2021年6月9日水曜日

【速報でもないが】【11日公演のみ前日18時までチケット受付中】新国立劇場バレエ団『ライモンダ』





※ご訪問いただきありがとうございます。ライモンダ全日程総括感想はこちらです。長うございます。
https://endehors2.blogspot.com/2021/06/12-6513.html


※6/11(金)更新
金曜日のジャンこと、本日渡邊峻郁さんのジャンを観て参りました。ライモンダに対する優しい包容力と
アブデラクマンに立ち向かう猛々しさや刃の如き鋭い眼があたかも別人のような変貌で戦地から帰還した経緯の説得力が予想以上にございました。
12年前の山本隆之さんを思い出しつつ目が心臓印になりながら鑑賞です。パートナーリングにひやっとした箇所はあれど
我が夢であった、マントに剣持つ姿がまさに騎士でございました。詳細な感想はまた全日程終了後に。せっかくですのでバレエ団の写真付き無事終演記事も紹介いたします。
不思議なベルト衣装がさまになり、勇猛さもほのかに残り滲み出ていて実に男前でございます。





新国立劇場バレエ団 牧阿佐美版『ライモンダ』初日と2日目を観て参りました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/raymonda/

早速前半公演の様子が紹介されています。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_020354.html





まだ3公演控えており詳細な感想は全日程終了後に綴って参ります。あらゆるバレエの中で一番好きな作品であり、ソ連崩壊前からチャイコフスキー三大バレエより音楽にも聴き惚れ
何よりも新国立劇場バレエ団初鑑賞時の牧版初演2004年10月に観た作品で、私にとって新国立通い詰めの原点ともいえる作品です。
初めて海外で鑑賞した全幕物(2008年のワシントンD.C.公演)でもございます。
今回は12年ぶりの全幕上演、首を長く長くして待ち侘びた再演でございます。
十字軍の遠征を背景にフランス、ハンガリーなどのヨーロッパとイスラム地域の交差を盛り込んだ、歴史及び舞踊絵巻な趣を持ちつつ
写本のように繊細でキラリと輝く上品な衣装も大変美しく大きな魅力の1つです。
また主役やコール・ド問わず踊り通しな振付でも全体に隙が無く、中でもグラン・パ・クラシックは技術レベルも見栄えも歴代一と感じさせました。

それから今回気づかされたのは、牧さん版では守護神である白の貴婦人(北海道銘菓のような名前だが)が登場しない分
危機に瀕しても例え姫でもまずは自力で耐えて乗り切る必要があり、 またジャン帰還時も援軍は無く、各々人間同士の血の通った交流や接触、
ときには衝突も含め実はかなりしっかりと描かれた演出であると捉えております。
踊りは楽しいが話はくだらないとのご意見も多々目にいたしますが決してそうとは言い切れぬ面白さが詰まった作品と思えます。

初日は清麗な米沢さんに武勲の誉れ高い騎士なる福岡さん、2日目は毅然としたもはや女王の風格を示していた小野さんと
ロマンティックな雰囲気を出しつつも姫の危機には頼もしさ全開な奥村さんが主演。いずれのペアも、壮大な全幕に相応しい主演でした。
筋骨隆々で威厳や貫禄も備え、見るからに強そうな中家さんアブデラクマンもお見事。物語の展開を重厚に動かしてくださいました。

さて気づいたのはもう1つ、意外とジャンの出番特に踊る箇所は他版に比較するとまだ多い方で、(除くボリショイ)時系列に再度振り返り。
ジャンの出征プロローグでは、福岡さんは戦地での勝利決意をはっきりと示し、奥村さんは引き裂かれそうな寂しさを姫に向けていらっしゃり(金曜はどうでしょう)
夢の場は福岡さんはどんと構えて見守り、奥村さんは姫と共に浮遊する幻想性がまた新鮮。(金曜はどうでしょう)
劇中にて管理人が最注目場面である帰還では、福岡さんは目から鋭い炎を放って立ち回りも豪快、奥村さんは見た目に反して意外と⁉頼もしく映った次第です。
(金曜はどうでしょう。マントで剣を差した姿で姫の救出、ここ約1ヶ月間脳内を巡らせ続けておりますが、
公演日が近づくほどに想像するだけで管理人の身体に心臓印の電流疾走状態を引き起こしており、早く観とうございます)

北海道テレビ制作番組名のやや真似事が続きましたので話をまともな方向へ戻します。本来ならば、公演日問わず今からでもチケット購入者が増えればと願いたいのは山々ですが
緊急事態宣言の関係で12日(土)と13日(日)は既に売り止めになっております。しかし、11日(金)のチケット購入は明日10日(木)の18時までは受付とのこと。
残席はS席のみのようですが、平日昼でございますがご都合つきそうな方は是非どうぞ。






11日(金)にライモンダ役を踊る柴山さんによるライモンダ5つのヴァリエーション解剖講座。踊るポイントや状況設定など大変分かりやすく説明してくださっています。
ヴェールのヴァリエーション最後に肩にふわりと掛ける箇所は、ジャンに抱きしめられているようなつもりで、との助言があったそうです。
管理人、再び全身電流疾走状態に至ったのは言うまでもなく、更には布団抱えて寝台にて手足をばたつかせずにいられず。
https://balletchannel.jp/16274






アブデラクマン役の中家さん速水さんへのインタビュー、お2人それぞれの描き方に興味津々。韓国ドラマとは思いつかなかったが分かりやすい例えです。
(私が浮かんだのは大映テレビドラマ、世代がばれるか)
https://balletchannel.jp/16320


 




1幕終了後の幕間にマエストロにて、米沢さん小野さん考案デザート ライモンダの夢をいただきました。頭飾りを模した飴細工が細やかで、涼やかな一品です。
マエストロさん、お洒落なノンアルコールカクテルが何種類か用意してくださっています。

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