2020年11月17日火曜日

【速報でもないが】新国立劇場バレエ団札幌公演『眠れる森の美女』




ご訪問いただきありがとうございます。大変お待たせいたしました。札幌眠り総まとめ感想はこちらでございます。
https://endehors2.blogspot.com/2020/12/111415.html

更新が滞っている上に順番が交互となり申し訳ございません。取り急ぎでもありませんがこちらから。詳細な感想はまた別途綴って参ります。
11月14日(土)、15日(日)、新国立劇場バレエ団の札幌公演『眠れる森の美女』を2日間観て参りました。
https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=1545

札幌でのバレエ鑑賞は2007年の下村由理恵さん山本隆之さん客演の全道バレエフェスティバル『ドン・キホーテ』、
新国立からは飯野萌子さん渡邊峻郁さんが出演された2018年の旧北海道厚生年金会館閉館公演、そして昨年の新国立くるみに続き4回目です。




2日目のカーテンコール


現在の状況での開催については賛否両論あったかと思いますし、チケットは昨年や一昨年の完売に比較すればキャンセルも相次いだのか空席も目立ちましたが
札幌のお客様も大変喜んでいらっしゃり、特に2日目は幕開けのリラとカラボスの登場から拍手が沸き、最後は客電がついても観客帰りたがらず拍手が鳴り止まず。
終演後はあちこちから観に来てよかった、新国立が来てくれて上演してくれて良かった、等々幸福感と安堵が入り交じったお声がたくさん聞こえました。
仮に今週末開催ならば中止となっていた可能性も十分高く、日程の運にも恵まれた滑り込みでの上演漕ぎ着けであったと思えます。

出演者の印象につきましては小野絢子さんは無邪気であどけない姫から威厳ある姫への変化が明確で、米沢唯さんは愛らしくも清艶な姫君を造形。
井澤駿さんがびっくりするほど表現が雄弁になり米沢さんとのパートナーシップが素直に良いと唸らせるデジレ王子でした。
初日、冒頭舞台も客席も緊張解けぬ最中に斬り込み、空気を一変させた本島美和さんカラボスに
青い鳥の渡邊峻郁さんは予算不足で布地簡略化かと見紛う透け透け鯉のぼり爆死衣装を美しく着こなし、跳躍1つでふわっと華やぎをもたらす姿にうっとり。
柴山紗帆さんの伸びやかで身体の表情までもが丹念に整ったフロリナ王女との相性も好印象で、2017年の『シンデレラ』の記憶が脳裏を過りました。
珍しく赤頭巾ちゃんと狼でヒヤリとする箇所がありましたが、その他諸々詳細はまた後日。

ロシアのオーケストラを彷彿させる芯が太く重厚な札幌交響楽団(通称:札響)の演奏も好みで、大変幸せな舞台を満喫した次第です。
プロローグ貴族達の登場にて、赤子のオーロラを皆で眺めたいと願うリーダー格の役として地元出身菊地飛和さん(恐らく)がにこやかな笑みで導いてくださり
2日目の宝石サファイアは道産子・飯野萌子さん(純朴そうな愛くるしさからつい勝手に呼び名を付けて失礼)が盤石に務めたりと
北海道出身のダンサーの晴れ姿もひときわ眩しく映りました。
基本何事も優しく受け止める傾向がありそうな札幌の観客も、カヴァリエ達の奇妙な青に は驚いたようでしたが笑
広めな作りのロビーを生かしソーシャルディスタンス対策も万全な案内でスタッフの方々の対応も頼もしいものでした。
例年翌年の札幌公演についてプログラム最終ページに記載がありますが今回は未発表。また公演が開催されますよう願っております。

2日目の朝はクラスレッスンを2階席より見学。例によって定点観測状態でしたため感想は割愛の方向でおりますが
先月視聴した映画『ミッドナイトスワン』ウェブトークにて映画内でのバレエレッスン音楽監修もなさった蛭崎あゆみさんのピアノ伴奏が
伴奏時のこだわりについてのトーク内容を踏まえて聴くと誠に興味深く、思わずじっくり耳を傾けて聴き入ってしまいました。

ちなみに劇場直結大通駅の地下街名はオーロラタウンです。(オーロラスクエアもあり)札幌市役所食堂の名はライラックだそうです。すすきのにはライラック通りもございます。
昨年くるみの札幌公演鑑賞で訪れ視界に入った途端、翌年は眠りであろうと即座に予想してしまったと思い起こされます。



宿泊したホテル目の前に停車する市電の駅から藻岩山へ。雨が上がり、雲が去りつつ煌めく夜景



ひとまずまとめました、3日間の飲食集。バレエ団関係者の皆様は今回ばかりは基本お弁当生活だったもよう。
申し訳ないとは思いつつ注意を払いながら食も堪能して参りました。
大衆酒場さぶろうお寿司とアリス小瓶な地酒、選ぶ種類によっては七輪鉄板2台駆使ジンギスカン店ひげのうしお一人様プランは2年連続利用。また詳細は後日綴って参ります。

2 件のコメント:

ひふみ さんのコメント...

管理人さま、札幌遠征(?)お疲れさまでした。
2日間とも、とにかく無事に上演されまして、本当に良かったと思っております。
大変な時期に、主催者さんに感謝、感謝ですね。
札幌でお会いでき、嬉しゅうございました。
私は危ない高齢者ですから、食事もホテルの中で済ませましたが、
そのホテル内でも、お気に入りのバーだけは休業していて残念でした。
管理人さまは、さすがに旅慣れていらっしゃいますから、
北海道の美味しいものを沢山召し上がられてようございましたね。
公演の詳細報告も楽しみにしております。
ありがとうございました。

管理人 さんのコメント...

ひふみ様

こんばんは。お待たせしてすみません。
そしてひふみ様の故郷北海道にて新国立の公演でお目にかかれましたこと、大きな喜びと感じております。
ありがとうございました。
hitaruの方々もバレエ団の方々も力を尽くしてくださり、
札響の演奏付きで眠り全幕上演ができたことは本当に幸運でしたよね。

ホテル内のお店も休業や短縮の影響が多々ありそうで…。せっかくのお気に入りなバーの休業には
肩を落とされていたかと察します。

はい、こんな事態ですがせっかく北の大地まではるばるやって来ましたから
気をつけながら食も堪能いたしました。今回は締め括りに新千歳空港で念願の蟹味噌ラーメンも味わえましたので大満足です笑。
訪れた札幌のお店はどこも対策をしっかり行っていて、予約の電話を入れる際にも
席に余裕がある時間帯や座席配置など細かく教えてくださったりと大変な状況下、懸命な努力をなさっていると思いました。
来年もし札幌公演があるならば、バレエ団の皆様も思い切り現地の食を堪能できますよう願うばかりです。
昨年も訪れジンギスカンの虜となったお店で、1人貸切状態のカウンターにて
熱々のジンギスカンを頬張りながら一層思った次第です笑。

詳細報告、だいぶ後になりそうですが汗、暫しお待ちくださいませ。
北国においてもありがとうございました!