2026年3月20日金曜日

新国立劇場バレエ団『マノン』開幕!

新国立劇場バレエ団『マノン』前半を観て参りました。2020年、公演期間途中にコロナ感染を懸念する状況から上演が中止になり、待ち焦がれて6年ぶりの上演となりました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/manon/

※新国立マノン期間中は時折カーテンコール写真をこちらに追加して参る予定です。但し、キャストに偏りありそうですが悪しからず。




愛人木村さん、レスコー渡邊さん!酩酊パドドゥの空気感そのままに緞帳前にご登場です。渡邊さんレスコーは皆に慕われる頼れる溌剌とした兄貴分な造形で、
しかし時折流し目での鋭い支配、隠せぬ色気にはゾクゾク。是非ご覧いただきたいレスコーです。このあとは3/22(日)夜公演にご出演です。


抱き合う米沢さん井澤さん。公演期間中の中止から6年。ようやくお2人が組んでのマノン、実現しました!深い愛でじっくりと温め合うペアです。どうぞご覧くださいませ。



米沢さん井澤さん主演 集合



初日 小野さん福岡さん



柴山さん速水さん。初役の2人、良い出来でした!特に柴山さんが、無邪気な少女から大転落していくマノンを踊りで丁寧に語り、是非観ていただきたいマノンです。


初日は主要役陣はベテランで揃え、小野さんの黒い色香が漂う、しかし全ては生きるための賢い術と思うと恨めしくはならないマノンが終始魅せました。
福岡さんの、マノンに翻弄され落ちぶれて行きながらも鉄壁サポート光るデ・グリューが繰り出すパドドゥや 奥村さんの悪巧みレスコー、
木村さんの芳醇な色気を放つ愛人、と濃密な物語世界がお目見えです。
とことんいやらしくも物語をがっしりと包み込み魅力すら感じさせる中家さんのGMの行動もつい息を呑んで見つめてしまいます。

2003年のバレエ団初演は観ていないため、そのとき以来に使用する英国ロイヤル・バレエ団からの衣装や装置を目にするのは初めて。
赤や茶色を基調とした、陰ある渋くも細やかな色彩に感嘆し、4階から観ていると大型の美術書をじっくり捲るように眺めておりました。
あらゆる欲が渦巻き、人間の負の部分がとことん描かれている決して明るい話ではありませんが鑑賞後に不思議と重たい気分にはならず。
身分や立場問わず命懸けで生きる人々の叫びがマスネの甘美な音楽と溶け合って美しさと化し、導かれていくからこそでしょう。
演劇要素の強い作品とよく見かけますが踊りの場面もよくまとまって見応えがあり、各幕の3つのパ・ド・ドゥやマノンの揺れる心情をのせてのレスコー、GMとの トロワ、
娼館での娼婦達の群舞、と振付もボリュームたっぷりです。ぎゅっと締まりあるドラマの凝縮で、息つく暇がありません。公演は22日(日)まで。どうぞ足をお運びください。



2020年公演幕開けレスコー写真






初日カーテンコール



2003年の新国立初演時のバレエ『マノン』リハーサル。マノン役は酒井はなさん、臨時のデ・グリューに山本隆之さん!
新聞社名を失念してしまいましたが、2年後ぐらいに記事の旨を知り図書館に置かれている年鑑本からコピーした新聞記事です。幻の『マノン』黄金ペアです。

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