせいもあってか
3時間聞き続けると思うと正直ゾッとした部分はあれど、ここまで甲高かったのは冒頭くらいで一安心笑。 飛翔とのやり取りでの甘酸っぱさから、
怪我で苦悩し絶望の淵にいる状態の小夜子との命削る会話まで、真澄の人間らしさを多彩に表現なさっていました。

木村さんの小夜子は女王然とした威厳、麗しいスターオーラの強さに圧倒され、立ち姿歩き姿だけでも違う空気を纏っている存在感。
されど偉ぶる様子は微塵もなく、真澄に対しては常に励まし、魅力を尊重し、肩への手の添え方や顔の覗き方も優しさが込められていて舞台姿は有無を言わせぬ説得力があり、隙は無し。
しかしそんな心身の隅々までを律する人間の鑑であった小夜子を襲った大怪我。病床での苦悩や絶望を訴える姿は非常に生々しく、
2023年お正月の新国立『くるみ割り人形』にて木村さんの舞台上での転倒(その後は新国立の公演復帰まで約7ヶ月を要した)を1階最前列で観ていた私は当時の記憶が一気に過ぎり
いくら今回は劇中の出来事とはいえ直視できぬ状態が続いたのは否めません。しかしその流れがあった分、
森の詩での復帰にて更にスケールアップした踊りで魅了して観客そして共演者達からも拍手で讃えられる姿が胸にくるものがありました。

村川さんのリーディングはやや低めの落ち着いた声色で、己を厳しく律する小夜子の心構えがそのまま表れていた印象。
一方で病床での葛藤場面は朗読だけでなく這いながら悲嘆に暮れて全てを投げ捨てるように訴える姿が痛々しく映り、
木村さんと交互にその場で演じては小夜子の挫折を強烈に打ち付けていらっしゃいました。

渡邊さんの飛翔は絵に描いたような好青年。稽古場に1人でいた真澄のもとに突然舞い降りてきた感な登場で、東さんによるキザな台詞回しにも負けぬどころか
連載時に漫画を手に取った女子が思い描く理想な王子様な雰囲気をより押し上げての潔い表現にも、
少し余韻を残しながら振り返るさまといい、笑いを超えて口あんぐりした私でございます。
お名前からしてもっとプライドの高い、他者を近寄らせぬオーラの持ち主かと思いきや、将来有望株でスター性も十二分ながら
誰にでも分け隔てなく優しく接する人物で、10代にしては人間出来上がり過ぎな印象はあれど、真澄の目が桃色になるのも大いに頷ける人物です。
踊る場面も予想以上にあり、小夜子との『ライモンダ』や『眠れる森の美女』は王者感あるペア。真澄との『森の詩』や旭川での再会時は微笑ましい朗らかさあるペアを構築され
つまりは女性をより美しく魅力的に見せる術を、同じ作品の中でパートナーや場面によって使用する画材までも変えて彩っていくかのように変化を持たせながら再度証明してくださったのです。心底惚れ惚れでございました。

公演の中で我が最大のハイライトは真澄と飛翔の旭川の夜の再会デート。(後日知ったが、ファーストラブとのタイトルがあったもよう)
井桁さん東さんの語りも付いて、満天の星空の下で2人が踊り、食事して赤い靴の映画を観て、とニヤケが止まらぬ展開にこれまた口あんぐりでした笑。
10年前にお2人が初めて組んだ『シンデレラ』公演時から感じているのだが
柴山さんと渡邊さんの並びを観ていると、体型は勿論現代型なのだが醸す風景は古き良き時代を香らせて、今回は時代設定もあってかとりわけ朝ドラを彷彿。
レッスンウェアの上からそのままコートを着用した大胆な対応ではあるものの笑、丸襟のコートが時代を匂わせて良き風情で
昭和なノスタルジック喫茶店にてコーヒー味わう、或いはダイヤル式電話をかけるお2人までもが目に浮かびました。それにしても随分と大人びて男前な飛翔です。
正直、飛翔は真澄をどう思っていたのでしょう。優しくも世話を焼いていたと思えるがあくまで真澄は妹分で本命は小夜子なのか。
しかし真澄への接し方を見ていると、目だけでなく心の奥までしっかり見つめてくれていると思い込むのも無理はなく、真澄あれは蕩けるしかない笑。
この飛翔さんの真っ直ぐな眼差しや語り口で言われたら、ねえ。真澄への赤い靴の説明も、実際には20分以上は語っていそうで、
真澄が頷きながら耳を傾けている場が想像できます。あれ、日本の昭和のジゼルが出来上がってしまいそうです笑。

場を爽やかに仕立てていたのは中島さんの葵で、サラサラふわふわと靡く長めの髪といい見るからに踊る清涼剤。
ただ綺麗なだけなく、仲は良くも互いを高め合う競争相手でもある飛翔にはどうしても勝てぬ弱点を把握して 王子系ではなくキャラクター系へ、
クラシックの分野にとらわれないダンスへの飽くなき追求ぶりには負けん気の強さを思わせました。
特に『森の詩』でのペレレスニクは、きらりとした風貌からは想像つかぬ熱の感情を帯びた、そして衣装も背景も赤色系であってもくっきりと描き出されていく踊りっぷりにびっくり。
西野さんの若々しい溌剌としたリーディングともイメージが合い、顔立ちも何だかよく似ていて笑、最初からバレエとリーディングの一体感が最もよく出ていた印象 です。

ビシッと全体を引き締めてくださっていたのは菊地さんのセルゲイエフ先生。幕開けからプリセツカヤと黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥアダージョにて現れ、
始まって5分も経たぬ段階で当時の日本人には到底近寄り難い存在であっただろうスターな存在感を明示されていました。
また強靭なサポート力も試される役柄で、真骨頂は複数の審査場面にて何名ものバレリーナを1人で立て続けにサポートしては審査員達に見せていくパ・ド・ドゥ。
1本目は『眠れる森の美女』3幕よりアダージョ分割式で真澄、小夜子、ラリサだったか。後半には白鳥の湖より湖畔のアダージョ分割式で、真澄とラリサ。
3名とも体型骨格からして全く異なるも、サポートは鉄壁である上に音楽の流れから外れぬようスムーズに、
そして審査ですから全員がより綺麗な印象に残るよう、且つ役柄上失敗も許されぬ状況であってもいとも易々と導く術に天晴れでした。
『白鳥の湖』の場合はラリサと真澄の解釈について解説朗読されるため、2人の声に応えるよう一層愛情深し。

一番の見せ所はレッスン指導でしょう。全員に基礎反復練習を課し、真澄には厳しい指導が響き、
できていない部分をドスの効いた声で次々と指摘しては修正させていく猛烈なやり方は今の時代は受け止めが難しい指導かもしれません。
しかし真澄からしたら本気で成し遂げたいことを憧れの、心から敬う先生が教えてくださるならば寧ろ奮い立たせてくるパワーの源であったに違いありません。
セルゲイエフ先生も単にガミガミ言うのではなく、言い放ったあとにふと真澄と視線を合わせ、
必ずできるようになると信じていると言わんばかりに頷いたりと愛情と頼を込めての厳しさと見て取れました。
リーディング福士さんの深みある声もマッチして、時折発せられるロシア語の恐ろしいことよ笑。2006年NHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』にて
宮﨑あおいさんの夫役で古風な青年の達彦さんの印象が未だにありまさかバレエが関わる舞台にて鑑賞する機会が巡ってくるとは、
しかもソ連人の役柄で目にするとは、不思議なものです。立ち姿もすらりとしていてバレエ教師らしい仕草や振る舞いの優雅さも見所でした。
アンデオールの説明にて、普段閉ざされている部分を開くからこそあたたかみが出るとの内容にはこれまで気に留めずであったためかハッとさせられた次第です。

プリセツカヤの佐久間さんは実のところあまり各キャラクター達と絡みがなかったのは残念であったが幕開けからいきなりボリショイバレエ団日本公演における
黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥにてリフトされた状態で姿を表し、威厳と凛としたオーラに身震い。
そのあと現実ではあり得ぬが笑、突如楽屋に押し掛けてきた真澄の白鳥の舞いを目にするハメになっても
姿形を崩さずスパシーバと言い放つ落ち着きぶりも大物感がありました。
瀕死の白鳥はフルで目にでき、力強く波打つ腕の動きがまさに魔術師で、映像でしか観てはいないもののプリセツカヤの瀕死の白鳥での腕の凄みに通ずるものがありました。

初回はテクノポップ系音楽や朗読や漫画の世界観の独特の甲高い声やキザな台詞回しに驚いてしまい、慣れぬジャンルになかなか馴染めず。
しかし思えば新国立劇場バレエ団で2007年に上演した、歌手とダンサーが同じ役を務める『オルフェオとエウリディーチェ』と違い、
リーディング俳優さん達も動く動く動く、時には踊る、サポートもする、凄腕で身体も効く、体力もある、驚嘆でした。
そうだ、ある他の団体主催の多分野合同上演にて、チャイコフスキーとラフマニノフが坂本九さんの名曲を歌う場面がありましたから、
以降演出の許容範囲が大幅に広がり、大概の演出は受け止め可能になってきたのでした笑。
それはそうと予想を遥かに上回る、リーディングとバレエの一心同体な務めに驚嘆し、オープニングからバディ感たっぷり。
3回観ていると日に日にリーディングとバレエキャストの顔つきが似てきた気すらしてきて強固な結束力で同じ役、方向性に歩みながら力を注いでいるからでしょう。
特に飛翔と葵、セルゲイエフ先生はリーディングとバレエキャストが並ぶと親族同士に見えたほど。
9/6夜はカーテンコールにて渡邊さんがリーディング東さんに首をヒコヒコな反応も微笑ましく映りました笑。

ただ時としてリーディングがダンサーの重圧になりそうに思う部分もあり、審査場面においての、今日は絶好調!等の声からして失敗したら大変。
またあらすじ上、競い合って勝つ展開にもかかわらず万一失敗でもしたら、台詞はアドリブで変えるのか、対応策も気になるところ。
しかしそんな心配をよそに、ダンサーの皆様はリーディング台詞をエネルギーに置き換えていらっしゃる様子で、何て強靭な精神力でしょう。
審査場面では審査されるダンサーの命削る気迫と、リーディングの方々の息遣い、双方が結集して息つく暇もない緊迫した空気が立ち上がっていた気がいたします。

それから審査にしても公演場面にしてもバレエ名場面いきなり抜粋披露も多く、切り替えや集中力の強さにも感嘆。
ライモンダのグラン・パ、シンデレラのヴァリエーション、眠りのオーロラ登場やグラン・パ・ド・ドゥ、白鳥の湖より黒鳥、四羽、湖畔アダージョ等、展開の中に名場面盛りだくさんです。
審査の場面ではこの舞台ならではなのか、2人横並びで同時に踊り出す演出で、シンデレラのヴァリエーションにて
脚の不調で音に遅れ気味になる小夜子と気を取られる真澄の不安定感は妙にリアル。
飛翔と葵はデジレ王子のヴァリエーションにてレッスンウェアのままだったか、ブルーの飛翔とワイン色の葵が互いの存在をこれでもかと示しながら踊り
飛翔は目に炎、まではいかずとも(巨人の星になってしまいます笑)、ギラつかせているのも負けず嫌い精神が露わになっていて、
さらりと洗練された優しい青年像だけではない面が覗けたひと幕でした。
小夜子のオーロラ姫として登場時には登場前の緊張に押し潰れそうな心境までもが描かれ、しかしいざ出番となるとくるりと振り向いてピンクチュチュで晴れやかに登場。
切り替えの上手さと、それから新国立好きとしては1幕オーロラ姫がピンク色であるのも歓喜要素でございました。

漫画にも掲載されているらしい『森の詩』の取り入れも嬉しかった場面の1つ。2017年年末の旧キエフバレエ団来日公演150周年ガラにてコール・ド付き抜粋で観て、
平成に観ても古めかしさがなく妖精達の見応えあるコール・ド展開も面白味を感じた作品です。
またいつか目にできたらと願っていたらバレエ団の来日とはまた違った、しかも新国立の好きなペア主演による形で叶い、短い時間ではあっても喜ばしい限りでし た。
森の精マフカを柴山さん、青年ルカシュを渡邊さん、畑の精ルサルカを木村さん、火の精ペレレスニクを中島さん。
伸びやかにされど妖精と人間の道ならぬ恋の切なさも含んだマフカとルカシュのパ・ド・ドゥに吸い寄せられました。
ただルカシュの靴が黒いせいか、時折太極拳や気功に見えまして笑。渡邊さんが精神統一なさりながら取り組む姿を重ねてしまいましたが笑
カーテンコールにて新国立カルテットが勢揃いして、小夜子の復帰公演ともあって仲間から、
そしてそのまま観客も劇中の観客と同化して拍手で讃える、不思議な高びが入り混じる体験ができました。

最後の令和のスワンレイクは、、、衣装もモダンにしたのは分かるのだが蛍光色なラインが目に入るたびに、 屋外での夜行バス受付案内係の方々に見えてしまい、
22:30VIPライナー〇〇号梅田難波行き、と案内が聞こえていそうでした。そんな事態を思い浮かべたのは私くらいでしょうが、賑やかに、
そして後日のインスタグラムライブにて福田さんが仰っていた「オリンピックの開会式」が当てはまる賑わいに満ちたフィナーレではございました。

プログラムにて原作者の有吉さんのインタビューを読むと、インターネットもダンスマガジン始めバレエ関連書籍資料も少なく、
しかもロシアではなくソ連の頃で瞬時の情報入手がまだまだ困難であった時代。
いかにしてバレエ場面を仕上げていったのか手法を知り、気の遠くなるような作業の継続の賜物です。
更にはコンクールや留学、ソ連デビュー等臨場感ある展開を思いついたのか、リアリティある怪我の挫折や苦悩を描き出せたのか。
国立バレエ学校開設の夢や、日本の創作バレエ(海外のプロダクション輸入が難しかった時代、今でいう新国立劇場バレエ団のDTTFや東京バレエ団コレオグラフィックのような
団内振付家発掘企画は日本のバレエ黎明期の時代からあり、関直人さんも参加なさったりと日本の創作バレエは多種あったらしいが、外部には伝わりにくかったかと思われます)と
未来に投げかける内容の鋭さにも驚かされ、有吉さんの先見の明に敬意を表したいと思うばかりです。
バレエ大精通者であった川端康成さんの作品『舞姫』『花のワルツ』においても、職業と趣味の境界の曖昧さを始め今日に至る日本のバレ工界特有の問題点を当時既に、
しかもバレエの文献ではなく小説の中に織り込んだ内容に我が硬い身体も反り返りそうになったものですが、
少女漫画においても有吉さんがここまで説得性を持たせて緻密に描き込んでいたとは、正直漫画なんてと軽く見ていた自身を恥じる思いでおります。
ダンサーの葛藤や挫折も想像以上に生々しく吐き出されていて、観ているこちらも胸が苦しくなるほどでしたから演じる側はもっと精神に堪えていたかと推察いたします。
ダンスールノーブルになる夢は難しいが、独自のキャラクター性を見出そうとしていく葵の決意の感情も胸にくるものがありました。

後日拝聴した福田さんと飯島さん、福田さんと大野さんのインスタグラムライブによればバレエの振付も大半は大野さんで、
福田さん曰く、バレエ監修との掲載の影響でこのままでは大野さんの振付貢献も全部自分のものと化してしまう恐れもあって笑、ライブ実行を決められたようでした。
そうはいっても、大多忙者ばかりの面々をキャスティングして纏めたバレエ監修の福田さんにも拍手を送りたい思いでおります。
ご本人も綴っていらした通り、本当にどの日程もオールスター感謝祭なキャスト陣です。(誰が初台マラソン走るのだ笑??)

まだまだ留学や海外でバレエを踊ることが夢のまた夢であったであろう、中盤にはバレエ先進国ソ連と、対する右も左も分からない、前例がない状況下にあった日本の差を示す場もあり、
ぶっ飛んだ描写も時折あれど、そんな時代にひたむきにバレエに情熱捧げる昭和の若者達の姿を令和の今まさに脂が乗ったダンサー陣や
リーディング俳優陣が爽やかに熱く踊って語っていて、見応えある耳も目も心も躍る舞台でした。
時代設定は1970年代半ばであってもバレエダンサーを目指す人達のバレエへ向ける真摯な心は不変なのでしょう。
審査やバーレッスン等公演では観られぬ光景もたっぷりで、リーディングとバレエも予想以上に一体化がきちんとなされた演出で3回楽しく鑑賞いたしました。

バレエ愛好者は慣れていない、全席均一料金や決済後まで座席が分からぬ購入に、何種もの手数料の高さ、
パンフレットが四捨五入で4000円であったりと強気な販売三昧でしたが3回鑑賞楽しみました。写真集を買ったと思っておきます笑。
手数料はともかくせめて座席は先行販売の時点で選択させて欲しかったが、例えば東京ドームのアイドルのコンサートなんて
5万席もある構造であっても基本均一料金で割り当てられる席も分からないそうですから、それに比較すれば約1000席で端席でも見切れが少ない
新国立中劇場で座席指定不可くらいでボヤボヤ文句言うのは心が狭いのでしょうが
もう1ランクお安いお席価格設定と合わせて次回続編上演時には検討願います。

そろそろ原作は読むべきか。まだそれぞれのキャラクターの漫画の中の絵を知らず。飛翔も真澄も小夜子も葵も、私の中での新国立4人のビジュアルで残したい気持ちがございます。
漫画を読まれている方からは原作に目を通すことも勧められましたが、飛翔は漫画の絵とはだいぶ違うらしい。
髪が長いとか?漫画に登場の髪が長い男性なんて、殆ど漫画読まずに来た私からすると『スラムダンク』におけるグレている時期の三井寿しか浮かばないが
バレエがしたいです、と勝手に吹き出し作成してしまいそうです。
それはそうと私の中では9/5夜9/6夜9/8夜のバレエキャストのビジュアルにとどめておきたくて。
来年辺りには原作目を通してみようとは思いますが、今年いっぱいは渡邊さんの朝ドラ彷彿の昭和の古風な、髪型ぱりっと固めた爽やか熱血好青年の余韻に浸らせてください。
そうでした、千秋楽から約1週間も経たぬうちにSWAN延長編なる楽しい事件もございました。その話はまたいずれ。




Tシャツ、千秋楽近い日に鑑賞予定の友人の分を売り切れ前に購入。



キャスト表



初台から徒歩約6分のパークハイヤット東京2階のケーキ店にザ・スワンも購入。何層にも作られた翼も美しい、今にも飛翔しそうです。



キャスト表



鑑賞初日昼下がり、とあるバレエ鑑賞愛好者な集まりにて毎度の会の幹事を務めたのだが、そのときいただいたお菓子。
一度購入したことがあり、また食べたいと思っておりました。甘さ塩っぱさほろ苦さ、同時に渦巻いて舌に響きます。しかも青と白、草壁飛翔カラーだ!!



19年前のスワンマガジン。創立10周年を迎えた当時の新国事情が詳しく書かれていて、まだSNSも普及前の時代。インターネットはあれどまだまだ書籍頼みな時代でした。
レパートリー拡充しながら先輩達が土台固めに奔走していた頃のお話に加え、当時の新国バレエ愛好者達による座談会も掲載されています。
公演回数増加やゲスト頼みにならず新国ダンサー主演日の増加希望、再演希望レパートリー等、赤裸々に語り尽くしています笑。
ワシントンD.C.公演もいらしていたあの人この人らしき方々は今お元気かしらと懐かしい方々も参加なさっていて。
もし来年創立30周年記念座談会開催あるとして、私呼ばれるかしら、まだまだ新参者だから呼ばれないか笑。
それはそうと、もし図書館等で見つけられましたらどうぞお手に取ってみてください。



同じキャストで3回!しらかわん、昭和の男前な地元の王子様を堪能です。



千秋楽までお疲れ様でした!!スワンレイクビールで乾杯です。新宿ヨドバシカメラのお酒売り場にありました。爽やかな喉越しです。



ビールを見るしらかわん。



しらかわん、パンフレット読みながらふと疑問。飛翔はトリプルキャストだがグラビア用衣装の着方が三者三様でボタン全て掛けている人、下で結んでいる人、しらかわんの地元の王子様ははだけ過ぎています。



お色気担当なのか、いずれにせよ美しく香り立つ胸筋に卒倒してしまったようです。
13歳(しらかわん、2013年生まれらしい)にはまだ刺激強すぎました。



SWANにも少し登場したウラノワ。お墓も立派で目を惹きます。



飛翔さん達が眺めていたであろうと想像すると懐かしくなったモスクワの景色をいくつか。
上のウラノワのお墓も含め、2009年の新国立劇場バレエ団ボリショイ劇場公演を観に行ったときに撮影いたしました。
チャイコフスキーが『白鳥の湖』構想を練ったノヴォテヴィチ修道院の池でマト撮り。観光客はあまりおらず地元民の散歩道な雰囲気でした。



ロシア語でのコミュニケーションが殆んどできず、朝食部屋にてアメリカからいらしたお2人連れが話を聞いてくれたのは救いでした。
観光時はクレムリン近くのモスクワ川治いを散歩しながらカモに話しかけていたのは良き思い出です笑笑。
飛翔達は流暢なロシア語駆使してこの辺を歩いていたことでしょう。それより皆様いつロシア語習得を?漫画では描かれているのかもしれません。



モスクワ、赤の広場といえばこちらです。



ボリショイ劇場の裏通り。飛翔達も歩いていたことでしょう。この辺りはソ連時代とあまり変わっていないはず。



「草壁」「飛翔」といえば即座に浮かぶのは9/5夜まではこの絵でした。
『となりのトトロ』にて、草壁サツキ、草壁メイ姉妹がトトロにつかまって飛翔する名場面。名古屋のジブリパークにて。


草壁ファミリー。名古屋のジブリパークにて。今は草壁といえば飛翔です。



スワンものが相次ぎました。マイ千秋楽の日に傘を置いてきてしまったため翌日は鑑賞はせずとも初台に行きましたところ
東京バレエ団『白鳥の湖』初日にいらした知人と会い、SWAN他のキャスト感想を聞かせてもらい、嬉しいひとときに。
SWAN続編上演もお待ちしております!!

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