2021年6月17日木曜日

山形交響楽団⁈




天候が不安定な日々が続き、紫陽花が一段と美しく咲き乱れる季節にも感じておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
先週末の土曜日、2時間サスペンスドラマ西村京太郎ミステリー『山形新幹線・つばさ129号の女』の再放送をしており視聴。
5月のDAIFU"Q"でも綴りましたが私は旅情系サスペンスドラマが昔から好きで、憧れの場所は勿論のこと
思い出深い場所が舞台になっていると懐かしさに浸れるため好んで視聴しております。
https://thetv.jp/program/0010000038/58/


今回の舞台は山形。しかも山形新幹線つばさを含んだ題名が記された番組表が目に留まり、4月につばさを利用して向かった
新国立劇場バレエ団初東北上陸山形のやまぎんホール公演『白鳥の湖』で訪れた場所も登場の可能性大と期待を持ち、意気揚々とチャンネルを変えた次第です。
加えて嬉しい演出であったのは旅行ガイド執筆者登場の設定で、県内各地の名所名跡を巡る構成であった点。
『おしん』の舞台にもなったレトロな銀山温泉や山形市中心部の文翔館、そして私が公演鑑賞前に立ち寄った
ホールから徒歩約10分で到着する霞城公園も登場。台詞がそのまま旅行案内にもなり、より面白く視聴いたしました。
ちなみにドラマの中で事件発生現場の1つとなっていた霞城公園内の済生館を背景にしたあたりはまさに私が写真を撮影した場所で
建物を捉えるカメラの角度が同じでびっくり笑。ドラマの中での話だからこそクスリと笑えましたが。


ところで、劇中で最も耳を澄ませずにいられなかったのは、楽器らしき荷物を担いだ駅の通行人の1人から「山響さん」(山形交響楽団さんではなく愛称であったかと記憶)と聞こえた場面。
しかも、鉄道推理でお馴染みな連結車輌切り離しによる停車時間が絡むトリックに十津川警部が気づき推理急展開の契機となる重要局面の台詞であったのです。
「つばさ」をはためかせ一時2ヶ月前へ飛んで振り返ってみるとそうです、新国立の山形公演『白鳥の湖』全幕を華麗且つ張りのある演奏で彩ってくださった
私もまた聴きたいと心底感じ入った、山形が誇る楽団。そうは言っても2時間サスペンスドラマの重要場面での台詞の中に
県内実在の楽団名がさらりと登場するとは驚きと感動を覚えたのでした。 他にも主人公の実家はさくらんぼ農園経営者であったりと
山形らしい要素がふんだんに盛り込まれた構成で、内容はシリアスながら楽しく視聴いたしましたが後で調べてみると
監督の村川透さんは山形県村山市ご出身で錚々たる映画スター達の作品でメガホンを取った方でいらっしゃるとのこと。
更には、村川さんのお兄様は山形交響楽団創立名誉指揮者である村川千秋さん。山響設立には透さんも奔走され、協力を惜しまなかったとか。
そして駅の通行人として山響さん、と口にしていた人はどうやら村川監督本人だったようで
(私が調べた限りですが刑事並の調査力は無いため違っていたら悪しからず)ご当地度が濃い構成でございました。
思いもがけず、バレエ遠征の旅先での出来事と重なる内容がてんこ盛りであったドラマでしたのでここに紹介申し上げた次第です。

職業や時代、状況、遠征の規模も大きく違うものの、婚約者誘拐の現行犯が視界に入った瞬間からその場での決着覚悟の姿勢を露わにし
刑事以上の執念を漲らせていた先週金曜日の初台の騎士その他諸々の話はまたいずれ。
5月の『コッペリア』二の舞な長期更新停滞となりましたら申し訳ございません。


※上の写真、今年の4月に撮影した霞城公園内の済生館。「劇中」では事件現場の1つ。


※ご参考までに、村川透さんについて。
https://www.yamacomi.com/1399.html

https://www.okaze-gatta.jp/essay/9825

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