

11月23日(土祝)、京都府長岡京市の長岡京記念文化会館にてMAYUバレエスタジオ第24回発表会『ドン・キホーテ』ハイライトを観て参りました。発表会の監修は藤木俊彦さん。
初鑑賞のスタジオで、京都は度々訪れているものの長岡京市は初上陸です。
会場は京都河原町駅からは阪急線の特急で12分で到着し、長岡天神駅からも近くアクセスも良き立地。
前日の22日にバレエ関連ではない用事を(昨秋の新国立劇場ドンキ愛知公演前に行ってきた、かのテーマパークです)
名古屋で済ませてきた後、14:30のバスで名古屋から京都入りいたしました。
https://little-march.jimdofree.com/
まずはオープニング・デ・フィレから。世界バレエフェスティバルの幕開けでもお馴染みである
マイヤベーアの戴冠式行進曲が流れる中で、ゲストやスタッフ名、表彰対象の生徒さんのお名前もだったか、アナウンス。
やがて幕が開くと各々の最初の出番演目の衣装を着けて出演者皆勢揃い。そして『ライモンダ』3幕のギャロップフィナーレ曲が始まり、
おおよそ振付はそのままに、そぞろ走りながらなだれ込むように舞台上を覆い尽くして賑わう開幕となりました。
『ライモンダ』衣装出演者はおらず、例えば主役の位置はキトリとバジルが庶民の格好で踊っていてもさほど違和感もなく、歯切れ良くおめでたい曲調がしっくり。
その後はバレエコンサートが10本。古典作品の抜粋もあればディズニー曲、パ・ド・ドゥ等多彩な構成で
小さな生徒さん達はハプニングも色々あれど、助け合って乗り切っている姿にも拍手。
本番は先生達も助けには入れませんから、自分のこともやりつつ周囲見て先導してあげている
生徒さんを観ていると、もしや大人よりもしっかりしているのではと思うほどに感心するひと幕も。
最後を締め括った『ラ・シルフィード』パ・ド・ドゥにて、生徒さんのシルフィードがとても軽やかでふわりと可愛らしい恋心も伝わり、
法村友井バレエ団の竹中朋宏さんの綺麗な爪先や伸びる身体の線も目を惹き、シルフィードとのやりとりも微笑ましく映りました。
続いて『ドン・キホーテ』よりハイライト。ほぼ全幕網羅でドン・キホーテ、サンチョ・パンサ、ロレンツォ不在でも
上手いことやりくりして改訂して全幕観た気分になる配置工夫が光る演出でした。
キトリ1、2、3幕とも主宰の山田真由美さん。記憶正しければ2011年、2013年、2014年に山本隆之さんと共演された
『シルヴィア』、『シンデレラ』、『ドン・キホーテ』パ・ド・ドゥの舞台を京都にて拝見しておりますが
久々に目にでき、エネルギッシュで明るいパワーをお持ちで小柄な身体から繰り出すオーラが相変わらず強いこと!
かなりお調子者なバジルにもめげず笑、舞台を纏め上げていらっしゃいました。
バジルは新国立から福岡雄大さん。ギター持っての登場からしてキレキレ颯爽としていて、京の都に浪速の嵐が吹き荒れました。
一歩の幅が大きいためか舞台がより力強く動いて見え、先述の通り大変なお調子者で街の女性達との戯れたかと思えば、パワフルに動きすぎて
移動時にエスパーダに衝突しそうになるも、寸前のところで身を引いて両手をかざして何事もなかったかのように澄ましていたりと随所でお茶目な魅力も放出。
10月末から11月にかけては初台にて眠り全幕デジレ王子も観ておりますが、庶民の青年のほうが強みがはっきりと出て
何よりこの役が本当に好きでたまらない様子も伝わります。山本さんとの全幕共演もいたき嬉しそうで、
思えば2023年も初台にて全幕共演はありましたが、約35年間の我が鑑賞史上最大の悲嘆観劇となった二・二三事件発生によって止むを得ず実現した同門共演でしたから
申し訳ないが私は一切喜べずでした。ですから今回は清らかな心持ちで同門共演を心底祝福でき、しかもほぼ全幕舞台。
今や新国立ではキングとも呼ばれる別格な福岡さんであっても山本さんとの並びはほっくりと可愛らしくも見え笑、貴重で楽しい瞬間を目撃できました。
そしてエスパーダ役はこれまた久々の山本さん。この役で拝見するのは恐らく9年ぶりで、2015年の愛媛県西条市での舞台以来。
この年は何があったのか各地でドンキ全幕年で、8月に福岡市で田中千賀子バレエ団にてエスパーダ、徳島市の清水洋子バレエでドン・キホーテ役、
9月に大阪の古巣Kバレエスタジオでドン・キホーテ役、翌日に東京都世田谷区にてAngel Rでエスパーダ(何てこったなスケジュールやねん笑)、
11月に愛媛県の板東ゆう子ジュニアバレエのエスパーダ、と全幕ドンキ祭りが続き、全てに足を運んだ私は脳内が麻痺しそうな全国行脚ドンキ脳になったものです。
そんな懐かしさを思い出しつつの9年ぶりのエスパーダが京の都に降り立ちました。
登場や4人の闘牛士達を率いる麗しのスターオーラといいムレタのこなれた扱いといい色男ムンムンで
想像よりも踊る場面も遥かに多い上にメルセデスや街の女性達との絡みも美しや。
所々カットするも全幕観た気分を与えてくださる演出で、先に紹介した通りドン・キホーテを始め主要な男性役が揃って不在であっても寧ろその点を生かし
例えばサンチョの目隠し走りやトランポリンは子供達の賑やかな追いかけっこや旗持っての見せ場に変えたり(目隠し鬼役のお子さんが芝居上手!)
ドン・キホーテも加わる6組のメヌエットはドン・キホーテの代わりにエスパーダが入って対処。
バジルの競争心はより熱く燃え盛り、その後の浮気見せつけも妙に説得力ありました。あのエスパーダには勝てぬと思うが笑
また街の女性達のスペインな段々型スカートの衣装が皆少しずつ色味も異なり、スカートの上にレース地が彩っていてとてもお洒落。
全員の踊りがダイナミックで開放感もあって、決して生徒数が多い教室ではないはずが、華やかに見えるよう全体の畝りや配置もよく工夫されていたと思います。
そして着替え対策として思わず膝を打ったのが、ロマの野営地での女性ロマが、
1幕街の女性達の一部が衣装はそのままで上からストール付けて、頭に輪っか状の飾りを付けて出来上がり。
このあと夢の場(淡いピンクがかった照明が朝焼けの色彩のようで、 とても綺麗な空模様でした!)も控えていたりと
大人数ではない生徒数で全幕やるとなると着替えの手間や用意する衣装の数も最小限に抑えたいでしょうし、名案と思えたのでした。
3幕は結婚式を拡張して思い切って『パキータ』のグラン・パ風にアレンジ。ファンダンゴもクラシックチュチュのままで男性4人と組んで4組で踊られ、
複数人数用もソロもヴァリエーションも増やして、豪華な結婚式と化していました。
最後は居酒屋の狂言自殺劇成功後のフィナーレ曲に合わせての幕引きで、しっかりドンキの気分でめでたしめでたし。
とてもよく纏められ、ハイライトとはいえ全幕観た気分になれたMAYUバレエ版『ドン・キホーテ』でした。
毎年全幕物やハイライト版を上演しているスタジオで、生徒さん達もコール・ド、立ち役も慣れているように見受け、
子供から大人まで、様々なレベルの方々のそれぞれの良さを生かして配置しつつ一体感のある舞台作りをされている印象を持ちました。
初の長岡京、素敵な思い出の土地となりました。

22日の午後から名古屋より高速バスで移動、ちょこっと祇園の夜道を歩きつつ、そのまま宿泊先へ。
通り道にあった都そばの外観。初台も色々大変です汗。九条ねぎの文字に惹かれて入店。

九条ねぎの絨毯!!名古屋のお昼が遅めであったため、またボリュームある台湾料理を味わったため、お蕎麦がちょうどよい量。500円です!

都そば隣のおにぎり店、おにまるにて購入。通りに面して大賑わい。 厚焼き卵イクラと柚子ちりめん。
厚焼き卵はホテル到着後、柚子ちりめんは翌早朝にいただきました。

早朝に宿を出発、徒歩で清水寺へ。朝の四条通りだったか。こちらにも永楽屋 伊兵衛さんのお顔のシャッターが大迫力。

朝の鴨川。朝日を浴びてきらりと光る川景色です。

朝の坂。昨年6月も同じような時間帯に行きましたが、紅葉の時期を差し引いても今年のほうが早朝から人出多し。6:40分頃の時点で団体客が写真撮影していたほど。

宿から歩くこと約40分。清水寺入口!

清水寺のお馴染みな場所です。朝焼けに照らされ、ピンクがかった空が美しい。

再び徒歩で宿の方面へ。

清水寺から歩くこと約50分。宿の辺りを過ぎて、小川珈琲堺町錦支店にて念願の九条ねぎとしらすと卵のサンドイッチ。
和洋を往復する不思議な味で美味しい!!おすすめでございます。コーヒーはセットメニューの中からダークを選択。深煎りで安らぎます。

町家を改装したお店で、離れもあり。落ち着いて飲食できます。入店時は待たずに入れましたが退店時の8:15頃は10人ほど待機され、人気ぶりが窺えました。

宿はホテル代高騰のこのご時世では珍しい、ドミトリーではなく個室で4000円程度。(じゃらんで発行のクーポン利用)
一戸建てを改装していて、リビングは共同。お茶や無印のラテシリーズ等も揃っていて、他の宿泊客の皆さんともゆったりお話できて、楽しいひとときでした。
北欧からいらした方や(1ヶ月ほど学んだようですが、日本語堪能で一同びっくり)
どういうご縁か私の自宅から数分圏内にお住まいの方もいらして、皆で仰天です笑。常宿にされている方も。

チェックアウト後、烏丸御池まで歩いて約20分、永楽屋へ。(以前の記事参照)
その後は四条通り沿いの福寿園の茶寮福茶へ。4種のお茶とお菓子トラディショナルペアリングセット。
私のイメージからはかけ離れた色彩や飲食物ですが、本で知って是非味わいたいと思い注文いたしました。
ウィールドン版『不思議の国のアリス』のフラワーワルツな色合いにも見え、お
菓子の台のガラスの中に細かなお花やビーズがたっぷり。そういえば床はアリスな模様。
お菓子はどれも可愛らしく上品。お茶は冷茶。向かって左から抹茶とショコラオランジュ、煎茶と柚子クリーム最中、
和紅茶とミルティーユショコラ、ほうじ茶とクルミイチジクのタルトです。

せっかくですので拡大。

阪急線の京都河原町駅から特急で12分、長岡天神駅。昔ながらの商店街がお出迎えです。

長岡京記念文化会館の外観。

文化会館の向かいにて、長岡天神の鳥居を望む。

鴨と亀。

会場ロビー、MAYUバレエ生徒さん達が描いた可愛らしい色紙等、たくさん飾られていました。

帰りは新幹線乗り場に近いお店へ、八条ダイニング にて八条ビール、生ハム、湯葉の豆乳オムライス。
京都とスペイン合体型食事で乾杯です!

新幹線へ。

京都からのバスを予約しそびれ、気づいたときにはどこも完売。そこで、今年の8月の愛と執念の福山・堺バレエルートと同様に名古屋までいったん出ることに。
名古屋から東京行きのバスはまだ余裕がありました。何より、夜22:00も過ぎれば名古屋駅ホームも空いていて、
16番線行きの階段途中で撮れました、鳥羽水族館ラッコのメイちゃんキラちゃん看板!!
鳥羽水生まれでいつも大多忙な20歳のメイちゃん、おっとりマイペースで2021年に和歌山のアドベンチャーワールドから引っ越してきた16歳のキラちゃんです。
往路の到着と同様復路出発も名古屋から東京へ。さらば京都・名古屋、また会う日まで!!!
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