順番前後いたしますが(あと1回はありそうです、順番前後シリーズ)5月23日(土)、K-BALLET TOKYO 宮尾俊太郎さん振付「パリの炎』初日を観て参りました。
新制作で来月中旬まで公演が続くため詳しい感想は控えめにしておきますが、とても面白くまとまった作品の誕生を祝したいと思っております。
Kの新制作の中では2度と観るまいと決意した作品もある中で(失礼)、もう1回観に行ってみたいくらい。
迷われている方はご鑑賞お勧めいたします。
https://www.k-ballet.co.jp/performance/2026flamesofparis.html
ジャンヌ 日髙世菜
フィリップ ドミトリー・スミレフスキー
ジェローム 石橋奨也
ナポレオン 山田博貴
アデリーヌ 島村彩
マリー・アントワネット 木下乃泉
ルイ 16世 栗山廉
ボルガル侯爵 鴻野寛太
オランプ 大久保沙耶
ロベスピエール 遅沢佑介
日髙さんジャンヌ、スミレフスキーのフィリップは共に細い軸から繰り出す驚異的な技術の持ち主ながら皆で物語構築する姿勢も好印象で、序盤から民衆を鼓舞しながら統率。
大久保さんオランプの姉御肌な踊りっぷりも味わいを与えております。
ハイライトの1つであろうバスクの踊りの場は民衆のエネルギーが突っ走り、ロベスピエールも踊って大活躍です。
栗山さんルイ16世と木下さんマリー・アントワネットの威厳のある麗しさを持ちながら何処か哀感すら思わす宮廷での存在感や
やがて処刑される運命を目前にして嘆くパ・ド・ドゥも、子供達を守ろうと走する姿や衣装の変化含めて重く響く場面。
エネルギッシュな革命の見せ場を用意しつつ、民衆貴族双方の心情を丁寧に描き出した演出も魅力と捉えております。最後は独自な(恐らくは)どんでん返し結末もあります。
とりわけ民衆側の石橋さんジェロームと貴族側の島村さんアデリーヌの身分違いの恋愛、やがての崩壊や葛藤も抉り出すように描与され、
革命の勝利を万歳できずに祝祭をじっと眺めるアデリーヌの複雑そうな表情や、感情の制が不可能になって暴走してしまうジェローム、忘れられぬ要素です。
バフチサライの泉や石の花といった元々ソビエトバレエの一連の作品の中でも興味があっただけに2017年のボリショイの来日公演にて初めて生で『パリの炎』を鑑賞し
揺さぶるバワーと超えられない身分差の悲劇が同時進行するラトマンスキーによる全幕演出がとても好きになり、宮尾さん版はどう映るか正直不安もありました。
ナポレオンの位置づけはやや疑問ではあれど、概ねよくまとまっていてテンボも良い展開でございます。
観終わった段階ではございますが、これからゆっくりとKバレエの制作映像や解説も目を通して参る予定です。
それから、発表会やコンクールでパリの炎のパドドゥでもヴァリエーションでも踊る方、指導者がいらしたら、是非観に行っていただきたい。
踊るときの心構えがきっと変わるはずです。ボリショイの全幕映像も出回っているでしょうが、
革命の一員として旗を手に戦士の如く駆け回るジャンヌやフィリップの姿や犠牲者の運命も背負ってパ・ド・ドゥやヴァリエーションに臨む姿を目にして、
渦巻く壮絶な空気を体感して欲しいと願います。ジャンヌのヴァリエーション、偶に見かけるフリルな可愛らしいお衣装で可愛らしく踊る、舞台や写真を観ると違和感覚えております。
勿論、賛否両論様々なご意見は飛び交うでしょうが、捉え方はそれぞれ。まずはご覧くださいませ。

ビュッフェでワイン。オーチャードも休館までカウントダウンが。

窓辺でワインとチーズ。

マリー・アントワネットとルイ16世。お二方とも美しや。

電車の車両の絵、井の頭公園の白鳥ボート。
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