2023年12月24日日曜日

【速報でもないが】新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』2023  





12月23日(土)、新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』夜公演を観て参りました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/nutcracker/

公演宣伝ショート映像




追加事項・木村さん渡邊さんへのインタビュー。細かな部分に至るまでの解釈、説明がわかりやすく、
初めてご覧になる方も既に何度もご覧になっている方、どちらにもおすすめのインタビューです。





インスタグラムより。複数の組によるリハーサル風景
渡邊さんの上腕二頭筋(心臓印)



まだ公演は来年の成人の日まで続きますので手短に。
2017年のバレエ団初演から早7年目。他の団では最も抜擢や発掘もしやすく新陳代謝が盛んになっているであろうクリスマス定番演目ながら
7年目を迎えても主演配役ペアがほぼ不変であるのも止むを得ない、リフトは続くよどこまでもを始め珍演出満載なイーグリング版でございますが
私の目も慣れ、また出演者レベルも隅々まで高く纏まっていた印象です。
そして何より、主演のクララ・金平糖の精の木村優里さんが無事くるみ全幕復帰に安堵。
恐らくはあの今年1月2日の2幕ヴァリエーションにおける転倒を客席から目撃した観客も多数いらしていたのでしょう、
同じ箇所では客席も緊張が走り、しかし通過が確認できるとほっと胸を撫で下ろすような空気が広がっていた気がいたします。

甥っ子・くるみ割り人形・王子の渡邊峻郁さんは1幕ではプレゼント貰えずわんわん泣き喚くクララをずっと心配そうに見つめ
今回も実現した渡邊拓朗さんネズミの王様との対決は大迫力で、兵隊やネズミ軍、大掛かりな装置に囲まれても2人くっきり浮き立つパワーでの斬り合いでございました。
グラン・パ・ド・ドゥでの衣装を超越する2人から醸す煌めきがまさに開栓したばかりの祝福の泡が躍るシャンパンそのもので眩いばかり。次回以降も楽しみです。
それにしても軍服の甥っ子の凛々しいことよ。また品格は保持しつつも踊りの輪郭が太く一段と強くなられた印象です。

今回からドロッセルマイヤーの白塗りがなくなり素顔でご披露。メイクが変わっても中島駿野さんはモーツァルト風な白鬘も違和感なく
すっきりエレガントにクララ達を導いていらっしゃいました。手品や人形劇の仕切りも一層スムーズに。
ダイヤモンドダストのように舞台を彩る雪の結晶達の美や、メリハリに富んだ展開で男女ともに振付が詰まりやること盛りだくさんな忙しさな花のワルツも見応え十二分。
今これを書いているのはちょうど眼下に何かの雪山な山脈が見渡せる状況におり、
更には座席備え付けのオーディオからくるみの花のワルツが再生されているためか雪と花、両場面が一段と思い起こされつつでございます。
おとぎの国の各国の踊りの方々とクララが一切顔合わせ挨拶もしないまま踊りの披露が始まるすれ違いな2幕やスッカラカンな舞台も寂しい印象は拭えませんが汗
年末年始、そして今回は成人の日まで満喫できるクリスマスな日程です。どうぞ足をお運びください。
ああ、やはり何度見ても1幕で羊さんの滑車が可愛らしくて、グッズになったら間違いなく購入するであろう私です。


※上の写真、ブッシュ・ド・ノエルが販売されていました。




記念になるサインメニュー




今朝この記事を書いていたとき、眼下に見えた雪山の景色。恐らく阪神タイガース応援歌の舞台になっているあたりか。
気球ではないが私も雪の場を離れ飛び立つクララの気分を味わいつつ上空を飛行しておりました。
隣席、その隣も空席でしたが。




気球ではないが私も雲の上を浮遊し上空に降り立つクララの気分を味わいつつそろそろ本州を抜ける辺りであろう地域の上空を飛行しておりました。
隣席、その隣も空席でした。昨夜のくるみ割り人形とドロッセルさんもいません(当たり前だ)
窓側3席中私1人でございました2023年クリスマスイブの朝でございます。
明日には帰京です!


0 件のコメント: