2021年4月7日水曜日

【バレエカレッジ】バレエ音楽の魅力と秘密《第16回》 「眠れる森の美女」後編(全3回)第2幕~第3幕




遅ればせながら、オン・ポワント主催の井田勝大さんが講師を務めるバレエ音楽の魅力と秘密《第16回》 「眠れる森の美女」後編
(全3回)第2幕途中~第3幕をオンラインアーカイブで視聴いたしました。2回の予定が3回となり、今回で寂しくも無事終了です。
https://balletcollege-maestro16.peatix.com/?lang=ja

眠りが決していたく好きな作品ではないと言いつつも3幕にも好きな曲がいくつもあり、特に宝石。ピアノの音色が上手く生かされた曲であると感じておりましたが
オーロラ姫とデジレ王子のグラン・パ・ド・ドゥでも同様に使用されているとされる理由を含め今回納得。
また私は好んで観て聴くものの近年の上演時間短縮化事業仕分けで真っ先に対象となるであろう『シンデレラ』場面が挿入上演された事情や
ポロネーズを取り入れたのは当時の潮流を汲んでいたため等、初めて知る事柄が多々あり。また『白鳥の湖』と比較してのチェロの使い方にも言及され
先日逝去された脚本家橋田壽賀子さんの代表作の舞台となった県にて今週末全幕鑑賞するため、
現地のオーケストラ演奏にもじっくり耳を傾けて参りたいと思っております。

井田さんのこだわり逸話について思わず同意してしまったのが、グラン・パ・ド・ドゥのアントレを省略したくないお考えである点。
セルゲイエフ版では長々と演奏され、新郎新婦の再びの登場(3幕幕開けに登場し、赤頭巾ちゃんや青い鳥ら招待客をお出迎えしたのち
一旦引っ込んでお色直し?して登場する)にお小姓や妖精達も再び集結して場を盛り立てたりと絢爛豪華な祝宴がいよいよ極致に達する期待感を
溜めに溜めさせる効果があるため私としては好みなのですが、英国系の場合数秒で終了する簡潔な登場であると記憶。
昨年9月にバレエ部門で井田さんが指揮をなさった新国立劇場のオペラとバレエ研修所主催で上演されたヤングアーティストガラでは、
観客間に賛否両論はありましたがガラであっても時間をかけて演奏されていました。今思えば井田さんのこだわりが出ていたのでしょう。嬉しく鑑賞いたしました。

現地参加者、オンライン受講者双方が聞き易く見易いよう配慮の行き届いた講座で、機材の準備から楽譜の映し方や話す表情を見せるタイミング等
今やごく当たり前のように行われているとつい思ってしまうオンラインの対応は実に労力の要る作業のはずで、主催者の方々には感謝が尽きません。
本当にありがとうございました。全3回、今回は自宅にて楽しませていただきました。

次回は現段階では未定ですが『ドン・キホーテ』を解剖し、あとから加わった曲をも掘り下げていきたいとのこと。
来月下旬はKバレエカンパニーにて上演されますので、合わせて楽しむのも良さそうです。



※バレエチャンネルさん主催の企画として4月24日(土)13時より、神保町ブックハウスカフェにて誠に素敵なイベントがあります。振付家・ダンサーとして活躍された
矢上恵子さんの作品について取り上げ、豪華過ぎる愛弟子達も大集合です。 現地参加は現在売り切れのようですが(キャンセルが出る可能性もあり?詳細はホームページをご確認ください)オンラインはまだまだ受付中です。
作品も何本か上演される予定で、関西圏以外ではなかなか上演機会がなかった恵子先生の作品に触れ、更には愛弟子達のお話も聴けるまたとない機会です。
https://bch-yagamikeiko.peatix.com/view



※上の写真、『眠れる森の美女』初演から100年目であった1990年の日本バレエ協会にて全幕上演にて
客演に迎えたパリ・オペラ座バレエ団のノエラ・ポントワとローラン・イレールのグラン・パ・ド・ドゥ舞台写真が掲載されたダンスマガジン。
日程が3月6日〜8日(日)であったそうで、今年2021年のコンテンポラリーと古典の眠り2本立て協会公演と同時期であったと思い起こされ
残念ながら32年前の公演を鑑賞しておらず、悔やまれます。中身を開くと、赤頭巾に井上バレエ団の藤井直子さんらしき方がいらっしゃいます。
表紙の項目に目を向けると、パリ・オペラ座の芸術監督がルドルフ・ヌレエフからパトリック・デュポン体制へ移行した時期っであったもよう。
古典の大作の改訂に度々踏み切り次々を若手を見出して黄金期を築いたヌレエフの後を継ぐのはどれだけ重圧があったことか。
タイミングが重なり考えさせられる表紙です。

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