2022年10月10日月曜日

【人生3度目】アーキタンツにてレッスン受講





アーキタンツにて、渡邊峻郁さんの初級Ⅱクラスを受講して参りました。3月中旬の初受講に続きアーキさんは人生3度目の受講。
レッスン自体は5ヶ月ぶりで、どう目を凝らしても劇場での鑑賞或いは教室や図書館でのバレエ作品の歴史研究向きな
跳んでも宙に浮きそうもない、跳んだとしても着地と同時に床に穴を空けそうな管理人の、今年は増加傾向にある!?ズンドコドッスン日記2022年第5弾です。
http://a-tanz.com/ballet/2022/10/05124823?fbclid=IwAR2eFQ99M4rhZ20U3w2-fQHNuUCxfNONOpjxdcG1qeFH1hDvlDK1CmwzkU8











アーキさんでの過去2回はレベルフリークラスを受講いたしましたが今回は初級Ⅱ。レベルフリーに比較するとよりシンプルで、
バーの時の一連の長さも短めに区切ってくださったり、軸足変更頻発はなく(少しはありましたが)巡回もまめ。
※巡回は警備員やパトロール、見回りは試験官を彷彿とさせる表現で、バレエ界では何か独自の用語があるのか。ご存じの方いらっしゃいましたら一報くださいませ。
センターも含めクラスの空気は和やかでお手本の示しも多く、前に出るのを躊躇していると安心して出るよう解きほぐす言葉を全体に発してくださった上に指摘は細やか。
覚えの宜しくない選手権を開催したら間違いなくグランプリ獲得であろう私も怯えることなく歩み出ることができ、大変救われるお言葉であると感じております。
姿勢の保ち方や私にとっては初挑戦のパの構造もじっくり教わり、人生の宝が更に増えた1日となりました。
それにしても私が行うと欠陥だらけの間抜け人間コンパス状態になってしまうパも、渡邊さんがなさると
何てうっとりするほど滑らかでポジションのおさまりも美しいのでしょう。
上半身と下半身が連動してふわっと跳び上がるジャンプも眼前にて拝見し、しかも良い例とそうでない例の違いを
わかりやすく示してくださり、間近で観察でき幸運でございました。

ピアノは江藤勝己さん。(あとにも述べますが実はCDを所有しております)有名古典バレエ曲の数々やアダージオにて『アラジン』パ・ド・ドゥも弾いてくださり、
2008年の世界初演前日のゲネプロから3年前には富山公演も観ている思い入れある作品ですから聴き入りつつも
グラン・プリエでただ沈みっぱなしであった私をお許しください汗。下には行けど、引き上げを忘れてはならぬのです。気をつけます。
バーのときは『ラ・バヤデール』が数曲あり、先日はパリ・オペラ座ドキュメンタリー映画で、
来週には東京バレエ団公演でマカロワ版を鑑賞予定であるこれまた好きな作品ですから胸が高鳴ったものの、古い人間な管理人。
ブロンズアイドル曲が聴こえるなりマカロワ版と言えば30年前のロイヤル来日公演にて熊川哲也さんが踊られたときを思い出し、金塊が飛び交っていた光景が未だ忘れられず。
影のヴェールのワルツでは耳にしてすぐさま思い浮かぶ3年前の3月9日昼の初台にお目見えしたソロルが
本日はすぐ近くにいらっしゃる現実に一瞬興奮を覚えるもそんなことやっている場合ではありません。
興奮ではなく順番覚えなあかんと、今年3月の2年ぶり再開以前にお世話になっていた先生も嘆かれ再び法隆寺の鐘が虚しく鳴り響くのは目に見えております。
ここ数年間の鑑賞とレッスン比率がおおよそ90回対1回である私ぐらいかもしれませんが鑑賞中心者あるあるでしょう。
(これでも今年は5回に達しておりまだ多い方なのです)

他には『タリスマン』や『カルメン』、『眠れる森の美女』等の馴染み深い曲が多めで、
最たる驚きはセンターでのアレグロにおける『うる星やつら』ラムのラブソング。最初は順を覚え追うことに夢中で気づかず、
しかし次第にもしやと耳を傾けていると間違いなくラムちゃん。その作品の世代ではないながら傑作アニメ特集系番組の影響か曲は知っており
私の世代では先述の通り古い人間ですので『鉄腕アトム』や『エイトマン』等の白黒テレビ期の作品のほうが親しみがあるか否かはさておき
発表会の子供作品やレッスンでもしばしば使用され、レッスンCDも発売されているジブリやディズニーでもなくラムちゃんでバレエ。
バレエの受け皿の大きさに思いがけぬ形で触れる、珍しい体験でございました。

最後のジャンプは『ライモンダ』スペインで、あらゆるバレエ音楽の中のスペイン曲で地鳴りがしそうな迫力に圧倒され最も心揺さぶられる曲であるため思わずニンマリ。
これだけは(これだけかいとの突っ込みは受け流します汗)意識しようと前回の注意点が実はこの5ヶ月間ずっと脳内を巡っており
顔と身体をぎりぎりまで残してから跳び上がるよう心掛けましたが果たして出来ていたか否かは、自信無し。
されど子供の頃のように、スタジオではなく放課後の幼稚園の広いとは言い難い空き部屋を使ってレッスンしていたために身長の伸びによる飛距離対応ができず
上に跳べば天井の出っ張りに手が届き、横に跳べば積み木や園児達の作品に衝突寸前で
上下左右どの方角にも跳び過ぎるな、本気で跳んだらバス停まで行ってしまうだろうからと先生から忠告を受けていた私からすれば都内においてはアーキさんの01スタジオは天国も同然で
一緒のグループの方々の誰かにぶつかりさえしなければ飛距離を気にせず上下も横も思い切り跳ぶ、移動が許される環境に益々幸が募りました。

鑑賞が日常でレッスンは学校で言う文化祭や修学旅行、遠足に相応する一大行事である特殊な習慣であり
毎度レオタードだけ一人歩き状態でいつ床が抜けてもおかしくない、ぼってりズンドコ人間でございますが、機会あればまた頑張って参ります。
それにしても毎度思います。今回は初級Ⅱとしてクラスレベルが明確ながらオープンですから受講者は様々で
上はプロ並みにお上手な方から、下は年間レッスン5本指にも満たない私のような底辺住民までレベルの幅は広いにも拘らず
楽しく気持ち良い、最下層レベル且つレッスン2日ほど前から不安の塊と化してしまう私も変な緊張を強いられずに安心して受講できるレッスンを組まれ、
言葉掛けもなさる渡邊さんの教え方にこの度も感激いたしました。ダンサーとしてもご指導の面においても、心を惹かれてやまないお方です。




所有しております、江藤勝己さんのレッスンCDライモンダ。2013年9月のレッスン再開の時期に
ピアノの音色にも慣れようとバレエショップを覗きにいったところ、見つけ購入し
1本の作品をピアノ1台で、レッスン網羅できてしまうのかと驚きながら聴いておりました。
ちょうど江藤さん振付の日本バレエ協会マリー・
アントワネットを鑑賞した頃だったかと思います。
今年5月、16年ぶりに鑑賞したシャンブルウエストのタチヤーナの選曲もなさっています。
江藤さんはこの日の前に行われていた13時半からのレズリー・ワイズナー先生のレッスンでも担当され、待つ間スタジオの様子を見つつ音楽にも注目していると
最後のジャンプにてメサジェ作曲『イゾリーヌ』を弾いていらしてびっくり。
太古の昔、子供の頃に先生がこの曲に振り付けた作品を踊りまして、音楽は好きでしたが
冗談抜きに膝下及び悲嘆に暮れるほど手脚も短い自身はクラシックチュチュなんぞ着てはならぬ、鑑賞が向いていると悟った作品でもあり色々思い出深い曲ですが
他所で聴く機会がないまま早何十年。まさか待機中に耳に飛び込んでくるとは嬉し懐かしい時間でございました。



レッスンとビールはセットです。今年3月の2年2ヶ月ぶりの再開以降これまでは毎度1人呑みで、一緒に受講した方々と初乾杯です。
前回の5月は駅反対側の海鮮酒場にて、田町駅ご利用の皆様お疲れ様でございますと窓から見える駅に向かって掲げつつ1人で呑んでいたものです。



お魚天国な一皿。魚を食べると頭が良くなるのなら、幼少時から魚好きな、前世はアザラシとまで言われている私は今頃天才やねん笑。天性の賢さと努力も必要かと思います。
レッスンや舞台出演経験も豊富な、上級者レベルなお2人のお話からも学ぶこと多し。
そして勿論一番の話題は、この日のレッスンの楽しさや分かりやすさ。話が尽きぬ時間でございました。

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