2021年9月10日金曜日

西条に根付いて四半世紀  板東ゆう子ジュニアバレエ25周年記念発表会  『ライモンダ』抜粋  ベジベジ村のウェディング ほか  9月5日(日)《愛媛県西条市》





9月5日(日)、愛媛県西条市にて板東ゆう子ジュニアバレエ25周年記念発表会を観て参りました。2007年に観始め、愛媛バレエまつりも含めれば今回で13回目の鑑賞です。
当初は昨年開催予定でしたが今年に延期。小品から大作『ライモンダ』2幕3幕を篠原聖一さん振付で上演し
新国立劇場からのゲスト山本隆之さんや福田圭吾さんを始め、四半世紀の節目に相応しい舞台が披露されました。
http://www.yukobando.com/板東ゆう子ジュニアバレエ25周年記念発表会.html


幕開けは『ミッキーマウスマーチ』から。お馴染みの歯切れ良い曲調で小さな生徒さん達がうきうきと楽しそうに踊り、
早速祝福感で満たしてくれました。カラフルなチュチュも可愛らしいデザインです。
続く『ピクニック』は口笛吹きの犬の曲に合わせて小さな籠を手に持ち、軽快でキュート。ピンク色の衣装が野に咲く花々のような広がりを見せていました。
そういえば、西条に来始めて早14年ながら名所である石鎚山へは初鑑賞の帰りのバス乗り場に選んだ石鎚山サービスエリア停留所しか立ち寄ったことがなく
(会場目の前に停まるパイレーツ号の存在を知らず、松山まで帰っていたら間に合わない云々と調べた結果
予讃線の伊予小松で降りてタクシーでサービスエリアに向かったものです)
ピクニック園地があるそうで、昨年今年は少ないかもしれせんが催し物も頻繁に行っているようです。
大人の生徒さん達によるWaltz Danceはルロイ・アンダーソン作曲『舞踏会の美女』に振り付けられ
パ・ド・カトルを思わせるピンク色のロマンティックチュチュで淡く長いリボンを持ち、優雅で幸せそうな姿を披露。
この曲、私の友人も昔踊っていて憧れたのも束の間、題名の麗しさに尻込みし、鑑賞側に回って正解と自身に言い聞かせた当時を思い出しますが
発表会の小品集にて人気の高いアンダーソンの曲の中では最も好きで、今回目でも耳でも満喫でき幸福度急上昇でございました。

『ドン・キホーテ』より〜夢の場から結婚式〜では、まず夢の場にて板東バレエの大きな魅力の1つであるコール・ドの美しさを堪能。
プロのバレエ団ではありませんから皆が皆が体型が均一では決してないながら、顔の上げ方や角度、動き出しや笑みが一層柔らかになるタイミングが
揃っている且つ機械的ではなく、音楽と共に呼吸しているような気持ち良さを与えてくれました。きっと各々声をかけ合って練習をたくさん積んできたと窺えます。
結婚式に移る前には、夢を見終わり倒れ込んでいるドン・キホーテを通りかかった福田圭吾さんバジルがちょいと観客に挨拶しつつ介助。
そしてバルセロナの街並みへと移り、結婚式の始まりです。
何度か板東バレエでも上演している篠原聖一さん版を踏襲したと思われ、バジルがドン・キホーテを助けるひと幕は篠原さん版の特徴の1つで
役同士が自然と絡む流れとなるためぶつ切りな印象を持たせぬ効果があると考察しております。
振り返れば、篠原さん版ドンキの初見は2007年2月。今は無き北海道厚生年金会館で(そういえば跡地はどうなったか?
2018年に同会館最後の公演で勿論篠原さんもご出演のファイナルバレエを観た者としては気になるところ。以降札幌には何度か行っていながら現地未確認、お許しを)
下村由理恵さんと山本さん主演公演でお2人が指導、ゲストとして所縁深い板東バレエの初鑑賞が同年2007年8月。
今にして思えば厚生年金ドンキは予兆であったのか、不思議な巡り合わせを思わせます。

さて、話を2021年の愛媛ドンキに戻します。
キトリはスタジオ生え抜きの生徒さんでほんのり色っぽく艶やかな美も兼備し、赤いバラがいたくお似合い。
福田さんはパ・ド・ドゥでは控え目にキトリを好サポートするも、ヴァリエーションでは西日本、或いは愛媛限定か、記憶が正しければ2019年の勉強会でも披露された
中盤部にて手を包丁のように見立てタメを効かせてのポーズに会場じわっと笑いを引き起こしていました。
東西双方にて福田さんの舞台を目にする機会が多く、関東でも四国でもお祭り男なお姿を拝見できた私は幸運なのでしょう。

バレエコンサート後半では女性ゲストによるソロも多彩に用意され、佐々木夢奈さん(佐々木美智子バレエ団)はガムザッティの執念が心の底から叫びと化して聞こえてきそうな
重々しい感情をのせた踊りが圧巻。エキゾチックで真っ赤な衣装も絵になり、いつか全幕で観てみたいと欲を刺激。
ただこのヴァリエーションはマカロワ版のみかもしれず(勉強と知識不足で失礼。私の人生初のバヤデール鑑賞は
英国ロイヤル来日でのマカロワ版であったのだが。熊川哲也さんがブロンズでした)
華麗な婚約式を終えて、宿敵ニキヤが息絶え、ニキヤ達の幻影がソロルの前に現れる影の王国の後に披露されるソロ。他に取り入れている版の有無、学んで参ります。
工藤雅女さん(NBAバレエ団)はDances at  a Gatheringにて紫色のシンプルなワンピース姿で軽やかに色気も放ちながら舞い、2倍の長さでも大歓迎な爽快なソロでした。
黄色とオレンジのグラデーションチュチュが珍しいながらよく似合い、ふわっと品良く纏めていらした角井志帆さん(佐々木美智子バレエ団)パキータにも見入った次第です。

また長年アシスタントもなさっている男性の生徒さんで、発表会で男性と組む踊りの初心者な生徒さんのお相手をいつも務めていらっしゃり
絶対出しゃばらずされどさりげないフォローも毎回優しく映り、今回は眠りの宝石や白鳥パ・ド・トロワでしたが
これまでの蓄積レパートリー数は何本に達するのか、頭が下がるばかりです。

コンサートのトリは板東先生と山本さんによるAndante Cantabile。ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲の第18変奏の曲で(恐らく)
黄色い光沢を帯びたシンプルなドレス状の衣装を付けた板東先生が上下黒で整えた山本さんに包まれゆったりと、
徐々に感情を昂ぶらせながらこの25年+1年の軌跡を確かめ合うように大事に大事に、大人の香りをも漂わせて踊るお姿の美しいことよ。
大海原が目に浮かぶスケール感に心を解され、手を合わせて拝んだのは言うまでもありません。

度肝を抜かれたのは3歳ぐらい!?の生徒さんも含む、子供大活躍のベジベジ村のウェディング。
佐々木美智子バレエスタジオで上演している旨は佐々木バレエブログにて目を通しており、野菜を模したユニークな衣装も気になっておりましたが
「母親」「お母さん」ではなく「おばちゃん」の役名からして大阪産作品な気はいたします笑。
人間のキャラクターや音楽、展開の大まかな基盤は『リーズの結婚』で、冒頭でにわとりさん達が羽をパタパタさせ、むすめちゃん、フィアンセ、おばちゃんが登場。
むすめちゃんをたいそう可愛がるおばちゃんですが結婚は既に承諾しているようで
式の前に晴れて新郎新婦となる2人に促され、おばちゃんによる木靴の踊りソロ版を披露し、会場を沸かせるとお野菜さん達が次々祝福に訪れる流れでした。
にわとりさん達とおばちゃんは下手側に腰掛け式を終始見守り、 そして兎にも角にも、お野菜さん達のめくるめく可愛らしさに頬が緩みっぱなし。
式の幕開け役を果たしたプチトマトは少し上級生な生徒さん達が務め、トマトな形のスカートが赤く鮮やか。
その後はダボっとしたワンピースで大きな蔕を頭には付けたおなすさん、ガチョーク賛歌「バナナツリー」の曲で登場したパプリカ
白いカリフラワーや傘状の帽子を被ったきのこちゃんに、プチトマトさん達に先導されて現れた
黄緑色のもふもふ鬘をつけた最年少チームのちびブロッコリーはたいそう微笑ましく、大舞台で一生懸命踊る姿には思わず大喝采でした。
どの役であったか、踊り終わって袖に入る際にちょこっとハプニングも生じましたがそこはおばちゃんが助け舟を出して解決。
個性豊かなお野菜さん達ですからむしろごく自然に映り、可愛らしい度合いも更に上昇したひと幕でした。
全観客、おばちゃん役の内田卓さんの優しさも身に沁みたに違いありません。

お野菜さん達の余興の後に、むすめちゃんとフィアンセのグラン・パ・ド・ドゥが披露され、むすめちゃんが蕩けそうなほど可憐な村娘っぷりで
パ・ド・ドゥは勿論、冒頭のおばちゃんとのやりとりからしても朗らかな性格で村の皆に愛されてすくすく育っていた背景が見えてくる魅力的なヒロイン。
個性派揃いの村民の中でフィアンセの張さんは好青年な雰囲気で、祝福に包まれる中で幕が下りました。
子供中心作品ですが、筋運びや使用曲、衣装の色合いと言いどの要素の起伏も富んでいて、客席のお子さん達の目にも心にも焼き付いた様子。
プログラムを開き、役名が視界に入ったときにはスープカレー店のトッピングメニューかと見紛う並びに驚きを覚えましたが、心身共に満腹です。

第4部はいよいよメインの『ライモンダ』抜粋、篠原聖一さんによる演出振付で、2幕と3幕が上演されました。全幕ではなくても、東西で2週連続ライモンダ日和です。
結婚式の3幕はしばしば目にしますが2幕の上演は発表会では珍しく、嬉しい限り。
あの格調高く背筋がすっと伸びてしまう宮廷の序曲、何度聴いても胸が高鳴るばかりでございます。
主な配役はライモンダは2幕が板東先生、3幕は生徒さん、ジャンは両幕共に梶田眞嗣さん、アブデラクマンが山本さんです。(以外アブ様、アブさん表記ばらつき生じますが悪しからず)

板東先生のライモンダは序曲での登場時から気高く美しく、アダージオではアブデラクマンの求愛と誘惑
加えて包容力に今にも魂を持っていかれそうな揺れ動く戸惑いをはっきり表現。
この場面の解釈もダンサーによって様々で、露骨に嫌がる姫もいればそのままサラセンに嫁いでしまいそうなほど
魅せられてしまっている姫もいますが板東先生は後者であったと捉えております。
金色で彩られた濃厚なブルーにピンクのチュチュを合わせた衣装を艶やかに着こなす姿にもうっとりです。

そして何と言っても山本さんのアブデラクマンには卒倒寸前で、雄々しくも芳醇な色気もムンムンと漂わせて眼力も頗る強く、余裕の中に覗く強引な一面と言い
このアブ様に対抗できる魅力を備えたジャンが果たして地球上に存在するのか、余程美しく清廉潔白且つ鋭い締まりが心身から漲っていないと魅力でも決闘でも勝ち目ございません。
(1人だけいるか。いや、今回西条でアブ様を拝見してやはり難しいかと帰り松山行きのアンパンマン列車内で1人想像するも、実現しないことには結論出せず)
そんな重圧があったであろう中、梶田さんは白い魅力を前面に出して対峙し決闘後のライモンダとのアダージオにおける安堵感も穏やかに醸して3幕へと繋げてくださいました。

全幕はなかなか上演機会が少ない作品ながら新国立劇場ではレパートリーにあり、今年12年ぶりに全幕上演されましたがそれ以前には頻繁に上演され
山本さんはジャンとアブさん両方を踊っていらっしゃいます。ただ、アブさんは2006年のみで(ゲネプロ、東京、大阪公演と私は幸い3回鑑賞できたのは今も自慢)、
2009年にも予定であったはずが直前の他のジャン役ダンサー降板により変更が生じてアブさんを踊らずに終了。
前日あたりにロビーの掲示で告知され、集まった人々の落胆する光景は今もよく覚えており
むしろ山本さんのアブさんが楽しみであったのにとのお声があちこちで飛び交っていた当時の様子は干支一回りした現在も忘れません。
また新国立劇場の『ライモンダ』は総じて好評ながら二大不評要素があり、1つはジャンの肖像画がお饅頭の騎士の如きふくよかな描画で
これ誕生日に貰ってライモンダ喜ぶかいと毎度突っ込みの嵐。もう1つがアブさんの衣装で
王族らしくない、豪華度控えめな装いで海賊のようなデザインがいただけず及び出番や見せ場も少ないのも難点でございます。
しかし今回西条ではボリショイに似た風味の渋い銀色に光る重厚な装いで、富も名誉も地位も手に入れ、後は愛しの姫を連れ帰るのみであろう王族なる姿で惚れ惚れ。
更にはスペインの一団に加わって一緒に踊る演出で、押し迫る求愛に腰掛けて眺めているライモンダは平静維持も困難であったことでしょう。

生徒さん、ゲストそれぞれの配役配置も秀逸で、幕開けを飾る貴族達は大人の生徒さん達が雅やかに宮廷の空気感を作り上げ、踊るのも立ち役でも大活躍。
友人は生徒さんとゲスト混合で、華を添えつつも品良く抑制の効いた踊り方に好感を持ちました。
従来はクレメンス、ヘンリエット(仏語ですとhは発音しないためアンリエットが正しいかも)、
ベルナール、ベランジェと名前の明記がありますが今回は女性友人のヴァリエーションを
別の方々が夢の場第1とクレメンス、ヘンリエット用を踊る演出となっていたためか明記なし。
ヴァリエーションのある女性友人はともかく、男性友人のほうはコーダ以外ソロもなく、この作品を劇場にて全幕鑑賞約25回に達していながら
未だ名前と役の判別つかず。お気楽体質な我が身を反省するも、まあ人生そんなものです笑。

サラセン軍団の序盤には子供の生徒さん達による軽快な踊り、続いて鈴を用いた細かなリズムが気持ち良い曲と続き
ただ淡々と踊るのではなくライモンダ側、そして結果としては観客を喜ばせようと全身の表情が豊かで見事。きっとアブ様にも可愛がられているのであろうと想像です。
そして出ました、出演者名お三方を目にしただけで濃厚なソースが匂ってきそうな笑、佐々木夢奈さん、嶺さん、工藤さんによるサラセントリオ。
ソ連時代のボリショイのキャラクターダンサーよりも濃く切れ味も申し分なく、言うまでもなく客席も大沸騰。
冗談抜きに巨匠グリゴローヴィヂも仰天するであろうレベルで魅せてくださいました。
スペインの結束もそれはそれは固く、アブ様を後方でがっちりと踊って支え、盛り立てる姿が頼もしく
いよいよライモンダが誘惑の窮地に立たされて行く過程により説得力を与えていた印象です。
決闘に敗れ、息絶える寸前まで瀕死の身体を引き摺りながらライモンダヘ愛を訴えるボスことアブ様を悲痛な面持ちで見つめるサラセン軍団、
全員が心から慕っていたと思うと婚約者のいる姫の連れ去り計画は許される行為ではないとはいえ悲劇な結末としか思えず。
佐々木嶺さん以外は全員女性構成のサラセン軍団が約10人がかりでアブ様を持ち上げ運搬する健気な光景も含めまことに劇的な幕切れで
またライモンダがきっぱりと切り替えてジャンとの結婚を喜び合う流れにも持っていきにくく
マリインスキーで上演されているセルゲイエフ版のようなファンファーレでめでたしめでたし!はいお次結婚式な展開も想像しづらく
だからこそボリショイと同様安堵のアダージオ挿入により徐々に心を落ち着けて行くライモンダの感情描写が一段と効果をもたらしていたと思っております。

さて、晴れて3幕結婚式では生え抜きのもう1人の生徒さんが威風堂々たるライモンダを踊られ、2010年の15周年記念にて板東先生が3幕を踊られた際にお召しになっていた
持ち衣装と思われる白地に金銀のやや渋めの模様で彩られた、胸元が平たい(中世ですから胸元のカッティング大事!)
二の腕から指先までを覆う袖のデザインも美しく決まっていてじっくり観察です。
男女共ふわっとした白い袖が靡くグラン・パ・クラシックも統制が取れていて、ヴァリエーションを踊ったお2人(通常夢の場第2とグランパ名物カエルジャンプな踊り)
音楽にぴたりと嵌った踊り方が実に清々しい印象を残しました。
順番戻って幕開けのマズルカ、チャルダシュは強弱の付け方も上手く、床の踏みしめや腰の入れ方もお手の物で、キャラクターダンスも水準高しです。

一部貴族衣装やジャンの兜が時代先取り感がやや無きにしも非ずでしたが、その時代に相応する衣装は業者にも少ない事情があるのかもしれませんし
杉原小麻里さんの毅然と取り仕切るドリ伯爵夫人を目にするうち気にならなくなり
それよりも古典の中ではややマイナー作品ながら「妄想」のみならば牧版とグリゴローヴィヂ版は全幕踊れるくらい(笑)に思い入れが強く
姫の夢物語にとどまらぬ、格式ある宮廷内にて引き起こる人間同士の生々しい衝突も描き、音楽も何処か渋味ある曲調の連なりに惹かれてやまない
バレエの中では一番好きな作品を節目に上演してくださり、板東先生の姫も拝見でき嬉しうございました。
最後はギャロップ大団円でお開きとなり、記念舞台が閉幕。フィナーレは板東バレエ名物花束投げが賑やかに行われ
ここまでの紆余曲折を考えるとただ楽しいだけでなく感慨深く、胸を撫で下ろす心持ちとなりました。

最初にも書いた通り、昨年開催予定が1年延期となった上に世間はむしろ向かい風状態となりギリギリまで会館も開くか否かの状況。
ただでさえ大きな舞台開催を控え、対策を講じての練習も緊張を強いられる中で
板東先生始め関係者の皆様は胃が軋む思いであったと察します。無事開催できて本当に良かったと安堵です。25周年おめでとうございます!
子供から大人まで、喜びに満ちた生徒さん達の姿を眺めるだけでも幸せな気分を共有できました。

板東バレエを観始めた2007年から早14年。今では地図がなくても道後から松山駅までさっさか徒歩移動、
昨年は伊予西条駅から港まで、4年前にはしまなみ海道を貸出自転車で快走したりと板東バレエのおかげで愛媛をどれだけ満喫していることか。
東洋のマチュピチュと称される別子の遺跡や道後温泉、松山城に萬翠荘、砥部動物園と観光した場所も何箇所も思い起こされ
自動改札が未だ設置されない松山駅や伊予西条駅、その他JR四国沿線は同様かもしれませんが
路面電車含め、愛媛特有のゆったり感はずっと残していて欲しい魅力です。

愛媛県内ではプロの公演が多くは上演されず(珍しく!?12日にスターダンサーズ・バレエ団ドラゴン・クエストが愛媛県民文化会館にて開催。ゲーム音痴でも楽しめてお勧め!)
しかも松山から特急で1時間は要する西条市で子供からゲストまで、古典からコンテンポラリーまで
多彩なバレエに触れる機会は実に尊く、ずっと継続して欲しいと願います。西条に根付きバレエを発信して早四半世紀、これからの舞台も楽しみにしております。





昼に食した鯛の煮付けの姿身がのった鯛そうめんランチ。
25周年、何かしら祝福感のある名物をと思い、ならば鯛1匹まるごと味わいたいとこちら決定。大街道にございます。
2014年のえひめバレエ祭りの前日に訪問以来です。
道後に荷物を預け、市電の線路を頼りに松山駅へ徒歩移動する途中で立ち寄りいただきました。
とっくりには鰹と昆布のお出汁、左側は鯛の濃い煮汁。好みでつけていただきます。
その他みかん寿司、刻みみかん入りしらすサラダ、じゃこ天、小鉢も。昼から愛媛三昧ノンアルコール1人宴会だ。



大街道にて昼食後、お濠沿を歩いていたら板に亀4匹がのんびり。



白鳥と亀発見。まるで2年前に訪れた諏訪湖の情景再び。(諏訪湖は竜宮丸と白鳥丸の船であったが)
白鳥さんは念入りに毛繕い、亀さんは板の上で日向ぼっこ。各々のんびり時間のようです。板東バレエ初鑑賞は白鳥全幕でございました。
亀さんは、新国立劇場バレエ団『竜宮』大阪公演9月23日開催を宣伝しているに違いありません。状況が許せば、愛媛の皆様も是非ご覧ください。
尚、9月12日にチケット販売は停止とのこと。私は昨年と今年合わせて8回観ておりますが、もっと観たいほどです。



伊予西条から松山までは遂にアンパンマン塗装列車に乗車できました。内部の壁や天井もアンパンマンと愉快な仲間達が描かれています。



ホテルにて、苦味強く濃厚なスタウトタイプの道後ビール(何種類かある)とみかんゼリーで乾杯。
この日のアブさんの魅力に勝てるジャン、なかなかいないと思われ、果たして存在するのだろうか?
そういえば、オレンジも十字軍の遠征によりヨーロッパに伝播したと読んだ覚えあり。
品種名が大阪で知り合った、そしてこの日も西条にいらしていたお優しい方と同じお名前で幸せ増幅でございます。



昨年も宿泊した道後やや。朝食の野菜が多種あり、まさにベジベジ村。トマト、パプリカ、きのこ、ブロッコリーもありましたので盛り付けました。
ベジベジ村の1人モーニング。ダイニングの奥には、野菜やみかんを漬けた縦長の筒型瓶のインテリアも。
北条鯛めしそして昨年は満腹で食べ逃したややカレーもいただきました。
チェックアウトまでは部屋で旅先のお楽しみである地域ローカル番組を視聴。愛媛CATVで健康番組が放送され、まついち体操を知りました。
愛媛のBリーグ所属バスケットチーム名称は愛媛オレンジバイキングスとのこと。何て分かりやすいチーム名。



みかんも種類色々。冬場はもっと増えます。



荷物を預けに行った朝と、チェックアウトの際もいただきました、蛇口からみかんジュース3種制覇です。



今回は観光もせずささっと帰りましたが、次回はまたゆっくり温泉に浸かりたいと思います。みきゃんのお菓子を眺めつつさらば愛媛、また会う日まで!

2 件のコメント:

aruyaranaiyara さんのコメント...

山本さんのアブさん、観たかったな~!
管理人さんは、幸せ者ですね。
御髭のしつらえはいかがでしたか?

管理人 さんのコメント...

aruyaranaiyara様

こんばんは。お読みいただきありがとうございます!
はい、15年ぶりに山本さんのアブさんをようやく拝見でき、幸せ者です。
お髭もしっかり、濃いめでいらっしゃいましたね。
妖しい色気にくらりどころではなく、ひたすら魅了されました!