2024年12月8日日曜日

唯一無二!  新国立劇場バレエ団DANCE to the Future2024  11月30日(土)夜




11月30日(土)夜、新国立劇場バレエ団DANCE to the Future2024を観て参りました。
諸事情によりこの日1回のみ、また第一部のみの鑑賞でしたが、最も観たいと願ってきた作品の当初の予定から4年8ヶ月越しのお披露目を目にでき祝福な1日となりました。
https://www.nntt.jac.go.jp/dance/dtf/


『Seul et unique』
【振付】渡邊峻郁
【音楽】ハンス・ボッタームント(J.シュタルケル編)
【衣裳】山田菜月
【出演】中島瑞生 渡邊拓朗

いきなりトップバッターで登場。曲はパガニーニの奇想曲24番。(実のところどうやって曲分け、構成されているのか詳細は分からず。間違っていたら失礼)
様々なアレンジがなされている曲と思いますが、チェロ演奏による音源のようで、
低めの落ち着いた音色が深々とした所から柔らかくもしっかりと芽生えていくと思わす演奏でした。
バルコニーの舞台から最も近い席の特権⁈なのか、上から近距離で背中の表情も豊かに見えて、躍動感も大迫力でした。
どの角度からもお2人が最も美しく見えるよう、魅力が花開くよう、渡邊さんが拓朗さん、中島さんの個性を知り尽くして考え抜いての振付だからこそでしょう。
力強さと優美さ、情熱と清涼等、相反する個性が味わい深くブレンドされて昇華したような印象を与えてくださり、
冒頭の光の道しるべからの登場も、2人への光の当て方もハッと唸らせるインパクトがありました。
尚、私がいた席は昨年のDTTF2023を始め小劇場DTTFでは度々ご縁のある席。先述の通りバルコニーの中で最も舞台に近い席で
少々見切れはあれどいつも以上に肉体が立体地図のように見て取れる距離でした。
あっ、これまで見切れについては気にしたことがない席でしたが、今回終了後に2人に呼ばれ
振付家として挨拶に現れた渡邊さんの姿が一部しか見えず汗。こればかりは仕方ない笑。しかし満悦そうな兄者なお顔、拝見できて歓喜でございました。
白地のタンクトップと短パンの衣装もお洒落な作りで、手の込んだ細かなレース地で彩られた、単なる健康系ではないデザインです。

今まで男性デュエットは何本か観ておりますが、何処を切り取っても観たことのない斬新且つ洗練された振付が散りばめられ、まさに唯一無二。
リフトもさらりとしつつも熱さが迸るようなパワフルな身体運びで造形され、拝見できて良かったと心底感じております。
渡邊さん、また振付に是非挑戦なさってください!早くも新作が観たくてたまらない状態でございます。
この作品も、渡邊さんご本人と拓朗さんによる兄弟版、渡邊さんご本人と中島さんの白鳥の湖2023王子&ベンノ再びの熱々友情版等
多種の組み合わせで観てみたい欲を刺激です。
当初の予定から4年8ヶ月越しのお披露目となり、とにかくお蔵入りすることなく観客前での上演が実現できて心から祝福したい思いでおります。


『SHIKI』
【振付】福田圭吾
【音楽】フランツ・シューベルト(F. リスト編)
マール・オミン マイケル・ウォール
【衣裳】山田いずみ
【出演】柴山紗帆 森本亮介

アルファベットの文字から、季節の四季か、それとも死期か、意味合いが気になっていた作品。
観てみると両方に受け止められ、柴山さんの危うい身体のしなりや森本さんとの抱擁も怪しげな匂いが立ち込め
そうかと思えば柴山さんが笑みを湛え、突如斜め上を指差して方向転換を図るなどじんわりと流れ行く展開に静かに見入る作品でした。
少々冗長な部分も感じられたものの、柴山さんと森本さんの並びといい、一見堅実そうなお2人が互いを探り合いながら絡み合って行くさまが 新鮮。
柴山さんがにこやかな表情で斜め上を指差したとき、目が合ったと自覚する私でございます笑。

諸事情により第一部のみ鑑賞で、18時開演で18時30分には劇場を退館。新国立劇場での観劇では勿論、約35年の観劇史上初めてです。
入手困難で満員御礼の完売にもかかわらず途中から空席を作ってしまい本当に申し訳なかったです。どうかお許しください。





初台駅通路、コフレの看板。鮮やか開脚ジャンプと紫侍な眼力にくらり。



当初鑑賞が難しいと思っておりましたので、鑑賞の何日か前に新宿サブナードで思わず立ち止まらずにいられぬ漢字四文字を発見したお店へ。 胸に沁み入る四字熟語です。
新大阪店は2度利用したことがあれど、この文字には気づかずにおりました。



正面から。モダン焼きはもりだくさん焼き、が由来らしい。



断面図。キャベツと太めの麺が、小劇場の客席の如くぎっしり詰まっていました。東京でお好み焼きを味わうのは何年ぶりでしょう。
ここ15年位は6年前の恵比寿を除いては大阪で食べるものとして私の中では定着しておりましたので、珍しい体験をする心持ちでいただきました。


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