2026年1月25日日曜日

年末年始くるみ定着を目指してロイヤル踏襲しつつのライトな版の誕生 新国立劇場バレエ団新制作ウィル・タケット版『くるみ割り人形』 12月18日(木)~1月4日(日)ゲネ含めて計11.5回


だいぶ遅くなりましたが(もう需要ないかもしれませんが)、新国立劇場バレエ団新制作ウィル・タケット版『くるみ割り人形』を
ゲネを含めて11.5回(2幕のみ鑑賞回が1回あり)観て参りました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/25nutcracker/


※初日のレポート。写真も何枚か掲載されています。赤軍服のきりっとした王子様、紫の高貴な王子様、どちらも素敵です。(心臓印)






※インスタグラムより、初日キャストダイジェスト映像。クララと助手の出会いや優しいダンディなドロッセルマイヤー、松林、そり旅まで胸がきゅっとなる物語が展開です。



※新国立劇場ホームページより抜粋
12月19日(金) 19:00
クララ/金平糖の精 米沢 唯
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 渡邊峻郁
ドロッセルマイヤー 福岡雄大
ダンス教師 根岸祐衣
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月20日(土) 18:00
クララ/金平糖の精 小野絢子
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 李 明賢
ドロッセルマイヤー 中家正博
ダンス教師 関 優奈
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月21日(日) 14:00
クララ/金平糖の精  池田理沙子
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 水井駿介
ドロッセルマイヤー 原 健太
ダンス教師 関 優奈
わたあめ 内田美聡
ゼリー 佐野和輝、田中陣之介
キャンディ 五月女 遥
ポップコーン 小野寺 雄、森本亮介、石山 蓮
フォンダンローズ 吉田朱里、中島瑞生

12月23日(火) 19:00
クララ/金平糖の精 米沢 唯
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 渡邊峻郁
ドロッセルマイヤー 福岡雄大
ダンス教師 根岸祐衣
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月24日(水) 19:00
クララ/金平糖の精 柴山紗帆
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 井澤 駿
ドロッセルマイヤー 渡邊拓朗
ダンス教師 山本涼杏
わたあめ 内田美聡
ゼリー 佐野和輝、田中陣之介
キャンディ 五月女 遥
ポップコーン 小野寺 雄、森本亮介、石山 蓮
フォンダンローズ 吉田朱里、中島瑞生

12月25日(木) 19:00
クララ/金平糖の精 米沢 唯
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 渡邊峻郁
ドロッセルマイヤー 福岡雄大
ダンス教師 根岸祐衣
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月27日(土) 13:00
クララ/金平糖の精  東 真帆
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 奥村康祐
ドロッセルマイヤー 福岡雄大
ダンス教師 根岸祐衣
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月28日(日) 14:00
クララ/金平糖の精   米沢 唯
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 渡邊峻郁
ドロッセルマイヤー 福岡雄大
ダンス教師 根岸祐衣
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月29日(月) 18:00 ※2幕のみ鑑賞
クララ/金平糖の精 小野絢子
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 李 明賢
ドロッセルマイヤー 中家正博
ダンス教師 関 優奈
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人

12月31日(水) 16:00
クララ/金平糖の精 木村優里
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 速水渉悟
ドロッセルマイヤー 小柴富久修
ダンス教師 山本涼杏
わたあめ 内田美聡
ゼリー 佐野和輝、田中陣之介
キャンディ 五月女 遥
ポップコーン 小野寺 雄、森本亮介、石山 蓮
フォンダンローズ 吉田朱里、中島瑞生

2026年1月4日(日) 14:00
クララ/金平糖の精  東 真帆
ドロッセルマイヤーの助手/くるみ割りの王子 奥村康祐
ドロッセルマイヤー 福岡雄大
ダンス教師 根岸祐衣
わたあめ 花形悠月
ゼリー 宇賀大将、菊岡優舞
キャンディ 飯野萌子
ポップコーン 上中佑樹、山田悠貴、樋口 響
フォンダンローズ 直塚美穂、木下嘉人




※長い内容です。センター試験以上の忍耐力を試したい方はどうぞお読みください。ベルばらネタは少しございます。

牧阿佐美さん版(2009年~2015年)と違って現代の東京や西新宿の高層ビル群もない、ウェイン・イーグリング版(2017年11月~2025年1月)と違って
紗幕もお面着け外しの繰り返しもリフト三味も蝶々も難技巧過ぎるパドドゥ振付もない、三度目の正直として今度こそは突っ込みどころ少ないオーソドックスであり、
加えて吉田都監督が掲げた身体に優しいくるみが初台でいよいよ誕生か。それとも2度あることは3度ありか!?
ワイノーネン版以外は毎回迷走する初台のくるみ新制作、大注目が集まっての開幕となりました。

タケット版の特徴としては、プロローグに工房にてドロッセルマイヤーと助手がプレゼントを届ける準備をする様子を取り入れ、
パーティーでは2人協力し合って何種類もの手品を見せる。クララを16歳くらいの年頃に設定して、ドロッセルマイヤーの助手(クララより少し年上らしい)と初恋に落ちる。
ドロッセルマイヤーからもらったくるみ割り人形をフリッツに壊されてしまうが、修理しに来る約束を助手がしてくれる。夢の中では助手が王子となって現れる。
各国の踊りはお国柄を全て排除してお菓子に設定。1幕パーティーの執事やハウスキーパー、メイド達も変身して登場。
そしてクララは金平糖となり、王子とグラン・パ・ド・ドゥを踊って夢から覚める。
早朝、まだクララが目が覚めないうちに助手が工具を持って戻ってきて、人形修理。
修理しているとクララが目覚め、家族や住み込みの執事、ハウスキーパーも下りてきて皆で喜び合い、
その様子をドロッセルマイヤーが後方から見守る中で終演、といった流れでございます。
新国立のくるみでクララをパーティーから真夜中の戦闘、金平糖、夢からの目覚めまで一貫して同じダンサーが務めるのは、
開場年の1997年から2007年まで上演していたワイノーネン版以来でございます。
(牧版はクララと金平糖は違うダンサー。イーグリング版はパーティーまでは子役、真夜中の戦闘からは団員ダンサー)
大雑把な紹介ですが、こういったあらすじでございます。

米沢さんクララは最初こそピンクのお衣装に髪型含めてキャンディキャンディな姿がしっくりな似合い方には見えづらかったものの
助手への恋心の細やかな体現は実にはっきりと伝わってきて終始頷きが止まらず。 (まあ助手が助手なだけにこちらも胸ときめきます笑)
背中合わせでぶつかったときの戸惑いを超えた感情の芽生えを募らす様子や人形劇にてねずみ掃除機(詳しくは後ほど説明。ある常連さんのご発言拝借、今回の流行語大賞かも笑)
操作する助手が過ぎ去ったあとも後ろ姿を目で追うときめきといいパーティーでは助手と踊るわけでもない関係性であっても、
制約の中で迸る恋心を応援したくなってしまいました。
金平糖での精緻な中に優しさまでもが包まれる踊りもうっとり。

小野さんは子供達の中にいても違和感がなくピンクリボンヘアと衣装も自然な着こなしで恋の色めき、菫色金平糖迄艶々香り高し。
はにかみながらはしゃいだり、フリッツに負けじと応戦する様子も楽しそう。
しかし助手との出会いでの恋に落ちる瞬間は怪しげな光を纏い、終わってしまえば夢の中の出来事であったとはいえ
静かな中にも運命を揺るがす大事件を想像させる劇的な盛り上がりであった印象です。
どの方も金平糖として登場してからの空気を一変させる美しさは見事でしたが小野さんの愛らしくも女王然とした佇まいは有無を言わせぬ尊さが頂点に到達。
繊細な砂糖菓子が優美に舞い、品ある甘みを心の奥底まで届けてくださいました。

池田さんはお転婆な1幕から助手との出会いでの驚き、身体を巧みに使いながらの舞台運びも万全。
シンデレラに続き水井さんとのペアはいたくスムーズなパートナーリングであったのも好印象でした。
クララと助手の、くっつきそうでなかなか近づけないくすぐったい距離感も絶妙で、お互い慎重に少しずつ近寄り合う雰囲気が応援モードにさせます。
ゲネプロも務められたペアで、恐らくは観客の戸惑い反応が最たる厳しさであったと思われ(私も原因の1人ですが)、
よく耐え抜いて一足先の公開をやり遂げられたと思います汗。
私の親族の1人が1/2公演を鑑賞し、2幕途中からはお子様路線に衝撃を受けて苦笑気味になっていたそうですが
グラン・パ・ド・ドゥを池田さん水井さんがかっちりと折目正しく披露されてようやく心穏やかになったらしい笑。

クリスマス・イブ公演務めた柴山さんは可愛くも勇ましいクララで、ビュンビュンと描くテクニックで牽引。
戦闘時はクララも旗振り任務がある中、他のクララとは比較にならぬほど左右に大きく振り、もはやパリの炎のジャンヌ状態に笑。
ティターニアやシンデレラ、ハートの女王といい作品の世界観は大事に品も保ちつつ時々突如面白さが強まる柴山さんです。
一番見入ったのは松林のトロワにて、何らかの事情かドロッセルから王子へのクララ放り投げリフトが省かれた中、
音楽の余韻をも使いながら鋭い回転で高揚する感情を描き出し、しかも危うさ皆無。
金平糖での優雅さ奏でるソロも、じんわりとあたたかみも伝わる踊りでございました。

東さんは瑞々しいフレッシュな魅力で主役デビュー。居合わせて幸せでした。
スタダン時代のロビンズ版牧神の午後にて目にして、透明感と不思議な魔力が混ざったような落ち着いた美しさやすらっと伸びる四肢にも見入り注目しておりましたが
クララはお育ち良く淑やかな愛らしさに満ちていて、細やか端正な踊りも素敵。
二日間とも緊張がかなり見えてしまったものの癖なく綺麗な踊り方は思わず凝視。これからの配役も楽しみです。
見守り支える助手・王子、ドロッセルマイヤー、そして両親役の絶対的安心感も成功の鍵であったかと思います。

木村さんはパーティーピンク少女も違和感なく、友人達や子供達の出迎えも愛らしさに満ちて、舞台が狭まって動きづらいごちゃごちゃした往来の中でも求心力は強し。
戦闘場面も誰がどこにいるか分かりづらい流れになっている中でもランドマークとしてメリハリある行動姿が頼もしく存在なさっていました。
王子が目覚めるときのドキドキ胸高鳴る感情をのせての踊り姿も立体的に広がり、ゴージャスな菫色の金平糖は四階から観ていてもくっきりした華やぐオーラいっぱい。

※早速長くなります。
渡邊さんは、地味目な茶色い助手衣装姿も美が濃縮でクララが恋に落ちるも納得。プロローグの工房でもパッと照らす存在感ありつつ
福岡ドロッセルとのプレゼント梱包作業を2人楽しそうに、助手は師匠から可愛がられながら取り組んでいるのも微笑ましいひと幕でした。
助手も早速手品披露で、仕上げに付ける、百貨店に見本があるような格好のリボンを手の中からさらりと出す仕草は早速プレゼントいただいた気分に。(早い笑)
ドロッセルマイヤーの合図で踊り出す兵隊人形(前版では老人が踊っていた少しおどろおどろしい曲)を追いかけ敵対する
ネズミ掃除機(棒の先にネズミ滑車が付いている。掃除機呼び名は観劇常連さまの命名だったかと記憶。リラ並に素敵名付け親!)操作は下手すると掃除機通販番組になりそうでしたが、
渡邊さん助手の手にかかると兵隊人形追いかけるときは怪しげに腰の入り方深く、
子供達を脅かそうと本気でネズミになりきりながらの眼光ギラギラ向ける姿も観察楽しい場でございました。
日本の郷土文化に例えるならば、ナマハゲをやる気満々ガチンコ魂で務めて子供大泣きを招くパターンでしょう笑。
パーティーでのクララとの出会いはロミジュリの如き時間がぴたっと止まった空間を作り出し、愛の芽生えが互いの全身を駆け回る事態と化した運命な瞬間を描画。
しかし演出都合なのかその後助手がクララに恋心を向ける場面がなく、ひたすらドロッセルマイヤー任務従事一色で、色恋には興味薄そうと見て取れました。
今でいうなら機械工学の知識技術に長け、青春の全てをロボコンに捧げている青年といったところでしょうか。
100年後に転生したら、ネズミ掃除機棒はリモコンに、ネズミはロボット化していてロボコン本番にて1人だけ鉢巻締めて熱血操作に勤しむ姿が浮かびました。

イーグリング版での貴重な魅力ポイントであった、凛々しいブルー軍服とおさらばを惜しんでいたところへ代わりに届いたのは赤軍服。
実のところチラシや電車内ポスターで見たときは鼓笛隊にも見え、イーグリング版甥っ子軍服はそのまま受け継いで欲しいと恋しくなったほどです。
しかし!!渡邊さんの着用姿に仰天、麗しくキリッと美しいお姿に目が眩みました。
漫画に詳しい方々曰く、締まりあるウエストやすらっとした体躯、着こなしからベルサイユのばらのオスカルに似ているそうです。
漫画に疎く、フランス革命の副読本がわりに一度読んだきりで絵は白黒でしたから、今回友人から見せてもらったカラーの絵を見て私も納得。
先日足を運んだ池袋のアニメイトに等身大に近いパネルがあり、(マリー、フェルゼンもあったかと思います) フォルムがやや似通っているとは思いました。
但し、オスカル以上に凛とした佇まいに加え、ソリでの移動時はクララと一緒に顔を突き出しながら後方から付き添ってくる雪達へのお手振りもあり、
キリリとした赤軍服とのギャップもお茶目に映りチャーミングでございました。

松林での踊りにそのまま感情が乗って昂るトロワのロマンチックなスピード感もさることながら2幕グラン・パ・ド・ドゥ。
カジュアルなピンク装置も、賑やかさが頂点に到達するお菓子達のコーダも霞むほどに、内側から麗しさ、凛然とした佇まいで登場され、空気がどれだけ貴きカラーに変わったことか。
お子様向けな雰囲気もちらつく2幕にて、瞬時に荘厳な式典会場へと一変させるお力は何処から来るのでしょう。
後にも述べますがお菓子達のコーダとして花のワルツ後にギゴーニュおばさんの曲が今回新国くるみとしては初めて入り、
但し順番としては花のワルツ前が良かったが、あの賑やかな曲の終盤に有無を言わさず
ドンと斬り込んでいくように悠然と現る渡邊さんによる紫王子様の貴く気高いお姿を拝むのも12/25あたりからは喜びに変わってきたほど。
瞬時に荘厳な儀式と化す品位ある立ち姿歩き姿から酔い痴れたクリスマス2025でございます。

それから非常に細かい箇所ですがクララを、金平糖を、柔らかくも守り抜く気概も秘めたエスコート、理想の結晶です。
あくまで王室の人間として、クララに対しても馴れ馴れしくならずくっつき過ぎにならず(この加減は難しいでしょう)、品格を保ちながらの接し方も良き。

タケットさんの意向で本来の速さに戻した王子のVaもお手のもの!2倍速なテンポであっても、更には反対回りの振付も追加されて身体の反応が追いつきにくい上に
本来より尺も長くなって何処が身体に優しいのか疑問な構成であっても美しいメリハリはそのままに、何年もこのテンポでやっていますと言わんばかりの座長感すらありました。
ちなみに新国くるみで王子Vaがブーツで踊られるのも初。脚への負担やコントロール含めて全員戸惑いもあったでしょう。
クララの夢世界が終わるとエピローグとして朝靄の中を助手が再び登場し、寒がりながらシュタルバウム家に工具持って急ぎ足で向かう場面があり。
つい数十秒前までは宮中行事に君臨する王子様だったのが、一変してドライバー?掲げつつの工具運搬(遠目ではミスタードーナツのテイクアウト箱に見えかけましたが笑)の青年、
歩き方までもが全く違い、変わりようにも目を見張りました。到着後にドロッセルマイヤーに急かされて階段降りるときも慌てる足取りもリアリティあり。

新制作でファーストキャスト、初日は天覧公演と要を任され、キリッとした赤軍服に気高く高貴な紫王子に人形修理中の助手の茶色姿も目に焼き付け終演。
パーティーのクララとの出会いから高鳴る松林、表情豊かな旅路に
身体捥げそうな位に熱血経緯説明、荘厳なグラン・パ・ド・ドゥまで、心躍る冒険した師走クリスマス年末でございました。

李さんは清々しい助手と王子で主役デビュー!まっすぐで大先輩にも物怖じしない、且つスウィートな優しさで積極的にクララに接する仕草もお手のものでした。
王侯貴族よりは親しみやすい恋人感はあれど笑、小野さん相手に顔の覗き込みも腰に手を添える行動も難なく出来てしまうのは貴重な才能かもしれません。
爽やか清らかな踊りの持ち味も良く出ていた印象です。やや線が細いためか騎士ジャンの想像がつきにくいものの、来月のテーマとヴァリエーションは楽しみでございます。
素直な吸収力や人間性もまた、先輩方に愛されているでしようし、先輩達も可愛がりたくなるのでしょう。新鮮チャーミングなペア、誕生です。

水井さんはクララとの出会いにて、何事だろうかと様子を窺う表情もよく語り、時間が止まる瞬間をしっかり描写。
ゲネでは珍しくヒヤッとしてしまったVaも確実に決められ、水井さんのような高い安定感あるテクニックの持ち主であってもいかに難しい踊りか、再確認です。
元の速さにする、しかも左右往復して踊る分、尺は長くなるVa、果たして身体に優しいのか疑問でございます。
ただ水井さん、助手と王子以上にダンス教師の夫役が嵌まり役過ぎて笑。オロオロしたり妻に頭上がらぬ小心者な様子や慌てん坊ながら皆に愛されるキャラクター性、
スパイスの効かせ方が巧みで味わいたっぷりに見せてくださいました。端っこにいても目が行ってしまう嵌りぶり笑笑。
しかしクリスマスパーティーに来てまでダンス教師の鞭持つおっかない指導描写は素直に喜べず、尻に敷かれる夫も含め存在意義に疑問を持った夫婦の役柄だったが。

井澤さんは温厚さに満ちた助手と王子様。ネズミ掃除機は誰よりも優しいが故に掃除機より身軽なクイックルワイパー状態でしたが笑、
クララも子供達も怖がらないようにするための配慮でしょう。(比べてファーストキャストの助手ときたら、燃え盛る本気モードで子供達に恐怖感植え付けていて笑)
ご自身よりも若い渡邊拓朗さんドロッセルマイヤーに対しても素直に従事する働きぶりが健気で良いコンビ。
数々の手品を穏やかにアシスタントなさり、ドロッセルにとって心強かったことでしょう。
同門の柴山さんとは何度か全幕でも組んでいますが、今回柴山さんクララが王子以上に⁈強く闊達だっただけに、
常時温厚クッションで受け止めてくれそうな井澤さんとのバランスは今まで観た中でもお似合いだった印象です。
紫王子姿は宮中行事思わす気品と貫禄十二分。ちょいと体力維持が難しそうであったVaも最後はきっちり決めて、アダージョでの柴山さんと交わす波長の滑らかさも好印象でした。

奥村さんは王子陣の中では最年長ながら爽やか折目正しい気品も持ち合わせ、
同世代であり、11月には奥村さんがくるみ割り人形と王子、ネズミ王役で福岡さんと大阪の地主バレエで共演されたばかりでしたが
福岡ドロッセルマイヤーと並んでもきちんと上下関係が見える造形。
何よりも東さんの全幕デビュー成功は奥村さんの存在が大きいことでしょう。主役経験豊富なベテラン陣に囲まれてのデビューは
さぞかし緊張、不安もあっただろう東さんをにこやかな視線を向けながら丁寧に導いていらっしゃいました。
1/4のグランパドドゥ最後だけややタイミング合わずな箇所はあれど、何処にいらしても常にクララへの優しい声掛けが覗く助手・王子。
東さんとの並びも、爽やかコンビな雰囲気も良きでございました。

速水さんは表情が少しずつ変化が出てきたと思うが、助手として立ちっぱなし場面を始め身のこなしの一定温度はやや気にかかった部分もあり。
しかし勢いに乗る松林出会いの場や、左右往復変形でテンポも速いVaの伸びやかさは目に留まりました。
木村さんとのパートナーリングはシンデレラより更にスムーズになり、思えば2020年のヒヤヒヤ祭りだった海賊の頃から
(懐かしい、3日間全てヒヤヒヤであった)すれば段違いな進歩でしょう。

福岡さんドロッセルマイヤーは役自体は初挑戦とはいえ、長年トップを張ってこられただけあって流石の舞台捌き。
冒頭のプレゼント包装仕上げ作業での宙に浮くリボンマジックの細かい仕草や表情、蠟燭を消し忘れそうになるユーモアな反応も次への展開をワクワクとさせる消しっぷりでした。
恐らくはどの版よりも手品の数、花出しから大きなボックスを使っての人間びっくり箱な仕掛け手品まで(引田天功並みのレベルを求められるのかと驚かされたが)
種類が多い演出であっても、にこやかに余裕の笑みで楽しませる術に天晴でございました。ツリーの巨大化や舞台転換の作動も難なく支配され、
わたあめの香りのかぎ方が浅草寺の常香炉を彷彿笑。客席にも香りが伝わってきました。
ポップコーンは大好物なのか、日によっては巨大バケツを胸に抱えて手放さずポップコーンたちの踊りを観察笑。

前版で長年務めていらした中家さんも、常時安心感を与えるキャラクター。威風堂々と真夜中の一大事と対峙され、
加えて溌剌とした愛らしさ炸裂クララ、苺マカロン背負っていそうな甘さ漂う王子様を束ねる役割も安定の支えっぷり。
また、時折ポップコーンをパティシエ達にすすめる人間味豊かなドロッセルマイヤーでした。
3人がカップ舟に乗ると燻し銀なスコッチウイスキー、芳醇な赤ワイン、デザートワインが集合した図に笑。

初役の1人、原さんはゲネでは手品に追われ大装置に押され気味になってしまい緊張が手に取るように伝わってきてしまいましたが
21日は独特のほんわか空気感を広げながら子供達にも優しさをまず注ぐように接していらっしゃり、ツリー巨大化もツリーに負けず、
異世界への導きを頼もしくなさっていました。考えてみれば初の大役、よくやり切りました!
他日のピンク色パティシエ達の一員役では、お菓子屋さんのポスターになって欲しい、縁起が良さそうとのお声があちこちから!アトレ最新号表紙にもにこやかに君臨なさっています。

驚かされたのは渡邊拓朗さんで、この役にしては若い年齢での抜擢ながら、期待以上な完成度。
序盤の梱包作業やクララ家に登場した場面のみ少しだけ焦りや慌ただしさを感じるも(後に待つ多彩な手品の山を全てこなせるか緊張が走るのもそれはわかる笑)
他は安心感あるお姿。初役と思えぬ身のこなしでガシッと力強く場面動かす役目を果たしての役デビューにびっくりでございました。
クララがツリーへ投げる光を取り出してクララに投げ渡すキャッチボールも柴山さんと息が合いつつも予定調和にならずシャープなスリル感もあり。
ドロッセルが若いためか、ドロッセル1人で導くよりも3人の行動チームワーク抜群なトリオに見え、松林も舟旅も心浮き立つ様子が眩しい3人でした。
ポップコーン大バケツの設置が慎重だったのはご愛嬌。油断すれば階段から落ちるため、置き場判断はなかなか難しそうで応援モードに笑。

小柴さんは優しくまろやかなドロッセルマイヤーで、息遣いの全てがあたたかな温もりに感じさせるほど。
今回は大晦日公演を初めて任され、つまりは紅白歌合戦風恒例特別フィナーレを担う使命も。
点灯を合図する仕草や表情も柔らかな空気を醸され、しかしテープ発射時は大胆にステッキを突き出す演出で締め括ってくださいました。
ドロッセルも好演でしたが、お父さん役での愛情深くも大黒柱な主人も魅力的。一方で執事役ではとして給仕を束ねた後にパーティーの片付けも終わってからの
ハウスキーパーとのプレゼント小箱を交換し立ち去るときの一呼吸置いた目線、込み上げる歓喜を静かに秘めた表情の味わいも毎回注目ポイントでした。
ところでこのドロッセル、本業は人形師なのか、手品師なのか。二刀流と解釈いたします笑。

残念であり、修正を願いたいのは群舞場面の振付や人数構成。戦闘場面ははっきりとした勧善懲悪や攻撃性を抑えてネズミ達を可愛くしたりしていましたが
全体の人数は減り気味ながら出入りのスムーズ感がなく、統制が取れているとは言い難い展開でとにかくごちゃごちゃ。3階4階から観てもごちゃごちゃ。
ウォーリーを探せですかい。何処を観て良いのか定まらぬ流れでございました。
ネズミの女王もこれといって踊らず、跳ばず回らず。女王の夫も後方で交戦はしているも目立たず、なんだかねえ。
舞台面積を狭め過ぎた結果なのか、それとも英国ではこれくらいの規模が好まれるのか、子ネズミ達の付け出っ歯の必要性も含めて疑問が残りました。
あっ、令和のくるみだからか?平和的解決の意図もあるらしく一瞬ネズミと兵隊が抱擁してから別れる場も盛り込んでいましたが、
10回以上観て気づけたのは1回のみ笑。私の鑑賞眼が欠如しているといったらそこまでですが、どさくさ紛れで行っているとしか思えず、
非常に気づきにくい箇所でございました。もっと前方に出るなりして分かりやすくやってくれい。
イーグリング版の戦闘場面は装置入れ替え展開からして学校団体の生徒さん達も思わず声を発しながら見入る、集中度も高まる大掛かりな演出である上に
くるみ割り人形とネズミの王様がそれぞれの軍の大将として俊敏に踊りながらぶつかり合う対決で西軍、東軍いざ衝突なる構図が明確。
且つ大人数構成であっても整理整頓がきちんとなされて攻撃性も強いパワフルな流れを巧みに描き出していたため見応えがあったのは事実です。
(王子がお面装着のままだだっ広い舞台を縦横無尽に駆け回るのは過酷だったのは想像に難くないが)
ただ今回は小さなお子様のいるファミリー層もお気軽にお越しください路線転換か、或いは世界情勢を考慮してか怖すぎない、
爆撃も勧善懲悪も抑え目にしたい意図も理解できます。しかし半端に仕上がってしまった印象は否めず。
もう少し交通整理がしっかりと、そしてどの階から観ても見応えある振付に手直ししていただけたらと望みます。
せっかくネズミ達も細かく面白い表現をあちこちで行っていてチュウ劇場なる楽しさはありながら客席まで届かず。
会場が4階席まである広大なオペラパレスだからであろうと捉えることといたします。
小劇場では小さすぎますから、新国3劇場のうち2番目に広い会場での上演ならばよりネズミ達も観察しやすかったでしょうが。

次行きます。

特に雪は新国立開場以来であろう未だ嘗てないほどにマイナスなご意見があちこちで飛び交い、パドブレ移動や走行の連続で
立体感に欠ける上に粗が目立つ振付で、更には地味に辛そうに思え、(身体に優しいコンセプトは何処へ?)
1階、2階、3階、4階、どの席から観ても綺麗に見えない、華やぐ盛り上がりも感じない、雪団子状態のもどかしさを隠せずでした。
途中でクララと王子が雪達に混じって一緒に群舞を描き出す展開は、雪達から迎えられて一緒に楽しく戯れている感が伝わり、
良い部分もありましたから、群舞の美を生かす振付への修正を願いたいところです。

それから花のワルツ、人数が減ってああ寂しい。2幕冒頭でクララ達を出迎える場では幕開けのスペースの関係で一部の出演者のみかと思ったら
まさかの同人数で踊り出し、女性8人に男性4人。(加えてフォンダンローズソリストペアもいるが)その後も増えず拍子抜けでございました。
イーグリング版における、スカスカモデルルームをも忘れさせる男女ペア10組が舞う大迫力ダイナミックな舞台描画が刷り込まれている点を差し引いても、
船着場や大階段を設置していて、舞台面積が狭くなった事情はあっても、何も人数まで大幅に減らさなくてもと思うばかりでした。
淡い色味での色違いデザインで、花びらが重なり合っているような長いチュチュがふわふわと舞い上がる女性の衣装はセンス良く、
男性は緑一色なのが今ひとつだが、春めく葉っぱ或いは春の味覚アスパラ、宇治の抹茶も彷彿。
それはそうと年末年始約20回公演怪我人ゼロでの乗り切り目標にソフトな振付にした意図は痛いほどに理解できましたが
他の場面の一部は小さなお子様のいるファミリー層もお気軽に観に来てください路線になったのはまあ良いとして
雪と花のワルツはグランドバレエを観た、新国立自慢のコール・ド・バレエを堪能したと唸らせるスケール感は維持して欲しかったと思えてなりません。

それにしても助手の時間軸も疑問で、明け方修理に来て、24時間修理受付の業者さん?!合鍵持っていたのか或いはまさか〇ッキング、ではないと願いたい。
いや、ドロッセルさんの魔法は、クララが目覚める迄続いていたと思うことにいたします笑。

パティシエ女性達の衣装がアンナミラーズとの友人の指摘も名言で、バナナクリームパイ、運んでいそうです。しかしどの世代迄通じるか、アンナミラーズ。
わたあめは、チュチュに雲を被せるようなデザインかと思いきやパリコレ風で、リアルわたあめ。
スペイン曲はなくなり宴を景気付ける意味合いとしても残して欲しかったと初日から数日間は考えておりましたが、
イギリスの踊りのきらりと明るい旋律はクリスマスマーケットで流れていそうな軽やかさもまあ良いかと段々思えてきたものです。
蝶々ではなくなった葦笛を初台で観るのが新鮮で笑、しかしキャンディー達の赤白はなかなかのレトロな水着思わすデザインです汗。
ソリストの靴は真っ赤協調で、モイラ・シアラーを思い浮かべた方もいらっしゃるかと思います。

最大の議論を呼び起こしたのはゼリーでしょう。くるみのお菓子の国でのゼリーですから、
眠れる森の美女での宝石を思わす、上品に彩られた光沢ある色味を想像していた我が期待は真っ向から押しつぶされました汗。
もじもじくんがさくらんぼ付きのクリームの帽子を被り、巨大な重たそうな傘のような装置を頭から被って走り回るため、
せっかくの技巧者が配役されているのに踊らないのが勿体ないといったご意見もあれば 愛おしく可愛いとのご意見もあり、
子供が最も笑っていたのはゼリーだったかもしれません。ぷるんぷるんと傾け方や揺れ方を上手く表現し魅了した宇賀さん始め
ダンサーの方々の体幹と技術、吹っ切れの賜物でしょう。どたなかも仰っていましたが、取り外して踊る場も追加されたらと願います。

1幕客人達は全員色違いのカラフルデザインだったが、全体的に軽めな質感。
前版の前田文子さんが手がけたエレガントでスタイリッシュ、全員色味だけでなく形状も異なるデザインは懐かしさ募らせます。
前版に比較すれば人数減ったとはいえパーティーも子役あり構成な点も疑問。公演の前面に出て踊る場面に次々登場していました。勿論お上手でしたが発表会感が出てしまうのはううむ。
子供の役は子供がやるへきとの考えか、チケット売り上げの事情かわかりかねますが、子役無しでもチケットは捌けると思いますが。

マイナス部分ばかり綴ってしまいましたが一方で改善された良き演出と見て取れる箇所も勿論ございました。
まず、主役2人特に王子役ダンサーの負担がだいぶ減ったこと。イーグリング版では1幕パーティーからずっと登場している上に
戦闘場面も踊りたっぷりに戦い抜く活躍やリフト三昧な松林での出会いの場まではまあ良しとして(リフトは半減して欲しかったが)
2幕幕開けも綾取りの如き絡まりながらも全く見栄えしないややこしいパドドウが盛り込まれ、グラン・パ・ド・ドゥで厳かに華やかに魅せるのですから
冒頭から高難度なことやらんでも、と観ている側も疲弊が限界に笑。
しかし今回タケット版では新国立としてはワイノーネン版以来の舟旅挿入。
夕焼けか朝焼けの中だったと思うがオレンジ帯びた空の中をどんぶらこと一寸法師のような小船での旅路であったワイノーネン版に対して
タケット版ではまずは1幕からの続きを描く流れでソリ旅。そして一旦乗り換えて3人が徒歩移動し、 今度はティーカップの舟に仲良く乗ってドロッセルマイヤーがスプーンのオールで漕ぎながらお菓子の国へと向かっていきました。
所謂踊る場面ではないものの、ガイドさん或いは船頭さんなドロッセルマイヤーの優しい導きや
星空、チョコレートの海に胸を高鳴らせるクララと王子の豊かな表情から一緒にワクワクとした旅を共にしているそんな気分になって見つめておりました。
加えて到着するとお菓子の国の人々がクララ達を盛大に出迎えてくれるのも嬉しく、イーグリング版でのスカスカしたモデルルーム物件内覧に来ました感は皆無 笑。
そうでした、イーグリング版では各国の踊りの人々とも交流しないままスペインが始まってしまい、物寂しさが募ったものです。
しかし今回からは住人達とクララ達の顔合わせもあり、クララの紹介や王子救出経緯を皆で共有して讃える場もしっかり設けられて一安心でございます。

一方で喜びと寂しさ半々であったのが王子がこれまでの経緯をマイムで説明する場の演出で、
発表会では何度か目にしたことがあり(徳島での福岡雄大さんがたいそうお上手であった)元はピーター・ライト版なのでしょうか。
くるみはロイヤル、ライト版が傑作と言わんばかりの風潮の中で申しにくいのですが、シネマやDVD、スタダン(バーミンガム上演版)にて観たことはあるものの
そこまで心底好きな版ではないため(ロイヤル好きな皆様申し訳ございません、
私はとことんスケール大きく描き、クララから金平糖まで同一ダンサーが務めるグリゴローヴィチ版が長年好きなのです)、
後を追ってきた執念深いネズミ王との再びの対決が無いのは味気ない気分であったのです。
王子様が少女を守りながら敵を退治して祝福する展開は今の時代あまり好ましくないのか、或いはお子様も安心できるよう
攻撃性の刺激を極力落としてのソフトなくるみにしたい事情が加味されたためかもしれませんが、いずれにしても再対決無しは当初はがっかりでございました。
ところが!!初日に渡邊さん王子で観てみると、身体が動く範囲が頗る広く、腰の入れ方落とし方の深さといい立体感ある見せ方や命を削るが如き魂の込められた仕草、
顔を天に向けて胡桃を噛むロパカパカもカバさんも驚くであろう開けっぷりで仰天。
1人で王子、クララ、ネズミの女王、ネズミ、と何役も演じる再現にて全キャラクターの台詞が最も聴こえてきそうな再現王子でございました。徳島での福岡さんを超えました。

それから新国立のくるみ4版目にして初めて挿入されたお菓子の国の人々達が集うコーダ。所謂ギゴーニュおばさんの曲として親しまれているようですが
私の中ではボリショイやキエフ(現ウクライナ国立)での、葦笛後に各国の人形達が集まって
総踊りする光景が浮かび、賑やか晴れやかに勢む旋律が耳に残ります。
タケット版では花のワルツの後であったためタイミングに一瞬驚くも、次々と各お菓子達が再び登場して踊り出す展開を
何よりようやくこの曲が初台でも流れると思うと心躍る思いがしたものです。
但し、グラン・パ・ド・ドゥ踊る金平糖と王子は花のワルツ後の一転して静まり返った厳かな出迎えの曲調とは正反対にピンクの賑やかさ真っ盛りな中を登場せねばならず、
瞬時に空気を一変させ全体を引き締める試練の壁は以前より高まって、主役2人の真打ちらしい実力が問われることに。

ドロッセルマイヤーもより魅力増す描き方に。クララと王子の松林での出会いや2幕のイギリスの踊りの部分始め、他の版よりも踊る場面も豊富に用意され、鬘使用もなく見た目も若々しい。
ベテランの味わいも魅力的ですが、若いダンサーだからこその良さも引き出されて、渡邊拓朗さんの持ち前の力強さや若さも生かされていた印象です。
この先、男性ダンサーにとってくるみの憧れの役として王子だけでなくドロッセルマイヤーも候補として上がるお声が増えそうな気もしております。但し手品三昧は大変そうだが。

あちこち細かな発見としては舞台を縁取る周りのレース、よく見ると三日月や星が細い線でくり抜かれていて凝った作り。
パーティーでのシャンパンフルーツポンチ?美味しそうでした。
パーティー料理もどれも美味しそうでしたが小さくて見えづらく、2幕に出てくるお菓子達もテーブルにのっていたようですが
わかりづらい笑。巨大化版を前に運んできてアピールするなり工夫を。
そうでした、クララの家が私のロンドン滞在時の宿外観に少し似ていたかと思います。宿自体は共同浴室化粧室だったりと下宿な雰囲気でしたが外観はクラシカルな趣きあり。

結果として全日程完売したようで、売れ行き大好調で何よりですが、嬉しいことに初めて劇場にお越しのお客様も多数。
そのため上の階にも、可能ならばより大勢のご案内スタッフ配置が必要かもしれないとも感じました。
RやLの三階四階は特にわかりづらく、客席ドアの列の通路は閉鎖的で、迷うだけで無く不安になられる方も多い様子。
実は大晦日は私計6名様をご案内いたしまして、新国通い歴20年の実績がお役に立てて一安心。
1組案内していたら次に待機なさっているお客様もいらして、順番にご案内いたします〜と声かける私は係員か笑。勿論喜んで案内した次第です。
しかし開演したら夢世界にどっぷりしていれば良い私とは違って、
実際の係員さん達は開演中もずっと気を張り巡らして劇場を支えていらっしゃる。しかも年末年始も!再度感謝が募りました。
海外からのお客様お2人連れも四階階段通路で迷われていたため英語低級レベルな私で案内に失礼ないか心配になりつつ
ショーミーユアチケットプリーズ!、レッツゴーウィズミー〜で果たして良かったか?
気持ちはロイヤルオペラハウスやトトロの劇場スタッフで客席ドアまで案内したところ大変喜んでくださり、まずは一安心です。
せっかくの大晦日、快適に楽しく1年の締め括り日をお過ごしいただけたなら幸いでございます。
私も昨夏のロンドン滞在中は現地の方にとても親切にしていただき、国内ではあっても少しでもお返しができたらと常々思っております。

好きな演出ポイントも増えつつありますが、改善して欲しい部分もあり。新くるみとして定着していくことでしょう。
恐らくは18公演全日程完売で、新制作だから、ではなく今後も多くのお客様に親しまれる作品となるであろう良きスタート切れたかと思います。
なんやかんや言っていたくるみ、改訂して欲しい部分はあれど、渡邊さんのキリッとした赤と気高く高貴な紫着こなしに助手の茶色マフラー姿も目に焼き付け終演。
パーティーの甘酸っぱい恋心からの高鳴る松林、楽しい語らいな舟旅、そして荘厳なグランパドドゥまで、心躍る冒険をした思いです。
つい先日来期のラインアップが発表され、再演は確実。また吉田都監督もくるみ後の挨拶文にてブラッシュアップも宣言。
来期ラインアップに向けての挨拶では今回の版が観客から賛否両論様々な意見が飛び交う事態も把握されているご様子です。
イーグリング版に比べれば負担は減って、ある意味ライトな版。良い方向に修正されますよう切に願っております。


※写真多数ございます。根気に自信ある方は以下どうぞ。





ゲネプロ。今だから申しますが、これまでの新国立くるみとのあまりの世界観の違いにショックを受け、
帰宅後は頭痛に襲われて紹介する余裕がございませんでした。申し訳ございません。



ゲネホワイエ



チラシ列



ぴあチラシ。見返り和風美男〜。



初日、金属探知機。ジゼル時より入念な検査でした。天皇皇后両陛下、愛子さまがご来場!



しらかわんも来たよ!



初演初日終わり、カーテンコールにて軽快に走る助手!



タケットさんをお出迎え!



イリュージョン監修者がお披露目


クララへプレゼント



クララから助手にプレゼント!



初日無事終演に乾杯!



蓮根とベーコンのキッシュコンで韻を踏んでいるとスタッフさん。粋な捉え方!



ゴルゴンゾーラとほうれん草のクリームソース ふわふわシュレッドチーズが舞い、雪を思い起こさせます。



フロマージュブランととちおとめのジェラート。今回の世界観なカラーです。



チキンとチーズのサンドイッチと白ワイン



チャコット3点



キラキラスワロフスキー。どなたか購入された方の感想を聞きたい。お値段は目も飛び出るレベル!



池田さん水井さんカーテンコール!



12/23 アマレットジンジャーカクテルと雪の結晶付きブッシュドノエル!キリッと気高い赤軍服王子観て、更にクリスマスの甘い世界へ。



夜景とブッシュドノエル。滑らかなチョコレートクリームで整えられています。



奈良の鹿四郎。聖徳太子もびっくりな、紫を高貴に着こなす王子様の存在をしらかわんから聞き、この度初めて新国立劇場へ参りました。本当に、高貴やったなあ。
聖徳太子の時代以来の高貴さの衝撃に仰ぎ見ておりました!
新国初入館がファースト紫の貴公子の日で幸せやねんなあ、と語っております。




福岡ドロッセルマイヤー、マント!



柴山さん井澤さん拓朗さんトリオ。




柴山さん井澤さん



拓朗さんドロッセルマイヤー



拓朗さんドロッセルマイヤー、捻りの瞬間。



しんこくまさん、イブからはオペラパレスに出勤。



メリークリスマス、拓朗さんを研修生時代から応援なさっているお方と客人気分で乾杯です!イブにドロッセルマイヤー役で鑑賞できたこと、喜び一杯なご様子!前菜も華やか。



豚挽肉とブロッコリーのトマトソース 。赤でお祝い気分増します。



鶏もも肉と白インゲン豆のカスレ。南仏の郷土料理でトゥールーズの料理関連で必す出てきます。
マエストロで食べてみたいと思っており、メニュー入り歓喜です!
ブルゴーニュの赤ワインと一緒にいただきます。



額クララ



クリスマス当日!



いい景色だね。奈良では春日大社と東大寺を行き来しながら過ごしていた鹿四郎、クリスマス文化に興味津々。
背の高い樹木にキラキラした装飾、ケーキやプレゼントに溢れる空間、全てが不思議なようです。



米沢さん渡邊さんカーテンコール



全体



目を合わせて〜。



主役デビュー、東さん!



東さん奥村さん


帰り、枡酒を。味わっている最中にダンスマガジン人気投票にて渡邊さんが初ランクイン7位と知る。祝杯だ! 帰りに購入に走りました。
投票者のお声は2名分紹介されていて、ふむふむ納得。 私も勿論今年も投票いたしましたが、暑苦しい文面から採用却下の烙印押されているのでしょう笑。
ムンタさん、ガニオさん、ルーヴェさん、マルシャンさん、二山さん、フォーゲルさん!に続く7位でございます。
テレビ需要がもしあるならば、ザ・ベストテンのようにクルクル札を回しながらランキング発表を大々的にやって欲しいものです笑。
とにかくおめでたい!くるみらしさ皆無な席での祝杯です笑。と思っていたが。



マグロ赤身の筋模様がキャンディーに似ている気がいたしました。



16年ほど前に知り合った、関西在住でその後もお世話になったお方と11年ぶりに再会。明るくエネルギッシュなお人柄に励まされ、お連れのご友人の優しさにも癒されました。
11年ぶりですので、元祖王子のお次の方の出現を少し前に知って驚かれていたご様子でした笑



米沢さん渡邊さんカーテンコール



整列!



緞帳、目を合わせて〜



渡邊さんの年内を締め括る舞台を拝見してホッと一息な乾杯!最初のビール、ダンスマガジンでのランクインを友人に熱弁していて撮り忘れました笑。



小野さん李さん中家さん3人!



小野さん李さん



一番未知なペアだったお2人。お似合いパートナーシップでした!



職人フォンダンペア!直塚さんの伸びとコントロール力、木下さんの安定感抜群なテクニックに自在サポート力。



頑張るゼリー!



愛情深い両親。ところで、フォンダン花とお母様って同日兼任だったか?!
大木さんの春爛漫なピンクチュチュ写真撮ろうと考えていたら、エピローグで寝巻きお母様で登場なさって驚き覚えた私でございます笑。
赤寝巻き姿も美しく、お父様の味わい深さ滲む風貌もまた魅力です。



お辞儀両親。華麗なる寝巻き姿。



両親、フリッツ整列。



手を差し出すパパ



手を取り合う3人



助手と母⁈しかし夫の目線は器の大きさ感じさせ、ホクホク優しい。



鴨葱蕎麦とツリー。大晦日の恒例行事!



蕎麦拡大。葱焼き色良きです。



しんこくまさんに乾杯!1年間お疲れ様!!



いただいたチョコレート。花のワルツ彷彿!



大晦日カーテンコール。木村さん速水さん小柴さんトリオ!



タイムテーブル。16:00開演は珍しい。



鑑賞はじめ、わたあめケーキはピンク!



ツリー正面



あけましておめでとうございます。しんこくまさん、過労でしょうか!?頑張って鏡餅持ってくれています。
或いはドロッセルさんの手品見て、いくら子供達が喜んでくれるとしてもあの小さな箱に圧縮状態で入るのは避けたい云々考えていたのかもしれません。



うう、年始に舞台姿にお目にかかれず寂しかったのは事実。



大ビール



シェパーズパイ。ロンドンのパブ、思い出します。また訪れたい!



大ワイン!



コフレを楽しみに待ちましょう。



しらかわん、次回は地元の王子様のセクシーなタンゴ姿を心待ちにしているようで す!




























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